鈴鹿/綿向山から竜王山周回@霧氷は期待外れ
- GPS
- 04:46
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 906m
- 下り
- 893m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:43
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今年の登り納めはどこにしようか?
数箇所の体の痛みがあってちょっと不安がある。前回の続きで茨木忍頂寺から家まで歩いて帰るには長距離になるので、浮いている足の爪が不安。
鈴鹿南部の赤線繋ぎもずっとしたいと機会を窺っているが、鈴鹿峠から安楽越間の難所を通ることになり、6年前に骨折した右肘が今になって曲げると強い痛みが走るので心配。
山に行くのに久しぶりに直前までコースが決まらず悩む。
こういった時はいつものパターンだな。......そう「とりあえずイン谷口」。比良山イン谷口からだといろんなルートがとることができ比良を楽しめる。
そうしようと思って山の準備をして床に就く。
その時、きのう日野町に住んでいる友達と電話で仕事の話をして、ライターさんを紹介したけれど、その後どうなったのかなとふと思う。......日野?日野といえばあそこじゃないですか。そう「ブルーメの丘」......?何でやねん、ちゃいまんがな、綿向山でんがな。「そうだ綿向山行こう!」と突然変更することに。綿向山なら体の調子を見ながら登るにはちょうどいい。霧氷もあるだろう。
そんな訳で今年の登り納めは綿向山に決定!
またまた、どうでもいいことをまた頭から長々と書いてしまいました。
朝起きてネットで綿向山の状況をチェックすると、昨日28日は霧氷の大当たりだったよう。これは期待が膨らみます。
御幸橋駐車場にはすでにたくさんの車が駐まっている。今日はのんびり歩こうと思っているので厚着のまま出発。綿向山は22年ぶり。見る景色は覚えておらず新鮮だ。
そういえば、今年はウン十ウン年ぶりという山が多かったように思う。六甲然り、百里然り、稲村然り、伊吹然り......
一合目小屋からは植林地をジグザグにつけられた表参道登山道。
目に入るのは杉ばかり、道も歩きやすいゆるい傾斜で変化なくずっと続く。単調なのでちょっと退屈。この時点で下りもここを通るのはやめようと思う。
いろいろと考え事をしながら登っていると、知らず知らず標高が上がっている。ランドマークとなる三合目小屋・五合目小屋がなければ、自分が今どのあたりを歩いているのかわからないままだっただろう。体の不安箇所は今のところ何ともない、というか単調で体に負担のかからない道なのでチェックしようがない。
徐々に積雪も増え、いよいよ植林地を抜けて行者コルからは自然林の冬道直登コースに入っていく。
急坂だが案外滑らないのでチェーンスパイク装着なしでも登れる。
さてここから霧氷の始まり始まりと期待するも、あれっ!?登っても登っても木々に白いものは見えないやん。足元の雪はシャリシャリ。......んっ?このシャリシャリ感は?......氷ではないか、雪の上に霧氷がボロボロと落ちた氷だと気が付く。
こんな調子で山頂まで、ほんのわずかに残った霧氷のみで、全くの期待外れ。一面の霧氷の中の回廊を登ることを期待していたのに......
しかし山頂は快晴とまではいかないもののイイ天気。登り途中まで曇りがちだった天候は時間とともに青空の面積が大半を占めるようになってきていた。雪の照り返しが眩しい。サングラスを取り出す。
風も弱く、寒さは特に気にならない程度。下界では極端な寒がりで、手先は氷のように冷える私だが、山での寒さは苦にならないのが不思議だ。
そしてやや霞んではいるものの、正面には鈴鹿中部の山々が、ドドーンと遮るものなく広がっている。特に堂々とした雨乞岳と、その右奥に聳える秀峰鎌ヶ岳がカッコイイ。仙ヶ岳の右には赤い伊勢湾が山の上に浮かんで見える。
景色と天気はいいがやはり霧氷がないので消化不良。
ところが綿向山から雨乞岳へと続く尾根に目をやると、尾根上の木には霧氷ができているように見える。
山頂での休憩は短めに切り上げて、さっそく北尾根を下っていく。
そうするとすぐにも、ありました、ありました、残っていてくれました、霧氷が残っていてくれました。昨日から比べると随分少なくなっているのだろうがそれでも美しい。
青空を背景にまわして見上げるアングルで、写真を撮るのに夢中になる。右肘が痛むが気にならない。
霧氷を纏っていなかったものの、2本のブナが合体して小さなゲートとなっているブナの珍変木も素晴らしい。雪なのでくぐりやすい。
