地獄のやぶこぎ初体験♪金城山皆沢川



- GPS
- 28:41
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,318m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 8:55
- 合計
- 19:06
天候 | 天気: 4日 曇りのち小雨 5日 曇り時々小雨 気温: 5日 12℃(5:00 - 避難小屋内) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★トイレ: 金城山避難小屋(ボットン - 紙あり) ★登山ポスト: 水無・滝入コース登山口 ★水場: 沢の水 ◎ ★ケータイ(au): 金城山避難小屋 △ ★山バッジ: 未確認 ★地形図: 六日町 ★山と高原地図: No.15 越後三山 ★遡行図 ブナの沢旅さん、トマの風さん ★登山道の状況 記録写真参照 |
その他周辺情報 | ★温泉: 五十沢(いかさわ)温泉 http://www.ikazawaonsen.com/ 混浴あり♡ ★食事: そば処名古屋 https://plus.google.com/103767475946869584033/about?gl=jp&hl=ja 新潟の名古屋w 天ぷらそば美味かったです。 |
写真
感想
このエリアの沢は初めて。いろんな記録をみると日帰りで抜けていたので、我々みたいに山頂の避難小屋一泊行程なら問題なくいけるだろうと思っていたが・・・エラい目に遭いました(泣)
10月4日
大型で強力といわれている台風18号が接近中で天気がすぐれない中、早朝の駅に集合して4人で出発。
関越道を北上し、六日町インターから三国ダム方面を目指す。道のりは全体で2時間くらいで順調だったが、問題は天気。関東と変わらず新潟県側もどんよりしていた。
10台くらい停められそうな川沿いの広場に駐車し準備していると小雨が降ってきた。しかしKNさん直伝の、念力ともいえる強い気持ちで回復を望むと、すぐに止んだ。
予定通り出発し、ちょこちょこ急登がある登山道を2合目まで進み、入渓。水はそれほど冷たくないが、若干濁っているような感じがした。昨夜降ったのかな?
入渓するとすぐにでっかい滝が出迎えてくれる。記録によるとこれは水流左から上がっていけると書いてあったが、簡単そうではなかったのでもっと左のやぶの中を登攀。いきなりきつい巻きとなった。
その後は3mくらいの楽しい滝が続く。登山道の4合目が川を横断する前後から、ナメが出現。きれいな川床を「いい沢だね〜」といいながら登っていく。しかし自分のゴム底はつるっつるに滑る!しまいには赤ちゃんのようにハイハイで登った(泣)
登山道が尾根に逃げていくH670二俣前後から、またゴツゴツした渓相に戻りつつ、高度を稼ぎ始める。たまに小さいイワナが足元を走っていく。
ポイントのH750も予定通りに左俣に入っていくが、H850を越えたあたりから5mクラスの滝が短い間隔で出てくるようになってきて、巻きも悪い。そして巻けない2段15mほどの滝が出てきて、ここはリーダーにビレイ付きでリードをお願いする。
そして1段目を登りきったところで、時間の関係で右岸の尾根上に逃げ、そこから登山道まで詰めることにした。しかしここの巻きも極めて悪く、自分の段取りも悪く、尾根に上がるまでにものすごく時間がかかってしまった。
さて、ここからが地獄。
陽が落ちてきたので、ヘッデンを準備し、暗闇登山を覚悟して急斜面を登っていく。もともと背負ってきた多めのアルコールに加え、水を吸った大量のスリングとザイル、さらに沢で汲んできた炊事用の水3Lが重い。
やがてシャクナゲの激ヤブに突入。この辺は豪雪地帯なので、枝が真横に伸びている。いつしか真っ暗になり、小雨だか夜露だかわからない中を枝をまたいだりくぐったりして、少しでもやぶが薄いところを選んで強引に進んでいく。まるで朝の通勤電車の中をかき分けていく感じだ。
しまいにはGPSを確認したりコンパスを振る元気もなくなってしまい、完全に人任せになってしまった。
3時間の雨天暗闇シャクナゲやぶと激闘の末、ついに水無コースの登山道に飛び出た。避難小屋から15分ほど北側だ。そして小屋に着いたときは何とも言えない安心感と達成感で心底ホッとした。
避難小屋の入口にはかんぬきが取り付けられ、すでに冬支度がしてあった。それを外し、中に入ると8畳トイレ付き。やぶこぎ途中でビバークも覚悟した後のこの物件は天国だ。
もう戦友と呼べるのではないかと思える仲間たちと宴会が始まると、あんなにクタクタだったのが不思議とムダに?元気になってくる。乾杯してサラダ、春巻きのから揚げ、餃子スープ、野菜炒め、炊きこみごはん、中華風肉団子をたらふく飲み食いし、幸せなひとときを楽しみながら夜が更けていくのであった。苦労していつもより多めにビールを持ってきてよかった♪
10月5日
今日は下るだけなのでのんびりスタート。今朝も曇り空で少し寒かったが、それでも小屋内は12℃だったので湯を沸かしたりしていたらそこそこあったまった。KNさんは昨夜からかなり寒そうだったが・・・
ラーメンと昨夜の残りの炊き込みごはんを食べ、金城山の最高点と思われるなにもないピークに遊びにいったりして遊んだ後、小雨の中を出発。
帰り道は滝入コースから。すぐにギザギザした岩場越えになるが、ここからの風景が素晴らしかった。まだ紅葉には少し早かったが、ガスの中巻機山が見え隠れしていたので、晴れていたらもっと素晴らしかっただろう。
鎖場もたまに出てくる眺めのよい稜線から高度を下げていくと、ブナの森になった。ここは癒し系の道だ。途中で大きく崩壊した斜面があったが、2011年の大雨の爪跡なのだろうか。
大分降りても相変わらず鎖やロープが出現し、滑りやすい道の下山に3時間ほどかかった。1時間半という風のウワサにだまされたぜ・・・でも雨が本降りになる前に車に到着することができた。
帰りは登山道入り口から車で10分くらいの五十沢温泉ゆもと館で汗を流し、六日町インター付近のおそば屋さんでおなかを満たし帰京。そのころには雨はどしゃ降りになっていた。
今回の新発見としては、カリマーのかばんは結構エグい荷揚げをやってもほとんどダメージがなかった。こりゃ丈夫だわ。
また、この沢の地形図は、水線が非常に入れにくかった。
そして核心は間違いなく藪こぎだった。でもいまはいい思い出。二度とやりたくないけど(汗)
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