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Yamareco

記録ID: 5518635
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬三山

2000年08月13日(日) 〜 2000年08月14日(月)
 - 拍手
nabekuni その他1人
GPS
32:00
距離
18.7km
登り
2,256m
下り
2,246m

コースタイム

1日目
山行
4:20
休憩
1:10
合計
5:30
7:20
50
8:10
8:20
20
8:40
8:50
35
大雪渓末端
9:25
9:45
55
1945m
10:40
10:55
35
大雪渓終点
11:30
11:45
65
小雪渓
12:50
頂上宿舎テント場
2日目
山行
7:15
休憩
5:05
合計
12:20
4:10
25
頂上宿舎テント場
4:35
5:25
25
5:50
7:45
45
頂上宿舎テント場
8:30
8:40
25
杓子岳手前
9:05
9:15
50
10:05
10:30
20
10:50
10:50
40
11:30
11:45
35
2275m
12:20
13:30
90
15:00
15:10
80
16:30
16:30
0
16:30
ゴール地点
天候 8/13:晴れのち霧、8/14:霧時々晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
猿倉駐車場

感想

山行記録
北アルプス・白馬三山
2000年8月13日〜8月14日(前夜発1泊2日)
メンバー:桂

8月12日 晴れ
 君津2340-マイカー-0530猿倉


 台風の影響でしばらくは全国的に晴れのはずの天気が雨の予報に変わってしまった。進路は太平洋岸沿いなので日本海に近い 白馬近辺は雨はあまり降らずに、明後日には回復するようなので今夜行くことにした。ただし、桂君が火曜に会社に出なければ いけないので、行程を1泊2日に変更だ。残念だが仕方がない。
 2200過ぎに桂君に電話したら、ようやく仕事が終わり、会社から寮に帰るところだった。
 2240荷物を車に積んで出発。津田屋でガソリン満タンにして八重原寮に向かう。
 寮で桂君の荷造りをしたが、マグカップが無いので再度我が家に戻ってマグカップを調達。2340に出発した。雨は小降りだが 降り続いている。
 出発が遅れたので奮発してアクアラインを使う。ただし、館山道・アクア連絡道は使わずに下を走って金田インターから直接 アクアラインに乗った。相変わらず空いているが、7/20から\1,000値下げになり\3,000になったので少し使いやすくなった。
 首都高は渋滞ヶ所も結構あったが、首都高に詳しい桂君のおかげで空いているルートを走り、渋滞に遭遇せずに通過出来た。 中央道も渋滞無しでスイスイ走る。但し、SAはどこも満車だったのは意外だった。お盆の帰省やレジャーに出掛ける人々が休憩 や時間調整をしているのだろう。
 中央道から長野道に入ると天気は次第に良くなって来た。白馬に着く頃には夜が明けていた。
 猿倉には 100台以上置けそうな大駐車場があり、ほぼ満車だったが、なんとか置けた。もう少し遅れたらずっと下の駐車場に置く はめになるところだった。やはり、登山口には夜明け前着が原則だ。
 空は白々と明けているが、少しだけ仮眠することにした。
 

8月13日 晴れのち霧
 猿倉0720(50)0810白馬尻0820(20)0840大雪渓末端0850(35)0925 1,945m地点
 0945(55)1040大雪渓終点1055(35)1130小雪渓1145(1:05)1250頂上宿舎
 (計4:20)

