登り初めは新雪モフモフの武尊山(川場スキー場から)
- GPS
- 04:58
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 553m
- 下り
- 538m
コースタイム
天候 | 薄曇りから昼前は青空が広がるも昼過ぎからはガスガス降雪(湿雪気味の) 風は微風(午後は少し強めに) |
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過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
スキー場までは凍結路面があるので、スタッドレスタイヤ必須で4WD推奨(私の車はFF車ですが慎重な運転で何とか現地入り出来ましたが、無理な場合は川場村の道の駅に車をおいての無料シャトルバス利用という手もあります)。 ゲレンデトップまではリフト2本乗り継ぎですが、下りもリフト必須のため450×4=1800円が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山届(川場スキー場のインフォメーションカウンターに提出必須) 登山でリフトを利用する際は必ず備え付けの登山届出用紙を出す必要があります。その届出+1800円と引き換えでリフトチケット4枚と登山届出証を渡されます。登山届出証は、ゲレンデトップに登るリフト乗り場で提示しないと乗せてもらえません。 下山後はインフォメーションカウンターに届出証を戻して無事下山したことを報告しなくてはなりません。 ●川場スキー場(リフト2本利用:桜川エクスプレス・クリスタルエクスプレス) ゲレンデトップへのリフトはこの日は8時半運転開始でしたが、コース整備状況や天候によってはこれよりも遅くなるパターンもあるようです。このリフトの運行開始時間によっては武尊山ピストン不可となる可能性もあるでしょう。 帰りもリフトで下ることになるので(ゲレンデ内は徒歩厳禁)リフト終了時刻を出発時に必ず確認しましょう。 川場スキー場は沼田ICからも近く首都圏でも人気のスキー場だけあって設備がキレイです。特に週末でも無料の屋内立体駐車場は出発準備や帰着撤収時に天候に左右される心配がないのでありがたいですね。スキーを楽しむ場合でも50歳からシニア割引です。 ●コース状況 基本、ゲレンデトップからずっと尾根通しのルートとなるので、迷う箇所はそれほどないと思いますが、降雪後などは吹き溜まり箇所などで踏み跡が無くなるため、躊躇する場所があるかもしれません。特にそういう箇所は吹き溜まりで深雪ラッセル間違いなしの箇所とも言えます。今回もゲレンデトップから暫くと、剣ヶ峰山への登り部分、剣ヶ峰山と武尊山の中間点あたりの鞍部疎林帯は、腰よりも上の深雪をラッセルすることになり消耗しました。 ルートが既に出来ている状態であれば、日帰りピストン楽勝ルートですが、まさに天候次第(当日というよりも前日までの)で所要時間に雲泥の差が出るルートです。 ※今回は複数人でのラッセル交替が出来たので、行きは3時間を要しました。帰りは既に出来ているルートを歩けたので1時間半でした。 ●縦走時の装備 スタート時は深雪ラッセル対応のためにワカン・ストック装備を選択 剣ヶ峰山頂で急斜面下りへの対応を兼ねて、アイゼン&ワカン・ピッケル装備に変更し、以降はずっとその装備のままで山行終了まで(戻りはワカン不要なくらいルートが完全に出来ていましたが、単に装備変更するのが邪魔くさくて) |
その他周辺情報 | ●飲食設備 川場スキー場には立派な設備があるので、下山後にゆっくり休憩できます。 リフトの乗継ポイントとゲレンデ基部に食堂や無料休憩所がありました。 (帰る前に装備を乾かすことも可能なのでありがたいですね) ●温泉設備 川場村にはいくつもの日帰り温泉がそろっていて、スキー場のインフォメーションカウンターにそれぞれの設備のパンフや地図がおいてあります。リフト1日券で割引がある設備もあるようです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
冬靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
水筒(保温性)
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
ワカン
ゴーグル
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感想
2015年の登り初め、そして前日の誕生日で52歳を迎えての第1弾登山、選んだのが川場スキー場のリフトを利用しての上州武尊山ピストンルート。この山には2009年11月に前武尊ルートで登ったことがあったのですが、こちらのルートにある特徴的な剣ヶ峰山の稜線ルートを積雪期に日帰りで歩ける、しかも川場スキー場のリフトを利用できるので少々のラッセルがあっても山頂まで届く可能性が高そうというのもあってのチョイスです。
