記録ID: 5054272
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
日程 | 2023年01月01日(日) ~ 2023年01月03日(火) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 3日間とも快晴 |
アクセス |
利用交通機関
戸台河原駐車場が使えず、仙流荘駐車場から。
車・バイク
経路を調べる(Google Transit)
|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 8時間9分
- 休憩
- 22分
- 合計
- 8時間31分
- 2日目
- 山行
- 8時間5分
- 休憩
- 1時間4分
- 合計
- 9時間9分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
その他周辺情報 | 仙流荘は正月休みだった。 高遠の華蔵で、ご当地定食(ローメンとソースカツ丼のセット) |
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過去天気図(気象庁) |
2023年01月の天気図 [pdf] |
装備
個人装備 | ピッケル 十二本爪アイゼン わかん ヘルメット スコップ ツエルト |
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写真
感想/記録
by 二上嶽
雪のアルプスを目指してみよう!
と思い立ったのが2015年正月。
山の雑誌等で、仙丈ヶ岳は雪山初級と紹介されていた。
戸台河原から北沢峠へ上がり、山頂へ登るのを夢見て来ました。
でも、崩落やコロナ渦で小屋の正月営業はずっと休止。
冬の仙丈ヶ岳は地蔵尾根から登るのが、すっかり定番になってしまってました。
で、年末、山渓の新年号を見ると、長衛小屋が営業すると載っている。
マジかと思い、ネットで確認すると、Facebookの方で、営業期間は12/30〜1/8、素泊まり、テント泊のみ、料金は素泊まり大人1名1泊6800円、テント泊大人1名1泊1000円とアナウンスされていた。加えて、戸台河原の駐車場はまだ使えないので、仙流荘駐車場から1時間半程余分に歩かないといけないことも書いてあった。
夢はテントだったけど、小屋泊にし、予約電話を入れると、あっさり取れた。予約時、インナーシーツ持参するようにと言われた。これはサイトにも載ってあった。
で、準備を始めると、小屋泊とは言え、アイゼン、ピッケル、ヘルメット、わかん、バーナーとコッフェル、食料等々と詰めていくと、12kg位に。げ、夏のテント縦走でも10kg以下に収めるのに。ま、冬のテントだったら18kg位にはなるから、それから比べればずっと軽いんだけど、小屋泊で12kgか〜
結局、この重さと、長い河原歩きが結構堪えた。
丹渓山荘跡から林道へ出る区間も、
谷底から這い上がるイメージが先にあったけど、
実際にはなだらかな上りだった。
でもすでに河原歩きで脚がきてたので、きつかった。
ようやく着いた小屋は、とても暖かかった。
受付時、ウェルカムドリンクで何でも一本サービスと言われるので、缶ビールを頂き、おでんを注文して、荷も解かずに寛いだ。
で、寝床の二階へ上がると、そこもストーブが効いていた。
従来の二人分を一人用に区切り、布団も新しいシーツでとても気持ちよかった。
少し仮眠し、夕食を取りに下へ降り、食堂で自炊。
自炊といっても、アルファ米とコンビニの土佐煮とラーメンのつもりだったけど、雑煮を振る舞ってくれるらしいので、ラーメンはやめた。
夜、ストーブは切れるが、それでも上下ともベースレイヤーだけで熟睡できた。
時折目が覚めると強い風音が聴こえた。
来る前の予報では、25m前後の風速だったので、恐らく稜線に出たら爆風で、私ごときなど即撤退だろうとイメージして入山していたので、起床も少し遅めにし、6時前に出発した。
朝はコーヒーと、年内に買った五個入りのあんぱんを三つ。
小屋を出ると、やはり足が重い。だるい。
こりゃ小仙丈も無理やな、と思ったり、
GWの北穂の時の方がもっとだるかったけど、一歩づつ歩を進めてなんとか登頂できたんやから、まあ、今回も行けるとこまで歩を進めようと思ったり。
出だしが遅かったので、日の出も朝焼けも樹林で見れず。
トレースはしっかりあったけど、ところどころ風の通りで消えてる箇所がある。そういうところは踏み直さないといけないので、これもちょっと疲れる。
で、ふと見上げると、霧氷があった。
ようやく写真が撮れる。
綺麗なものを見ると、気持ちも落ち着く。
そしてもう少し進み、樹林が開け、振り向くと、
展望が効いた。
腰をおろし、少し眺めると、
あ〜いいな〜、と声を出してしまう。
正直、最近、冬山意欲が以前ほど湧かなくなっているな〜と、
年末に思ったりした。
この遠征も、わくわく感がそう大きく湧かなかった。
でも、やっぱりここまで来て良かったな〜と思える一瞬だった。
で、腰を上げ、進路に向くと、幾つもの肩が見える。
たぶん小仙丈は見えていないのだろうけど、
ひとつひとつクリアしていくかと、また歩を進める。
森林限界を出たけど、風はそれほど強くなかった。
体を持っていかれそうになったのが一度、耐風姿勢を取ったのは一度だけで、あとは冬山にすれば無風といっていいぐらいだった。
ときおり、山肌から雪煙が巻起こり、
その渦がこちらへ向かってくると身構えるが、
そう強い勢いでもなかった。
ひとつひとつ肩に上がり、
広い斜面のトラバースを楽しみ、
周囲の山容を楽しみながら、
ようやく小仙丈ヶ岳の標識まで来れた。
時間を見ると、もう12時近かった。
時間的にもここまでやな、と確認し、
後は、写真を撮ったり、展望を味わった。
行動食は、年末にオクトスの講習会でもらったカロリーメイトを四本。
しばしゆっくり過ごした後、
昨日、山頂まで登った人たちの足跡を羨ましくもう一度眺める。
次は、この先に進まないとね。
そう思いつつ来た道を戻るが、結局、この日、行きも帰りも誰とも会わず。
北沢峠から仙丈ヶ岳目指して登ったのは私だけだったみたい。
小屋に帰り、カレーと缶ビールで一息。
小屋番さんから、どこまで行かれましたかと訊かれ、
ちょっと恥ずかしく、小仙丈までと答える。
風は強かったですか?
