池ノ谷左俣 (北方稜線にて剱岳〜早月尾根にて下山)

2023年07月27日(木) 〜 2023年07月28日(金)

• GPS: 31:40
• 距離: 22.0km
• 登り: 3,203m
• 下り: 3,241m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:55
• 休憩: 1:14
• 合計: 7:09

5:50 馬場島荘
5:54 6:00 馬場島
6:31 6:31 林道分かれ
6:48 7:06 林道終わり
8:45 9:35 渡渉ポイント 雷岩近く
12:59 池ノ谷出合

2日目

• 山行: 10:45
• 休憩: 0:53
• 合計: 11:38

6:38 池ノ谷出合
9:48 10:15 池ノ谷二俣
17:48 18:14 小窓ノ王
18:16 三ノ窓

3日目

• 山行: 8:36
• 休憩: 3:57
• 合計: 12:33

5:54 三ノ窓
6:11 6:19 池ノ谷ガリー
6:28 6:33 チンネ
6:42 7:39 池ノ谷乗越
8:09 8:19 長次郎ノ頭
8:32 9:07 長次郎のコル
9:25 10:17 剱岳
11:06 11:28 標高2800m標識
12:16 12:39 標高2600m標識
13:42 14:02 早月小屋
14:47 14:51 1920.9m三角点
16:07 16:08 早月尾根標高1600m標識
17:44 17:44 松尾平
18:27 馬場島

天候

朝晴、昼からガス(29日は一時雨)

アクセス

利用交通機関：

自家用車

馬場島駐車場

コース状況／危険箇所等

馬場島〜池ノ谷出会

写真

7/27 5:46

夜中1時に馬場島駐車場着。3時間仮眠後出発！

7/27 6:04

池ノ谷方面へ。

7/27 6:54

白萩川沿いを進む。ブヨの襲撃にあう。虫対策のディート高濃度の虫よけスプレー＆エアサロンパス持っていくが・・・あまり効果なし( ノД`)シクシク…

7/27 6:58

途中から巻き道に入る。事前情報ないと分からん。

7/27 7:03

こんな所登るんかいな( ゜Д゜)
落ちたらケガで済まない。重荷なので手に汗握る。
ここで2か所ブヨに刺された！！　めっちゃ痛い。
そのあと腫れあがりました。

7/27 8:14

途中の谷筋を上がるが、途中でルートミスに気づき降りた。

7/27 8:14

トラバース道があったのに気づかなかった。

7/27 8:44

白萩川の渡渉ポイントに出た。

7/27 8:53

靴を脱いで渡渉。足が冷たくて凍りそうだった。
こけないように慎重に。

7/27 9:28

引き返すなら今でしょ。の道標。

7/27 12:05

ガサガサと入る。トレースはある。

7/27 12:25

ここの巻道の最高峰1600まで遠かった〜
暑くてやや熱中症気味。休憩で回復。
しんど。
ここで日焼け止めを忘れたことに気づく！えらいこちゃ！！

7/27 12:33

せっかく登ったけど池ノ谷まで降りる。
あれが池ノ谷か〜雪ないやん。

7/27 12:35

残置ロープに助けられながらの下降。

7/27 12:39

亜高山植物が沢山咲いている。

7/27 12:41

7/27 12:47

ガスが出てきてちょっと不気味。

7/27 12:49

ニッコウキスゲ。結局見たのはこれ一輪。

7/27 13:06

本日は三ノ窓までの予定であったが、時間的に難しいため池ノ谷出会で幕営。

7/27 13:32

時間がたっぷりあるので昼寝。睡眠不足やったし明日からの英気を取ろう。周囲はガスで景色なし。

7/27 13:37

近くに水場があるって最高！

7/27 17:34

夕食（アルファ米・レトルトカレー・舞茸ハンバーグ・スープ）
舞茸ハンバーグがめっちゃ美味しかった。

7/27 18:44

ふと外を見ると剱尾根が綺麗に見えた。

7/27 18:45

あそこに行くんか〜
遠いな・・・と地味にガッカリ。

7/27 19:09

明日は晴れそうだ。

7/28 4:51

2日目の朝は袋ラーメン。具無しであんまり美味しくなかった。食が進まない('Д')

