ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5610504
全員に公開
ハイキング
中央アルプス

空木岳池山尾根ルートでマセナギ

2023年06月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:39
距離
12.1km
登り
1,233m
下り
1,231m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:56
休憩
1:44
合計
7:40
距離 12.1km 登り 1,233m 下り 1,233m
5:10
56
駒ケ根高原スキー場P
6:06
6:09
30
6:39
28
7:07
7:13
47
8:00
8:18
14
8:32
8:34
2
8:36
8:39
33
水場上の十字路
9:12
9:16
10
9:26
9:57
6
10:03
24
10:27
10:38
27
11:05
8
11:13
11:15
20
篭ヶ沢の岩窟
11:35
11:59
16
12:50
駒ケ根高原スキー場P
天候 快晴(梅雨の晴れ間)
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駒ケ根高原スキー場の駐車場を利用しました。近所の駒ヶ池に公衆トイレがありました(使用はしていません)。
この日は車両が多く朝5時時点で8割くらい埋まっていました。全てが登山者なのかわかりませんが、週末とはいえこの時期としては異常に思えました。もしこれが通常なら中アの山に対する考えをアップデートすることにします。
コース状況/
危険箇所等
林道古城線は通行止めとなっていますので林道終点までトラディショナルな登山道を地道に登ります。この区間で無理をすると後々ダメージ受けます。
池山一帯は市民の森として整備されているようで空木岳へのルートと混然一体となっている感じです。
池山尾根ルートと言えば中央アルプス屈指の激尾根ですが、マセナギまでは一般人の私でも日帰り可能なレベルだと思いました。
道はよく整備されており、うるさいくらい道標もあり、おまけに避難小屋もありと至れり尽くせりです。とくに素晴らしかったのは、池山避難小屋から尻無の区間で、幻想的な森の中を散策することができます。
その他周辺情報 駒ヶ根といえばソースカツ丼が有名です。インター周辺にもいくつかお店があります。残念ながら私はソースカツ丼好きではないので、良い情報を提供できず申し訳ございません。
久しぶりに晴れ渡った早朝の高原から
久しぶりに晴れ渡った早朝の高原から
塩見岳のシルエットを拝み
塩見岳のシルエットを拝み
ゲレンデに咲く一輪の花を収めたところで
1
ゲレンデに咲く一輪の花を収めたところで
出発です
散策と本格的登山が渾然一体となった登山口から
散策と本格的登山が渾然一体となった登山口から
樹林帯に突入し
苔むす山腹の登山道をグイグイと登ります
苔むす山腹の登山道をグイグイと登ります
最初の林道を横切ると傾斜が少し緩み
最初の林道を横切ると傾斜が少し緩み
足元にも気を遣う余裕が出てきます
2
足元にも気を遣う余裕が出てきます
一本道を登り切れば
一本道を登り切れば
再び林道に出合い三本木と書かれた道標がありました
(ここがP1215の場所だと思います)
再び林道に出合い三本木と書かれた道標がありました
(ここがP1215の場所だと思います)
ここから登山道を少し登ると
ここから登山道を少し登ると
三本木地蔵の道標があり
三本木地蔵の道標があり
ありました
お地蔵さんが佇んでいます
ありました
お地蔵さんが佇んでいます
更に進んで傾斜がきつくなってきたころ
更に進んで傾斜がきつくなってきたころ
東屋のある林道終点の広場に到着です
東屋のある林道終点の広場に到着です
ここからの展望もすばらしく
3
ここからの展望もすばらしく
南アルプス全山を見渡すことができました
3
南アルプス全山を見渡すことができました
傍らには古いトイレもあり
傍らには古いトイレもあり
シーズン中の賑わいを彷彿とさせます
(現在は車で来ることはできません)
シーズン中の賑わいを彷彿とさせます
(現在は車で来ることはできません)
広場の先には登山口があり
ここからはなだらかに高度を上げてゆきます
広場の先には登山口があり
ここからはなだらかに高度を上げてゆきます
途中「篭ヶ沢の岩窟」と書かれた分岐があり気になりましたが寄り道せずに進みました
途中「篭ヶ沢の岩窟」と書かれた分岐があり気になりましたが寄り道せずに進みました
ほどなくしてタカウチ場に着き
ここで少し休憩してから
ほどなくしてタカウチ場に着き
ここで少し休憩してから
池山への尾根道へ取付き
池山への尾根道へ取付き
(途中に水場方面への分岐がありますが笹も刈られておらず廃道となっています)
(途中に水場方面への分岐がありますが笹も刈られておらず廃道となっています)
あとは一気に山頂へ
あとは一気に山頂へ
地中深く埋まった三角点と
地中深く埋まった三角点と
真新しく立派な道標のある山頂からは
真新しく立派な道標のある山頂からは
ピンポイントで千畳敷を見やることができます
3
ピンポイントで千畳敷を見やることができます
懐かしのカールは
2
懐かしのカールは
浄土乗越に至るルートから
2
浄土乗越に至るルートから
木曽駒や宝剣岳へと数々の逸話を遺したあの稜線です
4
木曽駒や宝剣岳へと数々の逸話を遺したあの稜線です
と、感慨に耽る間もなく左に転じれば
1
と、感慨に耽る間もなく左に転じれば
檜尾の避難小屋でしょうか
檜尾の避難小屋でしょうか
そのまた左に垣間見えるのは
そのまた左に垣間見えるのは
熊沢岳ではありませんか
熊沢岳ではありませんか
そして反対方向には甲斐駒千丈と
そして反対方向には甲斐駒千丈と
予想外に秀逸な展望の山頂を後に
1
予想外に秀逸な展望の山頂を後に
爆発寸前のランチパックをザックに詰め
3
爆発寸前のランチパックをザックに詰め
池山小屋へ向かいます
1
池山小屋へ向かいます
小さなピークを越えたその先に
小さなピークを越えたその先に
特徴的な赤い屋根が見えてくると
特徴的な赤い屋根が見えてくると
おおなんと立派な小屋ではありませんか
(無人の避難小屋です)
2
おおなんと立派な小屋ではありませんか
(無人の避難小屋です)
小屋の中を拝見したらその先の十字路を直進し尻無への道を進みます
