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Yamareco

記録ID: 5036593
全員に公開
雪山ハイキング
御在所・鎌ヶ岳

鈴鹿/綿向山から竜王山周回@霧氷は期待外れ

2022年12月29日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:46
距離
9.9km
登り
906m
下り
893m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
0:44
合計
4:43
8:17
14
8:31
8:31
32
9:03
9:03
6
9:09
9:09
14
9:23
9:23
16
9:39
9:39
22
10:01
10:14
13
10:27
10:43
17
11:00
11:00
27
11:27
11:28
12
11:40
11:40
4
11:44
11:44
14
11:58
12:12
2
12:14
12:14
27
12:41
12:41
19
13:00
御幸橋駐車場
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
御幸橋駐車場スタート
すでに30台近くの車がとまっています
2022年12月29日 08:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 8:19
御幸橋駐車場スタート
すでに30台近くの車がとまっています
竜王山方面を見上げると...
ちょうど飛行機が通過中
2022年12月29日 08:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 8:27
竜王山方面を見上げると...
ちょうど飛行機が通過中
一合目/ヒミズ谷出合小屋
所々雪が残る程度です
2022年12月29日 08:33撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 8:33
一合目/ヒミズ谷出合小屋
所々雪が残る程度です
小屋の前の橋を渡ると小滝が見えます
ヒミズ谷は上流にも小滝が多い谷です
2022年12月29日 08:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
8
12/29 8:35
小屋の前の橋を渡ると小滝が見えます
ヒミズ谷は上流にも小滝が多い谷です
登山道は植林地の中の単調な道
2022年12月29日 09:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 9:02
登山道は植林地の中の単調な道
高度が上がると積雪は増えます
相変わらずの単調な道で、写真に撮るような景色もなくちょっと退屈
2022年12月29日 09:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 9:17
高度が上がると積雪は増えます
相変わらずの単調な道で、写真に撮るような景色もなくちょっと退屈
夢咲の鐘がある五合目小屋
この前だけ開けています
2022年12月29日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
5
12/29 9:25
夢咲の鐘がある五合目小屋
この前だけ開けています
行者コル
ここからは急傾斜の冬道
チェーンスパイク装着が邪魔くさいのでそのまま登ります
2022年12月29日 09:41撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 9:41
行者コル
ここからは急傾斜の冬道
チェーンスパイク装着が邪魔くさいのでそのまま登ります
あれっ!?あると思っていた霧氷がありません
霧氷の回廊を楽しみにしていたのですが...
2022年12月29日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 9:49
あれっ!?あると思っていた霧氷がありません
霧氷の回廊を楽しみにしていたのですが...
尾根上には霧氷はあるのかな?
2022年12月29日 09:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 9:58
尾根上には霧氷はあるのかな?
もうすぐ山頂
曇りがちだったのですが青空の面積が広くなってきました
2022年12月29日 10:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:02
もうすぐ山頂
曇りがちだったのですが青空の面積が広くなってきました
22年ぶりの綿向山です
前回は2000年4月、強風で寒くて視界ゼロ、三拍子揃いですぐ下山したのを覚えています
2022年12月29日 10:03撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 10:03
22年ぶりの綿向山です
前回は2000年4月、強風で寒くて視界ゼロ、三拍子揃いですぐ下山したのを覚えています
霧氷はないけど天気と景色はいいですね
多少霞んでいますが
左はイブネ、中央雨乞、右は鎌
2022年12月29日 10:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
12/29 10:06
霧氷はないけど天気と景色はいいですね
多少霞んでいますが
左はイブネ、中央雨乞、右は鎌
雨乞岳をアップで
あそこまで縦走したいなぁ
でも今日は体調万全ではないのでここまでです
2022年12月29日 10:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10
12/29 10:06
雨乞岳をアップで
あそこまで縦走したいなぁ
でも今日は体調万全ではないのでここまでです
イブネをアップで
2022年12月29日 10:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
8
12/29 10:06
イブネをアップで
鈴鹿南部の山々
中央の一番目立つ山は仙ヶ岳、手前の尾根で一番高いところはサクラグチ
2022年12月29日 10:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
12/29 10:07
鈴鹿南部の山々
中央の一番目立つ山は仙ヶ岳、手前の尾根で一番高いところはサクラグチ
こちらは南端の山々ですかね
奥の奥はどこかわかりません
2022年12月29日 10:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:07
こちらは南端の山々ですかね
奥の奥はどこかわかりません
仙ヶ岳の右側、御所平越しに伊勢湾が赤く見えています
2022年12月29日 10:15撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
12/29 10:15
仙ヶ岳の右側、御所平越しに伊勢湾が赤く見えています
湖南方面は霞んでいます
2022年12月29日 10:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:16
湖南方面は霞んでいます
山頂から尾根を北に下ると
霧氷が残っていました
2022年12月29日 10:18撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:18
山頂から尾根を北に下ると
霧氷が残っていました
霧氷の奥に鎌ヶ岳
2022年12月29日 10:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:19
霧氷の奥に鎌ヶ岳
青空に映えますね
2022年12月29日 10:21撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
12
12/29 10:21
青空に映えますね
今日は先の白いピークまで行って引き返すことにします
2022年12月29日 10:22撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:22
今日は先の白いピークまで行って引き返すことにします
例のブナの珍変木ですね
やっぱり潜りたくなります
2022年12月29日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:23
例のブナの珍変木ですね
やっぱり潜りたくなります
潜って裏から
2022年12月29日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:23
潜って裏から
霧氷は昨日もっとすごかったみたいですね
ちょっと残念ですが、こんな景色が見られるだけでも登った価値があるというものです
2022年12月29日 10:28撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:28
