トムラウシ山


- GPS
- 08:00
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,486m
- 下り
- 1,478m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:33
【登山データ】
登り:5:20、下り:3:40(休憩含む。)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
天気に恵まれて良い山行だった。
また、初めての這松漕ぎも体験したり様々なに合い、今後に有益な登山となった。
<登山道が変わりました> 朝食を済ませて4時20分、登山口で記帳をしてさあ出発・・・?
が・そこには 「登山道が変わりました」 のラミネートが・・・。
うまく対応できるだろうか?一抹の不安を感じつつスタートしつつも、時は6月、登山道のミニチュアの雪に心が躍る。その雪渓も高度を増すにつれて、だんだん大きくなってくる。
雪解け水は登山道を流れ、ある意味美しく、ある意味転んだら事件だ(どろんこ)。
【カムイ天井〜コマドリ沢】
<大きな雪原> ただっぴろい場所だ。地図を確認する。カムイ天井だ。
ここがカムイ天井だぁーと思っても特に何も無い。雪上なので踏み跡を辿ると旧登山道があったがもちろん入れない「例のラミネート」があった。踏み後を探すとすぐに見つかったので自分もそちらへと進んだ。踏み跡は2 〜3日前のものだろうか?踏み後のカドが少し取れている。
その踏み後と赤テープを頼りに稜線上を進む。途中、笹が広く刈られて整備された登山道を行く。ここは迷う心配が無い。
左手の山々(後に十勝連峰と解る)は雲から上半身を現し、まるで水墨画のようで本当に美しい。
<冷風> 稜線から斜面を下り、コマドリ沢へ出る・・・大きな谷間だ。
水は見えないが、小さな流れの音が聞こえる・地面を流れているのだろうか?そしてそこは巨大な冷蔵庫のようだ、冷風に包まれている。
<急坂> コマドリ沢の次は急斜面だ。
全然進まない・・・・・・足先が噛まない、雪に刺さらない。
と言うのも、雪は硬く締まっている急登の斜面。
つぼ足なのだ・・・
アイゼンも知らなければスパッツも知らず、雪は靴に入り、ストックも無い。
そう云うスタイルでも何とか、雪につま先からキックを入れてザックザックと靴を雪に噛ませて登った。ふくらはぎに負担は大きく、燃えちぎれるようだ。休み休みの登りとなった。
この坂を登り切れるだろうか?帰った方がいいだろうかとまで考えた。(実は向かって右にルートがあった・・・帰りに判明)。
そうしながらもがむしゃらに夢中でなんとか登り切る。
<這い松体験> 這い松が前方に見えて来たけれど・・・
「這松を逆に登る事のひどさ」を知らずそのままつっこんだ。
ここで生まれて「初めて這松の経験」だった。
這い松は自分に向かって生えており、これを逆行するのは思いのほか大変。
松も自分の背丈ほどもある。這松の枝を踏み外せば下へと落ちて、脱出困難な状況になった(枝の上をうまく歩くとなんとか)
松は距離で50m以上もあり、よくもまあ漕いだと後から思った。これも良い勉強になりました。何事も経験。
<再び> 這松を抜けると前トム平で一面花畑だ。
少し行くと、お花畑から−ケルンが沢山ある石の原っぱで、雪解け水の奇麗な小川などの飽きない景色が続く。
そしてまた雪原と思ったら、今度も斜面に雪が付いている。
また雪の登りか・・・・・・行くしかない。 踏み跡を辿り、とりあえずは坂の上に近づき、雪が切れる。そこからは夏道だった。
<そこからの景色は・・・>途中、振り返れば天場や十勝連邦の眺めは最高。こんな眺めは今までに見たことが無い。
そしていよいよ山頂!痛いほどの日差しと澄んだ空気。大雪山系、ニペソツ、石狩岳が奇麗だ。
それから、あれはなんだろう!?!? ニペソツの方向に大きな平らな大地がありその上に光る湖がある。
東の方向、美しい場所!とにかく別天地だ!帰ったら何処なのか研究しよう(後に沼の原と判明)。
ここからの景色はお見事 また、暑くもなく寒くもなく心地よい山頂・・・来て良かった。
STV「日高吾郎ショー」がお気に入りで、登山中はこれを聞いていた。
<下山> 登る時は困難だった雪は、帰りにはクッションとなって足に優しく、ザックザックと進む。
ミニスキーでもあればいいなーと思ったりもする。
【帰路】
這松に悩まされた急坂は帰りには「本来のルート」を確認。
そこには雪が無く、あの苦労は何だったんだろう状態。 ・・・はい、しっかりと利用しました。
<コマドリ沢は> 尾根への登り返しを嫌がり、沢伝いに下山する。
トムラウシ温泉 登山後のお湯は特に最高!
しかし、旧登り口を発見する自信がなく、途中から尾根に上がる事にする。
そうなると、直登する事となり、かなりきつかった。それはそれはもう大変・・・。
小沢の上を行く・・・(なぜならそこは藪漕ぎをしなくて良いから)しかし、水音もあり、雪を踏み抜いたら危険だったかもしれない。
しばらく格闘の後、来た踏み跡を見つけて一安心。そこから踏み跡を辿り、駐車場着。
トムラウシ温泉(公衆電話)から自宅に連絡を入れた後、温泉に入る。
山行を振り返りながら麓の温泉に入るのはなかなか好いものだ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する