日光白根山(湯元から往復)〜最高の天気に恵まれ感謝〜


- GPS
- 10:26
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,419m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
当日のいろは坂は午前6時前の登りで凍結していませんでした。戦場ヶ原から湯元までは雪道で部分的に凍結しています(当日は約10Km)。AWDを過信してノーマルで湯元ビジターセンターPまで行ってしまいました(コンビニではいろは坂の取りつきでチェーンをするよう薦められました) 帰りは午後5時過ぎにノーマルのままでビジターセンターPを出ましたが、湯元から戦場ヶ原までの凍結もかなり減退していました。いろは坂もほぼ問題なし ただし、天候により路面の状況は変わりますので、ノーマルタイヤの方はチェーンを必ず携行してください |
コース状況/ 危険箇所等 |
スキー場から外山鞍部: スキー場の第2リフト終点の登山口からアクセスしました。外山鞍部への急登があるのでアイゼンを装着してツボ足覚悟で進みましたが、特に問題ないツボ足でした。先行者は外山鞍部への登山道の取りつきに向けて直登されていました。外山鞍部への急登は結構きついです。視界もありません。前爪のあるアイゼンを用意された方が登りやすいと思います 外山鞍部から前白根山: 尾根を行きます。先行者はアイゼン装着のツボ足の方とスノーシューの方の二人でした。私はスノーシュー訓練のために途中からあえてスノーシューを装着しました。途中で抜いて行かれたカップルはアイゼンでした。天狗平への最初の登りがきついですが、振り返っては男体山ファミリーや中禅寺湖、登りきってからは皇海山方面、那須方面などの眺めを楽しみながら歩けます。前白根山は風の通り道なのか、強風のことが多いです(当日も) 前白根山から避難小屋: 前白根山から避難小屋へ向かう稜線は風が吹きつける五色沼側は比較的クラスト状態で、少し内側を歩くとツボ足状態になります。避難小屋への下り坂は風は弱まるのですが、雪は柔らかく足元を取られやすい 奥白根登り口から奥白根山頂: 奥白根の樹林限界近くまでは雪が柔らかい。先行者のおかげでアイゼンのツボ足で行けました。森林限界より上の急斜面は、アイゼンを効かせて登る3月頃の雪面と異なり、表面に雪が積もった状態です。蹴り込みながら先行者の踏み跡をステップにしてたどらさせていただきました(ありがとうございました) 奥白根から避難小屋: 急斜面の下りは緊張します。転倒しないよう注意しながら、登りのステップを使って下りるのが良いかと思います。ある程度下れば、あとは大胆に下れます 避難小屋から前白根山: 登り返しますので、追い打ちをかけられるように体に来ます。避難小屋から尾根まではスノーシューやワカンを使用したいくらいですが、前白根への登りは雪が少ないのでアイゼンが必要です。悩ましいところです 前白根山から外山鞍部: 雪面を活かして結構なペースで下りられます 外山鞍部からスキー場まで: 体力も相当消費していますので、スピードを出し過ぎて転倒や滑落しないよう注意しながら下りてください。結構長く感じる急な下りです |
その他周辺情報 | お薦めは奥日光高原ホテルの温泉です(800円)。非常によい硫黄泉です。ただ、宿泊者の状況によって、日帰り温泉の時間が限定されますので、利用には当たり外れがあります http://www.okunikko-kougenhotel.com/hotspa.shtml 今回はやしおの湯を利用しました。アルカリ泉で少しぬるっとします。汗を流す分にはいいですが、循環式ですし塩素のにおいもします。湯元の日帰り温泉を利用されることをお薦めします http://www.city.nikko.lg.jp/nikko-kankou/kankou/nikko/onsen/yashio.html |
写真
感想
天気予報が完璧に晴れの甲武信ヶ岳と午前中の早い時間が怪しい日光白根山と迷ったあげくに日光白根へ。昨年3月下旬の三連休に出かけて、奥白根山の急登を登り切り、頂上まで標高差あと23mのところで撤退した日光白根山。心の中でずっと引っかかっていた。どうしても冬の日光白根の頂上に立ちたくて、今回の天気にかけた。結果は大正解。素晴らしい天気で、風も日光白根山としては弱かったと思います。
