浄土山と雷鳥沢の山スキー
- GPS
- 07:59
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
天候 | 23日: 曇り一時霧後晴れ、24日: 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
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コース状況/ 危険箇所等 |
全般にこの時期としては雪は少なめで随所に岩、草木の露出あり。23日浄土山の稜線近くの雪面はエッジが際どく効くウインドパック硬雪面。24日雷鳥沢上部は再凍結雪面で登行・滑走のトレース多く、滑降時足を取られやすい。 |
写真
装備
個人装備 |
ビーコン
プローブ
スコップ
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感想
23日: 三連休の中日、立山ケーブルカーの始発は8:20だが、8:10に切符購入し、始発から3本目の8:40の便になった。前日夜の信州白馬・小谷の震度6の地震の影響はこちらでは無い様子で交通は平常通り。曇り一時晴れの予報だったが朝の富山市内は雨、美女平で小雨、室堂では霧となって稜線は見えない。
一の越方面は視界は悪くともトレースを辿っていけば良い。一番太いと思われるトレースに乗って行ったのだが、標高2550m辺りでGPS見ると向かって左に大分寄っている。軌道修正して浄土山方向に進み、一の越山荘直下を通過して浄土山南北峰間コルに上がる沢に入る。
沢を上がる途中で霧が晴れ、青空も見えて行く先の稜線も見えて来た。上に上がるほど雪面は硬くなって来て、際どいエッジングで登って行くが、これが苦手なUは恐いからとツボ足アイゼンに切り替え、ペースが落ちる。コルのすぐ下に氷河カールをミニチュアにしたような積雪地形があり、その縁の壁を乗り越えるのが最大難所だったが、後は緩くなって富山大施設のある浄土山南峰に達する。
昼食休憩の後NとUとで龍王岳東の沢を滑った。登って来た沢と同程度の雪の硬さと思われるが、滑降の時にはエッジは食い込み、ターンも難しくない。今回の2日間では一番気持ちの良い滑降が出来て雄山谷に到達、標高2550m辺りの緩い斜面で草がかなり出ている所までで戻ることにした。
(この雄山谷往復分はGPS記録を取らなかった)
戻りは雄山谷を辿って一の越山荘の直下から左にそれて浄土山南峰への尾根に上がった。Nは途中でクトー装着して、吹きさらしで雪がガリガリの斜面を難なく登って行く。ツボ足アイゼンになったUも、ここではラッセルにならないので調子よく登り、風は強いが綺麗に晴れた南峰に戻って本日行動終了。
24日: 朝7時には出発の支度は出来ていたが、浄土山頂からの滑降は斜面に日が当たってしばらくしてからの方が良いと考え8時滑降開始とした。ではその間にと、NとUは龍王岳を往復しようとアイゼン・ピッケル装備で出かけた。浄土山から一旦下ってそこから標高差50mほど登るだけ、10分台で登れる龍王岳だが、眺めは浄土山を上回って素晴らしい。
改めて3人で、スキーを履いて昨日登って来たルートを下りる。出だしの急斜面を慎重に入り、エッジが効くことを確かめたら後は快調、一の越山荘と同じくらいの高さには雪が少なく頭を出した岩の間をスラロームする箇所があったが、それを抜けて室堂-一の越間のトレースに合流した。室堂方面から登ってくる人たちが随所に見える。
雄山の西側裾野をトラバースし、称名川の東隣の広い沢状を滑り続け、滑れなくなったところが雷鳥沢野営場のほぼ真東、350mほど離れた地点だった。Dはここからのんびり室堂に戻るとのことで、NとUの二人で、シールを着けて雷鳥沢の上を目指した。
剱御前小屋への夏道のある尾根より東側から取り付き、尾根を越えて雷鳥沢に入る。沢床に長くいるよりは早めに冬の正規ルートである室堂乗越からの尾根に上がろうと思い、雷鳥沢を斜め横断して登って行く。尾根に出るまでの斜面がやや急で、クトーを着けた。ここでNのクトーは板に固定のタイプだが、Uのはビンディングのレールに付くタイプでクライミングサポートでレールが持ち上がっているとクトーが効かない。クトーを効かせるためには急斜面であってもクライミングサポートを下すのだと、後から調べて判ったが、このときはそう指導できなかった。Uは仕方なく再びツボ足アイゼンとしてやはりペースが落ちた。ここを辛抱して越えれば尾根、と言うよりは大斜面に出て斜度は緩くなり、Uもスキーを履いてペース回復した。
標高2600mを越えて、剱御前小屋も見えて来たが、この先また少し急斜面で、しかも先ほどUが苦労した斜面よりもさらに雪が硬いことが確実である。Uもこの先には行きたくないとのことで、打ち切って下りることにした。
雷鳥沢斜面の滑降は、いつもの11月ならパウダー満喫の筈なのだが、今日は違った。晴れて暖かかった昨日は雪が緩んでいたのだろうが、今日は曇って気温も下がったのだろう、再凍結したと考えられる硬い斜面で、しかも無数のシュプール、登りのトレースでデコボコ、曲がるのに苦労し、足を取られ易くあまり楽しくはない。
どうにかまた、野営場の傍まで下りて来て、再びシールを着けて、称名川からミドリが池の下を通ってみくりが池に上がるルートで室堂へ登り返した。
ニシデンさん、こんにちは。
雲海がすばらしいですね。
下界が曇りで、立山は快晴というパターンですね。
さて、例年に比べて、雪の量はどうでしょうか?
まだかなり岩が出ている場所もあると聞きましたが・・・
クマ
クマさんへ
これで6年間毎年この時期に立山に上がってますが、浄土山の沢であんなに岩が出ているのも、雄山谷の標高2500mで草地が出ているのも初めてですね。雪少ないですわ。
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