飯豊連峰周回(梶川尾根~本山~ダイグラ尾根)


- GPS
- --:--
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,660m
- 下り
- 2,651m
コースタイム
07:30 飯豊山荘
09:05 湯沢峰
09:40 滝見場
10:30 五郎清水
11:30 梶川峰
12:40 門内小屋
14:45 梅花皮小屋
【13日】梅花皮小屋→本山→ダイグラ尾根
05:30 梅花皮小屋
08:15 御西小屋
09:30 飯豊山(本山)
11:20 宝珠山
12:50 千本峰
13:30 休場ノ峰
15:05 桧山沢の吊橋
15:50 飯豊山荘
天候 | 12日:曇りのち晴れ 13日:曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
11日 17:00に通行止め解除。 12日は飯豊山荘まで車両で行ける状態でした。 道路状態は特に問題なし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●梶川尾根 危険個所は特になし。 梶川峰付近に一カ所雪道があるが、傾斜は緩いのでアイゼン無しでも問題なし。 梶川峰周辺はヒメサユリが群生しており、今が見頃だったが、 痛んでいる花が多く、少し残念な印象。 ツボミも多かったので、これからの時期に期待・・・かな? ●門内小屋〜本山 梅花皮岳までの登山道に雪は無く、特に問題なし。 梅花皮岳〜御西小屋までは何箇所か雪道あり。 雪道歩きに慣れた人であればアイゼン無しでも問題ないが、 不慣れな人は簡易アイゼン程度は持参した方が良いかと思う。 梅花皮小屋の水場は利用可能。 御西小屋の水場はまだ出ておらず、大日岳方面へ少し行った先の 融雪水を利用しているらしい。 ●ダイグラ尾根 危険個所は多数あり。 特に宝珠山周辺の登山道は残雪が多く、雪への備えが無いと詰むかもしれない。 今回は全部で7カ所位、雪道が残っており、いずれも側面が切れ落ちた 危険なトラバース部に雪が残っている。 大抵の雪道はアイゼンは付けず、ピッケルだけで通過したが、 1箇所だけアイゼンを使用した箇所があった。 これら雪道は、登りよりも下りの方が難しそうな感じなので、登りであれば アイゼン無しでも行けそうだが、下りの場合はそれなりの準備をした上で 利用した方が良いだろう。 アップダウンが激しい長丁場の尾根なので、下り利用でも充分きつい。 バテないようにも注意。 登り利用の場合は道迷いの危険はあまり無いが、 下り利用の場合は間違いそうな箇所が幾つかある。 1.宝珠山の手前(標高1875m付近) 右に折れる道を見逃しやすい。 2.上記場所から少し進んだ先。 沢側へ踏み跡が残っているので、そちらへ誘導されやすい。 ・・・この2ヶ所が間違い易いので、注意しよう。 厳しい登山道ではあるが、宝珠山周辺のヒメサユリは見事。 梶川尾根に比べると発育が良く、個々が大きくて痛んでいる花は殆どなし。 群落の規模も大きく、今回歩いた中では最も印象に残った区間だった。 桧山沢の吊橋は、去年の夏まで雪崩により倒壊しており利用出来なかったが、 去年の秋に復旧し、利用可。 但し、冬の間は橋板が外され利用できないので、橋の状況については毎年、事前確認要。 今年は6月30日頃に橋板が掛けられたらしい。 |
写真
感想
台風が過ぎて、久しぶりに晴れそうな週末。
ヒメサユリが見たくなったので、飯豊連峰へ出かけてみた。
今回選んだのは、登り梶川尾根、下山ダイグラ尾根の周回ルート。
登りルートには、丸森尾根、梶川尾根、石転び沢、の3つの選択肢があるが、
最もヒメサユリが咲いてそうな道、という理由で梶川尾根を選んでみた。
初日は梶川尾根を辿って主稜線に上がり、稜線歩きを経て梅花皮小屋泊まり。
期待していた梶川尾根のヒメサユリであるが、今回はちょっとタイミングが悪かったようだ。
梶川峰付近は多くの花が咲いており見頃ではあったが、先週末の大雨の影響だろうか。
どの花も痛んでいたりしぼんでいたりして、形の良い花はあまり無い。
今年はヒメサユリは外れかなぁ、と少し気落ちしながら尾根を進んでいった。
午前中は雲がかかっており眺望はあまり良く無かったが、午後には晴れ間が広がり、
夕方にはすっかり晴れる。
夕食後、北股岳へ登って夕日を眺めたが、そこから眺める飯豊の夕景はとても素晴らしく、
その光が見えなくなるまで眺めてから小屋に戻った。
翌日は、本山まで稜線を歩き、ダイグラ尾根で下山。
この日は午後から雨の予報だったので、早目に小屋を出発し、雨の降る前に
ダイグラ尾根の核心部である宝珠山を通過しよう、と考えていた。
だが、予想よりも早く雨脚は訪れて、本山に到達した頃には小雨が降り始める。