霧氷は昨日もっとすごかったみたいですね
ちょっと残念ですが、こんな景色が見られるだけでも登った価値があるというものです
綿向山を振り返って
美しい尾根です
2022年12月29日 10:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:30
綿向山を振り返って
美しい尾根です
霧氷はこの周辺だけなので、たくさん写真に収めておきます
2022年12月29日 10:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
12/29 10:32
霧氷はこの周辺だけなので、たくさん写真に収めておきます
歯ブラシ
磨いたら血が出そうですけど
2022年12月29日 10:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:34
歯ブラシ
磨いたら血が出そうですけど
今日は尾根上でも風が弱いのでそれほど寒く感じません
2022年12月29日 10:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:35
今日は尾根上でも風が弱いのでそれほど寒く感じません
極端な寒がりなのですが、山では平気なのが不思議
2022年12月29日 10:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:36
極端な寒がりなのですが、山では平気なのが不思議
これは肉厚なエビの尻尾です
2022年12月29日 10:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:36
これは肉厚なエビの尻尾です
ここまで来る人は少ないようです
この景色を見ずに下りるなんて、もったいないことですね
2022年12月29日 10:38撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 10:38
ここまで来る人は少ないようです
この景色を見ずに下りるなんて、もったいないことですね
先に足を踏み入れたいけど今日はここまで
雨乞がカッコイイ!
2022年12月29日 10:38撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 10:38
先に足を踏み入れたいけど今日はここまで
雨乞がカッコイイ!
奥は御池岳、藤原岳
2022年12月29日 10:39撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
12/29 10:39
奥は御池岳、藤原岳
綿向山東斜面のブナ林
昨日あった霧氷はだいぶ落ちたようです
2022年12月29日 10:39撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:39
綿向山東斜面のブナ林
昨日あった霧氷はだいぶ落ちたようです
ここで引き返します
2022年12月29日 10:41撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:41
ここで引き返します
この部分が気に入りました
もうちょっとズームアップできたらもっとカッコいい写真になるのですが...
2022年12月29日 10:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
5
12/29 10:42
この部分が気に入りました
もうちょっとズームアップできたらもっとカッコいい写真になるのですが...
帰りは竜王山方面へ
竜王山道をちょっと下ったところから振り返って...
2022年12月29日 10:46撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 10:46
帰りは竜王山方面へ
竜王山道をちょっと下ったところから振り返って...
竜王山から湖東の里を見おろしながら下っていきます
奥には奥島山から琵琶湖、そして比良山
結構急坂です
流石に下りはチェーンスパイク装着です
2022年12月29日 10:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 10:48
竜王山から湖東の里を見おろしながら下っていきます
奥には奥島山から琵琶湖、そして比良山
結構急坂です
流石に下りはチェーンスパイク装着です
曇ってしまいました
でもそのほうが御池岳がくっきり見えますね
2022年12月29日 10:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 10:49
曇ってしまいました
でもそのほうが御池岳がくっきり見えますね
いい感じに雪を纏った杉林なんですが、手前の枝が邪魔してうまく撮れません
2022年12月29日 10:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 10:51
いい感じに雪を纏った杉林なんですが、手前の枝が邪魔してうまく撮れません
さらに激下り(振り返って)
2022年12月29日 11:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 11:06
さらに激下り(振り返って)
リズム良くニョロニョロ道が続いています
2022年12月29日 11:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 11:08
リズム良くニョロニョロ道が続いています
途中のピークから
手前は向山、奥はダイジョウからカクレグラに続く尾根
その奥に銚子ヶ口が山頂部分だけのぞかせています
2022年12月29日 11:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 11:20
途中のピークから
手前は向山、奥はダイジョウからカクレグラに続く尾根
その奥に銚子ヶ口が山頂部分だけのぞかせています
振り返ると綿向山
2022年12月29日 11:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 11:20
振り返ると綿向山
イハイガ岳の崩壊斜面と雨乞岳
2022年12月29日 11:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 11:24
イハイガ岳の崩壊斜面と雨乞岳
小尾根のシワが面白いですね
2022年12月29日 11:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 11:25
小尾根のシワが面白いですね
オンバノフトコロ近くの立派なブナ
2022年12月29日 11:41撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 11:41
オンバノフトコロ近くの立派なブナ
鉄塔のあるピーク(手前の方)から見た綿向山
堂々としてカッコイイ!中腹のV字になった谷もカッコイイ!
さながら太刀持ちと露払いを従えた横綱の土俵入り!
2022年12月29日 11:44撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 11:44
鉄塔のあるピーク(手前の方)から見た綿向山
堂々としてカッコイイ!中腹のV字になった谷もカッコイイ!
さながら太刀持ちと露払いを従えた横綱の土俵入り!
竜王山は顕著なピークではありません
2022年12月29日 12:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 12:09
竜王山は顕著なピークではありません
竜王山でちょうど正午になったので、日野の町を見下ろしながら昼食
2022年12月29日 11:59撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 11:59
竜王山でちょうど正午になったので、日野の町を見下ろしながら昼食
下り途中で山頂方面を見上げて
2022年12月29日 12:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 12:20
下り途中で山頂方面を見上げて
雪も少なくなってきました
泥がつかないうちにチェーンスパイクとスパッツを脱ぎます
2022年12月29日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
12/29 12:21
雪も少なくなってきました
泥がつかないうちにチェーンスパイクとスパッツを脱ぎます
これは何の木だろう
けっこう立派です
2022年12月29日 12:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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12/29 12:27
これは何の木だろう
けっこう立派です
西明寺まで下りてきました
駐車場に戻る途中で綿向山を(山頂は見えていません)