7/28 7:04

背丈ほどの植物をかき分けながら進む。

7/28 7:05

雪渓に出た。

7/28 7:10

ここはノーアイゼンで進む。

7/28 7:38

こちらで給水（5リットル）
Tさんは10リットルは担いでいたような( ;∀;)
この後、結構上で沢水が汲める場所があったとは、この時はつゆ知らず・・・

7/28 7:54

融雪がかなり進んでいるため慎重に歩く。

7/28 7:55

シュルンド

7/28 7:58

雪渓が繋がらず岩場歩き。不安定で地味に疲れる。

7/28 7:59

ペラペラの雪渓。

7/28 8:08

ここでアイゼン装着。

7/28 9:34

真中の岩山が王蟲に似ているため「王蟲の谷（Tさん命名）」の池ノ谷出会に到着。
ここから左俣に進む。

7/28 10:16

砂か雪が分からないほど汚い雪渓。

7/28 10:41

アイゼン装着の岩場歩き。しんど。

7/28 11:59

ガスが漂いおどろおどろしい。
後ろから見ていて「ゲームの世界やな〜」と思っていた。

7/28 12:16

少し歩いては休憩。少し歩いては休憩。

7/28 12:19

振り返ると今まで歩いてきた谷が見える。

7/28 12:52

青空でてきた。

7/28 13:20

ペラッペラの雪渓。
なんもしらんと歩いたら落ちるわ。

7/28 13:20

崩壊地。

7/28 13:20

雪渓が崩壊し通れないので、左岸を巻くことに。
Tさんが登るが、重荷で危なく断念。
とにかく岩が浮きまくりで信用できない場所だった。

7/28 14:07

空身で登り、ロープを出してくれた。
このあとザックを引き上げようとするが、重すぎるのとザックが岩に引っ掛かり断念。

7/28 14:15

この後プルージックで私は登った。
Tさんは自分のザックを取りに下降し、再度登る。

7/28 15:17

あ〜やれやれ。一服中のTさんでした。

7/28 15:35

その後も沢筋を登る。濡れながら「沢登りやん(-_-;)」とぶつくさ。ここでたっぷり給水できたわ。

7/28 16:30

足元が総崩れ。小雨が降ってきたけどすぐに止んだ。

7/28 17:25

振り返ると雲海。

7/28 17:26

ようやく三ノ窓直下の草付きに。ここもまた崩れる。

7/28 18:18

右を見ると池ノ谷ガリーとチンネ。明日あんなとこ行くんやなと。

7/28 18:26

日が沈んできた。あとちょっと。

7/28 18:28

三ノ窓着。
あ〜しんど。

7/28 18:29

後立山連峰。
小窓雪渓あり。
小窓方面は雪渓は下の方。どうやって小窓ノ頭に行くんやろ？
よくわからなかった。

7/28 18:34

光る池ノ谷。

7/28 19:00

夕日が沈む。
絶景でした。頑張ったご褒美。

7/28 19:00

本日の絶景幕営地。
夕食（アルファ米・ラフテー・スープ）

7/28 19:06

夕焼けでピンク色に染まる。
疲れたので早めの就寝。

7/29 4:40

快晴の朝

7/29 4:51

日が昇る

7/29 4:52

7/29 4:54

7/29 4:55

7/29 4:55

チンネ登攀のクライマーと少し話した

7/29 5:10

感動的な朝

7/29 5:55

まずは池ノ谷ガリーを進む。異世界です。

7/29 5:59

安定している場所を探しながら登る。
そんなとこ殆どないけど。

7/29 6:04