そして、宝珠山へ差し掛かる頃には雨が本降りとなり、ますます状況は悪くなる。
雪が残っている箇所も多く、道は難所続き。
よりによって、一番降られたくない箇所で雨に遭遇してしまった・・・
己の不運に泣きたくなってくる^^;
だが、悪い事ばかりでは無い。
道端にはヒメサユリが群生しており、その群生は梶川尾根よりも見事。
個々の花は発育が良く、痛んでいる花は殆ど無い。
いずれも美人揃いであり、オーディションしながら尾根を進んで行くが、
「ミスダイグラ」はなかなか決められない。
こんな厳しい道にも花は咲くのだな。
厳しいダイグラの岩峰と、可憐なヒメサユリ。
その対照的な組み合わせには、表現しがたい美しさがあり、
今回の登山では最も辛い箇所だったけど、最も印象に残る光景となった。
なが〜い尾根歩きを終えて、なんとか桧山沢の吊橋へと下山。
もう疲れてバテ気味で、足は痛くて一歩も歩きたくない。
“もう、こんな尾根歩きたくない。”
ダイグラ尾根を歩くと、最後はいつもこういう感想を抱く。
でも・・・
喉元過ぎれば熱さ忘れる、てヤツかね。
しばらくすると、また歩きたくなってくるんだよね。
さすがに真夏の暑い時期に登ろうとは思わないけど、涼しくなった秋頃には・・・
たぶん、また重いザックを背負ってダイグラ尾根を歩いているのではないか、と思う。
お久しぶりです。
今週末、2泊で同ルートの逆コース+大日に行く計画を立てております。
Luskeさんのレコは写真が豊富で本当にありがたいです。
今回、初めてのダイグラになりますが、
やはり厳そうな尾根ですね。
2泊で同ルートの逆コース+大日、ですか
良い計画ですね!
私はその計画の逆回りで2度、飯豊を訪れた事がありますが、
最も飯豊を満喫出来るルートだと思いました。
懸念されるのがダイグラ尾根ですが、今週末でしたら大分雪もなくなるかと
思いますので、幾分安全にはなるかと思います。
去年の同時期にダイグラを歩いた時は薮だらけで、雪が無くても危険に感じましたが、
去年秋に吊橋復旧した際に、刈払いも行われたようです。
それなりに薮は刈られており、去年に比べれば状態は良く感じました。
ダイグラ尾根は、飯豊の中でも最も厳しい登山道ですが、
私が最も好きな登山道でもあります。
(一度歩いた後は、しばらく歩きたくなくなりますが・・・)
zappa223さんがダイグラを歩いた後、どのような感想を抱くか、
気になるところです
ピッケルを持った、宮城のイケメンさんですよね?
北股からの帰り道で、大石ダムからのトレランの人の話をしていたのが私です。
あのあと、12日の午後ですけど、暑いのが苦手な私には最高の稜線歩きでした。
イケメン(笑)、
ではありませんが門内小屋で会った宮城の者です
トレランの人の話、楽しく聞かせて頂きました。
飯豊には、たまに物凄い人が居ますよね。
一日で全山縦走する人とか・・・
そういう人を見ると、本当に同じ人間なのか疑ってしまいます^^;
12日の午後は涼しくて過ごしやすい天気でしたね。
お互い、最高の稜線歩きが出来たようで何よりです
当方、宮城人ですが、飯豊にはよく訪れますので、
またお会いする事もあるかと思います。
私も暑いのは苦手なので、これからの時期は飯豊から足が遠のきますが、
涼しくなった秋にでも、またお会いできれば幸いです。
そのコース何年か前の体育の日に通りました。その時は自分のペース配分も分らずガムシャラに歩いて、帰りのラーメン屋サンで写真を見返し、苦しい思いが甦り吐き気を覚えてデジカメを置いた記憶が有ります。
そうそう宝珠山の近くで涸沢に誘い込まれザレ道を登り返すのに絶望感に襲われたのも思い出しました。
今ならもう少しましに歩ける気がします。思うだけかも知れませんが。
春の飯豊の花畑も良さそうですね。行ってみたくなりました。
今夜は自分のレコに二日間もかかってしまい疲れたので又後日ゆっくりと記録を拝見させていただきます。
お疲れ様でした。
ダイグラはただでさえキツイのに、そこで道間違いしたら、
心理的にも体力的にも大ダメージですね^^;
私も、初めてダイグラを降りた時は同じ場所で間違ってしまい、
登り返しにとても苦労した記憶があります。
今でもダイグラを歩くと、心身共にくたくたになりますが、
初めて歩いた時にくらべるとマシになったなぁ、と思えます。
yuufunさんが初めて歩いた時は、かなり苦しい思いをなさったようですが、
1泊装備背負って狐穴小屋まで1日で行けるのでしたら、充分な体力があると思います。
今のyuufunさんであれば、案外すんなりダイグラを通過出来るかもしれませんよ
今の飯豊、花に溢れる良い時期です。
ぜひ、飯豊へお越し下さいませ
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