記録ID: 4980012
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
蒲田富士・涸沢岳西尾根ルート敗退(日帰り)
2022年12月06日(火) [日帰り]
greenpower
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,669m
- 下り
- 1,669m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 15:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 15:03
2:05
9分
新穂高第3駐車場
2:14
2:14
10分
新穂高登山指導センター
2:24
2:24
18分
右俣林道ゲート
3:47
3:47
16分
柳谷
4:03
4:03
10分
ネボリ谷
4:13
4:13
5分
奥穂高岳登山口
4:28
4:28
398分
涸沢岳西尾根取付き
11:06
11:06
227分
2,510m敗退地点
14:53
14:53
10分
涸沢岳西尾根取付き
15:06
15:06
7分
奥穂高岳登山口
15:13
15:13
19分
ネボリ谷
15:32
15:32
19分
柳谷
16:48
16:48
5分
右俣林道ゲート
16:53
16:53
15分
新穂高登山指導センター
17:08
新穂高第3駐車場
| 天候 | 12/06(火)→くもり/雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
■アクセス→長野道・松本IC〜約100分。 ■駐車台数→215台(無雪期) ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 ※駐車場→下段・中段・上段・最上段あり。 ※県有公共駐車場(P3)の無料開放→例年12月〜03月末。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■新穂高第3駐車場(1,040m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 12/05(月)の19時42分に3台、12/06(火)の17時08分に2台の駐車がありました。 ■新穂高登山指導センター(1,090m) 新穂高第3駐車場から約10分で新穂高登山指導センターに到着です。 トイレ(24時間可能)・自動販売機・公衆電話・1個目の登山ポスト(登山届・下山届)・Wi-Fiがあります。 ■右俣林道ゲート(1,115m) 新穂高登山指導センターから約10分で右俣林道ゲートに到着です。 ゲート脇に2個目の登山ポスト(登山計画書と筆記用具あり)があります。 ■小鍋谷ゲート(1,275m) 右俣林道ゲートから約20分で小鍋谷ゲートに到着です。 ■穂高平小屋の近道(1,237m) 小鍋谷ゲートから約15分で穂高平小屋の近道に到着です。 ■穂高平小屋(1,320m) 穂高平小屋の近道から約25分で穂高平小屋に到着です。 冬季閉鎖中ですが無料開放されていて、休憩適地になります。 穂高平牧場の柵を越えた先には西穂高岳西尾根の取付きがあります。 ※別称→穂高平避難小屋・穂高平と呼ばれます。 ■柳谷(1,424m) 穂高平小屋から約25分で柳谷に到着です。 ここは通年落石がある崩落地になり降雨・降雪・地震直後の通行には特に注意が必要です。 ■ネボリ谷(1,494m) 柳谷から約15分でネボリ谷に到着です。 右俣林道で唯一ガードレールがあり、積雪期には雪で埋まります。 橋の手前の平坦地は休憩適地や幕営適地になります。 ■奥穂高登山口(1,537m) ネボリ谷から約10分で奥穂高登山口に到着です。 ■白出沢出合(1,542m) 奥穂高登山口から約5分で白出沢出合に到着です。 ここで6.5kmの右俣林道が終了になり、対岸へ渡り登山道に向かいます。 以前とルートが変わり堰堤沿いを対岸へ渡ります。 白出沢出合の手前は広く、幕営適地になります。 ※別称→白出小屋跡と呼ばれます。 ■涸沢岳西尾根取付き(1,554m) 白出沢出合から約10分で涸沢岳西尾根取付きに到着です。 右俣林道の左側にトウヒの巨木があり目印になります。 右側の斜面を登り緩やかに右折(眼下に見える白出沢出合と平行)して取付きから約100m進むと急登が始まります。 西尾根にはピンク・オレンジ・黄色テープが標高2,510m(敗退地点)までありますが、無意識に登ると滝谷側に逸れるので白出沢側を意識して登ります。 ■敗退地点(2,510m) 涸沢岳西尾根取付きから約398分で敗退地点に到着です。 涸沢岳西尾根取付き〜敗退地点まで熊笹・ハイマツの薮こぎがあり初冬シーズンは厳しい状況です。 吹雪で涸沢岳西尾根の下山も甘くなく、時間厳守で敗退決定です。 ■涸沢岳西尾根取付き(1,554m) 敗退地点から約237分で幕営地に到着です。 下降路も急登の薮こぎ・倒木・岩場があり厳しい状況になり、標高1,900m〜1,700mの激薮こぎ区間を暗闇で下るのはほぼ道迷いするので回避しましょう。 ■白出沢出合(1,542m) 涸沢岳西尾根取付きから約10分で白出沢出合に到着です。 ■奥穂高岳登山口(1,537m) 白出沢出合から約5分で奥穂高岳登山口に到着です。 ■ネボリ谷(1,494m) 奥穂高岳登山口から約10分でネボリ谷に到着です。 ■柳谷(1,424m) ネボリ谷から約20分で柳谷に到着です。 ■穂高平小屋(1,320m) 柳谷から約20分で第穂高平小屋に到着です。 ■穂高平小屋の近道(1,237m) 穂高平小屋から約35分で穂高平小屋の近道に到着です。 ■小鍋谷ゲート(1,275m) 穂高平小屋の近道から約10分で小鍋谷ゲートに到着です。 ■右俣林道ゲート(1,115m) 小鍋谷ゲートから約15分で右俣林道ゲートに到着です。 ■新穂高登山指導センター(1,090m) 右俣林道ゲートから約5分で新穂高登山指導センターに到着です。 ■新穂高第3駐車場(1,040m) 新穂高登山指導センターから約10分で新穂高第3駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 涸沢岳・西尾根ルートの区間は距離→19.7m・標高差→2,020m・コースタイム→10〜16時間(積雪期)になりますが日帰りが可能です(積雪期の好天時の場合・山滑走を除く) 涸沢岳や奥穂高を目指す場合は原則テント泊になります。 日帰りで登頂するには雪の状態・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★積雪量について 涸沢岳では12/04(日)〜6(火)と降雪があり常に状況が変わります(12/07現在、1週間の降雪予報があり大きく変わる) 標高1,400mから雪が現れ、標高1,500mから常雪になり05〜10cm、標高2,400mから15〜20cmです。 おそらく標高2,600m〜蒲田富士(2,742m)は柔らかい新雪の膝ラッセルと考えられます。 当日の山行では15時間の内、14時間の降雪があり白出沢出合で下山時に10cmの降雪があり足跡がリセットされていました。 新穂高第3駐車場に到着しても雪は止まず、新島々駅まで吹雪いていました。 長野県外から来る登山者は冬山フル装備(ピッケル、アイゼン、チェーンスパイク、スコップ、スタッドレスタイヤ等)でお越しください。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポスト 登山ポストは新穂高登山指導センターと右俣林道ゲートに設置されています(どちらも登山計画書とペン有り) どちらにも登山ポストがありますが、交通の利便性が高い新穂高登山指導センターを利用した方が事故の場合は早い対応が期待できます。 岐阜県の条例により登山届の提出が義務化されています。 登山届を提出したら「届出済証」を携帯して下山届けを提出します。 登山届を提出しない者・虚偽の提出をした者は5万円以下の過料が科せられます(令和元年から4件の罰則あり) ★水場 地図では蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートでは水場がありません。 今回は悪天候でテント泊から日帰りに変更して、水を1Lだけ担ぎ上げて0.5Lだけ消費しました。意図的に飲まなかっただけで涸沢岳西尾根は急登なので水は多めに必要です。 標高2,400mから積雪量15〜20cmになり、2,362mの幕営地にテントを設営した場合には水作りが厳しい状況でした。 右俣林道では穂高平小屋〜小鍋谷ゲートの登山道の脇には沢水が流れていますが、穂高平小屋から下部の沢水は穂高平牧場と穂高平小屋の外トイレ(垂れ流し式)で土壌が汚染されているので飲み水に適していません。 穂高平小屋より上部の柳谷・ネボリ谷が利用できます。 1番安全なのは最初から担ぎ上げるか、新穂高登山指導センターの100m手前の道路脇に沢水があります(通年→利用可能・写真添付) ★駐車場について 蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートには新穂高第3駐車場(P5)と県有公共駐車場(P3)があります。 