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Yamareco

記録ID: 572961
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ハイキング
箱根・湯河原

岩戸山 伊豆山神社〜十国峠〜湯河原登山口

2015年01月10日(土) [日帰り]
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bool その他3人
GPS
--:--
距離
13.5km
登り
891m
下り
684m

コースタイム

日帰り
山行
5:05
休憩
1:55
合計
7:00
9:20
35
9:55
10:10
20
走り湯
10:30
10:45
25
11:10
11:20
40
子恋の森公園
13:00
13:00
15
岩戸観音
13:15
14:05
30
14:35
14:35
25
15:00
15:15
10
15:25
15:25
55
16:20
日金山ハイキングコース登山口
当初予定では、JR熱海駅〜伊豆山神社〜岩戸山〜十国峠〜落合橋と歩き、
湯河原温泉で入浴後、JR湯河原駅には16:30着を考えていました。

ところが、走り湯まで下りてかなり遠回りしてしまったことや、
岩戸観音ルートが思いのほか荒れていたことで、時間的に厳しくなり、
落合橋の手前の登山口まで下りたところでゴール、としました。

登山口付近は電波が良好に届くので、
湯河原地区のタクシーを呼ぶと、あまり時間を置かずに迎えに来てくれます。
天候 午前中は快晴。午後からやや雲が出る。
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
S:JR熱海駅
G:登山口から徒歩35分で落合橋バス停。路線バスでJR湯河原駅へ。

※今回は湯河原登山口からタクシーで湯河原駅へ。5.2km、1900円くらい。
コース状況/
危険箇所等
全コース、荒れている箇所はありますが危険はありません。
岩戸観音へのルートは藪漕ぎ&ロープ場ですので初心者には推奨しません。
その他周辺情報 熱海駅周辺と湯河原温泉に宿泊・日帰りともに温泉施設が多数あります。
(今回は時間的都合により入浴できず……)
2015年の初登山はJR熱海駅からスタート。

駅を出てすぐ左手のところに無料の足湯がありますが、工事中につき仮設の足湯になっていました。
今回は駅前の温泉街を、海岸方面に下りていきます。
2015年の初登山はJR熱海駅からスタート。

駅を出てすぐ左手のところに無料の足湯がありますが、工事中につき仮設の足湯になっていました。
今回は駅前の温泉街を、海岸方面に下りていきます。
この日は朝から快晴で、絶好の山行日和。
朝日に照らされて相模灘が輝いています。
中央やや右の島が初島で、その右に霞んで見えるのが伊豆大島です。
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この日は朝から快晴で、絶好の山行日和。
朝日に照らされて相模灘が輝いています。
中央やや右の島が初島で、その右に霞んで見えるのが伊豆大島です。
伊豆山(いずさん)の直下、海岸近くにある走り湯(はしりゆ)。

奈良時代に発見されたとされる熱海最古の源泉で、横穴洞窟の奥から、熱湯の温泉が湧いているのが見学できます。
伊豆山(いずさん)の直下、海岸近くにある走り湯(はしりゆ)。

奈良時代に発見されたとされる熱海最古の源泉で、横穴洞窟の奥から、熱湯の温泉が湧いているのが見学できます。
走り湯から伊豆山神社までの表参道として、真っ直ぐ階段が続いています。
伊豆山神社本殿までは837段。登山前のウォーミングアップ代わりに登ります。
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走り湯から伊豆山神社までの表参道として、真っ直ぐ階段が続いています。
伊豆山神社本殿までは837段。登山前のウォーミングアップ代わりに登ります。
伊豆山神社の境内。
創建年代は不詳ですが、古くは走湯(そうとう)大権現などと称された神仏習合の神社で、修験道の影響が色濃く残ります。

また源頼朝・北条政子夫妻のデートスポットだったと言われ、勝ち運や縁結びにご利益があるパワースポットとして、近年特に若い女性から人気を集めている神社です。
御朱印は授与所にて受け付けています。
伊豆山神社の境内。
創建年代は不詳ですが、古くは走湯(そうとう)大権現などと称された神仏習合の神社で、修験道の影響が色濃く残ります。

また源頼朝・北条政子夫妻のデートスポットだったと言われ、勝ち運や縁結びにご利益があるパワースポットとして、近年特に若い女性から人気を集めている神社です。
御朱印は授与所にて受け付けています。
境内向かって左後ろからハイキングコースが始まります。

