ヨーロッパ遠征3:マッターホルン・ヘルンリ陵偵察
- GPS
- 26:18
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 990m
- 下り
- 1,936m
コースタイム
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 5:03
- 合計
- 8:21
天候 | 7月16日(水)快晴のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
7月10日:出国〜シャモニー 7月11日〜13日:シャモニー(モンブラン登山) 7月13日〜17日:ツェルマット(ブライトホルン登山) *************この記録の日程************* 7月16日(水)ホテルシュワルツゼー〜ヘルンリヒュッテ〜クーロワール部分あたり〜ヘルンリヒュッテ〜ホテルシュワルツゼー(泊) *************************************** 17日〜22日:グリンデルワルト(メンヒ登山・ユングフラウ登山) 22日〜25日:サースフェー(アラリンホルン登山) 25日〜29日:ツェルマット(マッターホルン登山) 29日〜30日:チューリッヒ 31日:帰国 |
コース状況/ 危険箇所等 |
マッターホルンのヘルンリ陵は、ヘルンリヒュッテまでは一般のハイキング道です。 そこから上部は一般道ではありません。 ヘルンリヒュッテの上の部分の最初の取り付きは太いロープが張ってあるために見た目よりも随分と簡単です。ロープが終わってすぐの茶色の四角の岩を超す部分が少し嫌な感じですが間違いなくクリアすればあとは平たんな明瞭な踏み跡が続いています。 その後は厳しいルートファインディングになります。岩に付けられた印やアイゼンの爪あとを頼りに登っていきますが、踏み跡を外すと浮石も多くホールドも脆いので注意が必要です。 |
その他周辺情報 | http://map.revision.admin.ch/?lang=en ↑スイス地図 http://www.sbb.ch/en/home.html ↑スイス鉄道(SBB) http://www.mountain-forecast.com/peaks/Matterhorn/forecasts/4478 ↑マッターホルン山頂天気予報 |
写真
感想
7月16日。快晴。
当初計画だとこの日にマッターホルンをアタックする予定でしたが、雪が多いのでアタックを延期しました。
そんな理由でホテルでゆっくり食事をしてから8時半ごろホテルシュワルツゼーを出発。ヘルンリ小屋まで行き、そこでハーネスとヘルメットを装着してヘルンリ稜のソルベイヒュッテよりもずっと下のクーロワールまで偵察してきました。
マッターホルンは、ソルベイ小屋まではルートファインディングが難しいと言われていますが、確かに非常に緊張してルートを探さないと上手に探せません。技術的な難しさはあまりないと感じました。
最高到達点からの下山は訓練のために3回懸垂下降の練習をしてみました。
下ってきて取り付きの壁のところまで来ると見学していた人たちから拍手をしてもらいました。その一人の男性が取り付きの雪のところまで来てくれて、「マッターホルンを登った人を初めて見ました」と言ってくれましたが、「いやいや登った訳ではなくて少し上まで偵察をしただけですよ」と照れ笑いで答えました。彼はドイツから来たコックさんで、工事中のヘルンリヒュッテで働いていて職人さんたちに料理を出しているのだとか。とても人の好さそうな人だったので美味しい料理が出されているのが想像できました。
同じように3人のスペイン人たちが偵察をしたあとでヒュッテの上の平らな場所で私が降りてくるのを観察していました。彼らはアルパインセンターの人の忠告も聞かずにビバークをしてアタックをかけるようです。キャンプは禁止ですがビバークなら黙認されるという考えなんでしょう。
3人のうちの一人だけが英語が堪能でしたが、あとの二人はあんまり英語ができませんでした。それでも最後には3人とも仲良くなり、「あんたもここでビバークして明日一緒に登ろう!」と言ってくれました。岩の上には3つのシュラフ。「私はどこで眠るのか?」と冗談っぽく言うと、「その岩のところでブルブルと震えて眠るのだ」と笑って答えました。スペイン人とかイタリア人とか、南欧の人たちは陽気でいいですね。
ともあれ、彼らがダブルアックスを使ったとしても頂上まで行ったとは思いにくいと私は考えています。しかしながら、天気は最高であったことはマチガイありません。
今年はヘルンリヒュッテが工事中のためその代替手段として2,900メートルあたりに「ベースキャンプ」という名前のテントでの宿泊施設が設けられていて、1泊150フランという高値で夕食と朝食がついていますが、マットにシュラフだけだということですので値段的には微妙な感じがしています。今日の帰りにその施設のスタッフのネパール人にいろいろ聞きましたが、どれだけの価値があるのか、何とも言えないのが私の正直な気持ちでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-489648.html
↑ヨーロッパ遠征2:ブライトホルン4164m登頂(+前日ヘルンリ稜偵察)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-490876.html
↑ヨーロッパ遠征4:メンヒ4107m登頂
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