個人的には修行の山 至仏山 眺望と花で極楽浄土へ

2014年08月01日(金) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 11.9km
• 登り: 885m
• 下り: 890m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:25
• 休憩: 0:19
• 合計: 7:44

5:17 鳩待峠
6:06 6:15 山ノ鼻
6:27 6:27 山ノ鼻
10:26 10:36 至仏山
11:27 11:27 小至仏山
13:01 鳩待峠

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

戸倉駐車場に駐車、シャトルバスで鳩待峠へ
駐車料金1000円、バス片道930円
鳩待峠駐車場マイカー規制日ではなかったのに、規制日だと勘違いして戸倉駐車場に入れてしまった。

コース状況／危険箇所等

　山の鼻までは、基本的には下り道で木道、尾瀬の花が気持ちよく迎えてくれる。
　植物見本園は木道だが朝露が結構靴に着いた。
　至仏山は蛇紋岩の山なので登山道が非常に滑りやすい、また朝露が靴についていたのも滑りやすくしている一因と思う。アポイ岳、谷川岳と蛇紋岩の山を登ったことがあるが一番滑りやすく細心の注意を必要とした。
　下山も蛇紋岩なのでよく滑る。高低差800mほどであったが妙な疲れが残った山行であった。

その他周辺情報

　午後１時台に下山したので、そのまま次の日の予定である草津に移動。
　草津温泉「大滝の湯」８００円、硫黄の香り良き温泉である。

写真

8/1 5:18

　鳩待峠にやってきました。ここからスタートです。

8/1 5:19

　夏ですね、晴れですね、山行日和ですね。しかし、15：00頃から夕立という予報も出ているんです。

8/1 5:20

　木道沿いの花その1　名前はわからず

8/1 5:32

　同じく木道沿いの花

8/1 5:42

　こんな雰囲気の中を歩いていきます。

8/1 5:53

　たくさん咲いていました。花を見つけては立ち止まって写真を撮ります。

8/1 5:53

　これは知ってる。クルマユリ。

8/1 5:53

　オオウバユリ？

8/1 5:55

8/1 5:57

　

8/1 6:02

8/1 6:05

　ヤマアジサイでしょうかね。

8/1 6:07

　気温が低くて、過ごしやすいですね。北海道出身の私にとって適温です。

8/1 6:08

　至仏山荘に到着しました。

8/1 6:10

　まずは、研究見本園を一周しましょう。

8/1 6:10

　クガイソウ？

8/1 6:10

　タムラソウ？

8/1 6:10

　尾瀬ヶ原を見つめます。

8/1 6:21

　最後のミヤマキンポウゲでしょうか？

8/1 6:27

　熊が出るようで、この鐘を鳴らせと・・・。結構いろんなところにありました。

8/1 6:32

　オタカラコウ？キンコウカ？

8/1 6:33

　自然の芸術ですね。蜘蛛の巣に水滴がついています。朝一にしか見ることができません。

8/1 6:34

　尾瀬ヶ原の後ろに見える燧ケ岳。

8/1 6:54

　山の鼻に戻り、いよいよ至仏山登山開始です。ここからの道は登りのみの一方通行ですね。

8/1 7:11

　オオバギボウシ？

8/1 7:18

　ミネウスユキソウ？

8/1 7:38

　イワシモツケ？

8/1 7:59

　こんな岩を登っていきます。とにかく滑ります。登山靴によって磨かれたところが黒っぽいところです。

8/1 8:06

　

8/1 8:53

8/1 8:57

　尾瀬ヶ原を見下ろします。

8/1 9:14

8/1 9:19

　イタドリでしょうね。

8/1 9:37

8/1 9:39

　タカネナデシコ？

8/1 9:46

　昨日登った日光白根山、左にうっすらと日光男体山も見えていますね。

8/1 9:51

　平ヶ岳、体力的に難しい山だなあ・・・。

8/1 9:56

　あと、あれだけ・・・。まだあるの？

8/1 10:03

　右から、燧ケ岳、会津駒ヶ岳、景鶴山。

8/1 10:09

　鳩待峠が小さく見えていますね。

8/1 10:13

　

