武奈ヶ岳から北稜の雪庇を下る

2017年01月28日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 16.2km
• 登り: 1,517m
• 下り: 1,330m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:40
• 休憩: 0:00
• 合計: 10:40

7:50 比良駅
9:50 9:50 青ガレ
10:50 10:50 金糞峠
12:40 12:40 コヤマノ岳
12:50 12:50 コヤマノ分岐
13:20 13:20 武奈ヶ岳
14:00 14:00 細川越
14:50 14:50 釣瓶岳
15:30 15:30 イクワタ峠
17:00 17:00 地蔵山
18:30 18:30 畑バス停
18:30 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：JR湖西線比良駅〜徒歩
帰り：畑バス停〜JR湖西線近江高島駅

写真

この日の踏破ルート：JR比良駅〜イン谷口〜金糞峠〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜北稜〜釣瓶岳〜イクワタ峠〜笹峠〜地蔵峠〜畑バス停

1/28 9:48

朝8時、比良駅前から比良山系を望む。左が打見山、右端のとんがりが堂満岳。

1/28 12:00

青ガレを少し登ったところから琵琶湖を遠望する。湖の対岸は沖島と八幡山（近江八幡市）。

1/28 12:21

金糞峠までは急登。

1/28 12:30

青空がまぶしい。

1/28 12:32

トレースは濃く、登りやすい。アイゼンとピッケルで登ると、何人もの登山者が登ってくる。

1/28 12:43

あと少しで金糞峠。

1/28 12:46

金糞峠到着少し手前から琵琶湖を望む。

1/28 12:52

峠を下ると、奥ノ深谷上流の谷を渡る。

1/28 14:12

武奈ヶ岳への冬道は、コヤマノ岳南尾根。この何本も枝分かれしたブナの木の地点が、だいたい標高1050mだ。

1/28 14:20

樹林越しに見える正面のピークは、シャクシコバノ頭1121m。

1/28 14:33

左端のブナの木は、私が目印にしている樹。この辺りで標高1100m。

1/28 14:39

コヤマノ岳稜線に到達。コヤマノ岳のシンボルツリー、コヤマノクラウンの大きく枝を広げたブナの木が出迎えてくれる。標高1150m。

1/28 14:43

コヤマノ岳山頂から北の展望。手前の稜線はナガオの尾根。その向こうにリトル比良の山並みと雪に蔽われた安曇川の平野、そして琵琶湖。

1/28 14:44

コヤマノ岳のブナの森。

1/28 14:47

同じく。

1/28 14:47

美しいブナの森の向こうに見える白い雪の稜線は、坊村からの西南稜。

1/28 14:52

コヤマノ岳を少し下った鞍部から、武奈ヶ岳の雄姿。

1/28 14:58

武奈ヶ岳への登りの途中に、厚い雪の衣をまとった杉の木。

1/28 15:03

登りの斜面から東の展望。正面は釈迦岳1060m。手前の稜線はコヤマノ岳のブナ林。

1/28 15:10

もう少し登ると、コヤマノ岳と釈迦岳の間に、琵琶湖と雪に蔽われた湖東の平野が・・

1/28 15:10

あと少しで山頂。

1/28 15:10

武奈ヶ岳山頂稜線に到達、南を遠望する。正面は口ノ深谷上流の谷の向こうに、蓬莱山1174mが遠望できる。

1/28 15:11

西の展望。京都北山の山並みが、重畳として折り重なるようにつづく。

1/28 15:11

南西の展望。坊村からの濃いトレースが続く西南稜。

1/28 15:11

多くの人がたむろする武奈ヶ岳山頂。

1/28 15:15

ナガオの稜線越しにリトル比良と安曇川の平野。

1/28 15:15

人の多い山頂はさっさと通り過ぎる。北の展望。

1/28 15:16

もう一度、琵琶湖と湖東の平野を遠望。

1/28 15:17

積雪期、武奈ヶ岳に登る人のほとんどは、坊村〜西南稜〜武奈ヶ岳をピストンするか、イン谷口〜金糞峠〜武奈ヶ岳、又は、大山口〜北比良峠〜八雲ヶ原〜武奈ヶ岳のどちらかのルートを周回するかピストンするかである。ここから北へ足を踏み入れる人は少ない。