もともと伊豆山神社の本宮は山頂にあり、その本宮までの参詣道がハイキングコースとして整備されています。
境内向かって左後ろからハイキングコースが始まります。

もともと伊豆山神社の本宮は山頂にあり、その本宮までの参詣道がハイキングコースとして整備されています。
急登を上ると唐突に出現する、子恋(ここい)の森公園。
清少納言の『枕草子』にも「杜はこゞひ」としてその名が登場する、古くから知られた景勝地だったようです。

公園内の2箇所にトイレがあります。
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急登を上ると唐突に出現する、子恋(ここい)の森公園。
清少納言の『枕草子』にも「杜はこゞひ」としてその名が登場する、古くから知られた景勝地だったようです。

公園内の2箇所にトイレがあります。
子恋の森を抜けて、高級別荘地の間を登ります。

この先、岩戸山(いわとやま)登山口までのルートは私有地や廃道が入り組んでいて、ややわかりにくくなっています。
ところどころで登山口までの案内図が設置されていますので、手元の地図と照らし合わせながら歩きましょう。
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子恋の森を抜けて、高級別荘地の間を登ります。

この先、岩戸山(いわとやま)登山口までのルートは私有地や廃道が入り組んでいて、ややわかりにくくなっています。
ところどころで登山口までの案内図が設置されていますので、手元の地図と照らし合わせながら歩きましょう。
鉄塔が2つ並んだところが、岩戸山への登山口の目印です。
鉄塔が2つ並んだところが、岩戸山への登山口の目印です。
山頂までまっすぐ進むコースは歩きやすいですが、今回は山頂手前で岩戸観音への脇ルートに進みます。
……が、このルートは利用する人がかなり少なく、道はあるものの、ほとんど手入れがされていません。
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山頂までまっすぐ進むコースは歩きやすいですが、今回は山頂手前で岩戸観音への脇ルートに進みます。
……が、このルートは利用する人がかなり少なく、道はあるものの、ほとんど手入れがされていません。
こんな感じで、ひたすら藪漕ぎ!

この付近は関東ローム層地質で崩れやすいので、足元にも注意しつつ、道を見失わないようにトレースします。
こんな感じで、ひたすら藪漕ぎ!

この付近は関東ローム層地質で崩れやすいので、足元にも注意しつつ、道を見失わないようにトレースします。
やっとのことで辿り着いた岩戸観音。
巨大な岩の中に、小さな黄金の観音像が祀られています。

かつてこの観音像を盗んだ人に不幸があったので元の場所に戻したとか、
戦時中は地元の住民たちが出征した家族の無事を祈って講を組織したとか、
色々な伝説が伝えられています。
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やっとのことで辿り着いた岩戸観音。
巨大な岩の中に、小さな黄金の観音像が祀られています。

かつてこの観音像を盗んだ人に不幸があったので元の場所に戻したとか、
戦時中は地元の住民たちが出征した家族の無事を祈って講を組織したとか、
色々な伝説が伝えられています。
岩戸観音から山頂への復帰ルートはロープ場あり。
行きも帰りも危険がつきまとうバリエーションルートです。
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岩戸観音から山頂への復帰ルートはロープ場あり。
行きも帰りも危険がつきまとうバリエーションルートです。
ようやくルート復帰して、岩戸山山頂。標高734m。

三等三角点の標石がありますが、かなり周りの地面がえぐれているようです。
ここから十国峠(じっこくとうげ)までは、穏やかな稜線の縦走路が続きます。
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ようやくルート復帰して、岩戸山山頂。標高734m。

三等三角点の標石がありますが、かなり周りの地面がえぐれているようです。
ここから十国峠(じっこくとうげ)までは、穏やかな稜線の縦走路が続きます。
岩戸山山頂から見下ろす熱海の町。
その向こうに伊豆半島の東海岸が続いています。
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岩戸山山頂から見下ろす熱海の町。
その向こうに伊豆半島の東海岸が続いています。
山の北側では霜柱が融けずに残っていました。
地面が完全に凍結している箇所もありましたので、傾斜が緩くて歩きやすい分、ペースを上げ過ぎて転倒しないように注意。
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山の北側では霜柱が融けずに残っていました。
地面が完全に凍結している箇所もありましたので、傾斜が緩くて歩きやすい分、ペースを上げ過ぎて転倒しないように注意。
十国峠こと日金山(ひがねさん)は「死者の霊が集まる霊山」として信仰されており、山内には各地に古い石仏が残されています。

走湯山(伊豆山神社)の僧侶で、平安時代に富士山の村山口登山道を開いたとされる
末代(まつだい)上人を供養する宝篋印塔(ほうきょういんとう)も近くにあります。
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十国峠こと日金山(ひがねさん)は「死者の霊が集まる霊山」として信仰されており、山内には各地に古い石仏が残されています。

