弥山〜八経ヶ岳 周回
- GPS
- 08:10
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,370m
- 下り
- 1,373m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:16
天候 | 1日目:霧雨(朝)曇(午前)晴(午後) 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5/19(土)AM3:00到着時で第1駐車場に5台。AM5:00の時点で満車。 5/20(日)AM9:00下山時で全駐車場満車。 |
写真
感想
今回の弥山〜八経ヶ岳周回テント泊は以前から考えていましたが、決行を決めたのは、どうやら週末は晴れそうだとわかった木曜日の夜でした。
行者還トンネル西口駐車場はすぐ満車になってしまうことがネットで見てわかっていたので、現地前乗り車中泊にしようと思いましたが、ほとんど準備をしていなかったせいで出発に手間取り、現地に到着したのは午前3時でした。すでに5〜6台駐車されていましたが、目が覚めるとほぼ満車になっていました。
寒くはないものの、霧雨が降ったりやんだりで体にまとわりつく湿気がすごく、登り始めてすぐにTシャツ1枚になりました。奥駈出合に着くまでにはテント泊装備の重さもあって、Tシャツが絞れるほどの汗まみれに。ペースは遅くてもいいから休憩しないで歩き続けるというのが私の登山スタイルなので、日帰り装備の人たちに何人も抜かれましたが、意外にあっさり弥山小屋に着きました。
小屋の入り口で呼び鈴を鳴らして、外見はイカツイけれど愛想のいい小屋のお兄さんにテント泊の受付をしてもらって、まずは山小屋到着ルーティンのコーラを飲み干してからテント場へ。周囲は霧雨のガスガスで何の眺望もありませんでしたが、先客は1張だけでしたので、平らな場所を確保できました。午後になるとテントだらけになったので、早出した甲斐があったというものです。
テントを張り終え、水と行動食だけを詰めたアタックザックで八経ヶ岳〜狼平避難小屋〜弥山小屋周回に出発しました。いいペースで八経ヶ岳山頂につきましたが、ここでも全周ガスガスで何の眺望もありません。雨が降らないだけましで贅沢はいえませんが、ここまで何も見えないと何だかやるせなくなります。
狼平避難小屋からの長い木段と自分の歩幅というかステップが合わず、左足の内転筋が攣ってしまい、夕方、テントに潜り込んでからも頻発してテントの中で無言でのたうち回るハメになりました。
周回の締めに弥山山頂に行き、スマホで写真を撮ろうとしたら、ヤマレコとスーパー地形のアプリ以外何も表示されなくなってしまいました。カメラも起動しません。再起動すれば直ると思いましたが(実際、下山後、再起動したらあっさり直りました)、ヤマレコとスーパー地形のログもリセットされてしまうと思い、この後の撮影はすべて諦めました。写真が中途半端なのはそのためです。
さて、周回を終えた午後はのんびりと読書三昧を決め込もうと、今話題の「帰れない森」を単行本サイズの重さをおして担いできました。しかし、午前中から一転、天気が急速に回復してきて気温が急上昇。もうテントの中で読書なんてできません。それどころか小屋の周りのベンチも日帰り登山客の多さと暑さで、ここでも読書どころではありませんでした。たまたま隣のテントの男性も同じようなことを考えていたようで、ちょうど日陰になりかけてきたベンチでどちらともなく声をかけ、同い年ということも手伝って1時間ほど雑談できました。
夕方になりようやく気温も下がり涼しくなってきたのでテントに戻ると、突然、腹痛が襲ってくると同時にすごい勢いで腹が下ってきました。足首が固いから和式トイレは苦手だ、なんていう余裕もなくトイレに駆け込んだところ、怒涛の液状化現象。手持ちの正露丸を規定量の倍量を飲んでも一向に治まる気配がありません。思い当たる原因を考えると、ありました、ありました。狼平避難小屋に下る途中の沢筋に流れる冷たい水をカブ飲みしたせいに違いありません。沢の水なんてこれまで数えきれないほど飲んできましたが、こんなことは一度もありませんでした。しかし、他に原因らしきものは思い当たりません。
手持ちの正露丸を飲み尽くしてしまったので、小屋に行けば何か薬をいただけるかもしれないと思い、呼び鈴を押すと、朝、受付をしてくれた強面のお兄さんが出てきてくれたので、事情を話したところ、すぐに薬を持ってきてくれました。薬は「陀羅尼助丸」でした。2週間前に登った山上ヶ岳の帰りに寄った洞川温泉で看板がやたら目についたあの「陀羅尼助丸」です。飲んでみたら、あら不思議。腹痛も液状化現象も治まりました。以前から生薬系の薬にはあまり信を置いていなかったのですが、これは効きました。小屋のお兄さん、本当にありがとうございました。
隣のテントの昭和42年生まれの奈良のニャン史です。
アルプスのお話ありがとうございました。餓鬼岳は登ったことがあるのですが、お話を伺い、今年こそはせめて燕岳でも登りたい気持ちになりました。
当方も木曽駒上松コースの水を飲み、腹をくだしたことがあり、煮沸してから飲むようにしています。
その時は、仕方なく野〇〇しましたが・・・・
また、どこかで面白い話をお聞かせください。
まさかご覧になられたとは。お恥ずかしい限りです。
よく「山は逃げない」と言われますが、個人的には「山は逃げる」という実感があります。
仕事をないがしろにしたり、不義理をしてまで登りたいとは思いませんが、登れるときに登らないと世間的にも環境的にも自分自身的にも何が起きるかわかったものではないと思うからです。
毎週のように山に入っているというnyanfumiさまのプロフィールのコメントを拝読して、見習わせていただかなくてはと思いました。
今年は南アルプス(光岳・聖岳)、下の廊下(2回目)に万難を排して行こうと思います。
弥山小屋でお話しできて楽しかったです。
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