いや、風は強くなかったけど、小仙丈着いたら12時前だったもんで、、、へたれな足取りなもんで、、、
何時に出られました?
6時前ぐらい、、、
まあ、その時間でしたら小仙丈までそれぐらい掛かりますよ、と。
慰めのようにも聞こえるし、
もっと早く出とくべきと恥ずかしかったり。
昨日と同じように夕方少し仮眠。
夕食は、袋麺とコンビニのごぼうサラダ、そしてソーセージ炒めを注文。
三日目朝はコーヒーと残りのあんぱん二個。
足の重さやだるさはあまり感じず、快調に下山できた。
今回は河原に雪が残り、基本行きも帰りも足跡を辿った。
でも、雪がなければその手は使えない。
岸の際や樹林を行くときはテープがあるが、だだっぴろい河原の中を行くときは基本目印はない。次来るときのために、見当を確認しながら帰った。
ま、今回は絶好の日和だったのに、登頂できず恥ずかしい限りやけど、
ま、次の目標が出来たので、今回は偵察山行ということにしときましょう。
それにしても、どうしてアルプスに来ると、こう足が遅くなるんだろう?
と思い立ったのが2015年正月。
山の雑誌等で、仙丈ヶ岳は雪山初級と紹介されていた。
戸台河原から北沢峠へ上がり、山頂へ登るのを夢見て来ました。
でも、崩落やコロナ渦で小屋の正月営業はずっと休止。
冬の仙丈ヶ岳は地蔵尾根から登るのが、すっかり定番になってしまってました。
で、年末、山渓の新年号を見ると、長衛小屋が営業すると載っている。
マジかと思い、ネットで確認すると、Facebookの方で、営業期間は12/30〜1/8、素泊まり、テント泊のみ、料金は素泊まり大人1名1泊6800円、テント泊大人1名1泊1000円とアナウンスされていた。加えて、戸台河原の駐車場はまだ使えないので、仙流荘駐車場から1時間半程余分に歩かないといけないことも書いてあった。
夢はテントだったけど、小屋泊にし、予約電話を入れると、あっさり取れた。予約時、インナーシーツ持参するようにと言われた。これはサイトにも載ってあった。
で、準備を始めると、小屋泊とは言え、アイゼン、ピッケル、ヘルメット、わかん、バーナーとコッフェル、食料等々と詰めていくと、12kg位に。げ、夏のテント縦走でも10kg以下に収めるのに。ま、冬のテントだったら18kg位にはなるから、それから比べればずっと軽いんだけど、小屋泊で12kgか〜
結局、この重さと、長い河原歩きが結構堪えた。
丹渓山荘跡から林道へ出る区間も、
谷底から這い上がるイメージが先にあったけど、
実際にはなだらかな上りだった。
でもすでに河原歩きで脚がきてたので、きつかった。
ようやく着いた小屋は、とても暖かかった。
受付時、ウェルカムドリンクで何でも一本サービスと言われるので、缶ビールを頂き、おでんを注文して、荷も解かずに寛いだ。
で、寝床の二階へ上がると、そこもストーブが効いていた。
従来の二人分を一人用に区切り、布団も新しいシーツでとても気持ちよかった。
少し仮眠し、夕食を取りに下へ降り、食堂で自炊。
自炊といっても、アルファ米とコンビニの土佐煮とラーメンのつもりだったけど、雑煮を振る舞ってくれるらしいので、ラーメンはやめた。
夜、ストーブは切れるが、それでも上下ともベースレイヤーだけで熟睡できた。
時折目が覚めると強い風音が聴こえた。
来る前の予報では、25m前後の風速だったので、恐らく稜線に出たら爆風で、私ごときなど即撤退だろうとイメージして入山していたので、起床も少し遅めにし、6時前に出発した。
朝はコーヒーと、年内に買った五個入りのあんぱんを三つ。
小屋を出ると、やはり足が重い。だるい。
こりゃ小仙丈も無理やな、と思ったり、
GWの北穂の時の方がもっとだるかったけど、一歩づつ歩を進めてなんとか登頂できたんやから、まあ、今回も行けるとこまで歩を進めようと思ったり。
出だしが遅かったので、日の出も朝焼けも樹林で見れず。
トレースはしっかりあったけど、ところどころ風の通りで消えてる箇所がある。そういうところは踏み直さないといけないので、これもちょっと疲れる。
