2度目の正直 東照宮から日光連山縦走
- GPS
- 11:18
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 3,233m
- 下り
- 2,545m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨、のち曇り 山頂付近と稜線は濃霧と強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは二荒山神社前バス停から東武バス日光駅行き乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場 - 若子神社:舗装路を歩きます。 若子神社 - 荒沢出合:林相は標高にともない変わりますが、終始一貫して笹やぶの中を歩くルートです。かなり藪の深い箇所もあり、ところどころでルートが不明瞭になります。標識が見当たらなくなったら正規のルートから外れている可能性が高いので引き返してください。 荒沢出合 - 唐沢避難小屋:志津乗越から女峰山へ登頂するルートの一部であり、ここから先はわかりやすい登山道になります。途中に水場あり。 唐沢避難小屋 - 女峰山 - 帝釈山:女峰山まではかなりの急登です。途中ざれた箇所もあるので落石には注意。女峰山から帝釈山の間はやせ尾根もあり、それ相応の注意は必要でしょう。 帝釈山 - 富士見峠:えぐれた登山道です。すべりやすい岩、倒木などもあり決して歩きやすいルートではありません。 富士見峠 - 小真名子山:急登です。前半はガレ場が多く、滑落・落石どちらにも注意が必要です。 小真名子山 - 鷹の巣 - 大真名子山 - 志津乗越:この区間ガレ場はありません。大真名子山からの下り始めに鎖場、梯子があります。 志津乗越 - 男体山:それほど急な登りではありませんが、ところどころに木の根による段差ができており、乗り越えるのに体力を要します。 男体山 - 二荒山神社中宮:途中の岩石地帯は濡れると滑りやすく、また落石の危険もあります。 |
写真
感想
今回は昨年の10月に1度試みて失敗に終わった、東照宮から女峰山 - 小真名子山 - 大真名子山 - 男体山を経て中禅寺湖へ下山する縦走の再挑戦でした。その時の山行記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-357317.html
ただし女峰山への登頂ルートは前回歩いた黒岩尾根ではなく、まだ歩いたことの無い寂光滝ルートを選びました。どちらのルートで登っても東照宮からの標高差は同じです。
前回と同じく前日の夜に日光へ入り、東照宮の有料駐車場で車中泊。朝起きてみたらどんよりと曇った空に少しがっかり(直前の天気予報を見ずに出発していたため、予報が悪くなっていたことを知りませんでした)。景色は期待できそうにないのでせめて雨だけは降らないでくれと願いつつ、明るくなるのを待って出発しました。
今回歩いた寂光滝ルートは黒岩尾根と比べてあまり歩かれていないことは知っていましたが、実際歩いてみてさもありなんという感じでした。とにかくどこまで歩いても見渡す限りの笹原、その間にところどころカラマツなどの樹木が点在している風景が延々と続きます。個人的にはこんな景色も嫌いではないのですが、初めて女峰山へ登る人にはあまり勧められないルートであることは確かでしょう。
ようやく笹原が終わりを告げ針葉樹林帯に入るとほどなく荒沢出合に着きます(標識には馬立と書いてありました)。ここからは志津から女峰山へ登るルートと合流し、他の登山者の姿も見るようになりました。荒れた登山道を登って行くと唐沢避難小屋に到着、ここで黒岩尾根のルートと合流します。この辺りからガスが一段と濃くなり、稜線では強風が吹き荒れていました。最後の急登をこなして女峰山山頂に到着、しかしガスでまったく何も見えません。ここまで半袖シャツで歩いてきましたが、あまりの強風に着る予定の無かったウィンドブレーカーを取り出します。じっとしていると寒いのでとりあえず帝釈山へ向かって出発。やせ尾根上で強風にあおられないよう慎重に歩を進めます。
当然のことながら帝釈山山頂もガスで展望無く強風が吹き荒れています。長居は無用とそのまま富士見峠へ向かって下山開始。一気に400m下って見覚えのある富士見峠へ着きました。