走湯山(伊豆山神社)の僧侶で、平安時代に富士山の村山口登山道を開いたとされる
末代(まつだい)上人を供養する宝篋印塔(ほうきょういんとう)も近くにあります。
日金山東光寺(とうこうじ)の本堂。本尊は地蔵菩薩です。
境内には夥しい数のお地蔵さんが奉納されています。

普段は無住(麓の寺の住職さんが兼務)なので、御朱印は要事前連絡とのこと。
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日金山東光寺(とうこうじ)の本堂。本尊は地蔵菩薩です。
境内には夥しい数のお地蔵さんが奉納されています。

普段は無住(麓の寺の住職さんが兼務)なので、御朱印は要事前連絡とのこと。
十国峠(日金山)山頂。標高766m。

山頂に着いた途端、急に雲が立ち込めてしまいました……。
ここまでずっと天気が良かっただけに、かなりショック。
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十国峠(日金山)山頂。標高766m。

山頂に着いた途端、急に雲が立ち込めてしまいました……。
ここまでずっと天気が良かっただけに、かなりショック。
十国峠ケーブルカーと富士山。
やや遅い時間帯ということもあって、山頂はケーブルカーで登ってきた一般の観光客がほとんどでした。
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十国峠ケーブルカーと富士山。
やや遅い時間帯ということもあって、山頂はケーブルカーで登ってきた一般の観光客がほとんどでした。
真鶴半島の向こうに、湘南海岸が霞んで見えます。
ここから相模、伊豆、駿河、遠江、信濃、甲斐、武蔵、安房、上総、下総の10ヶ国が見渡せることが、十国峠の名の由来だそうです。
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真鶴半島の向こうに、湘南海岸が霞んで見えます。
ここから相模、伊豆、駿河、遠江、信濃、甲斐、武蔵、安房、上総、下総の10ヶ国が見渡せることが、十国峠の名の由来だそうです。
東光寺方面に引き返す途中、ようやく雲が晴れました!
急いで振り返ってシャッターを切ったのがこの一枚。
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東光寺方面に引き返す途中、ようやく雲が晴れました!
急いで振り返ってシャッターを切ったのがこの一枚。
東光寺と岩戸山の間にある分岐を、湯河原方面に下ります。

当初は湯河原温泉の落合橋まで下りて日帰り入浴、
という予定でしたが、時刻はすでに3時過ぎ。
今日のところは入浴は断念。
東光寺と岩戸山の間にある分岐を、湯河原方面に下ります。

当初は湯河原温泉の落合橋まで下りて日帰り入浴、
という予定でしたが、時刻はすでに3時過ぎ。
今日のところは入浴は断念。
並行して流れる小川を、何度か丸木橋で渡りながらどんどん高度を下げていきます。
ほんの少しですが渡渉する箇所もありますので注意。
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並行して流れる小川を、何度か丸木橋で渡りながらどんどん高度を下げていきます。
ほんの少しですが渡渉する箇所もありますので注意。
ようやく湯河原側の登山口まで下りてきました。

ここから路線バスの走る落合橋までは、下りコースタイム35分。
今回はここでタクシーを呼んで、湯河原駅までショートカットしました。
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ようやく湯河原側の登山口まで下りてきました。

ここから路線バスの走る落合橋までは、下りコースタイム35分。
今回はここでタクシーを呼んで、湯河原駅までショートカットしました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ タイツ アウター手袋 アイゼン
共同装備
非常食 ガスカートリッジ コンロ コッヘル
備考 山頂付近は、積雪は無かったものの凍結していました。
冬季は軽アイゼンと、転ばぬ先のストックがお守りです。

コース随所にマップ看板が設置されていますが、
自前でも地形図とコンパスを忘れずに用意しておきましょう。

感想

ちょっと遅めの新春登山でした。

同行者からは事前に、
「雪が積もっているだろうから軽アイゼン必須」と言明されていましたが、
実際に行ってみると積雪はほとんどなく、アイゼンは使いませんでした。

もっとも、気象条件によっては積雪していてもおかしくないと思いますので、
軽アイゼンとスパッツ、それにトレッキングポールは持って行って損はありません。

コースは全般にわたってよく整備されていますが、
小恋の森公園から岩戸山登山口までの別荘地街は、非常に道がわかりにくいです。
低山&市街地だからこそ、コンパスと地形図は必須です。

また今回は、初めて山行でiPhoneアプリを使ってGPSログをとりました。
おかげで山行中は道に迷わず、下山後のルート確認も容易でしたが、
代わりにものすごい勢いでバッテリー残量が減少したので、対処法を研究中です。

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