記録ID: 5245358
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雪山ハイキング
谷川・武尊
【谷川連峰】日白山・タカマタギ 長釣尾根より周回
2023年03月05日(日) [日帰り]
新潟県
Forest21
その他1人
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 09:23
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,208m
- 下り
- 1,214m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
【往路/長釣尾根】 ●小松沢に架かる橋を渡った直後、すぐに尾根に取り付きます。序盤の急斜面を登ったあと、しばらくは勾配がゆるやか。尾根も太く危険はありません。 ●標高1050m〜1300mの区間が注意エリア。急斜面、雪庇、ナイフリッジあり。ですが、すべてワカン＆Wストックで歩くことができ、どれほど難しい訳ではありません。 ●稜線と合流する手前、標高1450m付近は意外と急斜面。 ●午後から谷川連峰主稜線が順光となるため、下山路で使った方が撮影には適します。 【下山路/棒立尾根】 ●こちらのルートは優れた記録が多数ありますので、コース状況は割愛させていただきます。すべて「モンベル・スノースパイク10」で歩きましたが、快適でした。 ＊ルート上、ヤブはまったく出ていませんでした。 |
写真
【毛渡橋付近に路駐】
7時11分、湯沢町土樽の毛渡橋付近に路駐。関越道・湯沢ICよりおよそ10分です。
7時11分、湯沢町土樽の毛渡橋付近に路駐。関越道・湯沢ICよりおよそ10分です。
本日のスノーギア類。ワカン、Wストック、そしてモンベル軽アイゼン「スノースパイク10」です。
序盤のルート。まずは毛渡沢沿いの林道を南下し、群大ヒュッテ方面へ向かいます。約3.8km。
【登山開始・長釣尾根へ】
7時18分、登山開始。毛渡橋を渡り左岸側へ移動。「決して寒くは無いね…」
7時18分、登山開始。毛渡橋を渡り左岸側へ移動。「決して寒くは無いね…」
毛渡橋を渡りながら上流側を撮影。右奥にはピラミダルな棒立山が見えます。
【毛渡沢橋梁をくぐる】
高速道、そして上越線の下をくぐってシナノ木原へ向かいます。重厚感ある毛渡沢橋梁を眺めました。
高速道、そして上越線の下をくぐってシナノ木原へ向かいます。重厚感ある毛渡沢橋梁を眺めました。
トレース多数の杉林を進み、途中で左へ折れます。「ツボ足でもほとんど沈まないね…」
【シナノ木原を進む】
7時49分、シナノ木原を歩きます。まだ薄暗い中、毛渡沢左岸の雪で埋まった林道を奥へ向かいます。
7時49分、シナノ木原を歩きます。まだ薄暗い中、毛渡沢左岸の雪で埋まった林道を奥へ向かいます。
途中、スノーブリッジとなっていましたが、この日は問題ありませんでした。「大丈夫だよ…」
【仙ノ倉山北尾根】
8時11分、正面に仙ノ倉山北尾根が現れる。今シーズンはあの北尾根を登ってみる予定です。
8時11分、正面に仙ノ倉山北尾根が現れる。今シーズンはあの北尾根を登ってみる予定です。
【尾根取り付きルートミス】
8時28分、小松沢を橋で渡り、すぐさま長釣尾根に取り付くはずが、おしゃべりに夢中になり直進してしまう。
8時28分、小松沢を橋で渡り、すぐさま長釣尾根に取り付くはずが、おしゃべりに夢中になり直進してしまう。
長釣尾根の取り付き。本来は赤ライン。私たちは群大ヒュッテ付近まで進み、少し戻って適当な場所から尾根に上がりました。
9時06分、無事に長釣尾根に乗り、序盤のやや急な斜面を登ります。「やっぱり残雪の春山はいいね…」
【ノートレース】
ノートレースの長釣尾根。ずっとワカンで通しました。深いところで15cmほど沈みました。
ノートレースの長釣尾根。ずっとワカンで通しました。深いところで15cmほど沈みました。
まもなく勾配はゆるくなる。太い尾根で危険は無く、ブナ林の中をじっくりと登ります。「誰もいないね…」
後方、魚野川対岸の土樽周辺の山々が徐々にせり上がってきました。左が荒沢山、右が足拍子岳。
【長釣尾根・ヤブ無し】
この日、長釣尾根にヤブは一切出ていません。先頭を交代しつつ、展望のよい尾根歩きが続きます。
この日、長釣尾根にヤブは一切出ていません。先頭を交代しつつ、展望のよい尾根歩きが続きます。
左手側対岸、ノボリカケ沢の谷間。幾筋かスキーのトレースが見えました。「恐ろしい。信じられん…」
標高1000m付近を過ぎると、奥にやや急な斜面が現れます。ここからしばらくが長釣尾根の要注意エリア。
【長釣尾根・要注意エリア】
標高1050m〜1300mの区間に、注意を要するポイントが集中していました。
標高1050m〜1300mの区間に、注意を要するポイントが集中していました。
【1050m・やや急斜面】
10時06分、標高1050m付近のやや急斜面を登ります。ワカンで10cmくらい足が沈みます。
