イザルガ岳（イザル尾根）

2022年10月02日(日) 〜 2022年10月03日(月)

• GPS: 36:24
• 距離: 25.2km
• 登り: 2,517m
• 下り: 2,573m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:44
• 休憩: 0:05
• 合計: 10:49

6:41 信濃俣大吊橋下降点
6:51 6:56 信濃俣大吊橋
17:30 宿泊地

2日目

• 山行: 12:01
• 休憩: 1:41
• 合計: 13:42

5:24 宿泊地
8:45 9:13 イザルヶ岳
10:17 10:17 三吉平
11:18 11:34 易老岳
12:56 12:59 希望峰
13:19 13:24 仁田池
13:50 13:50 茶臼岳
14:15 15:03 茶臼小屋
16:44 16:45 横窪沢小屋
17:50 17:50 ウソッコ沢避難小屋
18:42 18:42 ヤレヤレ峠
19:03 19:03 畑薙大吊橋
19:06 ゴール地点

10/2 5:58 畑薙第一ダムP発
10/3 20:00 畑薙第一ダムP着

天候

☀️

アクセス

利用交通機関：

自家用車

畑薙第一ダム駐車場（信濃俣大吊橋まで徒歩40分。畑薙大吊橋まで徒歩60分）

コース状況／危険箇所等

＜信濃俣河内＞
歩いた区間は増水がなければ特筆事項ないです。

＜杣道（トラバース道）＞
信濃俣河内が増水していたので迂回路として使いました。
滑落必至の急斜面の中に杣道だけが平地を確保していて、よくこんなの作ったなという古道です。しかも全体的にはしっかり残っています。
ただ、小さな沢を横切る度に、ちょっと危なっかしい（一般道なら絶対ロープとか付ける）感じで、大きな沢には道が寸断されているので、対岸のどこに道があるのか探すのに苦労しました。（道を見つけないまま急斜面区間に突入すると本当に危なそうなのでがんばって探しました。）

＜イザル尾根＞
取付きできる箇所がかなり限定的ですが、尾根自体は基本平易だと思います。
藪こぎもハイマツこぎもほぼなし。
1箇所、細尾根〜H=1680mの幕営適地にあがりきる最後の1〜2mだけ、めっちゃ細尾根なのに正面が浮いてそうな大石に阻まれて、サイドのこれまた宙に浮いた木の根っこ達に身体を預けなきゃだったので、そこだけ怖かったです。

＜茶臼登山道＞
残念ながら今回の台風15号により、ヤレヤレ峠の迂回路が流失してました。
（増水してなければ歩けるのかもしれない）

写真

10/2 4:01

台風15号で川根筋ズタズタのはずが道路行政と建設業の皆さんの尽力の賜物で、こうして南アルプスまで来ることができました。

10/2 4:36

朝食はあじ飯。個人的にはセブンで一番いい商品と思っている。

10/2 5:49

さぁ、朝焼けの茶臼岳を見やりながら出発です。

10/2 5:58

先行者がいるようです。

10/2 6:05

今年はキノコ多かった。名前わかったらもっと楽しいんだろうなぁ。

10/2 6:38

畑薙山、伊谷山、上千枚山

10/2 6:38

バイクとかケッパコとか。結構先行者いそう。

10/2 6:42

大吊橋下降点。

10/2 6:52

信濃俣大吊橋。これ渡るだけでも来る価値あると思います。

10/2 6:54

でも今回は吊り橋渡らず。

10/2 6:59

信濃俣河内入渓！

10/2 6:58

大吊橋を下から。

10/2 7:05

台風から1週間経ってるのに、普通に濁ってる(一_一；)

10/2 7:11

田代沢ノ頭？

10/2 7:19

濁ってて深さ掴めないのは怖い。

10/2 7:20

旧大吊橋？

10/2 7:23

深浅測量杭。遡行するだに同じようなのがチラホラ。ついついリニア絡みの調査なんじゃないかと邪推しちゃう。

10/2 7:42

畦畔林跡

10/2 8:07

袖しか見えない堰堤。床固工？堤銘板探してみれば良かった。

10/2 8:13

この辺りから渓流幅が1段階狭まる。渡渉しまくり。

10/2 8:19

陽が射さないので濡れると段々冷える。。。

10/2 8:38

日向ぼっこ休憩！

10/2 8:55

休憩中に杣道あるらしいね〜と話してたらまさかの真後ろにあったパターン。ぼやけちゃってますが石積みもあります。

10/2 8:59

増水と体温低下のリスクを取って、いざいざ杣道へ。

10/2 9:04

飯場跡！でもそのせいで道が不規則になり見失う。

10/2 9:09

でもきっとこの辺のはず？

10/2 9:13

どうやら正解。いきなり平地に合流。

10/2 9:13

快適〜！

10/2 9:15

しかもめっちゃクリ落ちてる。

10/2 9:18

栗拾いタイム

10/2 9:24

杣道、そまみち、

10/2 9:26

ロープほしい(´ω`)