痛めた足の爪、右肘痛、左手首痛を誤魔化しながらの山登りでした
2022年12月29日 13:00撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
12/29 13:00
西明寺まで下りてきました
駐車場に戻る途中で綿向山を(山頂は見えていません)

痛めた足の爪、右肘痛、左手首痛を誤魔化しながらの山登りでした
撮影機器:

感想

今年の登り納めはどこにしようか?
数箇所の体の痛みがあってちょっと不安がある。前回の続きで茨木忍頂寺から家まで歩いて帰るには長距離になるので、浮いている足の爪が不安。
鈴鹿南部の赤線繋ぎもずっとしたいと機会を窺っているが、鈴鹿峠から安楽越間の難所を通ることになり、6年前に骨折した右肘が今になって曲げると強い痛みが走るので心配。
山に行くのに久しぶりに直前までコースが決まらず悩む。

こういった時はいつものパターンだな。......そう「とりあえずイン谷口」。比良山イン谷口からだといろんなルートがとることができ比良を楽しめる。
そうしようと思って山の準備をして床に就く。
その時、きのう日野町に住んでいる友達と電話で仕事の話をして、ライターさんを紹介したけれど、その後どうなったのかなとふと思う。......日野?日野といえばあそこじゃないですか。そう「ブルーメの丘」......?何でやねん、ちゃいまんがな、綿向山でんがな。「そうだ綿向山行こう!」と突然変更することに。綿向山なら体の調子を見ながら登るにはちょうどいい。霧氷もあるだろう。
そんな訳で今年の登り納めは綿向山に決定!
またまた、どうでもいいことをまた頭から長々と書いてしまいました。