で、ふと見上げると、霧氷があった。
ようやく写真が撮れる。
綺麗なものを見ると、気持ちも落ち着く。
そしてもう少し進み、樹林が開け、振り向くと、
展望が効いた。
腰をおろし、少し眺めると、
あ〜いいな〜、と声を出してしまう。
正直、最近、冬山意欲が以前ほど湧かなくなっているな〜と、
年末に思ったりした。
この遠征も、わくわく感がそう大きく湧かなかった。
でも、やっぱりここまで来て良かったな〜と思える一瞬だった。
で、腰を上げ、進路に向くと、幾つもの肩が見える。
たぶん小仙丈は見えていないのだろうけど、
ひとつひとつクリアしていくかと、また歩を進める。
森林限界を出たけど、風はそれほど強くなかった。
体を持っていかれそうになったのが一度、耐風姿勢を取ったのは一度だけで、あとは冬山にすれば無風といっていいぐらいだった。
ときおり、山肌から雪煙が巻起こり、
その渦がこちらへ向かってくると身構えるが、
そう強い勢いでもなかった。
ひとつひとつ肩に上がり、
広い斜面のトラバースを楽しみ、
周囲の山容を楽しみながら、
ようやく小仙丈ヶ岳の標識まで来れた。
時間を見ると、もう12時近かった。
時間的にもここまでやな、と確認し、
後は、写真を撮ったり、展望を味わった。
行動食は、年末にオクトスの講習会でもらったカロリーメイトを四本。
しばしゆっくり過ごした後、
昨日、山頂まで登った人たちの足跡を羨ましくもう一度眺める。
次は、この先に進まないとね。
そう思いつつ来た道を戻るが、結局、この日、行きも帰りも誰とも会わず。
北沢峠から仙丈ヶ岳目指して登ったのは私だけだったみたい。
小屋に帰り、カレーと缶ビールで一息。
小屋番さんから、どこまで行かれましたかと訊かれ、
ちょっと恥ずかしく、小仙丈までと答える。
風は強かったですか?
いや、風は強くなかったけど、小仙丈着いたら12時前だったもんで、、、へたれな足取りなもんで、、、
何時に出られました?
6時前ぐらい、、、
まあ、その時間でしたら小仙丈までそれぐらい掛かりますよ、と。
慰めのようにも聞こえるし、
もっと早く出とくべきと恥ずかしかったり。
昨日と同じように夕方少し仮眠。
夕食は、袋麺とコンビニのごぼうサラダ、そしてソーセージ炒めを注文。
三日目朝はコーヒーと残りのあんぱん二個。
足の重さやだるさはあまり感じず、快調に下山できた。
今回は河原に雪が残り、基本行きも帰りも足跡を辿った。
でも、雪がなければその手は使えない。
岸の際や樹林を行くときはテープがあるが、だだっぴろい河原の中を行くときは基本目印はない。次来るときのために、見当を確認しながら帰った。
ま、今回は絶好の日和だったのに、登頂できず恥ずかしい限りやけど、
ま、次の目標が出来たので、今回は偵察山行ということにしときましょう。
それにしても、どうしてアルプスに来ると、こう足が遅くなるんだろう?
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この記録に関連する本
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山/行った場所
- 長衛小屋 (1990m)
- 小仙丈ヶ岳 (2855m)
- 薮沢大滝ノ頭 (2510m)
- 大平山荘 (1960m)
- 北沢峠 (2032m)
- 戸台登山口 (1050m)
- 北沢峠 こもれび山荘 (2036m)
- 仙流荘 (860m)
- 仙丈ヶ岳二合目登山口 (2000m)
- 角兵衛沢渡渉点 (1320m)
- 熊穴沢渡渉点 (1360m)
- 八丁坂ノ頭 (1710m)
- 丹渓山荘 (1460m)
- 戸台大橋バス停
- 北沢峠・長衛小屋分岐
登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
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