前回は膝の調子が思わしくなく、ここで志津乗越へ向かう林道へエスケープしたのです。今回は体調も特に問題なく、意を決して小真名子山への登りに向かいました。この縦走コース中、小真名子山の登りが一番きついと聞いていましたが、実際そのとおりでした。傾斜も急ですがコースの大部分がガレ場で足場が安定せず、油断すると滑落しそうです。途中一度派手に落石を起こしてしまいました。後続の登山者がいたら大変でした・・・
その急登に耐え、電波反射板で知られた小真名子山山頂にやっと到着。相変わらず何も見えません。そのまま次なる目標大真名子山へ向かって下ります。大真名子山の登りは小真名子と比べると少し楽かも知れません。時間は余計にかかりましたが。ここまで視界ゼロの濃霧の中をひたすら歩いてきましたが、大真名子山の山頂に着くとようやく男体山の雄大な山容を見ることができました。
後は志津乗越まで600メートル下ってから700メートル登り、1200メートル下れば今日の山行は終了です。ところが志津乗越に着いた頃にはいよいよ本格的に雨が降り始めました。仕方なくウィンドブレーカーからレインウェアに着替え、今日最後の登りにかかります。ここは一度歩いているのでどんなルートなのかは大体わかっていましたが、やはりここまで歩いてきた疲労からか足がなかなか思うように上がりません。ひたすら無心に歩き続けて目標としていた2時前に山頂に到着。これでもう登らなくてもいいのだと思うとほっとします。
山頂は再びガスに包まれてしまったようで展望はゼロ。中禅寺湖の姿もまったく見ることはできませんでした。しかもすさまじい強風でレインウェアを着ていても寒いほどです。やはり長居は無用とすぐさま下山にかかります。
途中、運悪く中学生の遠足と思われる集団に遭遇してしまいました。20人ほどのグループの後について歩くこと30分ばかり、さすがにこのペースにつきあっていたら下山までに日が暮れそうだと思い、声をかけて先に行かせてもらいましたが、その前方に今度は50人ほどの集団です(笑)。幸い今度は引率の教師がすぐに気づいてくれ、先に行かせてもらいました。地元の中学校なのでしょうが、彼らはあの悪天候の中全員で男体山へ登ったのでしょうか?
遠足の集団をやり過ごしてからはスムーズに足が運び、鳥居をくぐって二荒山神社中宮へ到着。長かった山行もここで完了です。幸運にも到着後1分足らずで日光駅行きのバスに乗ることができました。
今回も天候には恵まれませんでしたが、昨年来の宿題をようやく果たすことができ満足の山行となりました。
コメント
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campさん、お疲れ様です〜。
2度目の挑戦、車中泊にも関わらず体調万全で望めて良かったですね!
天候が悪そうで私なら寒さと霧で途中でリタイヤしそうな感じなのに
「ホシカラス」?カラスって真っ黒なだけじゃないんですね。黒じゃなくてもカラスはカラス、怖そう〜。でも模様が美しい?
今年の梅雨は本格的で梅雨らしい天気が続いてますよね・・・天気予報では晴れマークだったのにどんより曇りだったり雨が降ったりしてますよね。
梅雨が明けたら、きっと太陽の日差しがガンガンの暑い夏がやってきますね 天気の良い日に高い山に登ったら、サイコーなんでしょうか???
アルプス、行きます???私も行きたいなぁ〜でも今の登山靴が合わないせいか、左膝がなんとなく痛むので足に合う登山靴が欲しいです
あ この山行、campさんの好きな石像様が盛りだくさんですか?
by hisano
hisanoさん こんばんは。
ホシガラスは亜高山帯の針葉樹林によくいます。頑張って2000メートル以上の山に登れば出会えるかもしれませんよ。
〜アルプスと呼ばれる地域の山も予定していますが、真夏の丹沢にも行きたいですね。山に行ける日数には限りがあるので悩むところです。
靴の件はなかなか本人でないとわからないと思いますが、どうしても合わないと感じるなら一度専門店で相談してみてもいいかも知れませんね。
うーん、今回歩いたコース(女峰山)はどちらかというと自然と一体化できるコースだったような・・・ 昔ながらの信仰の道はやはり黒岩尾根を通るルートです。変化があって展望も良くおすすめですよ。標高差1800メートルあるので楽ではありませんが。
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