朝起きてネットで綿向山の状況をチェックすると、昨日28日は霧氷の大当たりだったよう。これは期待が膨らみます。
御幸橋駐車場にはすでにたくさんの車が駐まっている。今日はのんびり歩こうと思っているので厚着のまま出発。綿向山は22年ぶり。見る景色は覚えておらず新鮮だ。
そういえば、今年はウン十ウン年ぶりという山が多かったように思う。六甲然り、百里然り、稲村然り、伊吹然り......

一合目小屋からは植林地をジグザグにつけられた表参道登山道。
目に入るのは杉ばかり、道も歩きやすいゆるい傾斜で変化なくずっと続く。単調なのでちょっと退屈。この時点で下りもここを通るのはやめようと思う。
いろいろと考え事をしながら登っていると、知らず知らず標高が上がっている。ランドマークとなる三合目小屋・五合目小屋がなければ、自分が今どのあたりを歩いているのかわからないままだっただろう。体の不安箇所は今のところ何ともない、というか単調で体に負担のかからない道なのでチェックしようがない。

徐々に積雪も増え、いよいよ植林地を抜けて行者コルからは自然林の冬道直登コースに入っていく。
急坂だが案外滑らないのでチェーンスパイク装着なしでも登れる。
さてここから霧氷の始まり始まりと期待するも、あれっ!?登っても登っても木々に白いものは見えないやん。足元の雪はシャリシャリ。......んっ?このシャリシャリ感は?......氷ではないか、雪の上に霧氷がボロボロと落ちた氷だと気が付く。
こんな調子で山頂まで、ほんのわずかに残った霧氷のみで、全くの期待外れ。一面の霧氷の中の回廊を登ることを期待していたのに......

しかし山頂は快晴とまではいかないもののイイ天気。登り途中まで曇りがちだった天候は時間とともに青空の面積が大半を占めるようになってきていた。雪の照り返しが眩しい。サングラスを取り出す。
風も弱く、寒さは特に気にならない程度。下界では極端な寒がりで、手先は氷のように冷える私だが、山での寒さは苦にならないのが不思議だ。
そしてやや霞んではいるものの、正面には鈴鹿中部の山々が、ドドーンと遮るものなく広がっている。特に堂々とした雨乞岳と、その右奥に聳える秀峰鎌ヶ岳がカッコイイ。仙ヶ岳の右には赤い伊勢湾が山の上に浮かんで見える。

景色と天気はいいがやはり霧氷がないので消化不良。
ところが綿向山から雨乞岳へと続く尾根に目をやると、尾根上の木には霧氷ができているように見える。
山頂での休憩は短めに切り上げて、さっそく北尾根を下っていく。
そうするとすぐにも、ありました、ありました、残っていてくれました、霧氷が残っていてくれました。昨日から比べると随分少なくなっているのだろうがそれでも美しい。
青空を背景にまわして見上げるアングルで、写真を撮るのに夢中になる。右肘が痛むが気にならない。
霧氷を纏っていなかったものの、2本のブナが合体して小さなゲートとなっているブナの珍変木も素晴らしい。雪なのでくぐりやすい。

竜王山分岐より少し先の真っ白なピークまで霧氷は続く。素晴らしい尾根だ。雪原、霧氷、青空、景色、どれもが美しいが、これらの相乗効果で美しさも倍増。
白いピークより先は少しの区間だけ幾人かの踏み跡があるように見えるが、その先はトレースがなさそう。
その真っさらの雪面を歩いてこの尾根を縦走したい!でも今日はそのつもりをしていないので、ここで引き返す。