10/2 9:47

ヨッキれんさんのブログに出てきそうな雰囲気。

10/2 9:47

傾斜はなかなかヤバイ。道なかったら絶対トラバーしたくない。

10/2 10:25

曲がり角の度に、この先途絶してたら嫌だなぁとドキドキしちゃいました。

10/2 10:58

稀に広い

10/2 10:54

広いと必ず栗ゾーンやってくるのなんだろう（笑）

10/2 11:19

だんだん膝に違和感。横着しないで山足袋に履き替えれば良かった💦

10/2 11:44

大斧沢（オオヨキサワ）到着！

10/2 11:47

渡渉の延長線みたいな楽しい沢登り（沢降り？）

10/2 12:04

杉・檜・シラビソの大木に囲われた祠あり

10/2 12:10

加藤小屋発見！(松次郎小屋はわからなかった)

10/2 12:12

使えないこともない。大人1〜2人。でも周辺一帯が幕営適地なのであえて泊まる必要もない。

10/2 12:25

沢で遊んでたらビギナーズラックでお魚つかみ取りに成功ヽ(´▽｀)/

10/2 12:49

Ichiziさんが捌いてくれました(^^)

10/2 13:01

醤油でお刺身。こりこり食感がたまらない。大変美味でした😋✨

10/2 13:18

名残惜しい大斧沢ともお別れ。でも本流轟々なんですけど。

10/2 13:18

上側もこんな。きっつ！いきなし腿丈で股上浸水。

10/2 13:32

杣道前に比べ透明感あります。

10/2 13:33

水勢も随分まろやかになりました。ざぶざぶ。

10/2 13:37

10/2 13:38

10/2 13:52

綺麗なコバルトブルー

10/2 14:01

…のゴルジュを巻く！

10/2 14:13

信濃俣河内本流をチラ見。

10/2 14:16

戻って三又。イザル尾根取付きは中俣沢とのこと。

10/2 14:22

中俣沢へ。

10/2 14:24

ゴルジュ。暗いわ水量多いわドドドって音するわで結構怖い。

10/2 14:30

怖い 怖い 怖い 怖い

10/2 14:34

まさかと思うけど脇のコレ！？むしろ致死率あがる・・・。ていうか致死(´Д`；)

10/2 14:45

三又まで撤退して作戦会議。ここで焚き火して明日帰るか！？イザル尾根どうなってんの😂

10/2 15:17

まだここから取付く方が可能性ある。
そう思って見ていたらIchiziさんが浅い踏み跡発見！

10/2 14:56

クマ剥ぎっぽいけど、そんなことより尾根に上がれるかどうかの方が重要要。

10/2 15:17

給水し忘れに気付き20分ロス

10/2 15:34

たどり着いたイザル尾根と古い祠。こっち（尾根）が目的のはずなのに、気分的にはもう山行終盤戦^^;

10/2 15:48

でも、もうちょっとだけ頑張る。沢足袋お疲れ様でした！

10/2 16:22

信濃俣河内の本流。ゴルジュまるけらしい(((((；゜Д゜))))

