秋晴れの西穂高岳に登った後は名物ラーメンで〆ましょう♪(新穂高ロープウェイでピストン)


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 876m
- 下り
- 878m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東海北陸自動車道・飛騨清見IC〜高山ICから国道158号〜(平湯)〜国道471号〜(栃尾)〜県道475号で約70分 http://www.hida.jp/kita_alp/sinhotaka_p_map.pdf 新穂高第2ロープウェイ しらかば平⇔西穂高口 往復2,800円 http://www.okuhi.jp/Rop/timetable/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
《西穂高口⇔西穂山荘》 千石園地の遊歩道から登山道に入り樹林帯の道を歩きますが、そこそこに急なアップダウンのある道も多く体力を使います。特に帰り道での登りは疲れました。 《西穂山荘⇔西穂独標》 西穂山荘からすぐ大きな花崗岩の丸石を越えて森林限界を過ぎると、快適なハイマツ帯の稜線歩きです。ただ丸山を過ぎるとザレた滑り易い道になるので転倒に注意が必要だと思います。 《西穂独標⇔西穂高岳》 独標からは岩稜帯を大小9つのピークを越えていく道ですが、本当に危険だと思えるのは数ヶ所なので、余所見をしたりせずに集中して歩いて行けば大丈夫だと思います。 核心部は独標からの下りと、9峰から下る際の1枚岩、そして主峰の西穂高岳への最後の登りだと個人的には感じました。 後は数百メートルも切れ落ちた痩せ尾根を歩く箇所もありますが、高所恐怖症でない限り、足元自体はしっかりしているので、悪天でさえなければ難易度は高くないと思います。 |
その他周辺情報 | ひがくの湯 大人700円 http://shinhotaka.com/higaku.html |
写真
感想
10月の3連休は北アルプスの紅葉を期待して、焼岳から西穂高岳の縦走を計画していましたが、今年の紅葉は例年よりも早くて、もう見頃は過ぎているようです。
尚且つ、強力な台風19号が近付いているとのことなので、今回はお泊りではなく、日帰りで西穂高岳に行って来ました。
西穂高登山口まで新穂高温泉からロープウェイを利用する為、先月槍ヶ岳に行った時と同じアクセスになります。
東海北陸道の飛騨清見ICから中部縦貫道で高山まで行き、平湯温泉を通って深山荘の手前の道を右に折れて鍋平園地に入りました。
ロープウェイ駅に近い駐車場は有料ですが、少し離れた場所にトイレ完備の無料駐車場があるので車中泊に利用しました。
駐車場を朝7時に出発して、歩いて20分ほどでロープウェイしらかば平駅に着きました。
新穂高ロープウェイは新穂高温泉から西穂高口まで、2つのロープウェイを乗り継いで行くのですが、しらかば平駅がその乗り継ぎ駅になり、新穂高温泉駅から乗るよりも料金も手間もかからず便利です。
始発の8:15までまだ時間がありますが、流石に好天の3連休の初日ということで、既に30人以上の列ができています。
私たちも列に並び、暫くするとアナウンスが流れて、始発時間を早めて7:50にしますとのこと。
結局25分も早く、しらかば平駅からロープウェイに乗って、西穂高口に着きました。
8時ちょうどに西穂高口をスタート。
始発のロープウェイから降りて、同時に出発した他の方々と共に、遊歩道のように整備された千石園地と呼ばれる道を歩き始めました。
すぐに登山届出所がありましたが、私たちは事前にネットで提出済なのでスルーします。
スタートから標高2,100mを超える登山道からは、西側に朝日に照らされた笠ヶ岳が目に入り、北アルプスに来た実感が沸いてきます。
道は徐々に登山道らしくなり、コメツガやオオシラビソの針葉樹林帯の中の、いくつかのピークを越えて行くような急な傾斜のアップダウンもあって、西穂山荘まではなだらかで楽な道を勝手に想像していたので少し意外でした。
西穂高口からちょうど1時間で西穂山荘に到着。
西穂山荘はオレンジ色の屋根が印象的な綺麗な山小屋で、北アルプス南部の山小屋の中で唯一通年営業されています。
ここでは多くの方が休憩をされていたので、私たちも最初の休憩にしました。
西穂山荘を出るとすぐに森林限界を過ぎて、ハイマツ帯から西穂高岳に続く、尖ったピークが連続する稜線がくっきりと目の前に広がっています。
風は穏やかで10月中旬とは思えないほどの陽気の中、周囲には半袖姿の登山者も多く見られます。
ハイマツ帯のなだらかな稜線を快適に歩いて行くと、すぐに平らに開けた丸山に着きました。
山頂標示のある丸山からは、焼岳や穂高連邦の眺望が望める休憩適地ですが、西穂山荘を出てまだ間もないので先に進みます。
丸山を過ぎると、緑のハイマツを割るように白い登山道がつけられていますが、幅が広いながらも細かい砕石を敷き詰めたようなザレた道で、体重をかけると滑りやすく歩き難いです。
それでも振り返れば焼岳から乗鞍岳、そして正面には秋晴れの青い空が広がり疲れを感じません。
やがてザレ道を登り詰めて行くと、いよいよ西穂独標の岩峰が間近に聳えています。
急峻な岩場を前にして邪魔になりそうなストックをザックに仕舞い、白いペンキマークに従いながら少しずつ登っていって大勢の人が休憩されている独標の狭い山頂に着きました。
時間は10時30分。この時点で11時を過ぎていれば独標で引き返すつもりでしたが、予定通り西穂高岳へ休憩せずに向かいます。
岩に11峰と書かれている独標から西穂高岳まで、大小9つのピークを越えて行くことになりますが、独標から30mほどの垂直の急斜面を、両端が切れ落ちた細尾根に下るいきなりの難所です。
実際に下りて行くと、足元はしっかりとしていて意外と楽にクリアできました。
降り立った細尾根から再び岩場を登り返して10峰に立つと、痩せ尾根から岩場が波のように続いていて、左右のどちらであろうが、もし落ちたら怪我では済まない箇所が連続します。
とにかく目の前の岩に集中して、ペンキマークの印を確認しながら9峰を越えて、事前の情報で注意していた足場の乏しい一枚岩も何とかクリアして8峰のピラミッドピークに辿り着きました。
標柱のあるピラミッドピークは広くなっていて、何人かの方が休憩されていました。
更に稜線の先には目指す西穂高岳から、ジャンダルムや奥穂高岳も見えて最高の景観です。
コースで言うと全体の1/3位でしょうか?