 1時間ほど仮眠し、豊科のコンビニで買った朝食を食べて出発。駐車場から見える稜線にはガスがかかっているが、天気は快晴。 ヤッタ!
 猿倉荘でトイレと水の補給をすませて0720出発。
 猿倉荘の裏手から林の中を5分程登ると林道に出た。林道を5分ほど登ると鑓温泉への登山口があった。明日降りてくる道だ。
 猿倉から30分ほど歩き、林道終点から山道を少し登ると白馬尻荘に着いた。ここで最初の休憩をしたが、桂君は軽アイゼンを購入。 \1,000だった。前回、と言っても20年前だがその時にはレンタルだったのだが・・・
 村営白馬尻荘の直ぐ上には白馬尻小屋があり、大雪渓の展望台になっていて、望遠鏡まで据えられている。アイゼンもこちらで 売っている物の方が良いようだった。
 白馬尻から少し登ると大雪渓の末端に出た。ここからはアイゼンを着けて登る。雪渓はスプーンカットになっており、傾斜もきつく ルートは直登なので滑ったら止まりそうもない。アイゼン無しで登るのは少々危険だ。大雪渓には延々と行列が続く。猿倉を出て 白馬尻までは快晴だったが、大雪渓にさしかかるとガスがかかって来た。しかし、雪渓を渡る風が冷たくて気持ち良い。休憩して いると寒いくらいだ。ガスはだんだん濃くなり、気が付くと腕の毛に水滴が着いていた。
 大雪渓の上端周辺は急傾斜のうえ、崩れ易くて土の上に下りるのに少し苦労した。
 葱平は気づかずに通過したが、この辺りから渋滞気味になってきた。しかし次第に花が現れ、あちこちにお花畑が現れて来て 目を楽しませてくれた。
 小雪渓で休憩したのち再びアイゼンを着けたが、50m位トラバースしておしまいだった。
 濃いガスの中をひたすら登るとエンジン音らしきものが聞こえてきて、ほどなく村営頂上宿舎に到着した。ガスの中をひたすら 登ってきたので、疲れていたが外は濃いガスで濡れてしまうほどなので、受付を済ませるとすぐにテントを設営した。天場は小屋の 裏手の窪地で、トイレが近くて便利だが少々臭い。水場は小屋の少し下なので、ちょっと遠い。
 テントを張るととりあえず下から担ぎ上げたビールで乾杯。んまい!
 ありったけの容器を持って水場に行き、水を約5リットル補給した。これで夕食・朝食・行動用の水が全て賄える。水場の水は 雪渓の雪解け水なので、手が切れそうに冷たい。
 水を補給し、ラーメンの昼食の後昼寝をする。
 1700頃起きて小屋でビールを買う。500ccが650円と値段は相場だが、なんと自動販売機で売っているのには驚いた。ビールを 買う間、水場で持参したビールを冷やしたが、10分程でひえひえになった。
 夕方の天場はテントが約50張に増えており、ほぼ満員だった。
 夕食はα米の五目飯とみそ汁にソーセージ炒めと質素だが、結構美味しかった。
 夕食を食べながらラジオで高校野球を聞いていたが、千葉県代表・東海大浦安が逆転勝ちした。ここは稜線上にあるせいか ラジオの入りが良く、NHKだけでなくニッポン放送も良く聞こえた。
 1900前に夕食終了。外はずっと霧雨だ。
 明日の晴れを信じ、白馬の山頂で日の出を見るために目覚ましを0330にセット。2040就寝、外は相変わらず霧雨・・・・

8月14日 霧時々晴れ
 頂上宿舎0410(25)0435白馬岳0525(25)0550頂上宿舎0745(45)0830杓子岳手前0840
 (25)0905杓子岳0915(50)1005白馬鑓ヶ岳1030(20)1050鑓温泉分岐1050(40)1130
 2,275m地点1145(35)1220鑓温泉1330(1:30)1500小日向コル1510(1:20)1630猿倉
 (計7:15)