10/2 16:23

易老岳と仁田南東尾根

10/2 16:50

H=1500m〜1550mのゴーロ

10/2 17:17

大根沢山北東尾根。全体的に眺望はないけど天気には恵まれました。

10/2 17:28

H=1660m。地形図だとコンター的にH=1600mと並んで平地ありそうだけど、実際はどっちもひたすらに細尾根が続く。

10/2 18:35

H=1680m幕営適地。初めての焚き火に挑戦。メタルマッチと格闘すること20分、感動もひとしおです。

10/2 18:35

日中捌いたお魚の骨もいただきます。

10/2 19:26

その他小魚も。全部美味しかった。

10/2 19:58

焚き火が楽しすぎてついつい夜更かししちゃいました。

10/2 21:15

〆めは、すだちラーメン

10/3 4:04

10/3 4:04 。結露してないとか秋山最高か。

10/3 5:20

焚き火跡は水をかけて土を被せました。

10/3 6:07

H=1906m三角点。

10/3 7:04

H=2252mまでの登り。ここを登り終えたら後はなるい。

10/3 7:54

唐突の眺望点が嬉しい。手前に信濃俣。正面奥に不動岳。

10/3 7:55

遂にイザルガ岳が双眸に映る。

10/3 8:23

上河内岳、茶臼岳、笊ヶ岳。馴染みの顔ぶれに安心感と元気をもらいました。

10/3 8:21

そして富士山

10/3 8:27

Jがいっぱい！

10/3 8:35

最後の樹林帯に突入！

10/3 8:41

ギリギリ漕がない樹林帯。振り返ると大無間山塊〜大根沢山塊〜信濃俣、そして三方嶺から続いた先の朝日岳が（写真は雲かかってるけど）よく見える。

10/3 8:44

遂に藪漕ぎ？ここはハイハイで進む。

10/3 8:53

10m位ハイハイしたら山頂着いちゃいました！

10/3 9:08

イザル尾根踏破！お疲れ様でした！！

10/3 9:11

南アルプスの南方を一望できる。写真はイザルガ北側をパノラマ撮影。

10/3 8:50

兎岳と兎洞流域のバリエーション尾根もバッチリ過ぎるくらい良く見えます。周回難しいだろうなぁ。

10/3 8:50

兎尾根の奥には、左に御獄山、真ん中に中央アルプス、右奥に北アルプスが見える、らしい。

10/3 9:04

信濃俣河内の本流。

10/3 9:16

光岳と光小屋。小屋は11/3(木)まで営業されるようです。

10/3 9:34

光小屋方面よりセンジヶ原とイザルガ岳。

10/3 10:13

ゴーロ谷筋の下部に珍妙なものを発見。旅行会社が設置したもので10月下旬まであるようなこと書いてありました。

10/3 11:27

栗休憩。渋皮さえなければ最高のナッツ。

10/3 12:59

上河内岳と茶臼岳。このアングルだとシルエット激似。

10/3 13:32

手前は仁田南東尾根。イザル尾根は隠れて見えません。

10/3 13:45

ただいま茶臼岳

10/3 13:47

アマツバメ。近くを通ると風切り音がしてカッコイイ。

10/3 13:57

伊谷山も行きたいなー

10/3 18:24

ヤレヤレ迂回路決壊してました。

10/3 19:05

お疲れ様でした！疲れた！！！

撮影機器：

iPhone 7 Apple

COOLPIX W300 ニコン

装備

個人装備

ウィンドブレーカー 防寒着 雨具 地下足袋 沢靴（フェルト底） ヘルメット 帽子 ネックウォーマー 手袋 ストック ザック（36ℓ） 食事（調理器具+２日分+行動食+非常食） 水分（飲料720ml+空容器３ℓ分） コンパス 高度計 地形図 山と高原地図 ヘッドランプ 太陽光ランタン 保険証 携帯（GPSアプリ+予備バッテリー含む） 腕時計 ココヘリタグ １人用テント（寝袋カバー+寝袋+エアマット+銀マット含む） 双眼鏡 ナイフ 折畳み鋸 メタルマッチ

備考

箸orカトラリー

感想

paku_

天気良い日に仁田岳南東尾根を歩いた人ならきっと歩きたくなる…。それくらい、イザル尾根とイザルガ岳が異様な存在感をもって登場します。

行ってみたいなーでも沢登りしたことないしなーと諦めつつ、雑談の中でIchiziさんに話したところ、「三又のところですね！前から興味あったんです。」と強烈なカウンター。Ichiziさん詳し過ぎ・・・^^;

かくして沢登り未経験の2人でしたが、雪投沢で予行演習しつつ、今回、無事に踏破することができました。


と言っても、初日ヘトヘト、2日目も睡眠不足と膝の痛みで、肝心要のイザル尾根を心から満喫できたかと言われると、かなり怪しいものが、、、(´-ω-`)
というかイザル尾根以外の雑念が多過ぎました。
杣道ウォークに栗拾い、魚つかみ取り、初魚捌き、初スクラム渡渉、初おしくらまんじゅう、初ゴルジュ、初焚き火、初チャイ・・・・・
いや本当に秋晴れの秋山最高です。
こんな信濃俣河内なら、また是非来てみたいものです。

コメント

Ichizi

お疲れ様でした！いつも楽しい記録をありがとうございます。
下山後に調べたのですが、中俣沢の最初の2m滝を登るのは難しいらしく、次の5m滝とまとめて右手から高巻くようです。
まさかあの急傾斜の割れ目ではないと思いますが、全く高巻きルートがわからず実力不足を痛感中です。
下山時はヤレヤレいってましたが、西河内の遡行、樺沢ノ頭北東尾根などなど、早速気になってます笑
また機を見てどこかいきましょう！

paku_

お疲れ様でした！こちらこそ今シーズンは沢山ありがとう😄
楽しい記録といってもらえるなら、Ichiziさんとの山行が毎回心躍るからでしょう。
中俣沢の右手は天国への階段にしか見えなかったね(^_^;)
生涯スポーツとして楽しむには、ああいうリスクは回避したいもの。
それとも場慣れしてくると「っしゃ行きますかー！」みたいに思えるのかな。思いたくないような…笑
そういえば自分が見た焚火記事は、Ichiziさん言ったとおり服部文祥さんという方のでした。チャイ美味しかったね。
それとお魚はアマゴらしい。朱色斑と背面の黒点がセットなのが識別ポイントとのこと。
行きたいとこが多過ぎて困っちゃうね。また是非行きましょう！