県有公共駐車場は12月〜03月末まで無料開放されますが12/06(火)現在、無料開放日は未定です。 下山時に新穂高登山指導センターで確認したところ、コロナの行動規制の緩和により新穂高ロープウェイの団体客予約が多く、無料開放するとロープウェイ客で駐車場が埋まり登山者に提供できない事が理由です。 例年ならば無料開放されている時期ですが、今年も告知なしで突然無料開放するそうです(管理→新穂高ロープウェイ) 問い合わせ先(電話→0578-89-2252)を掲載するので各自で確認してください。 積雪期の新穂高は西穂高岳・涸沢岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳と登山者が多く県有公共駐車場は争奪戦になります。 新穂高第3駐車場は下から下段・中段・上段・最上段があり、日の出前や早朝に出発する人は下段〜中段に駐車すると沢水の音で車のエンジンを掛けてもあまりうるさくありません。 ★山小屋の営業について 蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートには穂高平小屋(営業→7月中旬〜10月下旬)が1つありますが冬季閉鎖中です。 冬期閉鎖中ですが避難小屋として無料開放(通年)されています(公衆電話→使用可能) 外トイレも利用可能ですが昭和スタイルのトイレです(写真添付) 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートには各所に道標やピンクテープがありますが道迷いする場面があります。 小鍋谷ゲート〜白出沢出合までは道標(新しい鉄製に変更済み)があり、奥穂高岳登山口へ迷い込まない限り涸沢岳西尾根取付きに辿り着けます。 涸沢岳西尾根取付き〜敗退地点(2,510m)はピンク・オレンジ・黄色テープが短い区間で設置されていますが、登りと下りで見え方が大きく変わります。 また暗闇や疲れている場合は無意識に真っ直ぐ下り道迷いする可能性が高く、標高1,700m〜1,900mの激藪こぎ区間は高さ2〜3mの熊笹に囲まれてマーキングを見失いやすく、下山時に道に迷い強引に急斜面をトラバースしてルート復帰しました。 涸沢岳西尾根は冬期バリエーションルートになり雪深く、マーキングは雪に埋もれないように高い場所にあります。 涸沢岳西尾根は未整備の急登になり倒木・雪崩・落雪でマーキングが地面に落ちる事が多く積雪期にはマーキングが雪で埋まり、登山道は消えてルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 当日の山行では蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートの10割が樹林帯になり、涸沢岳西尾根取付き〜敗退地点(2,510m)の区間では雪を被った熊笹の藪こぎで衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 標高2,000m以上の山は厳しい雪山の環境なので防風・防寒対策が必要です。 当日は気温-3℃〜6℃あり、平均気温は1℃です。 悪天候では装備や服装(着替え)に注意しましょう。 ★幕営適地について 蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートでは複数の幕営適地があります。 今年04月に敗退した山行では標高1,800mから雪の大地の幕営適地が複数ありましたが、当日は雪がなく3つの幕営適地しか確認できませんでした(写真添付) おそらく2m近く積雪量がないと標高1,800m〜2,200mの幕営適地は存在しません。 涸沢岳を目指す場合は標高2,000m〜2,400mの区間にテントを設営する人が多く、条件が良ければF沢のコルや蒲田富士も候補になります(もしくは雪洞) 天候・雪質・体調にもよりますが標高2,400mに設営しても、涸沢岳まで標高差710mあるので可能な限り上部でテントを設営すると登頂の可能性が高くなります。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 涸沢岳エリアは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 熊が冬眠するにはまだ早く、涸沢岳西尾根は通年登山者が少ない場所で標高1,800m〜2,100m区間の急登には大人がビバーク可能な岩穴や木の根の空洞が無数にあり、登下降で熊が隠れていないか神経を使いました。 