ヨーロッパ遠征7:アラリンホルン4027m登頂

- GPS
- 07:05
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 2,177m
- 下り
- 670m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:06
天候 | 7月22日(水)曇り時々雨 7月23日(木)快晴のち晴れ 7月24日(金)曇りのち小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
7月11日〜13日:シャモニー(モンブラン登山) 7月13日〜17日:ツェルマット(ブライトホルン登山) 7月17日〜22日:グリンデルワルト(メンヒ登山・ユングフラウ登山) *************この記録の日程************* 7月22日(水)クライネシャイデック=グリンデルワルト=インターラーケンオスト=スピーツェ=フィスプ=サースフェー(泊) 7月23日(木)サースフェー=ミッテルアラリン〜アラリンホルン4027m〜ミッテルアラリン〜サースフェー(泊) 7月24日(金)サースフェー=サースグルント=ホーサーズ=サースグルント=サースフェー(泊) *************************************** 25日〜29日:ツェルマット(マッターホルン登山) 29日〜30日:チューリッヒ 31日:帰国 |
コース状況/ 危険箇所等 |
アラリンホルン4027mは、ツェルマットのブライトホルンと並んで最も簡単に登れことができる4千メートル峰です。 ツェルマットが天気が悪いときにツェルマットから近いのでこちらに来て登る方もいらっしゃるようでした。 サースフェーの街からロープウェイと地下ケーブルを使ってミッテルアラリン駅まで行き、そこからスキー場のコースを登って行きます。危険ポイントとしたらスキーヤーと衝突する危険はあります。 稜線手前は雪崩の危険はあります。クレバスの危険は少ないと思われます。 稜線からはマッターホルンが近くに見られます。 雪稜はそれほど厳しい傾斜ではないので滑落の危険は注意すれば問題ありません。 |
写真
彼もサースフェーのインフォメーションでいちばん安いホテルを案内されてきたので「間違いなくサースフェーでいちばん安いホテルだね」と二人で笑いました。
あとでスキーコーチの男性が来ました。彼は3ヶ月間長野県の野沢スキー場でコーチをしていたことがあるそうです。
日本語普及のために「またね」という日本語を彼らに教えておきました。
それを登った男性が私のとなりのテーブルで気分よくビールを飲んでいて一緒に「飲みませんか?」と聞いてきたのですが丁重にお断りしておきました。
顔中(舌にも)ピアスを付けていた女性スタッフでしたが心がとても綺麗で熱心に仕事をしていたのを見て、サーフェースでもう一泊するために明日ここに泊まる予約をしました。
ドミトリーの安宿の本業はパン屋さんでした。パンの質はいいようです。偶然ですがクライネシャイデックの朝食のケーキと同じケーキをここで売っていました。ここで作ったケーキをクライネシャイデックの人が買ったのでしょうか?ちょっと不思議でしたが質問はしませんでした。
なんと、ここからバス料金はもちろん、スイス鉄道でツェルマットまでと、ツェルマットからシュワルツゼーのロープウェイの切符が1枚で買えました。私が「パーフェクト!」と褒めたらスタッフが得意げでした。
感想
7月22日(火曜日)。曇り。
クライネシャイデックからグリンデルワルトは登山電車で下りました。
この登山電車が少し遅れているためにグリンデルワルトでサースフェー行きの切符を買うのに時間が足りないと思い女性の車掌さんに相談をしたら、クライネシャイデックの駅のパソコンはスイス鉄道とはアクセスできないパソコンらしいのですが、登山鉄道の車掌さんが肩にかけているマシンはスイス鉄道とアクセスできるらしく、なんと、クレジットカードも使える優れものでした。
女性の車掌さんはそのマシンを得意げでしたが、確かにスイスの鉄道は世界一だと私も思いました。
グリンデルワルトからフィスプまでの鉄道の旅は山の牧場の牛舎で寝泊まりしている少しご年配の日本人女性からとても興味深い面白い話を聞かせてもらいました。その道では有名な方なんでしょうか?