オダマキの花。お花って癒しだわ。

7/29 6:10

後続Pがいないので気が楽。

7/29 6:33

7/29 6:52

いや〜絶景。

7/29 7:04

7/29 7:11

池ノ谷乗越へ。
慎重に登る。

7/29 7:13

浮石だらけ。

7/29 7:22

Tさんの的確な指示で進む。

7/29 7:26

八ツ峰バックに。

7/29 7:31

7/29 7:47

本峰と立山。
昨年GWに立山に行ったな〜あそこから本峰を見たな。

7/29 7:51

熊の岩にテントが見える。

7/29 7:58

7/29 8:13

長次郎の頭の下部を巻きながら進む。

7/29 8:37

目の前に本峰が。
こうやって見ると「登れるんかいな」と不安になる。
今更引き返せないけど・・・
本峰より4人組のPが降りてきていたが、途中で引き返していた。

7/29 8:46

長次郎の頭より残置ロープにて下降。

7/29 8:55

本峰取りつき。長次郎の頭をバックに。

7/29 8:55

先に登らしてもらった。
ルート見ながら慎重に。岩が剥がれるので押さえつつ。

7/29 9:06

フリーで登れるけど気が抜けない。

7/29 9:08

すごい所だ。

7/29 9:16

7/29 9:33

本峰着。
頂上は別世界のような人混み。

7/29 9:33

人混みから離れ休憩。

7/29 10:15

やったー
初の剱岳登頂です(#^.^#)
感動も束の間。
さ〜これから地獄の下山。

7/29 10:48

ヨツバシオガマ

7/29 10:50

早月尾根の最初の下りは鎖オンパレード。
重荷でバランス崩すので慎重に。
カニのハサミと言われてるらしい？
知らんけど。

7/29 11:25

7/29 11:57

7/29 11:58

ウスユキソウ

7/29 12:08

コオニユリ

7/29 12:08

熱中症でフラフラになりながらの下山。

7/29 14:03

早月小屋にようやく着。
熱中症でとにかくしんどい。
横になって雪渓から取った雪を各所に当ててクールダウンした。
少し回復。

7/29 16:42

早月尾根はとにかく立派な杉の木が多い。
でもしんどすぎて「でっかいな〜」と思うだけ。

7/29 16:43

途中からスコールのような雨が降ってきた。
レイン装着。
しばらくすると止んだ。

7/29 18:20

とにかくしんどい下山。足が痛すぎて辛くて泣きそうだった。
なんとか下山できた。ほんまにしんどかった。

7/29 18:21

「試練と憧れ」
今の私には心に染みます・・・
この後、お風呂に入ってご飯食べて帰宅したら2時でした。
ノンストップで運転するTさんの横で死んだように爆睡していまいした(-_-;)　超人やわ。

撮影機器：

AQUOS sense4 basic A003SH ワイモバイル シャープ

感想

kurinneko

去年の夏に計画していたが、悪天候にて中止となった池ノ谷。
私の足の故障にて、今季も中止と思っていたが、大分回復しているため行くことに。

当初は、初日で三ノ窓。2日目で下山。と計画していたが、甘かった…
予備日を含め、3日分の食料、水等々。体力オバケのTさんに、共同装備のテント、ロープを持ってもらってはいたが、荷が重い(-_-;)
初っぱなから、ルーファイしながらの悪路と、暑さと虫の襲撃、睡眠不足にて足が進まない。初日は池ノ谷出会にて早々に幕営。ここで、3日間の行程確定となった。