また標高1,700m〜1,900mの激薮こぎ区間は高さ2〜3mの熊笹に囲まれていて熊が隠れる場所には最適です。 30cm先も見えないので定期的に大声を出しながら薮こぎ区間を通過しましたが、不自然に熊笹が倒れている場所や熊笹の枝が折れる音がした場合は近くに熊がいます。 当日は熊を見ませんでしたが、自分以外に熊笹の枝を折る音が何度もしました。 ★雪崩・落石・滑落について フィックスロープ(標高1,982m)区間は岩場の急斜面になり雪崩・落石・滑落に特に注意が必要です。 当日の涸沢岳西尾根の岩場は霜・雪・氷で滑りやすく、初冬の岩場の浮き石は凍って地面に接着しているだけです。 手足を掛けて地面から剥がれる可能性があるので注意が必要です。 ★藪こぎについて 涸沢岳西尾根取付き(1,554m)から膝〜胸の藪こぎが敗退地点(2,510m)まで続き、標高1,700m〜1,900m区間は高さ2〜3mの熊笹の激藪こぎ区間、標高2,446mから熊笹→ハイマツ帯の藪こぎに植生が変わります。 涸沢岳西尾根は急登・岩場・藪こぎがあるのでストックは邪魔(手足が塞がる)になり、使う場合はストックのバスケットと石突きのキャップは熊笹に絡まるので不要です。 同様にチェーンスパイクも熊笹に絡まり脱げたり紛失する可能性が非常に高く、つま先と踵の2ヶ所をバンドで固定した方が良いです。藪こぎで足元が見えにくいので足元が滑る場合はチェーンスパイクを落としている証拠です。 熊笹が谷側へ生えているので登りでは両腕でかき分けて、下りでは熊笹の茎で飽きるほど滑って転びます。12本爪アイゼンも同様に滑るので激藪こぎ区間は諦めましょう。 想像以上に熊笹の茎は硬く下山時に折れた部分でザックカバーに穴が開き剥がされて落下したのに気づき、再び藪こぎをして回収しました。ザックカバーもチェーンスパイク同様に単体では落下・紛失するので平ゴム等で上下2ヶ所を固定すると安心です。 藪こぎが多い涸沢岳西尾根でザックに外付けした道具や貴重品(財布・スマホ・鍵)の発見や回収は非常に困難です。 熊笹の葉や折れた茎が顔に当たり皮膚が切れたり、眼に刺さる危険があるのでサングラスやゴーグルが役立ちます。 メガネの利用者は藪こぎした時に笹に被った雪が顔に当たりレンズが濡れて視界不良になり事故に繋がります。メガネを拭くタオルやレンズに曇り止めを塗ると効果的です。 ★涸沢岳西尾根の最適期について 涸沢岳西尾根は例年12月末〜3月末までの冬期バリエーションルートです。 ヤマレコの記録(直近3年)を見ると2月が1番登頂確率が高く、ある程度登山者が入り雪質が締まって安定している事が考えられます。 12月は雪が少なく藪こぎに苦しみ、3月以降は腐った雪の踏み抜きに苦しみます。季節を問わず降雪直後はラッセルと雪崩の危険があり、涸沢岳西尾根の賞味期限は意外と短い印象です。 もちろん5月の残雪期にも登れますが、雪の着いた蒲田富士〜F沢のコル〜岩場のルンゼを恐怖に打ち勝って登頂しなければ涸沢岳西尾根の醍醐味は半減します。 蒲田富士〜山頂の区間で事故が非常に多く両雪庇・ナイフリッジ・雪崩・滑落の危険度が高くなります。 テント泊の登山者は再びこの危険地帯を下山するので体力と精神力を削られますが、日帰りの場合は南西尾根・白出沢・荷継沢から右俣林道へ復帰できます。 新穂高〜涸沢岳は距離20kmで長い林道(往復14km)を重い装備で涸沢岳西尾根の急登を登る試練があり、蒲田富士までが準備運動です。 ★新穂高第3駐車場まで国道158号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・土砂災害・台風の交通規制に注意しましょう。 ★蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートでは、スマートフォンの電波がほとんど入りませんでした(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートでは登り0名、下り0名で登山者のすれ違いがありません(下山時に穂高平小屋で単独男性が就寝中) 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・手袋・ハードシェル(上下)を全行程で使用しました。 チェーンスパイクは涸沢岳西尾根取付き〜敗退地点(2,510m)の登り下り使用、ストックは涸沢岳西尾根取付き〜敗退地点(2,510m)の登りで使用しました。 ゴーグル・ピッケル2本・12本爪アイゼンは携帯しましたが不使用です。 ★積雪期になりで多くの山小屋が冬期閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、山小屋が開く春まで待ちましょう。 