外山鞍部への急登は、今回もヘロヘロ、バテバテで、タイムもさほど変わらず、この一年の山行の成果を実感できなかった。途中でスノーシューに履き替えたりしたものの、前白根山への到着が昨年より時間がかかったのには正直へこんだ。しかしながら、奥白根山の全容がくっきりと見え、何が何でもこの好天を活かして登りきると心を奮い立たせる。
前白根へ向かう途中でお会いしたカップルの方に、この時間から奥白根の頂上まで行けますかと聞かれ、4時半頃には駐車場に下りられますよと見えを切った手前、とにかく頂上を目指す。今回は先行者が二人いて、カップルが先に急登に向かったので、私を入れて合計5人が湯元側から頂上に立ったと思う。
先行者二人は急登斜面の最後の方ですれ違ったが、最初に下りてこられた年配の方はダブルアックスでしばらくクライムダウンされ、そこから一気にまっすぐ前向きに下りて行かれた。クライムダウンの四肢の動きはなめらかで無駄やよどみがなく、芸術的な下り方でしばし見とれてしまった。
関西弁のカップルが頂上にいる間に私も登頂でき、写真を取り合ったり山座同定などを楽しんだ。男性は非常にしっかりした足取りで、女性もそれについていっていたのには感心した。当方は一杯いっぱいで、彼我の違いを痛感させられた。急登の下りでは、すぐ後を下りはじめたが、万一私が滑落して先を行く彼等を巻き込んではまずいと思い、斜面の反対側を下りた。誰の踏み跡もない急斜面を敢えて下りて、ビビりの解消の練習にもした。
天狗平あたりで横道にそれて、スノーシューで一気に白根沢を下ろうとしたが、昨年下りたポイントが分からず、通過してしまった。結果的に、あの嫌な外山鞍部からの道を下ることになり、うんざりした。
本日、避難小屋泊まりは6名かと思われる。下山時にすでに避難小屋に到達していた二人と、前白根に登り返す時にすれ違った熟年(失礼!)カップル、それに天狗平から下りる途中ですれ違った日本語ペラペラ?の外人さん二人だと思う。自分もいつかあの避難小屋を利用してのんびりと奥白根をやり、反対側へ下って、五色沼を散策するような山行をやってみたい。
駐車場には予定よりも30分遅れとなってしまったが、ヘッデンを使わないで済む時間に下りてこられて良かった。最高の天気に恵まれて冬の日光白根山の頂上まで到達でき、昨年来、心に引っ掛かっていたものが取れてすっきりした。今日も感謝感謝
コメント
この記録に関連する登山ルート

Pinball_1957さん、こんばんは!
10時間を超える冬山登山、お疲れ様でした!
冬の前白根山から見る、奥白根山、キレイですね〜!
青空と360度広がる山々の展望も素晴らしい。
急斜面の緊張が伝わってきます :-登った後のピークの写真、いいですね!
スノーシューも楽しまれたようで
奥湯本の温泉、私も好きです
Jimny-Hikerさん、コメントありがとうございました
このコースは歩行距離の割には時間がかかり体力を消耗するコースですね
今回は先行者2名の方のトレースに助けられ、さらに最後の急登はカップルのトレースも加わって、苦労することなく登ることができました
先行者2名のトレースからも、微妙な積雪量だったと思います。私も部分的にスノーシューを使用しましたが、カップルのように無くてもいけたと思います(彼らもワカンは持っていましたが使用していませんでした)
スキー場から外山鞍部の登山口までは付けたいところですが、外山鞍部への急登はジグザグと切り返しますし、木の間を登るのでスノーシューは取り回しがしづらいです
鞍部から前白根までの稜線は欲しいところですが、前白根のあたりは風で雪が飛ばされていますので、ワカンやスノーシューを外すことになりますし、避難小屋から森林限界まではふかふかの雪で、また付けたくなります
取ったり付けたりが面倒なので、あのくらいの雪だと少々しんどいですが、ツボ足で通すというのもありかもしれません
スノーシューは沈み込みに対しては効果抜群ですが、岩や根っこなどの障害物があると歩きづらいです。登りはヒールリフターを上げて快適ですが、下りやトラバースなどは歩きづらいですね。使いこなすまでには、まだまだ修行が足りません
ところで、先日Jimny-Hikerさんが北八ヶ岳で遭遇した某BS名峰番組のロケは、今週土曜の放送ですね(1月31日)。楽しみです
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