独標からちょうど30分で来たのでペースは悪くないと思いますが、まだ先は長いのでここでも休憩はせずに通過します。
ピラミッドピークから先は、痩せた主稜線を巻く道が多くなるので、少なくても身の危険度合いは低く感じました。
コース唯一(?)の鎖場のある7峰を越え、上高地側から飛騨側へとトラバースして、6峰、5峰と小さなピークをこれまた巻いて通過します。
この辺りそれぞれのピークに付けられた番号が、まるでゴールへのカウントダウンのようでとても励みになりました。
5峰を過ぎると道幅の広いガレ場の登り道が続きます。
8峰以降はどちらかというと下り道が多かったので、大きく登る道に汗をかきながら4峰のチャンピオンピークに到達しました。
ここまで来ると、主峰である西穂高岳まではあと僅かです。
4峰から3峰の狭いガレ場を慎重に通り、背の高い2峰を飛騨側にトラバースして、いよいよ残すピークはあと1つになりました。
目の前に大きく立ちはだかるように聳える主峰に取り付くと、最後に疲れた身体に鞭打つような急坂が襲ってきます。
立ってはとても歩けないような急な岩場を張り付くようによじ登り、人の話し声が聴こえたので上の方向を見ると、主峰と書かれた岩が見えて西穂高岳(2,909m)に到着しました。
時間は12時ちょうど。独標からコースタイム通りの1時間30分で念願だった西穂高岳の頂上に立つことができました。
山頂からは迫力のある奥穂高岳から前穂高岳への吊り尾根や、先月登った槍ヶ岳もはっきりと見えて感動です!
山頂では皆さんが休憩されている中、私たちは少しの休憩のあと下山を開始します。
今日スタートからずっと時間を気にしているのは、西穂山荘で評判のラーメンを食べたいのですが、西穂山荘は15時までしか食事ができないからなのです…
そんな不純な動機でも、殆ど休憩なしの行程で気力が萎えないのは、つくづく私たちの食に対するパワーは侮れないと思いました(笑)
ともかく下山を始めましたが、主に登り基調だった独標への道のりは、往路よりも復路のほうが難易度は高く、すれ違いでの待ち時間もあってか、独標へは登りと同じ位の時間がかかりました。
更に独標を過ぎてからのザレ場の下りでは、周囲のあちらこちらで浮石にバランスを崩して転倒される方が続出です。
丸山を過ぎて花崗岩が風化した大きな丸石を下るのに苦労しながら、何とか西穂山荘に着いたのはリミット30分前の14時30分でした。
何故か山頂に着いた時以上の達成感を感じながら(笑)、早速に西穂山荘名物のラーメンを、相方は味噌、私は醤油ラーメンで注文しました。
お腹ペコペコだったことを差し引いても、濃厚なスープが独特のちぢれ麺に絡んで最高に美味しかったです♪
最終のロープウェイの時間にはまだ余裕もあったので、山荘でゆっくりと買い物を楽しんだりしてから西穂高口へ向かいました。
16時過ぎに西穂高口に着いて、最終の1本前のロープウェイに乗り込むと、朝は気が付かなかったのですが、山の中腹辺りの紅葉が見事でした。
しらかば平駅に着いて、車道をのんびり歩いて鍋平園地に戻りました。
下山後は先月も立ち寄った『ひがくの湯』の露天風呂に入ってから帰路に着きました。
今回は大型台風が近付いているという事で中止も考えましたが、実際に行ってみると、今までの中でも1、2なくらいの好天に恵まれました。
私たちには不相応だと思えた西穂高岳への挑戦でしたが、最高の秋晴れのおかげで無事に初めての穂高の頂きを踏むことができました。
来年以降にまた他の穂高の山に行く楽しみもできて、やっぱり山登りって最高だなと改めて感じました。
camiiさん、初めましてコメントいたします。
私も同日に西穂高岳に行ってきました。レコご覧いただいたようでありがとうございました!時間的にどこかでお会いしていたかもしれませんね!
うんうん、そうだったなぁと思いながら一気に読んでしまいました。
景色もおんなじのはずなのに、camiiさんの写真の方がきれいに撮れていて、見入ってしまいましたー。
西穂ラーメン、間に合ったのですね!うらやましい!!
私は飛ばしたのですが間に合わず、外でおにぎり
2峰も見逃していました。さすがです!
気を付けて見ていたつもりだったんですけどねー。
またオジャマさせていただきますね!よろしくお願いします!
コメントありがとうございます
同じ日に登られたんですねー
お互い最高のお天気の中で北アルプスを楽しめましたね
でも私たちよりかなり遅くにロープウェイに乗って、しかも山頂からエキスパートルートに足を延ばされたのにロープウェイの時間に間に合ってしまうなんて凄いです!
西穂ラーメンは山頂に立つ以上に、今回の主目的だったので達成できて満足でした。
fickleさんに比べたらまだまだ未熟な私たちですが、少しずつレベルを上げて、憧れの山を歩いていきたいと思っています
これからもよろしくお願いします
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