8/1 10:13

8/1 10:15

　ジョウシュウアズマギク

8/1 10:19

8/1 10:29

　至仏山頂に到着しました。

8/1 10:29

　二等三角点がありました。

8/1 10:30

　奥利根湖。その奥には朝日岳が見えていますね。

8/1 10:37

　おっと、ここでヘリコプターが通っていきました。

8/1 10:52

　上州武尊山ですね。

8/1 11:23

　笠ヶ岳、北アルプスではありません。

8/1 11:25

8/1 11:27

　いったん鞍部に降り、登り返します。小至仏山です。

8/1 11:43

　木道工事をしておりました。尾瀬を整備しているのは東京電力なんですねえ。

8/1 11:47

8/1 12:45

8/1 13:02

　無事に鳩待峠に帰ってきました。

8/1 13:04

　まずは、これ。花豆を使ったソフトクリーム。

8/1 13:13

　ついで、これ。ダイエットコーラ。

8/1 18:46

　草津まで運転してきました。「大滝の湯」ですね。

撮影機器：

PowerShot SX280 HS CANON

ARROWS NX F-01F FCNT

感想

aideiei

　昨日、日光白根山に登り、今日はここに来ることにした。日光エリアは8回も来たことがあるのに、尾瀬に来たことはない。私の中で尾瀬というのはブラックスポットになってるのだ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-488004.html
（モナリザの微笑　　日光白根山　　標高を上げて見上げる）

　最初は、昨日よく見えた燧ケ岳にしようと思ったのだが、天気予報では15：00から夕立の予報、したがってコースタイムの短い至仏山にすることにしたのだ。花の名所、標高差800mほどと調べており、時間的にもそんなにかからなく戻ってこれるとたかをくくっていたのであるが、実際はコースタイムよりも登りは1時間も多くかかり、下りも30分ほど多くかかってしまった。それはやはり滑りやすい蛇紋岩によるところが大きかったと私は思っている。
　とにかく滑るのである。一歩一歩を出すのが難しい、岩が磨かれて黒っぽくなっているところは間違いなく滑る。しかも、研究見本園で靴を濡らしてしまったのである。慎重に歩いたため転ぶことはなかったが時間がかかり精神的にもきつい山であった。

　それにしても至仏山とは考えさせられる山名であると思った。家に帰って深田久弥さんの「日本百名山」を読んでみると、渋沢（シブッツァ）からの転用であるという記述があった。それに、よくこの名前をあてはめたと思う。
　仏教では信仰の対象がたくさんあり、それをランク分けしている。
　最高峰は「仏」で、悟りを開いたものである。それらは「仏」「如来」などと呼ばれ、「釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来・・・」などが知られている。それらを山に祀ったために「釈迦が岳、阿弥陀岳、薬師岳、大日岳・・・」などの山名がつけられている。
　次は「菩薩」で悟りを開こうとしている者、代表的なものには「観音菩薩、勢至菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩、日光菩薩・・・」などが知られている、これらも山名では馴染みが深い。
　さらに密教で言う所の「明王」、「天」などがある。「不動明王、孔雀明王、軍茶利明王・・・」「大黒天、弁財天、多聞天、韋駄天、帝釈天、梵天・・・。」などと続く。
　つまり、「仏」として悟りを開こうとする者が修行としてここに登るのである。足は滑りやすく気を付けなければならないが、いたるところに花が咲き修行していることを祝福してくれている。そして山頂では360度の絶景を見ることで、仏に至る。小乗仏教で言えば極楽浄土にたどり着くわけである。至仏山、この山名からここまで想像しながら登っていた。（私の想像は伝説でも何でもなく、私の一方的かつ勝手な想像です。）

　とにかく、花いっぱい。山頂では絶景、それまでの疲れを一気に吹き消してくれること請け合いである。極楽浄土と書いたが、山頂にただ座っていたかった山であった。
　山頂で眺望が得られるたびに、行きたい山が増えてしまって困る。今日見えたのは、燧ケ岳、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、皇海山、日光男体山、日光白根山、景鶴山、朝日岳、浅間山、四阿山、上州武尊山など。次の予定がなかったら、本当にずっと眺めていたかった。また、笠ヶ岳もきれいだった。
　下山時もとにかく花を写しながらである。滑りやすいことを考えながらゆっくり下山してくる。
　鳩待峠でソフトクリーム、ダイエットコーラを喫食し、乗り合いタクシーで戸倉迄戻ってくる。さて、まだ日は高い、草津まで出かけるか。
　草津で湯に入っているときに夕立が来て、雷雨となった。雷雨の中での露天風呂意外と乙なものだ。PH2．0という強酸性の湯で、体を温め疲労を取る・・・。この雨は明日の山行にはどんな影響を及ぼすのだろうか考えながら就寝する。