帰路はあの表参道の単調な道が嫌なので竜王山経由にしようと、分岐を北に下っていく。
すぐに急斜面を一気に高度を下げる道となる。でも雪があるので痛めている足の指先には負担はかからない。
最初は木もなく、これから通る竜王山までの稜線や湖東の里景色を正面に見ながらだがすぐに樹林帯となる。ここも霧氷が落ちたシャリシャリの道だ。
さらにロープ設置の激下り。その後は景色が望めないアップダウンの尾根道となる。
でも景色は全く望めないというわけではなく、要所要所で少し視界が開ける。そこからは右手に、もうすでに自分の位置よりも高くなった山々、そして振り返ると木々の間から綿向山が見える。
その先にある鉄塔広場ではさすがに景色がいい。中でも2つあるうちの手前側の鉄塔広場から見る綿向山は、手前にV字形の谷を従え、左右の山が作り出すゲート状の地形の奥に、山頂が堂々と居座っていて、何とも威厳のある山容である。
さながら太刀持ちと露払いを従えた横綱の土俵入り。
いろんな角度から綿向山を見たが、ここから見る姿が一番カッコイイように思う。

竜王山は顕著なピークというより、尾根の末端といった感じ。チェックしていないが、きっと西側の麓から見ると美しい山容なのだろう。
ここ竜王山頂で単独の男性と竜王山道分岐より下ってすぐでペアの登山者に出会った以外はすれ違う人もなく、こちらのコースではひっそり静かな山歩きができた。
竜王山頂でちょうど正午。特に空腹でもないが昼食とする。そういえばここまで水分もあまり摂っていなかった。意識して摂取しないといけませんね。

竜王山から下ると積雪は目に見えて少なくなってくる。
ドロドロにならないうちにと、まだ雪が残っているところでチェーンスパイクとスパッツをはずす。あとは爪に負担がかからないよう足先に意識して下り林道に着地。アスファルト道を西明寺集落の中を通って御幸橋駐車場に戻って今日の楽しかった山歩きも終了。
無事、痛めている箇所に負担かけることなく登山を楽しめました。山の神に感謝です。

今年は結構メジャーな山に登った一年だったように思う。懐古的に登ったわけではないが久しぶりの山も多かった。
来年はどの山に登りたいというのは特になく、快適に楽しい山登りができればいいかなと思う。

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コメント

HB1214さん、こんにちは。

いい感じで積もってますね〜 
お気に入りの綿向山ですが、長い事登っていないような気がする… 
雪山初めの雪慣れにいいと、積雪期には上りに行っていたんです。イハイガ方面へ足を延ばすとスノーシューも楽しめますからね。

雪を纏った杉林のカットいい感じですね。お気に入りのシャツの「杉綾模様」を思い浮かべました。
でも「杉彩」って「ヘリンボーン=ニシンの骨」からきていると聞いて「??」でしたけど(笑)
やはり「杉の葉の形」が由来というのがいいです。
えらい話が脱線しちゃいましたけど、印象に残る1カットでございました。

今年一年、色々とお世話になりました。「ミヤマウズラ」ではHB1214さんが居られないとお目にかかれなかったかと。
来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えくださいませ。
2022/12/31 15:45
no2さん、こんばんは

今年の締めは綿向山にして良かったと思える山行でした。
22年前に登った時の写真が1枚もないんですよね。だから今回初めて登ったような感覚で新鮮でした。
イハイガ岳方面、そそられますね!でも言ったら戻って来なくちゃいけない。
2台で行く手もあるんですが、雨乞から先、武平トンネル口は冬季通行止めですから、甲津畑方面に下山といっても距離ありますし、やはり積雪期は無理なのかなと思ってます。

「杉綾模様」っていうんですね。ニシンの骨?そうなんですか、このあとちょっと調べてみます。
このカットを撮るのに道からそれて、スッキリ見渡せるところはないかとうろうろしたんですけど、どうしても不要なものが写ってしまうんですよ。

今年はno2さんにもお会いすることができたし、忙しいと言いながらも30回も山に入れたし、充実した1年でした。こちらこそお世話になりました。
では良いお年をお迎えください。
2022/12/31 18:59
プロフィール画像
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無雪期ピークハント/縦走 御在所・鎌ヶ岳 [日帰り]
綿向山、竜王山
利用交通機関: 車・バイク
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2/5
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3/5
雪山ハイキング 御在所・鎌ヶ岳 [日帰り]
綿向山表登山道冬山ルート
利用交通機関:
技術レベル
1/5
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1/5

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