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Yamareco

記録ID: 53113
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積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

金峰山 北ルートは積雪多し、踏み跡無しで死ぬ思い

2009年12月13日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
12:58
距離
16.7km
登り
1,603m
下り
1,576m

コースタイム

金山山荘そば4:20-(瑞牆山荘、富士見平小屋経由)小川山ルートとの分岐6:00-道に迷う(八丁平には着けず)-8:51中ノ沢出合への分岐-9:35中ノ沢出合10:00-(途中で休憩10分)-13:20金峰山小屋-巻きルート-一般道との出合い14:00-(途中で休憩10分を2回)-16:35瑞牆山荘-17:00金山山荘そば
天候
過去天気図(気象庁) 2009年12月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
金山山荘の近くの道路には数台なら路駐可能スペース有り。

富士見平小屋への道の途中から積雪有り(但しアイゼンを着ける程でも無し)。
ここから瑞牆山登山道へ進む。富士見平小屋の辺りからアイゼン、スパッツ、雨具のズボンを着用した方が良い。

小川山ルートへの道標を見失わない様に。天鳥川まで来たら過ぎているので引き返す。小川山ルートに入ると積雪が増える。踏み跡も無いので注意が必要。天鳥川の上流に出たら川を一旦渡り、少し左岸を歩いて住居の残骸を越えて直ぐに、また右岸に戻る。赤いリボンやペンキの印に従って登るが、道が左に巻いている所で、暫く行くと印が消える。
そのまま左に巻いている様にも、上に登っている様にも見えるが、印が無いのでここで1時間半ほど、時間をロスしてしまった。左にそのまま巻くのと、上に登ってそれから右に巻くのと試したが、正解はそのまま上に登り続けるだと思う。

中ノ沢出合までの道は、川沿いの下りで所々判り難い所も有るがまず大丈夫。但し踏み跡は無い。中ノ沢出合から金峰山までは、北斜面のせいか積雪が多く、登る人もいない様で踏み跡は皆無。上に行くにしたがって雪は増え、所々は膝位の深みにはまる。これからもっと増えるはずなので、アイゼンだけではきついコース。夏のコースタイムより、かなり多めにみた方が良い。

金峰山小屋から頂上を巻くルートも、踏み跡は無くて積雪も所々膝くらい。一般道に出ると踏み跡もしっかりついていて歩きやすい。雪道に慣れていれば、富士見平までは、夏のコースタイムと同じ位で下れる。
天鳥川の上流との出合い。前回より雪が多い。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
天鳥川の上流との出合い。前回より雪が多い。
川をもう一度、元の岸に戻る所。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
川をもう一度、元の岸に戻る所。
中ノ沢出合に下る所。来しかたを振り返って。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
中ノ沢出合に下る所。来しかたを振り返って。
同じく中ノ沢出合に下る所で、進行方向(赤いリボンが左端に見える)
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
同じく中ノ沢出合に下る所で、進行方向(赤いリボンが左端に見える)
中ノ沢出合。画面左は僕の足跡。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
中ノ沢出合。画面左は僕の足跡。
金峰山への登り出し。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
金峰山への登り出し。
来しかたを振り返って。少し明るくなったが天気はこのまま曇。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
来しかたを振り返って。少し明るくなったが天気はこのまま曇。
進行方向は、全く踏み跡の無い道が続く。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
進行方向は、全く踏み跡の無い道が続く。
最後の水場。水がとっても冷たくて美味しかった。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
最後の水場。水がとっても冷たくて美味しかった。
金峰山小屋。途中はきつくて写真を撮る気力も無かった(;^_^A
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
金峰山小屋。途中はきつくて写真を撮る気力も無かった(;^_^A
展望は無し。晴れてくれていれば報われるのだが。。。
2009年12月14日 21:40撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
12/14 21:40
展望は無し。晴れてくれていれば報われるのだが。。。
撮影機器:

感想

前回の山行で行きそこなった、北ルートからの金峰山の登りに再度挑戦しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-52025.html