 0200頃外を見てみると快晴。満月の月明かりで夕方のように明るい。楽しみにしていた満天の星や天の川は月明かりのおかげで 見えず、明るい星だけが見えていた。
 0330予定通り起床。外は少しガスがあるものの晴れている。
 コーヒーとお菓子でお腹を落ち着かせ、0410に山頂ピストンに出発。ヘッドライトを着けて薄暗い道を登る。天場から少し登ると 稜線に出る。大勢の人が頂上を目指して登っていく。頂上直下にある、1500人収容のマンモス山小屋「白馬山荘」からは団体の 登山客が出発していく。
 0435白馬山頂到着。通算3度目の登頂だ。山頂は既に大勢の人で一杯だった。東側を望める場所を確保して日の出を待つ。 この頃にはガスも晴れて 360度の展望がある。稜線の東の信州側は麓の町の灯りまで良く見える。西の飛騨側は雲海に沈んでおり、 隣の旭岳が山頂部のみ雲から顔を出している。南方向は八ヶ岳や富士山が良く見えた。
 0500太陽が雲海の上に顔を出した。久しぶりの御来光だ。
 「白馬山頂」の標識では記念撮影の順番待ち。我々もようやくツーショットを撮った。山頂には50分ほど滞在したが、あまり 寒くはなかった。
 山頂を後にし、白馬山荘に着く頃には再びガスに包まれてしまった。日の出が山頂で見えたのは奇跡のような幸運だった。
 テントに戻って朝食。ガスはあるもののあまり濃くはないので、外で朝食を食べる。今日の朝食はパンとスープ、デザートに オレンジだ。
 朝食後、テントを撤収して0745出発。天場は既に8割方が出発していた。
 稜線を少し行くと、白馬の山頂がガスの間から一瞬だけ姿を見せた。結局これが今回最初で最後の白馬山頂であった。
 杓子岳には山腹を巻くルートもあるが、折角の白馬三山なので山頂を通るルートを取る。杓子手前から扁平な山頂を見上げると、 山頂部を行くパーティーのシルエットが面白かった。
 杓子岳山頂はガスで何も見えず、記念撮影のみ。
 杓子から白馬鑓へは一旦鞍部まで下りて、再び登り返す。白馬鑓でも展望は無く、記念撮影のみ。山頂で休んでいると、 白馬山頂からテントに戻る時に道を尋ねられたおじさんがやって来た。2時間遅れで出発した我々がいつの間にか追い抜いて しまったらしい。
 稜線を外れて下り始めると、杓子で見たシルエットの団体に追いつくが、20人もいるのでなかなか抜けない。少し広い所で ようやく追い越せた。この団体を追い越して少し下ったところにコマクサの群落があった。今回コマクサを見たのはこれが最初で 最後だった。
 鑓温泉手前には鎖場の連続する場所があり、難しくないが油断出来ない下りが続く。大きな雪渓が見えると下方に鑓温泉小屋が 見えた。小屋の横を走る大きな雪渓は立ち入り禁止になっているが、小屋近くまで下りて納得。雪渓の端部は大きくえぐれており、 非常に危険だ。
 小屋ではピールで乾杯した後、ソーメンの昼食。素ソーメンだが、さっぱりした揖保の糸はなかなか旨かった。小屋の下には 露天風呂がある。20年前は男風呂だけが露天風呂で女風呂は囲われていたが、今は露天風呂が2つに仕切られていて男湯/女湯 になっていた。上から男湯を見ていたら女湯に入る女性が見えてしまった。
 当初計画ではここで幕営し、温泉に浸かりながらビールを飲む予定だったが、残念だ。
 天場は以前は露天風呂の下部にあったが、今は登山道の反対側になっていた。
 鑓温泉を後にして下山開始。雪渓やガレ場のトラバースが連続してかなり神経を使う下りだが、20年前はこんなに緊張した記憶 は無いのだが・・・
 途中で小さな雪渓の下でフキノトウを発見。開ききってはいるが、8月にフキノトウがあるとはビックリだ。
 途中小雨がパラついたが、どうにか濡れずに猿倉に到着。前回の実績では鑓温泉〜猿倉の所要時間は2時間だったが、今回は 3時間掛かってしまった。鑓温泉を出てから大汗をかき、猿倉に着くころにはバンツまでびっしょりに濡れてしまった。
 下りながら「かき氷が食べたい!」と思っていたが、猿倉荘について「かき氷」の旗を見た時には嬉しかった。ブルーベリー かき氷を注文。キーンと冷えて長くてきつい下りで火照った体を内側から冷やしてくれた。
 恒例の温泉は白馬村エコーランドの「エコーランドの湯」に入った。
 温泉に入ってさっぱりし、肉料理の食べられる場所を探すがなかなか見つからない。帰りの道すがら探すことにし、信濃大町駅 でレストランを訪ねると松本まで行かないと無いとのこと! しかし、少し松本方向に走るとジャスコとグルメドールがあった。 この辺りでは珍しいファミレスの為か、超満員でしばらく待たされてしまった。
 ビールを飲むか否か迷ったが、食後仮眠する事にしてまずは生ビールで乾杯。んまい!
 ステーキとサラダも美味しく、大満足だった。
 駐車場で2時間弱仮眠して2240出発。心配した渋滞もなく、0245八重原寮に到着。
 今回は天候はイマイチだったが、要所要所では良い天気になり、雨にも濡れずに20年振りの白馬三山を楽しむ事が出来た。 山行2回目の桂君も喜んでくれ、益々山が気に入ってくれたようだ。

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ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜白馬鑓温泉
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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