フィスプからサースフェーまでは郵便バスでスイス人の青年と同行しました。とても性格のいい青年でした。
サースフェーは私は生まれて初めてですが、こじんまりとしたとても良い村だと思いました。
サースフェーで最も安いホテルの蚕棚のドミトリーは私だけで泊まると思っていましたがドイツ人の青年登山家と一緒でとても楽しい時間を過ごすことができました。本当に好青年で登山の知識も豊富で技術的な話やお互いの旅の情報を交換しました。まるで30数年前の自分がそこにいたように思います。
私がアラインホルンの地図を持っていなかったので、「僕は新しい地図と古い地図の2枚持っているので明日返してくれるなら使ってください」と言ってくれました。私は丁寧にお礼を言いました。そして、ホテルを出て、街で地図を売っていたので買ったのですが、そんな感じで彼はとても良い青年でした。
ホテルのWiFiの調子が悪いので近くのピザ屋さんに入ってマルゲリータを頼んだら期待以上に美味しかったので驚きました。久々に美味しいピザを食べた気がしました。
7月23日(水曜日)。晴れのち雷雨のち晴れ。
朝6時15分の始発のロープウェーと地下ケーブルに乗りミッテルアラリン駅まで登りました。ここには世界一高いところにある回転展望台があります。
実はサースフェーにはホテルに2泊以上するともらえるシチズンカードというカードがあります。(追記:どうも一泊でももらえるようです。)
サースフェーからミッテルアラインまでの往復料金はノーマルだと72スイスフラン。スイスハーフフェアカードを使うと半額の36スイスフラン。このシチズンカードを使うとなんとたったの10フラン(1100円)で往復できます。
アラリンホルン4027mの登山はまるで雪の木曽の御嶽山でした。
途中の稜線から20キロメートル先にあるマッターホルンが見えましたが残念ながらまだ雪がたっぷりついていました。
山頂には十字架が立っていました。頂上での気持ち良い時間をすごし帰りは再びブライトホルンのように尻セードで下ってきました。1時間かけて登った部分を5分で降りることができました。
下山後も時間があったのでミッテルアラリンのバルコニーで濡れた衣類などを乾かしてトカゲをしていました。とても気持ちがよくてうとうとと眠ってしまいました。
スイスのローザンヌから来たちびっこたちが私に興味があるようで英語で質問してきました。スイス人は子供でも英語力は並々ならぬものがあると思いました。
山から降りてきて、WiFiをもとめてポップコーンというホテル兼カフェに行きました。舌にまでピアスが付いている女性スタッフが対応してくれましたが、見た目とは裏腹に忙しく働いて真面目そうだったので「このホテルはいいホテルに違いない」という確信が持てたので翌日はツェルマットには行かずにここに泊まることに決めました。
私と同室のドイツ人の青年登山家も明日は山小屋に泊まると言っていました。彼の名前はアレキサンダーと言いました。HNなのか本名なのか分かりませんが、私は偉大なるアレキサンダー大王と同じ名前なので「グレート・キング」と彼を呼んでいました。
7月24日(木曜日)。晴れ時々曇りのち雨のち曇り。
シチズンカードは実は他のロープウェーやバスも無料で使える優れものでした。
そのカードを使ってホーサースというところまでロープウェイで登ってきました。
サースフェーからサースグルントという所までバスで行き、ホーサーズの中間駅まで日本人のOさんという方と同行しました。独特の雰囲気のある方で若いときはヨーロッパを自転車旅行されていた方でした。
ホーサーズの上の駅までいくと天気が少し悪くなってきました。ヴァイスミースという4千メートル峰に登る人たちの列が下からでも見えましたが、天気が少し心配です。ヨーロッパアルプスの4千メートルは天気がいいのと悪いのとは天とと地であることが私にもはっきりしたので、ドイツから来た人とそんな話をしておりました。
帰りは中間駅あたりをうろちょろとハイキングをしました。エーデルワイスは残念ながら探せませんでした。もうちょっと先まで行きたかったのですが、黒毛のビーフステーキたちが道を独占していて少し怖かったので突破は無理だと思い引き返してきました。赤い衣類は付けておりませんでしたが目が少し怒っていましたので。
山から帰ってきてからポップコーンというホテルにチェックインして、久々にバスタブでお湯につかりました。やっぱり日本人(私)にはバスタブは気持ちいいと思いました。
この日は、サマーコンサートがあるということですが、街にも露店が何軒か出ていました。安宿のパン屋さんもおばちゃんが出店の売り子をしていました。私は別のパン屋さんで固いパンを買ってかじったらなんと前歯が欠けてしまいました。多くの人は山で歯を欠かせたと思っているようでしたが、実は原因は固いパンでした。でも、とても美味しいパンでした。
コンサートは天気がよくないために教会の講堂のようなところで開かれました。正直、そんなに上手ではありませんでしたがローカル色がたっぷりでそれなりに楽しめました。
ホテルの部屋には3Mの耳栓が備えてありましたが、それがなんでかという理由があとで分かりました。このホテルはディスコもやっていてハードな音が下から聞こえてきました。でも、耳栓をつけたら何も聞こえずにぐっすりと眠ることができました。
サースフェーに行ったら「ポップコーンに泊まろう!」というのが私のキャッチフレーズになってしまいました。さすがにディスコを覗くほど若くはありませんが…。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-492891.html
↑ヨーロッパ遠征6:シルトホルン(ミューレン)・クライネシャイデック周辺ハイキング
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-497959.html
↑ヨーロッパ遠征8:マッターホルン4478m・アタック敗退〜帰国
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