2日目は快晴の中、左俣に向けて進むが、思った以上に雪渓が崩壊。
Tさんが昔ここに行った時と全然違うらしい。温暖化を目の当たりにする。
雪渓が壊れる大きな不気味な音を聞いた。
自分の足の下はどんな雪の厚さなんだろう？
もし、崩壊したらどうなるんだろう？
雪渓を歩いていると、Tさんが、「そっちはいったらあかんで」と何度もアドバイスをくれた。気が抜ける時なかった。
雪渓が薄く壊れている箇所は巻く必要があるが、これがまた大変でした。
重荷を担いでの登攀となるため、安全を期してロープ使用する場所もあった。
雪渓終了後は、沢登り&ざれた岩場や砂地。
これまた足を取られ進まない。体力をどんどん奪われる( ゜Д゜)
おまけに小雨が降り遠くで雷鳴が聞こえる。不安になったが小雨で終わり良かった。
三ノ窓まで、昼過ぎには着くかな？なんて考えていたけど、ゆっくりゆっくり進み、日没間際に三ノ窓到着。幕営地前は鹿島槍などの絶景が広がる。三ノ窓からの池ノ谷の夕陽は格別でした。

最終日の朝も快晴。熊の岩に幕営し、チンネ登攀するクライマーと少し話をした。私もいつかチンネ登攀するのかな？今の所そんな気持ちはないかな…（しんどすぎてクライミングする余裕なし）
今日の行程は北方稜線から剱岳へ。早月尾根にて下山の長丁場。
三ノ窓から池ノ谷ガリーへ。池ノ谷ガリーは噂通りのざれた谷。私達しかいないので、落石してもなんとかなるので気が楽。左際がまだ登り易かった。
池ノ谷乗越に到着後は長次郎の頭まで進む。Tさんの的確なルーファイにより、頭の下を巻いてトラバース気味に進む。
どんどん剱岳が近くなる。頭より残地ロープにて剱岳の取りつきに降りる。剱岳を目の当たりにすると、どうやってフリーで登れるんやろか？と不安になる。しかし、行ってみて考えるしかない。Tさんにお願いして一部先行させて頂いたが、なんどか行き詰まり自分のルーファイ力の無さを痛感。
しかし、思ったよりも難しい所もなく頂上に到着！！
頂上は今までと一変し沢山の登山者。祠の前の写真を撮るのに渋滞が(笑)
お天気最高で皆笑顔。ヘロヘロなのは私たちだけのような・・・('Д')

さ~これから下山。
バカ尾根と言われる早月の下山は・・・
この体力を使い果たした身体には地獄でした・・・
暑くてまたもや熱中症になりふらふら、熱中症から回復後は足の痛みとの闘い。
「もう山辞める」と初めて思いながらの辛い下山でした。
休み休みだったので、下山は18時過ぎてしまいました。

今回憧れの地に行けましたが、自分の力の無さを痛感。
Tさんなしではありえない山行。
しかし・・・自分にはまだまだオーバースペックでした。
しかも、捻挫でろくにトレもせず。熱中症になりやすいと知りつつ対策を怠り・・・
お天気に恵まれ最高の山でしたが、それよりも反省点が多すぎました。

こんなしんどいのはもうええかな？

コメント

marron1208

今年は足首の怪我で無理かなと言ってたけど、行ってきたのね〜！
長丁場、しかも最後は早月尾根で下山とは...
ルーファイ力ないとヤバそうなルート
流石のTさん👏
3日間のテン泊装備かかえて、無事の帰還
お疲れ様でした〜
いい経験してきたね

kurinneko

marron1208さん

ありがとうね。
無理かなぁと悩んだけどせっかくのチャンスやから行ってきたよ。
それにしてもしんどかった💦
これから剱岳は室堂からやなぁ

aki105

YAMAPにコメントありがとうございます！
劔近くでお会いした3人組のものです。

私も初めての試練づくしでヒヤヒヤものでした。。とにかく怪我もなく帰れてよかったです。kurinnekoさんもこれからもご安全に。🙇‍♂️

chanko

相変わらず、読んでるだけで、お腹いっぱいになるレコ、ありがとう♪そしてお疲れ様でした。
しかしTさんはホントおばけやね。絶対、緑の血が流れてるで（笑）

kurinneko

chankoさん

ほんま凄すぎるわ…
帰りノンストップで運転し続けたのは恐怖すら感じた(^^;
なんやろ？あの体力は…