竜王山分岐より少し先の真っ白なピークまで霧氷は続く。素晴らしい尾根だ。雪原、霧氷、青空、景色、どれもが美しいが、これらの相乗効果で美しさも倍増。
白いピークより先は少しの区間だけ幾人かの踏み跡があるように見えるが、その先はトレースがなさそう。
その真っさらの雪面を歩いてこの尾根を縦走したい!でも今日はそのつもりをしていないので、ここで引き返す。
帰路はあの表参道の単調な道が嫌なので竜王山経由にしようと、分岐を北に下っていく。
すぐに急斜面を一気に高度を下げる道となる。でも雪があるので痛めている足の指先には負担はかからない。
最初は木もなく、これから通る竜王山までの稜線や湖東の里景色を正面に見ながらだがすぐに樹林帯となる。ここも霧氷が落ちたシャリシャリの道だ。
さらにロープ設置の激下り。その後は景色が望めないアップダウンの尾根道となる。
でも景色は全く望めないというわけではなく、要所要所で少し視界が開ける。そこからは右手に、もうすでに自分の位置よりも高くなった山々、そして振り返ると木々の間から綿向山が見える。
その先にある鉄塔広場ではさすがに景色がいい。中でも2つあるうちの手前側の鉄塔広場から見る綿向山は、手前にV字形の谷を従え、左右の山が作り出すゲート状の地形の奥に、山頂が堂々と居座っていて、何とも威厳のある山容である。
さながら太刀持ちと露払いを従えた横綱の土俵入り。
いろんな角度から綿向山を見たが、ここから見る姿が一番カッコイイように思う。
竜王山は顕著なピークというより、尾根の末端といった感じ。チェックしていないが、きっと西側の麓から見ると美しい山容なのだろう。
ここ竜王山頂で単独の男性と竜王山道分岐より下ってすぐでペアの登山者に出会った以外はすれ違う人もなく、こちらのコースではひっそり静かな山歩きができた。
竜王山頂でちょうど正午。特に空腹でもないが昼食とする。そういえばここまで水分もあまり摂っていなかった。意識して摂取しないといけませんね。
竜王山から下ると積雪は目に見えて少なくなってくる。
ドロドロにならないうちにと、まだ雪が残っているところでチェーンスパイクとスパッツをはずす。あとは爪に負担がかからないよう足先に意識して下り林道に着地。アスファルト道を西明寺集落の中を通って御幸橋駐車場に戻って今日の楽しかった山歩きも終了。
無事、痛めている箇所に負担かけることなく登山を楽しめました。山の神に感謝です。
今年は結構メジャーな山に登った一年だったように思う。懐古的に登ったわけではないが久しぶりの山も多かった。
来年はどの山に登りたいというのは特になく、快適に楽しい山登りができればいいかなと思う。
いい感じで積もってますね〜
お気に入りの綿向山ですが、長い事登っていないような気がする…
雪山初めの雪慣れにいいと、積雪期には上りに行っていたんです。イハイガ方面へ足を延ばすとスノーシューも楽しめますからね。
雪を纏った杉林のカットいい感じですね。お気に入りのシャツの「杉綾模様」を思い浮かべました。
でも「杉彩」って「ヘリンボーン=ニシンの骨」からきていると聞いて「??」でしたけど(笑)
やはり「杉の葉の形」が由来というのがいいです。
えらい話が脱線しちゃいましたけど、印象に残る1カットでございました。
今年一年、色々とお世話になりました。「ミヤマウズラ」ではHB1214さんが居られないとお目にかかれなかったかと。
来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えくださいませ。
今年の締めは綿向山にして良かったと思える山行でした。
22年前に登った時の写真が1枚もないんですよね。だから今回初めて登ったような感覚で新鮮でした。
イハイガ岳方面、そそられますね!でも言ったら戻って来なくちゃいけない。
2台で行く手もあるんですが、雨乞から先、武平トンネル口は冬季通行止めですから、甲津畑方面に下山といっても距離ありますし、やはり積雪期は無理なのかなと思ってます。
「杉綾模様」っていうんですね。ニシンの骨?そうなんですか、このあとちょっと調べてみます。
このカットを撮るのに道からそれて、スッキリ見渡せるところはないかとうろうろしたんですけど、どうしても不要なものが写ってしまうんですよ。
今年はno2さんにもお会いすることができたし、忙しいと言いながらも30回も山に入れたし、充実した1年でした。こちらこそお世話になりました。
では良いお年をお迎えください。
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