10時06分、標高1050m付近のやや急斜面を登ります。ワカンで10cmくらい足が沈みます。
高度が上がるにつれて、尾根はゆるやかに左へカーブ。茂倉岳や万太郎山が背後に回りました。
【雪庇連続地帯】
10時43分、雪庇が連続する地帯を歩きます。勾配がゆるやかなため、雪庇の造形美を楽しみながら進みます。
10時43分、雪庇が連続する地帯を歩きます。勾配がゆるやかなため、雪庇の造形美を楽しみながら進みます。
【南俣沢の谷間】
右手側、眼下の南俣沢の谷間を見下ろします。奥には上越国境の山々が輝きます。「爽快だね…」
右手側、眼下の南俣沢の谷間を見下ろします。奥には上越国境の山々が輝きます。「爽快だね…」
雪庇地帯を抜けると、ジワジワと勾配が強まる。気温が上昇し、ワカンが20cm近く沈みます。「いや〜、暑い！」
【最大の急斜面】10時55分、標高1230m付近にあるかなりの急斜面を登ります。斜度は45度くらい。「ワカンでギリギリかな…」
11
3/5 10:55
【最大の急斜面】
10時55分、標高1230m付近にあるかなりの急斜面を登ります。斜度は45度くらい。「ワカンでギリギリかな…」
10時55分、標高1230m付近にあるかなりの急斜面を登ります。斜度は45度くらい。「ワカンでギリギリかな…」
ストックを逆さにして雪面に刺し、それを手がかりにして急斜面をクリア。
【ナイフリッジ30m】
急斜面を抜けるとナイフリッジ。距離にして30mくらい。ただ、雪面がゆるんでおり、むしろ足元は安定。
急斜面を抜けるとナイフリッジ。距離にして30mくらい。ただ、雪面がゆるんでおり、むしろ足元は安定。
後方、登ってきたナイフリッジを撮影。どれほど難しい訳ではありません。クラスト時は注意です。
ナイフリッジを抜けると、尾根は一気に太くなります。右奥には稜線との合流地点が現れます。
【すっかり包囲される】
後方を振り返ると、自分たちが谷川連峰の山々に包囲されていることに気づく。「すっかり囲まれたね…」
後方を振り返ると、自分たちが谷川連峰の山々に包囲されていることに気づく。「すっかり囲まれたね…」
日白山までの終盤のルート。標高1300mあたりから尾根が太くなり、急登を経て日白山山頂へ至ります。
【ダメ押しの急登】
尾根の合流地点まで、最後の登り。ここが意外にキツかった。「近いようで、ナカナカ近づかない…」
尾根の合流地点まで、最後の登り。ここが意外にキツかった。「近いようで、ナカナカ近づかない…」
ノートレースの長釣尾根で、スタミナをかなり消耗。背後のすばらしい景観を眺める余裕ナシ。考えることは山頂でのラーメンのみ。
頭上、ようやく尾根合流地点が目前となり、複数の登山者が動いているのを確認。「お！着いたかな…」
そして、長釣尾根から下山すると男女2人とスライド。「あんたたち、ノートレースをよく登ってきたね…」とのお言葉を頂戴。
【長釣尾根が終了】
12時29分、平標山から派生する尾根と合流し、長釣尾根が終了。山ほどのトレースに驚きます。
12時29分、平標山から派生する尾根と合流し、長釣尾根が終了。山ほどのトレースに驚きます。
そして日白山山頂まではもう目と鼻の先。最後の行程を楽しみます。「もう着いたも同然ですね…」
【大盛況の日白山】
何年かぶりに日白山に来ましたが、登山者の数の多さに唖然。いまや大人気の山です。
何年かぶりに日白山に来ましたが、登山者の数の多さに唖然。いまや大人気の山です。
【日白山に到着】
12時38分、日白山に到着。歩き始めて5時間20分。踏み固められた山頂の奥に、苗場山が輝きます。
12時38分、日白山に到着。歩き始めて5時間20分。踏み固められた山頂の奥に、苗場山が輝きます。
【日白山にてランチ♪】
そして待ちに待ったカップラーメン。「雪山でのラーメンは、何物にも代えがたい…」
そして待ちに待ったカップラーメン。「雪山でのラーメンは、何物にも代えがたい…」
日白山山頂は広い。多くの登山者たちが距離を取りながらあちこちで休憩。まだ余裕があります。
「ワァーイ！」山頂は実に賑やか。こちらのマダムたちは「飯豊朝日を愛する会」のメンバー。オリジナルTシャツで記念撮影(^^)
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3/5 12:45
「ワァーイ！」
山頂は実に賑やか。こちらのマダムたちは「飯豊朝日を愛する会」のメンバー。オリジナルTシャツで記念撮影(^^)
山頂は実に賑やか。こちらのマダムたちは「飯豊朝日を愛する会」のメンバー。オリジナルTシャツで記念撮影(^^)
日白山は眺望に優れます。特に午後からは谷川連峰方面が順光となり、すばらしい景観が楽しめます。
日白山からの下山ルート。尾根伝いにタカマタギへ。アップダウンはありますが、特に難所はありません。
【日白山より下山開始】
13時20分、日白山を後にして下山開始。太陽がギラつき、気温が急上昇。
13時20分、日白山を後にして下山開始。太陽がギラつき、気温が急上昇。
まずは右の小ピーク1581mへ向かって下ります。足元は軽アイゼンのモンベル「スノースパイク10」に変わりました。
13時36分、小ピーク1581mを通過。後方の日白山はまだ近くにあり、登山者たちが小さく見えます。
右奥にタカマタギが近づきます。トレースは多いものの、登山者は1人もいません。「もう帰ったのかな？」
P1581mから大きく下ります。その後、ブナ林と雪庇群の間を進みます。
正面に見えるのは小コブ。タカマタギはその奥に隠れます。「アップダウンが多いんですよ…」
後方、P1581mを振り返ります。その奥には日白山がピークを重ねて、かろうじて見えます。
小コブを過ぎて少し下ると、タカマタギが近づきます。「イヤだなぁ、また登るの…ブツブツ…」
タカマタギへの登りの途中、息を整えながら後方を撮影。日白山はずいぶん後方に離れました。
眼下に連なる雪庇群をズーム。波打つカーブ、白い雪面に映る黒い影が美しい。
【タカマタギを通過】
14時19分、タカマタギを通過。山頂は決して広くはありませんが、展望は実にすばらしい。
14時19分、タカマタギを通過。山頂は決して広くはありませんが、展望は実にすばらしい。
下山ルートの続き。タカマタギから急斜面を経て棒立山へ。棒立山直下、かなりの急斜面を下って土樽へ向かう。
14時27分、後方のタカマタギを後にして、棒立山へ向かいます。もう日白山は見えなくなります。
眼下の棒立山へ急降下。左下に仲間が小さく見えます。「オーイ、速すぎだよー！」
しだいに勾配が緩み、巻機山など上越国境の山々を楽しみながら歩き続ける。「芥子粒のごとき我ら…」
14時43分、鞍部まで下ると登りへ転じる。雪庇からは幾筋ものスノーボールが流れていました。
進行方向、棒立山への登り返し。「これが下山路で最後の登り返しです…」
【棒立山を通過】
14時53分、棒立山を通過。日白山よりは狭く、タカマタギよりは広い山頂。展望も悪くありません。
14時53分、棒立山を通過。日白山よりは狭く、タカマタギよりは広い山頂。展望も悪くありません。
【棒立山直下・かなり急】
14時57分、棒立山より下山を続けます。ピーク直下はかなりの急斜面。トラバース気味に下ります。
14時57分、棒立山より下山を続けます。ピーク直下はかなりの急斜面。トラバース気味に下ります。
さらにジグを切る形で電光形に下る。10分もすれば勾配もゆるやかに変わります。
15時25分、後方の棒立山を振り返る。逆光となり、本日の登山も終了の雰囲気。「寒くなってきたかも…」
一方、前方の足拍子岳方面。順光の中、トゲトゲした山々が、青空に向かって自らを誇示していました。
その後はトレースいっぱいの棒立尾根を下り、鉄塔を過ぎれば林道出合。そこから20分で駐車場です。
16時08分、鉄塔から5分ほど下って林道出合。雪で埋まった林道を、アイゼンのまま歩き続けます。
【駐車場・下山終了】
16時26分、毛渡橋左岸側の駐車スペースに到着。下山終了。日白山からは3時間かかりました。「お疲れ様！」
16時26分、毛渡橋左岸側の駐車スペースに到着。下山終了。日白山からは3時間かかりました。「お疲れ様！」
【バックショット】
大賑わいの日白山。一方、長釣尾根は誰一人おらず、静かな山歩きを楽しみました♪
大賑わいの日白山。一方、長釣尾根は誰一人おらず、静かな山歩きを楽しみました♪
【現在 レコ作成中】2023年3月12日、岳人100ルート「仙ノ倉山北尾根」を歩いてきました。只今、作成中。「いや〜怖かった…」
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3/12 10:00
【現在 レコ作成中】
2023年3月12日、岳人100ルート「仙ノ倉山北尾根」を歩いてきました。只今、作成中。「いや〜怖かった…」
2023年3月12日、岳人100ルート「仙ノ倉山北尾根」を歩いてきました。只今、作成中。「いや〜怖かった…」
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ネックウォーマー
キャップ
靴
ザック
輪カンジキ
モンベル スノースパイク10
昼ご飯
行動食
飲料
水筒（保温性）
レジャーシート
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ガイド地図（ブック）
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
|---|---|
| 備考 | ●長釣尾根・棒立尾根には夏道はありません。 |
感想
このところ、日白山は残雪期の山として大人気になりました。
多くの方は「宿場の湯」を起点として、東谷山から周回しているようです。
一方、今回私が歩いた「長釣尾根」からの周回ルートは、あまり人気がありません。
人気がない代わりに、静かな残雪の春山がじっくり楽しめました。
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