荒川岳・赤石岳縦走 DAY4 荒川岳を後に三伏へ

2023年08月10日(木) 〜 2023年08月13日(日)

• GPS: 43:17
• 距離: 53.2km
• 登り: 4,774m
• 下り: 4,746m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 1:11
• 合計: 10:02

6:07 鳥倉林道ゲート（駐車場）
6:57 6:57 鳥倉林道登山口
8:07 8:08 豊口山のコル
8:47 8:48 ほとけの清水
9:16 9:25 塩川・鳥倉ルート合流点
9:42 9:43 三伏峠小屋
9:47 9:47 塩見・烏帽子分岐
10:50 10:51 烏帽子岳
11:36 11:37 前小河内岳
12:20 13:04 小河内岳
14:26 14:27 大日影山
14:35 14:45 瀬戸沢の頭
15:12 15:13 板屋岳の肩
15:18 15:19 板屋岳
16:09 高山裏避難小屋

2日目

• 山行: 9:06
• 休憩: 2:08
• 合計: 11:14

4:04 高山裏避難小屋
4:38 4:41 高山裏縦走路水場
7:23 7:49 前岳
8:05 8:12 中岳
8:19 8:47 荒川中岳避難小屋
10:12 10:44 悪沢岳
10:59 10:59 丸山
11:41 12:11 千枚岳
13:23 13:23 丸山
14:05 14:07 悪沢岳
15:18 荒川中岳避難小屋

3日目

• 山行: 7:41
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:31

4:40 荒川中岳避難小屋
4:43 4:43 中岳
5:04 5:05 お花畑（荒川前岳南東斜面）
5:38 5:38 荒川小屋
6:07 6:07 大聖寺平
6:51 6:58 小赤石岳の肩
7:16 7:18 小赤石岳
7:29 8:02 赤石岳・小赤石岳間分岐
9:05 9:05 小赤石岳の肩
12:29 12:36 お花畑（荒川前岳南東斜面）
13:07 13:07 中岳
13:11 荒川中岳避難小屋

4日目

• 山行: 10:21
• 休憩: 0:45
• 合計: 11:06

5:00 宿泊地
5:08 5:10 前岳
6:26 6:34 高山裏縦走路水場
6:53 7:09 高山裏避難小屋
8:17 8:19 板屋岳
8:21 8:23 板屋岳の肩
8:48 8:50 瀬戸沢の頭
8:56 8:57 大日影山
10:46 10:46 小河内岳
11:42 11:43 前小河内岳
12:25 12:26 烏帽子岳
13:26 13:26 塩見・烏帽子分岐
13:34 13:34 三伏峠小屋
13:46 13:50 塩川・鳥倉ルート合流点
14:07 14:08 ほとけの清水
14:37 14:38 豊口山のコル
15:13 15:17 鳥倉林道登山口
16:06 鳥倉林道ゲート（駐車場）