1/28 15:19

さあ、アイゼンを脱ぎ、ワカンを装着して、眼前の北稜を下ろう。

1/28 15:38

私の前にここを下ったトレースはたった1つだけだ。
いつも、ここを下る時、ためらいがよぎる。下ってしまえば後戻りできない。冒険は止めて来た道を引き返すか、八雲ヶ原へ周回しようか・・心が揺れる。

1/28 15:38

ためらいを振り切って、いざ出発。
途端に、快感が押し寄せる。振り返ると大きな雪庇の上に自分の足跡、そしてまぶしい太陽、

1/28 15:41

このまっ平らの雪の下には、2〜3mの樹林が埋まっている。積雪期だけに出現する大きな雪の道だ。

1/28 15:41

何という美しい雪の道！・・それを私が独り占めしているという快感！・・誰もここには来ない。

1/28 15:46

前方に釣瓶岳の雄姿。この雪の大通りは、どこを歩き、どこに足跡をつけようが自由だ。

1/28 15:50

武奈ヶ岳山頂から長く伸びるスノーロード。美しい！

1/28 15:50

もう1枚・・やはり美しい。

1/28 15:52

この爽快なスノーロードも、あとわずかで終わり。

1/28 15:57

北稜を下り切った、そこが細川越。標高1000m。

1/28 16:00

ここからの登り返しがしんどい。でも、無雪期よりもずっと楽しい。

1/28 16:27

振り返り、杉の大木越しの太陽。

1/28 16:41

武奈ヶ岳が、もうこんなに遠くなる。

1/28 16:51

釣瓶岳山頂1098mに到達。

1/28 16:53

稜線の向こうには、蛇谷ヶ峰の2コブの山頂が見える。

1/28 16:54

北の展望。リトル比良と安曇川の平野。

1/28 16:56

琵琶湖の向こうには、かすかに伊吹山が見える。

1/28 16:56

1/28 16:57

やはり、私の前には、たった一人の先行者のトレースが刻まれている。

1/28 16:59

雪の山に、青空と筋雲が美しい。

1/28 17:11

1本のトレースと、果てしなく広がる青空と雲。

1/28 17:12

1/28 17:13

眼前に蛇谷ヶ峰。この辺りで標高1000m。

1/28 17:17

1/28 17:33

午後3時30分、標高923m、イクワタ峠到着。
踏破してきた釣瓶岳を振り返る。

1/28 17:37

雪の丘に太陽が眩い。

1/28 17:43

どうやら先行者は朽木栃生方面に下ったようだ。
ここからは、誰の足跡もない。

1/28 18:00

1/28 18:00

笹峠手前から釈迦岳。

1/28 18:57

地蔵山789mからリトル比良の山並み。

1/28 19:00

夕方5時。もう日没は近い。

1/28 19:13

標高が下がると、ワカンに湿った重たい雪がからみつく。途中でワカンを脱ぎ、ツボ足で歩く。

1/28 19:45

地蔵峠から林道に着地。下山途中からヘッドライトを点す。

1/28 19:49

林道から畑の集落の灯が見えた。
バス停到着は夕方6時30分。最後のバスが出る直前だった。

撮影機器：

LUMIX DMC-FT4 パナソニック

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 アウター手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 携帯 時計 タオル ナイフ カメラ

感想

arajin

武奈ヶ岳からの雪庇の下りは、癖になる快感である。この年は、積雪が多く、3月下旬まで大きな雪庇が残っていた。晴れの日も曇り空でも、また吹雪の日も、計8回ここを歩いた。