もっともほんとの目的は、金峰山から廃道になった八幡山のルートで通り、途中から獣道を探して下山する事でした。金山山荘のそばに車を置いて、そこから出発したのは、下山する地点に近いからでした。しかし小川山ルートで八丁平に向かう道を見失い(2週間前に通った道なのに(;^_^A)、北ルートの雪の深さに計画は断念しました。やっぱりこのルートを、年末の日が短い積雪期に挑戦するのは無理がありましたか(;^_^A

前日の天気予報では、午前中位までは晴れだったので前日の20時に出発、双葉SAに22時40頃に着いて、2:50分にアラームをセットして車で寝、金山山荘のそばに車を置いて4時20分に早めの出発。出発時はまだ晴れていて、真っ暗な中で満天の星を見ながら歩き始めました。 ふたご座流星群のピークと聞いていたので、流れ星を探したのですが、あいにく1つしか見れませんでした(もちろん願い事を3回となえる暇は有りませんでした(;^_^)。

瑞牆山荘から富士見平小屋に向かう出だしで、ちょっと道に迷った所が有りましたが、真夜中だとこの位のロスタイムは仕方ないでしょう。

富士見平小屋ではまだ暗かったのですが、星が見えなくなったので少し夜がしらみかかった様でした。瑞牆山登山道へ進み初めて暫く行った所で、道が凍っている個所が有り、そこで軽アイゼン(4本歯)を装着。小川山への分岐に着いて、いよいよ核心部です。

天鳥川の上流に出る頃には朝は明けていましたが、天気は天気予報より早めに曇ってきました。そこから暫くは順調だったのですが、途中で目印が無くなりその近辺を探したのですが見つけれなかった為、取りあえず無くなる前の方角にそのまま進みました。しかしまた天鳥川のさらに上流と思しき所に出てしまい(水は無し)、そのまま川沿いに暫く登ってこのルートは断念。

また引き返して今度は少し登って右に進みました。こちらだと間違っても前回通った大日岩へのルートとぶつかると思ったからですが、道はだんだん悪くなりこれも断念。少し戻って強引に木々の間を押し分けて(獣道でも無い)やっと大日岩へのルートに出る事が出来ました。この時点で前回より1時間30分程のロスタイム、さらに少し肉体と精神が疲労しました。この時点で八幡山へのルートで下る事は諦めました。

前日の土曜日は晴れていたので、誰かの踏み跡が有る事を期待したのですが、中ノ沢出合への道も全く踏み跡は無し。しかしまだゆとりは有りました。

中ノ沢出合を金峰山へ出発したのが10時だったので、この時点では金峰山に13時には着くだろうと楽観していました。この後のきつさを知らずに。。。
最初のうちは全く踏み跡が無くてもまだ積雪がそれ程でも無かったので良かったのですが、段々上に登るにつれて深くなってきました。

雪が深くなるにつれて疲労が増え、2300メートルの地点で恐ろしい事に気付きました。このまま雪が増えるともっと時間がかかる事、既に引き返す時間も無いという事です。ここまで来たらもう前に進むしか無いので、後は気力を振り絞って登りました。金峰山小屋が見えた時にはほんとにうれしかったです。

この時点で上の方はガスっていたし風も有ったので、登っても何も見えないだろうと思い、金峰山小屋からの巻きルートを進む事にしました。でもこのルートも全く踏み跡が無く、所々膝までの積雪が有り青息吐息でした。 やっと富士見平からの一般道に合流した時には、ほんとにホットしました。

それからの道は前回と同じ下りだったし、前回と違って適度に雪が有ったので、途中でアイゼンの着脱をする必要が無くて楽でした。

しかし一年の最後の山行が、またまた計画通りにいかなかったのはいかにも僕らしいですね(;^_^ でももう少し雪が深かったら危なかったですね。やっぱり雪山は恐いですね。

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コメント

お疲れ様でした。
Futaroさん、こんばんは。

なんだか凄いルートですね
積雪もあるし、前半はほぼ一般ルートでなく
踏み跡なし、ほんとにご苦労さまでした。
私だったら精神的に参りそうです。

しかし金峰山もかなり雪増えましたね。
今週も寒い日が多くさらに増えそう・・・
2009/12/14 22:45
実のところ、あやうく遭難するかと思いました(;^_^
kankotoさん、今晩は。