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

荒川中岳避難小屋に宿泊。
一日で一気に三伏峠経由で鳥倉林道へ下山。

コース状況／危険箇所等

高山裏小屋、小河内岳避難小屋は8/20に管理人が下山。
高山裏の水場は7月に枯れて、荒川岳方面に15分のルート上の水場を利用。
荒川中岳避難小屋には水場なし。

荒川前岳稜線上のルートは一部完全に崩落していて、ハイマツの上を無理に行くしかない。

写真

8/13 8:04

【名残惜しい下山】
4日目。どっぷり南アルプスに浸かった身体は下界に下りるのを拒否して足はなかなか前に進まないのでした。

8/13 4:49

【8/13 DAY4】

明けゆく空。シルエットの奥秩父。

8/13 4:53

富士山。
天気予報では午後から徐々に台風の影響で不安定なら天候との事。

8/13 4:54

南アルプス北部の山々。
早出に越したことはない。

8/13 5:09

悪沢岳から出る太陽。
出発しよう。

8/13 5:15

行きに通った前岳の崩落個所を振り返って撮影。
赤線が本来あった（だろう）踏跡。
完全に崩落してしまっていて歩けない。

8/13 5:14

仕方なくハイマツの上を無理やりトラバースするしかない（黄色は高山裏から登りにとった場合）。高山裏の小屋番の方からも今年はこれで通過するしかない、と言われた。

8/13 5:15

前岳カールは目の前のピークを右から回り込んでから下る。

8/13 5:24

さらば、赤石岳。
いい山だ。

8/13 6:31

カールを一気に600m下り切ってトラバース道へ。
途中の水場で補給。高山裏からはここまで水を汲みにこなければいけない。

8/13 7:08

高山裏小屋。
小屋番の方と声をかわししばし歓談。一昨日のお礼を言って出発。

8/13 7:19

しばらくで見つけたのはなんとタカネビランジの花！
これには驚いた。

8/13 7:55

咲き乱れるキオンの花。

8/13 7:57

振り返ると、大きく荒川前岳・中岳。

8/13 8:02

朝出出来た中岳避難小屋が見える。

8/13 8:13

そして赤石岳。
先を急ぐはずが、やっぱり立ち止まってしまう。

8/13 8:14

今朝一気に下りてきた荒川前岳カールを見る。
あっという間だった。

8/13 8:29

北の展望。
小河内岳と蝙蝠岳。

8/13 8:36

大日影山付近は花が多い。
マルバダケブキ。

8/13 8:39

トモエシオガマ。
手裏剣みたいだ。

8/13 8:49

ミヤマシャジン。

8/13 8:49

カワラナデシコ。

8/13 9:55

ハイマツの向こうに振り返る、峨峨とした大日影山尾根。

8/13 10:14

小河内岳の登り200メートルに汗をかく。

8/13 10:25

足元にゴゼンタチバナ。

8/13 10:35

小河内岳避難小屋。

8/13 10:37

1階に5人ほどが宿泊出来る。2階への階段は冬期用出入口。

8/13 10:56

ハイマツが素敵な小河内岳の山頂部。

8/13 10:58

これは面白いっ。

8/13 11:11

この日高山裏から三伏峠までで出会った登山者は5人ほど。全員が北上で同じ方向。荒川岳方面に歩く人は誰も会わなかった。

8/13 11:11

イワウメの朔果。

8/13 11:19

タカネシオガマ。

8/13 11:20

小河内岳を振り返る。

8/13 11:25

先には前小河内岳。

8/13 11:34

ミヤマダイコンソウ。

8/13 11:43

ミヤマコウゾリナの花。

8/13 12:25

烏帽子岳山頂。

8/13 12:35

三伏峠小屋が見えてきた。

8/13 12:39

ガレから見た前小河内岳（左）と小河内岳（右）。

8/13 12:52

シャクナゲ掻き分け進む。

8/13 13:05

三伏峠お花畑のタカネマツムシソウ。

8/13 13:07

塩見岳ともお別れ。

8/13 13:16

三伏峠。
ここで最後の休憩。

8/13 14:19

帰りはまた花を見て下る。
カニコウモリ。

8/13 14:24

ミヤマダイモンジソウ。

8/13 14:31

サラシナショウマ。

8/13 14:40

歩いてきた主稜線が見えた。
小河内岳だろう。

8/13 14:46

キオン。

8/13 15:04

美しいカラマツの植林帯。

ゴール！
4日間よい天気に恵まれて南アルプスを歩けました。

撮影機器：

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ GPS ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

kenny

いつも旅に出る度に思う。その土地に滞在して幾日か過ごしていると、自分の感覚やペースがそこに「馴染んで」くるのを感じる。

山もそうで、贅沢かもしれないけれども出来れば身体や思考が自然と一体化するぐらいに思えできたのは、いつも山に入って少なくとも3日目ぐらいからだろうか。
最近は日帰りまたは週末1泊が多く、いわゆる「弾丸登山」になってしまう場合もあって、決して健全ではないなぁ、と思いながらもチャンスがあれば本来好きな旅のスタイルに戻りたいと願っていた。

今回、往復というスタイルで奥深い南アルプス南部の山々へ分け入ったのだが、同じ道を行き帰りすることでより深く「馴染む」事ができたようだ。
限られた時間、同じところを歩くよりは新しい場所、違う景色、と望みがちになるけれども、この大きな山々にはやっぱり「がっぶり四つ」で向き合うのがあっている。通過するだけなのは味気なさすぎる。

汗をかき、喘ぎながら大きな山を越えていく南アルプスのイメージに軽快な往復登山を組み合わせた今回のスタイル。
これには4日間という日数が必要ではあったけれど、多くの花と出会い、ガス湧くのが北アルプスなどに比べて時間的にかなり早い南アルプス南部の山々の姿を最大限見ることが出来てとても満足の行く山旅だった。

「登山」もいいけど、年に幾度かは「山旅」をしたいものです。