霧の塩見岳
- GPS
- 14:39
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,284m
- 下り
- 2,291m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 7:08
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 8:57
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉から三伏峠の5〜8合目付近、木の階段が湿っている上、谷側への傾きがありやや怖い状態。三点支持で慎重な通行を推奨。 ほとけの清水は水量十分あり。 携帯電波(NTT docomo)は霧が濃いせいか弱く 三伏峠:通信可 本谷山:通信可 ただし稜線上でも時々電波0本 塩見小屋:食堂と小屋前は通信可、ときどき圏外。別館は何故か圏外。 塩見岳:電波弱く1本。時々圏外 でした。 |
その他周辺情報 | 登山後の日帰り温泉は大鹿村内がやっているか不明だったため 車で信州まつかわ温泉 清流苑へ。 中は複数の湯船があり広々としており、露天スペースからはさっき登っていた塩見岳も望めるロケーション。 畳の休憩室もあり、レストラン併設(しかも良心的なお値段)。 インターからもほど近いので車で来ていたらここが一番便利ではないかと思います。 |
写真
感想
天気予報では日曜から晴れ。
1日目は天気が悪くても2日目は南アルプスのど真ん中で展望を楽しむのだ……と思って友人を誘って塩見岳へ登りに行くことにした。
登山口へは伊那大島からバスと鳥倉駐車場から歩きの選択肢があったが
早朝から歩けばバスより速いと判断して、友人氏の車で向かうことに。
しかし小渋ダムの手前でアクシデント発生。
目の前には「通行止」の看板。
Uターンにも手こずり、早速ここで1時間を浪費する。
さらに鳥倉ゲートに近づくと、途中の空き地に停められた車の数々、降りてくる車も。
これは、間違いなく埋まっている……けれど鳥倉ゲートまでUターンポイントもなく、さらに30分を消費。
そうこうして、出発に1時間半も遅れてしまった。
ようやく車を停め、支度をして出るも、8時すぎ。
林道を歩く我々の横を、登山者を満載した伊那バスが通り過ぎていったのであった。
登山口には9時半前に到着。コースタイムは6時間半。昼食を入れたら7時間。小屋到着の想定が16時。予定的にはギリギリ。
「仕事を追えて直行なので寝不足」「出発が予想外に遅れ、計画に無理が出た」よくある遭難フラグである。注意しなければ。
標高が低いうちに暑さで疲弊しなくて済むのと
稜線上で熱雷に遭うリスクは少なそうな点は、霧という天気も幸い。
ということでまずは稜線までサクサク歩こう。
豊口山間のコルに出る。ペースは良い。
休憩していた人と雑談をする。家族3人組で、今日は三伏峠までだそうだ。まだ登山歴は浅そう。
ヤマレコを使ってるとこを質問されたので「電波がなくても現在位置がわかるGPSアプリとモバイルバッテリはめちゃくちゃオススメ」と言っておく。
その後は道はトラバース気味となり、崩壊気味の木橋を超える。ここが正直一番怖かった。滑るし手をかけられる所すくないし、谷川は落ちたらただじゃ済まなそうだし。
三伏峠には12時前着。大体コースタイム通り。ただし出発が遅れた分が響く。
ここで昼食。時間がないわりにはちょっと時間をかけすぎてしまった。
しかし、ここから本谷山、そして2512mのトラバースに入るところまでが一番辛かった。景色は霧で見えない。意外と登る。そして下る。何より眠い。
結局木にもたれ掛かって2分くらいの仮眠を2回ほどとり、ようやくすっきりした頭で歩けた。
ゴーロまでふらふらと歩き、倒木の多い急登、尾根に出て更に急登をもう一つこなしたら、急に小屋があった。ゴーロからは思ったより近かった。
塩見小屋はクレジットカードや交通系電子マネーにまで対応しているのには驚いた。
小屋の宿泊スペースはシングルベッドぐらいのスペースが十分あり快適そのもの。
素泊まりだったが、今日は食堂を使っていない18-19時に使ってよいとのことだったので、ありがたく借りることに。
おやつとして、小屋ではおはぎを買いお茶を飲み、睡眠不足を仮眠で補うことに。
18時には夕食をガッツリ作るはず……だったが同行者が起きない。どうにか起こして連れて行くがしんどそうである。
とりあえず飯を作る。が、状態を聞くと、頭痛、吐き気。
……これは高山病の可能性大。
とはいえ、もう暗くなり始めている状況。今から標高を落とす方法はない。
小屋の人に意を決して相談すると血中酸素濃度を測り、頭痛薬とドリンクを分けてくださった。また、居合わせたガイドの方に、対処法を教えていただきお湯ボトルを貸していただいた。
仮眠で呼吸が浅くなったこと、寝不足など複数の要因によるものだろう、との推測。
ひとまず測定結果として危機的ではなさそうなので、呼吸をしっかりして身体を温めて休んでもらうことに。
これで明日悪いままだったら、下山しかない。
翌日……同行者はすっかり状態を回復していた。
小屋とガイドの方に報告し、朝ごはんをとって山頂へ。
残念ながら頂上も霧だったが私は初の塩見岳、同行者は初の3000m峰。
降りてきて挨拶をしてから下山に移る。
帰りは体調を回復した中、スムーズに歩き三伏峠で休憩、鳥倉に予定より30分以上早く下山。
景色には恵まれなかったが、人の親切に触れた山行となった。
なお、鳥倉ゲート駐車場より下は第3駐車場すら埋まりきり、路肩にも溢れるレベルで車が溢れていたので、週末のマイカーアクセスは一考の余地ありだと感じた。
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