道の駅風月の里では槍ヶ岳・穂高岳(奥穂高岳)・乗鞍岳・常念岳の山バッジの販売があります(4種・550円) 別に同種類の百名山の山バッジの販売もあります(4種・880円) ★緊急時の連絡先 �‖臘�警察署→0261-22-0110(代表) ��高山警察署→0557-32-0110(代表) �Ｅ仍鎧愼灰札鵐拭滋�0578-89-3610 ★今回の山行の危険箇所 �￣λ麥啼擦寮稱�・落石。 �∪照�根の急登の雪崩・落石・滑落。 ��フィックスロープ区間の雪崩・落石・滑落。 �こ�田富士付近の両雪庇・ナイフリッジ。 ��F沢のコルの滑落・雪庇。 �Υ箴譽襯鵐爾療于執漾�雪崩・落石・滑落。 ※�ぁ銑Δ郎２鵑了街圓播�達していません。 ★新穂高第3駐車場→02時05分に気温6℃、敗退地点(2,510m)→11時06分に気温1℃、新穂高第3駐車場で17時08分に気温4℃です。 気温の温度差が小さいですが紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時36分、日の入り→16時46分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★右俣林道(石垣の上部)・フィックスロープ(標高1,982m)区間では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませて限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★蒲田富士・涸沢岳西尾根ルートでは、新穂高登山指導センター(無料)と穂高平小屋(1回100円〜200円、電気・水道・紙なし)にトイレが2つあります。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★積雪量が多く強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 11月末で多くの林道が閉鎖されて本格的に今季の雪山が始まりました。 昨シーズンは笠ヶ岳穴毛谷ルートと涸沢岳西尾根ルートに何度も挑戦して敗退したので、テント泊装備で涸沢岳西尾根を目指しますが、あいにく降雪予報・風速20m超えで日帰りで蒲田富士に切り替えて02時に出発します。 まだヤマレコには今季の記録がなく積雪量・雪質・藪こぎの状況が全く分からないので行ける所まで行く計画です。覚悟していましたが想像以上の厳しい藪こぎに苦しみ、今年04月に敗退した腐った雪の踏み抜きに匹敵する重労働でした(翌日は全身が筋肉痛) 11時に稜線直下で敗退を決意しましたが、通常ならば13時まで粘り蒲田富士に登頂していたはずです。02時に出発して蒲田富士に届かなかったので、初冬(藪こぎ含む)には0時出発(軽装備・10kg)でギリギリ蒲田富士に届く計算になります。 自分の実力を考えると最適期の02月でも日帰りは相当厳しく、1日目で標高2,400mで1泊・2日目に涸沢岳に登頂後に幕営地に戻り2泊・3日目に新穂高に下山する工程が現実的です。 今季は日帰り・1泊2日に拘らず冬期の涸沢岳西尾根から涸沢岳に登頂したいと考えています。 下山後、全く登頂できるイメージがありませんが涸沢岳西尾根を登らないと西穂高岳西尾根と笠ヶ岳穴毛谷ルートも厳しいです。 涸沢岳西尾根は冬期バリエーションルートの入門コースと紹介されますが、毎年事故が発生します。アイゼンやピッケルを初めて使う登山者が単独で登るルートではないので、『入門』という言葉に惑わされては非常に危険です。とても思い入れが強いルートになるので今季の登頂者の記録を楽しみしています。 ★新穂高第3駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で蒲田富士を楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■深山荘 ■営業時間→(露天風呂)09:00〜21:00 →(内風呂)12:00〜15:00 ■休館日→不定休(要確認) ■料金→(露天風呂)大人500円、小人300円。 →(内風呂)大人700円、小人500円。 ■マスクの着用義務あり。 |
写真
拍手
開放されていない県有(P3)公共駐車場(1,090m)
※例年は12月〜03月まで無料開放。
※例年は12月〜03月まで無料開放。
新穂高オフィシャルドリンク(1,090m)
※ビタミン全開(120円・500ml)
※ビタミン全開(120円・500ml)
