御嶽山転じて、錦に染まる木曽駒ヶ岳へ
- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 732m
- 下り
- 710m
コースタイム
天候 | 9月27日 晴れのち曇り 9月28日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿8:10ー<高速バス(木曽福島駅行き)>→13:30塩尻駅14:19ー<JR飯田線>→16:00駒ヶ根駅16:10ー<バス>→17:00しらび平17:08ー<ロープウェイ>→千畳敷カール17:15 【帰り】 千畳敷カール12:10ー<ロープウェー>→12:17しらび平12:35ー<バス>→13:10こまくさの湯15:55ー<バス>→16:15駒ヶ根駅16:21ー<JR飯田線>→17:31岡谷17:35ー<あずさ>→19:35八王子 ※ロープウェー乗車まで、30分待ち。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・千畳敷カール〜乗越浄土は、岩場の急登。道は、整備されているものの、人で混み合い、山に慣れていない観光客も多いので、人的な落石とすれ違いに注意。 ・ハイシーズンのロープウェイは激混みなので、余裕をもって行動すること。バスの無線によると、午後4時時点で、乗車まで1時間半待ちとのことだった。 |
その他周辺情報 | しらび平から駒ヶ根駅のバス路線間に、こまくさの湯がある。 http://www.komakusanoyu.com/ |
写真
感想
●昨年、悪天候で不完全燃焼だった御嶽山リベンジのつもりが…
まず最初に、今回の災害で犠牲となられた方々に、心より、お悔やみ申し上げます。
私たちのパーティーも、噴火当日の午後から、御嶽山に登る予定で、さらに翌日の昼には、噴火の起きた剣ヶ峰~王滝頂上を通過する予定でした。御嶽の噴火など、全く頭になく、こうして無事でいられたことに、ただ、感謝するばかりです。
新宿から、木曽福島行きのバスに乗りこむ。天気もバッチリ。紅葉もピークみたいで、良い御嶽山行を確信していたところ、中央道が事故で大渋滞。定刻12時半到着の予定が、13時時点で、まだ諏訪湖付近を走っていた。
ちょうどその頃、「11:53御嶽山噴火、噴火警戒レベルを1から3に引上げ」との発表が気象庁のページに掲載されているのを発見。
???
小屋に確認すると、「入山禁止になった。登山者は、皆、避難中」とのこと。
(゜◇゜)ガーン
バスは、ちょうど、塩尻駅に着くタイミングだったので、リーダーの機転で、急遽、途中下車。
代替えの山はどこにするか?…時間的に歩行時間の長い山は、無理なので、即行で木曽駒ヶ岳に決定。ただ、塩尻駅から最短の電車に乗っても、駒ヶ根駅着は、16:00。しらび平への最終バス発車も、同時の16:00…果たして、今から間に合うのか?
リーダーが電話で問い合わせてくれた結果、バスは、「待っててくれる」とのこと。さらに、小屋も「混んでるが受け入れてくれる」との返事。
やった!!
飯田線の、駒ヶ根駅到着が5分遅れたが、登山バスにダッシュで乗り換えてセーフ。バスの無線では、下りのロープウェー待ちが、なんと1時間! どんだけ混んでるんだろ…
しらび平で、ロープウェイのチケットを買って待ってると、ぎゅうぎゅう詰めの下りロープウェイが入線してきた。一方、この時間では、さすがに上りは我々だけで快適♪
ロープウェー終着駅の千畳敷カールは、紅葉真っ盛りで、大興奮。やっぱり、アルプスの紅葉は素晴らしい。
ここから、本日の宿へは、カールを横切り、1時間の急登。ガスに巻かれ、日も落ち、小屋の灯りが見えたときはホッとした。と同時に、小屋のテレビの噴火のニュースで、官房長官が記者会見をしているのを見て、初めて、事の重大さを知ることになった。
宝剣山荘で、宿泊受付をすませると、別館的な扱いの天狗荘に案内された。暖房がなく寒かったが8畳に6人ほどのスペースが与えられ、快適だった。
小屋食は、ハンバーグで、おいしかった。
1杯飲んで、就寝。
0時半頃、目を覚まし、外を見ると、満天の星空。こりゃ撮るしかない! ちょうど、オリオン座が昇ってくるところで、夢中でシャッターを切った。
翌朝も快晴。4時に起きて、木曽駒ヶ岳頂上にご来光を拝みに行く。5時半、中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳に登頂!! 自分にとっては、21座目の日本百名山。初めての中央アルプス♪
展望はもちろん素晴らしく、南北アルプス、富士山、八ヶ岳の眺めに感激。特に、稜線上に続く、空木岳の姿が印象的だった。
…ただ、御嶽山だけは、朝日に赤く染まりながら噴煙を上げる姿が怒っているようで、恐ろしく見えました。
小屋に戻り、朝食を食べて出発。浄土乗越から千畳敷カールへの道は、人が多く、大渋滞。でも、素晴らしい紅葉に大興奮。赤、黄、緑と様々な色が入り乱れる山肌、真っ青な空に、宝剣岳の岩峰が聳える様は、ずっと撮りたかった光景で、夢中でシャッターを切った。
一旦、千畳敷駅に戻り、カール反対側の道を登り返して、極楽平へ。こちらは、人が少なくて快適。しかも紅葉が一段と美しい。
三ノ沢岳往復を予定していたが、時間が厳しそうなので、極楽平付近の稜線散策に変更。3000m近い稜線からは、木曽駒、宝剣、空木、南駒、三ノ沢と、中央アルプスの高峰群が勢揃い。
ただ、間近の御嶽は、噴煙が上がり、火山灰も積もり… いつもと変わり果てた姿で聳え、錦の中央アルプスとの対比が複雑な光景だった。
千畳敷に下山して、紅葉ともお別れ。途中、こまくさの湯に寄り帰途につきました。
今回は、御嶽噴火という事態を受けながら、素晴らしい紅葉と中央アルプスの絶景に出会えた素晴らしい山行となりました。機転を利かせてくれたリーダーに感謝です。
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