記録ID: 5728670
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無雪期ピークハント/縦走
白山
白山
2023年07月16日(日) 〜
2023年07月18日(火)


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 33:52
- 距離
- 39.5km
- 登り
- 3,568m
- 下り
- 3,794m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:36
距離 10.0km
登り 1,591m
下り 334m
2日目
- 山行
- 13:30
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 14:23
距離 18.2km
登り 1,390m
下り 1,753m
18:17
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
加賀禅定道から美濃禅定道への縦走は昨年に行ったので、こんどはもっと長い美濃禅定道から念仏尾根を白川郷まで下るコースにすると決めていた。 7月16日は日曜日で、北濃から石徹白へのコミュニティバスが走っていないのだが、この地域の事実上の梅雨明けが確定的になったので、バスでなくタクシーで行くことにした(9070円)。その分、新幹線でなく関市まで夜行バスで行ってコスト減した。夜行バスから始発の長良川鉄道に乗れるので便利だ。始発列車は自転車と野郎どもで満杯だった。登山客は私だけだった。 タクシーなので、白山中居神社から石徹白登山口までの林道歩き2時間をせずにすんだ。登山口の駐車場はほぼ満杯。新しく来た人は路肩に止めていた。細い道伝いの下の駐車場もあるのだが、そちらは誰も止めていない。明日の昼に着く南竜が馬場まで登山道に水場がないので、一応4リットル持った(飲み放題にしたのに南竜に着いたとき1リットル残っていた。持ちすぎた)。神鳩と三の峰で登山道から下れば水場があるが、水場往復で20分ぐらい時間をとられてしまうので。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
神鳩ノ宮避難小屋を過ぎるころから雲が切れて晴れ出した。こんどは暑い。三ノ峰までの間に30人ぐらいとすれ違った。 三ノ峰避難小屋には5人の先客がいた。問題なく泊まれるが「混んでいるのでコロナ対策でやむなく泊まらない(笑)」ことにして、1時間半先の別山直下の御手洗池まで歩き、池の近くでビバークした。この地点は、昨年通った時にビバーク適地として目星をつけてあった。日暮れ前に雲が全てなくなって快晴になり、夕日に映える別山が美しかった。これを見に来たのだ・・・。いや。違います。コロナ対策でやむなく緊急にビバークしました(笑)。 ツェルト内はわりと結露した。未明の最低気温は10度ぐらい。天の川が良く見える満天の星だった。 翌朝、夜明け前に歩き出して別山に。山頂には写真家の人がいた。山頂の祠の平地でビバークしたそうだ。その平地も昨年、ビバーク適地として目星をつけていた。夕方の雲を撮ろう登ってきたが快晴で雲が皆無になってしまったという。梅雨明けの快晴だ。 三の峰から南竜までは、白山の縦走路の中でも、加賀禅定道の天地あたりと並ぶ、最高の区間の一つだ。 この日、南竜までで20人ぐらいとすれ違った。南竜から室堂も20人ぐらいとすれ違い。室堂周辺には数百人がいて、そこから御前峰山頂まで大混雑だった。白山に登る人の96%ぐらいが別当出合からの往復だろう。次からは白山に来ても御前峰に行かないことに決めた。御前峰より別山の方が美しくて良い山だ。標高は無意味。百名山も迷惑です。 人がたくさんいる大汝峰の分岐から中宮道に入ると、まったく人がいなくなった。そこから翌日夕方の白川郷まで、会った人はゴマ平避難小屋にいた3人だけだった。 道も細くなり、下草が刈られていないので道が見えず、転びやすくなった。早く歩けない。コースタイムからどんどん遅れ出した。下草で見えないでこぼこの登山道をコースタイムより早く歩く人って、どうやっているのだろうか。北弥陀ヶ原のあたりなどに藪漕ぎの区間もあったが、大したことはない。ゴマ平の小屋には予定の2時間遅れで着いた。 3日目、ゴマ平から白川郷までコースタイムは7時間だが、悪路だろうから12時間ぐらいかかるかもしれない。低山なので晴れると酷暑だが、途中の水場は1か所しかない。ゴマ平の宿泊時は憂鬱になったが、日暮れまでに着くだろうから予定通り行くことにした。 ゴマ平の水場の水はおいしい。シンノ谷までの道は、縦走路というより踏み跡で悪路だ。道を見失いやすい場所もありGPS必携。シンノ谷の水場は、「水場」でなく囂々と流れる「沢」だ。動物の糞など混入必至なので煮沸した方が良い。ゴマ平で汲んでおいてよかった。 シンノ谷から稜線に上がり、良い道になる。妙法山の南斜面の登りはザラザラで嫌な感じ。私は危なそうな区間が大嫌いだ。とても憂鬱になる。妙法山の北斜面の下りは、意外に悪路でなく、登山道にステップを作った跡(すでに壊れている)もあり、歩きやすくなった。もうせん平はオレンジ色のユリ?がきれいだった(高山植物は詳しくない)。神庭池につながる道はビバーク適地。天気は曇りがちで暑くならず良い感じだ。 野谷荘司山を過ぎると、登山道が崖っぷちを通るようになり、踏み外すと死ぬ感じの危険個所が連続し始めた。三方岩岳分岐の手前にも、書かれていない危険個所がある。分岐から赤頭山までの下りにも、3か所ほど、両側が切れ落ちて「平均台の上を歩く」みたいな場所があった。歩行に命を賭けるのは馬鹿げている。この道は二度と来ないと決めつつ、何とか無事に通行できた。 三方岩岳の方に降りる道もあるが、そちらも切れ落ちた箇所があると指摘されているので、逃げ道はない。白山から白川郷に行くには、この区間の危険個所をいくつも通るしかない。他の区間はあまり問題ないだけに残念だ。赤頭山から白川郷までの下山路は良い道で問題なかった。 白川郷のトヨタ学校の近くの登山口に下山した。タクシーでバスターミナルまで行こうとしたが、地元の白山タクシーに電話したら夜まで満車だとぶっきらぼうに断られた。世界遺産になったのに小さなタクシー会社が一つしかない。世界遺産なんかならない方が良い(白川郷から名古屋まで高速バスはお客が私一人しかいなかった)。 バスターミナルまで1時間ぐらい歩いた。2日目の途中から足の裏全体が痛い感じが出てきて、3日目の最後はゆっくりしか歩けなくなった。歩きすぎると、膝とか腿は大丈夫なのだが、足の裏がダメになる。今回は40キロしか歩いてない。昨年の白山縦走とほぼ同じ距離だ。昨年は全然疲れなかった。今回は数か月登山に行ってなかったからか?。わからない。次は東北の飯豊山に行くつもりなので、そこでまた足を試す。 白山にはまた行きたい。加賀禅定道から美濃禅定道への縦走路が最高だ。平泉寺からの越前禅定道も、地味だが一度行ってみたい。今回の白川郷への道は、多分もう行かない。このあたりでまた行くなら中宮道の登りだろう。 |
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