�／景羚眦仍鎧愼灰札鵐拭璽肇ぅ�(1,090m)
※小便器4台・電気・水道・暖房あり。
※小便器4台・電気・水道・暖房あり。
�⊃景羚眦仍鎧愼灰札鵐拭璽肇ぅ�(1,090m)
※大便器2台・紙あり。
※大便器2台・紙あり。
�／景羚眦仍鎧愼灰札鵐拭爾�FREE Wi-Fi(1,090m)
�∧羚睚疹�屋の外トイレ(1,320m)
※大便200円、小便100円。
※大便200円、小便100円。
�Ｊ羚睚疹�屋の外トイレ(1,320m)
※小便器3台、電気・水道なし。
※小便器3台、電気・水道なし。
チェーンスパイク装着(1,571m)
※バンドで固定しないと紛失する。
※バンドで固定しないと紛失する。
2〜3mの熊笹の藪こぎ(1,719m)
※標高1,700m〜1,900m区間。
※標高1,700m〜1,900m区間。
手強い藪こぎ(1,773m)
※ゲイター・サングラス・ザックカバー必須。
※ゲイター・サングラス・ザックカバー必須。
フィックスロープ(1,982m)
※手がかり足がかり多数、ロープ痛みが激しい。
※手がかり足がかり多数、ロープ痛みが激しい。
�〜芦鵑稜埖狠賄�(2,216m)
※2022年04月11日(月)→敗退。
※2022年04月11日(月)→敗退。
�∩芦鵑稜埖狠賄�(2,216m)
※撮影日→2022年04月11日(月)
※撮影日→2022年04月11日(月)
倒木エリアへ突入(2,241m)
※西尾根の熊笹・倒木・ハイマツは未整備。
※西尾根の熊笹・倒木・ハイマツは未整備。
廃棄されたサーマレストマット(2,362m)
※下山時に回収済み。
※下山時に回収済み。
��4個目の幕営適地(2,362m・右側)
※左右合わせてソロテント15〜18張り。
※左右合わせてソロテント15〜18張り。
��4個目の幕営適地の上部(2,362m・右側)
※雪崩に注意。
※雪崩に注意。
4個目の幕営適地を見下ろす(2,379m)
※標高2,400mとされる最大の幕営適地。
※標高2,400mとされる最大の幕営適地。
全身ずぶ濡れの藪こぎ(2,401m)
※予備の手袋・着替え必須。
※予備の手袋・着替え必須。
ハイマツの藪こぎ(2,446m)
※標高2,400mで熊笹からハイマツの藪こぎになり、積雪量が増える。
※標高2,400mで熊笹からハイマツの藪こぎになり、積雪量が増える。
標高2,510mで敗退決定(2,510m)
※11時リミット→時間厳守。
※11時リミット→時間厳守。
�∋鎮屬気譴寝拱�(2,362m)
※大型ザック・テントシート。
※大型ザック・テントシート。
��残置された荷物(2,362m)
※コッヘル2個(Hachi Production)
※コッヘル2個(Hachi Production)
�せ鎮屬気譴寝拱�(2,362m)
※テント(アスパース��)
※テント(アスパース��)
フィックスロープの上部から見下ろす(2,002m)
※霜・氷・雪・あり→滑落注意。
※霜・氷・雪・あり→滑落注意。
2〜3mの熊笹の藪こぎ(1,884m)
※標高1,700m〜1,900m区間。
※標高1,700m〜1,900m区間。
下山路の藪こぎで20分のルートロス(1,857m)
※強引に急斜面をトラバースして復帰。
※強引に急斜面をトラバースして復帰。
穂高平牧場ゲート(1,320m)
※直進→西穂高岳西尾根取付き。
※直進→西穂高岳西尾根取付き。
1→穂高平牧場、2→新穂高、3→穂高平小屋の近道、4→白出沢出合(1,320m)
装備
| 個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー(10
000mAh)3個
風速計
ベースレイヤー(長袖)
手袋(薄・厚)
テムレス
冬用グローブ
インナーシャツ
冬用靴下
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ヘッドランプ
腕時計
ゼリー飲料2個
パン4個
ちくわ115g
ザック30L
スマートフォン2台
ボールペン
水(0.5)L2本
水筒(0.35L) マスク
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS
毛帽子
ザックカバー
タオル
長ズボン
三脚
粉末アミノ酸2本
ワイヤー
ハードシェル(上下)
ゲイター
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
バラクラバ
冬用タイツ
チョコバー4個
冬靴
投光器(1
000ルーメン)
ストック
ゴーグル
サングラス
インナーソックス
アタックザック22L