それから、先日の登山口にも到着できずの敗退(スタッドレスタイヤでもスタックして御座石鉱泉まで入れず)の教訓を生かして、駐車場まで到着できない状況だったとしても麓の道の駅からスキー場までの無料シャトルバス利用でリカバリ出来る点も重要ポイントでした。結局、無事に無料立体駐車場までたどり着けましたが(スキー場への道なので除雪がキッチリされていたのが勝因ですね、それでもFF車スタッドレスではギリギリな感じ)。
事前の天候予測では、風は少々強めで、曇、午後からは少し天候悪化(少々の降雪あり)と読んでいたので朝一番からの登りで挑戦したんですが、正月からの悪天で暫く歩いた形跡がなく、スタートからいきなり、こんもりした深雪のラッセルでスタート。幸い日曜日で同時に出発する人が2名(それぞれ単独行)いて、コース選定やラッセル交替で連携できたことで何とか山頂まで届いたのではないかと思います(たぶん一人ぼっちだったら剣ヶ峰山で引き返してた)。
特に神奈川からの単独男性は、雪山経験はそれほどないと言いながらもかなりの健脚で、深雪部分の3/4は彼に開拓してもらったほど。ホントに助かるとともに胸あたりまでの深雪ラッセルは遅々として進まないし体力は思い切り消耗するしで、ルートのあるないで全然所要時間も体力度も異なることを改めて痛感です。
まずはこのルート途中で一番目をひく尖峰がカッコイイ剣ヶ峰山頂へ。
左右が切り立った細尾根が尖がったって感じの山頂からは360度の大展望。
これから目指す武尊山、以前に歩いた前武尊からの尾根ルート、そして周囲の山々、
ここだけ登るのでも充分に雪山を堪能できるんじゃないかな。
剣ヶ峰山頂でそれまでのかなりの部分をラッセル開拓してもらったお礼もあって、彼が装備変更&休憩している間に先行してルート開拓しましたが、見通しの効く稜線ではせいぜい多くて膝程度の雪で負担なく進めるけど、鞍部疎林帯で腰から上の深雪になった途端に速度はガックリと落ちるし、バテバテにもなるし、おまけに見晴らしが効かないこともあって進行方向も判別しづらくなるしで、一気にペースダウンしてる間に追いついてこられ、ここから再度彼が先行開拓してくれました。ホントに感謝です。
武尊山手前の小ピーク手前で、それまでにかなり消耗していたこともあって、ちょっと弱気にあのピークで引き返すかもと彼に告げて、しばらく休憩後に追走してみたら、それ以降は風で締まった雪面続きで、また意外と武尊山頂までも遠くないことが解って、結局武尊山まで頑張り、結果、大満足な山行になりました。
山頂までの最後もちょっとした急登でしたが、もうゴールがそこということもあって何とか12時ちょっと過ぎに、まだ青空の残る山頂に到着。展望を楽しんでると、次々と後続の登山者も登ってきて、天候が崩れる寸前の展望を楽しめたのは10名ほど。
後続者は、皆さんワカンやスノーシューは装着せずアイゼンのみでずっと歩いてこれたそうで、これも先行ラッセルのお礼を言われましたが、1/4ほどしか深雪部分は開拓していないのでちょっと恐縮してしまいました(一番の功労者の彼は前武尊方面のルートをちょっと見に行って不在だったため)。
山頂で展望を楽しみながらランチしようかと準備を始めたら、アッという間に北西方面から一気にガスが流れて視界がなくなるとともに小雪も舞い始めたため、
ランチするのを諦めて、一気に下山することにし、ワカンをつけたまま来た道をスキー場まで戻りました(歩かれたデコボコ道はワカンでは歩きにくいんですが、装備変更するのも邪魔くさかったので)。
終わってみれば、所要時間も日帰りにちょうど良い時間、体力度もラッセル等で心地よい疲労度、そして天気の読みがあたって天気が良い昼までに山頂に登れて展望を楽しめた、結果的に恵まれた山行だったと思います。
もし1時間行動を遅らせてたら、バッチリ出来上がったルートをただ歩くだけになるわ、山頂では何も見えんわの少々モヤッとした山行になっていたんじゃないかなあ。
とりあえず、2015年、幸先良し ですね (^_-)-☆
kazさん新年山行からガッツリ雪山記録で幸先良いですねー。
上州武尊の剣ヶ峰は雪を纏うとマッターホルンみたいでカッコイイです♪
ラッセルも充分堪能して今年も冬山ばっちり行けそうですね。
是非、私もご一緒したいものです。
YAMA555さん、いつもコメントありがとうございます。
剣ヶ峰、プチマッターホルンって感じでなかなかカッコイイでしょ?!
日帰りに丁度いいサイズの雪山ルートでした、おすすめですよん。
今年こそはどこかでご一緒しましょ。 これ、今年の目標のひとつです。
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