小屋の中を拝見したらその先の十字路を直進し尻無への道を進みます
するとこれまでとは全く異なる様相となり
するとこれまでとは全く異なる様相となり
シダ類が一面に広がる樺の森から
1
シダ類が一面に広がる樺の森から
どこかで見たような妖精の森へと一変したではありませんか
2
どこかで見たような妖精の森へと一変したではありませんか
これは北八ヶ岳のあの森と同じ雰囲気です
1
これは北八ヶ岳のあの森と同じ雰囲気です
足元には御前橘と
足元には御前橘と
予想外の遭遇に興奮を隠せぬまま
予想外の遭遇に興奮を隠せぬまま
森を抜けると
そこは「尻無」でした
(名前の由来はわかりませんが、確か上田市塩田にも尻無川というのがあったかな?)
そこは「尻無」でした
(名前の由来はわかりませんが、確か上田市塩田にも尻無川というのがあったかな?)
とまあ難読の気配を感じつつその先に進みます
とまあ難読の気配を感じつつその先に進みます
ここあたりまで来るとコイワカガミが可憐に咲き始め
1
ここあたりまで来るとコイワカガミが可憐に咲き始め
その名が謎だった「マセナギ」に到着です
(空木岳と簫ノ笛山への分岐点になっています)
1
その名が謎だった「マセナギ」に到着です
(空木岳と簫ノ笛山への分岐点になっています)
何がマセナギなのかを確かめたくて前方の笹付を登ると
何がマセナギなのかを確かめたくて前方の笹付を登ると
ありました
この崩落地がマセナギと呼ばれているのでしょうか
1
ありました
この崩落地がマセナギと呼ばれているのでしょうか
青ナギや水晶ナギのノリでそう思ってしまいましたが
由来はわかりません
1
青ナギや水晶ナギのノリでそう思ってしまいましたが
由来はわかりません
景色も意外によく
眼下には辛い思い出がよみがえる涙の傘山
1
景色も意外によく
眼下には辛い思い出がよみがえる涙の傘山
正面には赤石山脈の主峰赤石岳
1
正面には赤石山脈の主峰赤石岳
右手には中央アルプスの前衛
烏帽子ヶ岳や念丈岳が展望できました
2
右手には中央アルプスの前衛
烏帽子ヶ岳や念丈岳が展望できました
一旦分岐に戻って道標をよく見ると
出ました難読漢字の宝庫
地形図の「簫ノ笛山」ですら読めないのに道標には「蕭」と
1
一旦分岐に戻って道標をよく見ると
出ました難読漢字の宝庫
地形図の「簫ノ笛山」ですら読めないのに道標には「蕭」と
さておき難読山方面へ笹の藪漕ぎを少し進んで展望すると
さておき難読山方面へ笹の藪漕ぎを少し進んで展望すると
お〜要衝の仙涯嶺と赤椰岳
(赤椰岳も難読ですね日本難読山名の一つです)
お〜要衝の仙涯嶺と赤椰岳
(赤椰岳も難読ですね日本難読山名の一つです)
なかなかの展望に感動もひとしおというところで下山を開始することにしました
3
なかなかの展望に感動もひとしおというところで下山を開始することにしました
この先の地獄ルートはまたいつかチャレンジしようと心に決め来た道を戻ります
1
この先の地獄ルートはまたいつかチャレンジしようと心に決め来た道を戻ります
それにしても幻想的な森
1
それにしても幻想的な森
上りでは気に留めなかった苔の群れが疲れた体を癒します
上りでは気に留めなかった苔の群れが疲れた体を癒します
そして尻無からもう一つのルートで下ることにしました
そして尻無からもう一つのルートで下ることにしました
こちらもなかなか見どころの多いコースで
こちらもなかなか見どころの多いコースで
鮮やかな苔が一帯を覆いとてもきれいでした
2
鮮やかな苔が一帯を覆いとてもきれいでした
段差にはしっかりとしたステップもセットされており助かります
段差にはしっかりとしたステップもセットされており助かります
水場に着きで少し休憩してからタカウチ場へ直行ルートで下ります
水場に着きで少し休憩してからタカウチ場へ直行ルートで下ります
こちらはカラマツ林でこの一帯はルートごとに変化を楽しめます
1
こちらはカラマツ林でこの一帯はルートごとに変化を楽しめます
途中には旧池山小屋への分岐がありその歴史を感じました
途中には旧池山小屋への分岐がありその歴史を感じました
空の青さや木々の緑と
空の青さや木々の緑と
花の鮮やかさを感じながらタカウチ場を過ぎ
花の鮮やかさを感じながらタカウチ場を過ぎ
気になっていた岩窟入口まで戻ってきました
気になっていた岩窟入口まで戻ってきました
結構足にはきていたのですが思い切って立ち寄ることにし
結構足にはきていたのですが思い切って立ち寄ることにし
先に進むと
神秘的な沢の流れの脇に
神秘的な沢の流れの脇に
岩窟がありました
岩窟がありました
いわれを確認したところで
いわれを確認したところで
ルートに戻ります
ルートに戻ります
岩窟からしばらく下ると東屋のある林道終点に着き
岩窟からしばらく下ると東屋のある林道終点に着き
朝とは一味違う南アルプスの景色を楽しみました
2
朝とは一味違う南アルプスの景色を楽しみました
甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳
甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳
北岳〜間ノ岳
塩見岳と前方に陣馬形山
塩見岳と前方に陣馬形山
そして赤石岳と
南アルプスは大きいし奥が深く
そして赤石岳と
南アルプスは大きいし奥が深く
北アルプスのようにはアプローチできませんね
1
北アルプスのようにはアプローチできませんね
視線をあの難読の山に移すと
その上空に
視線をあの難読の山に移すと
その上空に
三日月と虫?
いえ違いますパラグライダーでした
2
三日月と虫?
いえ違いますパラグライダーでした
などとネタを仕込みながら十分休んだところで
東屋を後にしました
1
などとネタを仕込みながら十分休んだところで
東屋を後にしました
ここからはちょっと気乗りしない下りだな
ここからはちょっと気乗りしない下りだな
と心のどこかで思いつつも
と心のどこかで思いつつも
痛む足を引きずりながら下山の道を歩きます
痛む足を引きずりながら下山の道を歩きます
最後の林道交差から下はほぼ無心で
最後の林道交差から下はほぼ無心で
スキー場横までたどり着いたころには限界でした
スキー場横までたどり着いたころには限界でした
それでもなんとか駐車場まで戻ることができ
ほっと胸をなでおろした中身の濃い山行でした
2
それでもなんとか駐車場まで戻ることができ
ほっと胸をなでおろした中身の濃い山行でした