ミドルシェル
ウエストポーチ
|
|---|
感想
■2022年/蒲田富士岳・涸沢岳西尾根ルート・敗退(日帰り)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年12月05日(月) くもり
実家 11:45 6℃ 1,000m
新穂高第3駐車場 19:42 8℃ 1,040m
消灯 20:00〜01:30
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年12月06日(火) くもり/雪
※蒲田富士・涸沢岳西尾根ルート 登り
起床 01:30
着替え・朝食 01:30〜02:05
新穂高第3駐車場 02:05 1,040m 6℃
登山指導センター 02:14 1,090m 6℃
右俣林道ゲート 02:24 1,115m 2℃
小鍋谷ゲート 02:42 1,275m 2℃
穂高平小屋の近道 02:55 1,237m 2℃
穂高平小屋 03:21 1,320m 2℃
柳谷 03:47 1,424m 1℃ 雪
ネボリ谷 04:03 1,494m 1℃
奥穂高登山口 04:13 1,537m 1℃
白出沢出合 04:18 1,542m 1℃
西尾根取付き 04:28 1,554m 1℃
敗退地点 11:06 2,510m 1℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年12月06日(火) 雪
※蒲田富士・涸沢岳西尾根ルート 下り
敗退地点 11:06 2,510m 1℃
西尾根取付き 14:53 1,554m 1℃
白出沢出合 15:03 1,542m 2℃
奥穂高登山口 15:06 1,537m 1℃
ネボリ谷 15:13 1,494m 1℃
柳谷 15:32 1,424m 2℃
穂高平小屋 15:51 1,320m 1℃
穂高平小屋の近道 16:25 1,237m 2℃
小鍋谷ゲート 16:35 1,275m 2℃
右俣林道ゲート 16:48 1,115m 4℃
登山指導センター 16:53 1,090m 3℃
新穂高第3駐車場 17:08 1,040m 4℃
着替え 17:08〜17:15
実家 17:15〜20:00 1,000m 0℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■12月になり本格的に雪山シーズンが到来。
8ヶ月ぶりに涸沢岳西尾根を目指すが
山行前後に降雪予報と風速20mの強風。
天候悪化で5時間前に日帰りに切り替える。
悪天候でも蒲田富士までは何とか登りたい。
あわよくば涸沢岳に登れたらラッキーだ。
しかし冬の北アルプスは決して甘くはない。
初冬は雪が少なくて猛烈な藪こぎに捕まる。
急登・吹雪・深い藪こぎ・転倒・水切れと
辞める理由ばかり浮かぶが11時まで粘る。
稜線直下で本当は昼まで登るか迷ったが
西尾根の下降路も決して甘くないので断念。
昨年は期限切れ間近で焦りが先行したが
今季は始まったばかりと自分に言い聞かせる。
敗退しても3月末まで懲りずに何度も通える。
やはり涸沢岳西尾根の最適期は2月だろう。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■体重→61.0kg 荷物→8.95kg
■日の出→06:36 日の入り→16:46
■距離→17.9m(登り9.1km・下り8.8km)
■休憩時間→00時間00分
■時間(合計)→15時間03分
(登り→09時間01分、下り→06時間02分)
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：591人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳/白出沢ルート/新穂高温泉起点白出沢穂高岳山荘経由
利用交通機関：
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
蒲田富士の最新記録
奥穂高／涸沢岳西尾根(テント泊)
2024年04月13日 [S]
涸沢岳(西尾根)
2024年04月10日 (日帰り) [B]
蒲田富士
2024年03月30日 (日帰り) [B]
【VR】Heartがドッキンワクワク♫厳冬期滑り込み:涸沢岳西尾根～奥穂高岳
2024年02月28日 (日帰り) [A]
穂高連峰の絶景 涸沢岳西尾根
2024年02月24日 (日帰り) [B]
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する