先ほど感想を書き終えましたが、ほんとにきついルートでした。太ももはパンパンでしたし、悪い方に考えたりして写真を撮る事も忘れていました。もっとも天気が悪くて撮りたいような風景ではなかったですが(;^_^

これでもう少し雪が深ければアウトでしたね。雪山の遭難ってこんなパターンでも起こるのだと肝に銘じました。

もっともこんなパターンで遭難したらちょっと恥かしいですね。特に天気が急変したわけでも無いのですから(午前中は晴れの予報が、最初から曇に変わっただけ)。
2009/12/14 23:04
感想拝見しました
Futaroさん、こんばんは。

感想拝見しました。無事で良かったです
この時期は陽が短いので午後になると少し焦りますね。
上にいくほど積雪もふえますし。

>金峰山小屋が見えた時にはほんとにうれしかったです
こんな状況の中を歩いてきて見えるとほっとしますね

今年最後の山行お疲れさまでした。
来年も雪山楽しみましょう
2009/12/15 19:18
ありがとうございます。
kankotoさん、おはようございます。

お互いに家族がいるので無茶は避けないといけませんね(;^_^
後で思ったのですが、2300メートルの標識の時点で、もしもっと積雪が有ったなら、あの時点でも引き返せるのです。確かに戻る方が時間がかかるかもしれませんし、暗くなるでしょうが自分の踏み跡が有るので道に迷う事は有りません。

状況が判っている方が心理的には楽ですから。あの時は冷静さを少し失っていたようです

所で雪山は下りが滑れる所が良いですね。ファンスキーは軽いので、持って登ってもそれ程負担にはならないと思っているのですが、良さげな場所は無いですかね。
2009/12/16 8:47
お疲れさまでした!
Futaro さん こんにちは!

いや〜凄いですね 驚きです

真夏でも険しいのに
この雪の中きつかったですね!

まさしく【根性】とはこのことですね

Futaro さんの「男気」みせてもらいました!感動です

とにかく、ご無事でなによりです。

帰宅後のは格別だったのでしょう

私も、気合い入れさせて頂きます

パソコン絶不調でままならず遅くなりましたm(_ _)m
2009/12/16 14:34
雪山遭難
Futaroさん、こんばんは。

私、雪山未体験なので怖さを実際には知らないのですが…
トレースのない真っ白な道を行くなんて!!

「引き返す時間もない。進むしかない。」と突っ込んでいくなんて、
最近読んだ遭難例のパターンじゃないですか。
無事で何よりです。

とは言うものの、私も冬の山に興味があり、
この冬は丹沢で雪デビューだ〜と漠然と考えています。
が、やはり気をつけねばなりませんね。
夏期とは違うと言うことを肝に銘じなくては
2009/12/16 22:32
お久しぶりです(⌒-⌒)
junoさん、今晩は。

今年は最初にたてた計画が挫折する率が半分位になってしまったんです(;^_^A だいたい山行は月に1回なので、凄く時間をかけて計画するんですけどね

道に迷って断念してコースを変えるとか、時々は自分の限界に挑戦したくなって、あえなく敗退するとか(;^_^A アセアセ

でも帰宅後の の一杯はほんとに美味いですね。小さい缶を1つだけですが。。。

所で「男気」と言えば、12月6日に放送された”仁”、火の手がまわって来たのに、重症の患者の手術が終わるまで踏みとどまった時のセリフ、カッコよかったですね。録画して妻に見せてやりました
2009/12/16 22:38
そうですね、遭難例のパターンです(;^_^A
melonpanさん、今晩は。

私のやり方は真似しないでくださいね(;^_^Aアセアセ

ただ私は晴天率が高くて、天気が急変し難い雪山しか行かないです。 例えば北八ヶ岳とか。

丹沢は割と下が晴れていても上はガスったりする事が有るので気をつけて行って下さい。やっぱり鍋割山や塔ノ岳あたりから始めるのですか?

ちなみにクロカンのヘビーツーリング用を使う場合は、逆にトレースの無い所を行くのが良いんですけどね。。。 もちろん晴れていて、安全な場所ですが。
北八ヶ岳の山小屋は、通年営業している所が多く、ツアースキーをやっています。クロカンのヘビーツーリング用もレンタルで貸してくれるので、雪慣れするのには良いかも。。。
2009/12/16 22:56
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