感想

梅雨明けを思わせるような好天のこの日、ほぼ14年ぶりに中央アルプスの登山道に足を踏み入れました。決して避けていたわけではありませんが、北アルプスと比べ未知数の部分が多く足が遠のいてしまったのかもしれません。ということもあり、素人の私が空木岳日帰りなど到底無理ですから、池山一帯を周回し、できればマセナギまで登ってみようということで計画しました。
里山あがりの田舎者の私にとって名だたる中央アルプスの登山道は、さしずめ首都高湾岸線のごとく強者登山者にパッシングされながら恐る恐る登るといった雰囲気でした。それでもいつも通りのマイペースで景色を楽しみながらのんびりと山行を楽しむことができました。写真でも紹介したように、様々な景観を楽しむことができ初心者にも満足度の高いコースだと思います。また難読の地名山名が多く、帰宅してからの調査も楽しみの一つとなるでしょう。ちなみにAI君では回答が得られませんでした。ご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご教授ください。
それにしても空木岳がこんなに人気の山とは知りませんでした。時代は変わるものですね。またいつか仲間と縦走してみたいものです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:292人

コメント

空木岳に登ったのはもう7年前です。
「うつぎ」という響きに魅了され、林道終点から山頂を目指しましたが、ご指摘の通り中々ハードでした。
今回登られたマセナギまででも充分楽しめそうですが、お仲間と縦走されたら是非レコ掲載を。
お疲れ様でした。
2023/6/20 22:34
youichi_horiさん
いつもコメントありがとうございます。
空木岳の記録拝見しました。あちこちにコメントを残してしまいました。すみません。
空木岳は気軽に登れる山ではないと知ってはいましたが、本当に長大なコースですね。
健脚だったころはチャレンジしたかもしれませんが、ブナ立てで膝を壊して以来、無理をすると水が溜まってしまうので、冒険できない体となってしまいました。
それでもこうして登れること自体がラッキーと思い山行を続けています。
仲間がいればもっといろいろな山にも登れますが、その仲間も老朽化してしまってなかなか同行できないのが残念です。
2023/6/21 8:36
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 中央アルプス [日帰り]
簫の笛山周回
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら