権現岳
- GPS
- 39:32
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
- 山行
- 0:134
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:426
- 休憩
- 0:75
- 合計
- 0:00
天候 | 初日:雪 2日目:雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自動車を使う場合、この時期は天女山の駐車場までは入れないので、天女山入口交差点付近にデポすることとなる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所としては山頂直下のトラバースが挙げられる。また、高温ゆえに天女山の駐車場くらいから下はかなり滑った(初日は問題がなかったが。)。 |
その他周辺情報 | 下山後は区々に分かれて帰京したが、namemaniaほか3名は甲斐大泉温泉へ。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
いわゆるプラティパス
食器
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュラフ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ファーストエイドキット
テント
テントマット
ロープ(8mm×30m)
|
備考 | いわゆるプラティパスを2つ持って行ったが、1つは破損して、中に入れた水がザック内で漏れていた。水漏れは事前に確認すべき。 |
感想
権現岳(八ヶ岳)
1 序
日本山岳会YOUTH CLUB(以下「ユース」という。)の
雪山入門教室になんちゃってスタッフとして今年も参加。
なお、本年度の雪山入門教室の記録はこれが最初で最後であるが、
年に1回だけ何となく講習会をやっているのではない。
ユースの関係者で記録のようなものを書くのはnamemania以外にいないため、
namemaniaが参加しない講習会の記録は書かれないのである。
ユース主催の非日本山岳会員向け講習会は、ユースの一部局である
ワンダーフォーゲル部主催の講習会(テーマは色々あり、毎月開催される。)と、
同じくユースの一部局である青年部主催の雪山入門教室(年3回)とがある。
日本山岳会は、ほかの山岳会に劣らず多くの人材を抱えているので、
それぞれの講習会は初心者には役に立つと思う。関係者が言ってもあまり説得力はないが。
興味のある向きはhttp://jac.or.jp/20142015.html を参照されたい。
広告はこのくらいにして、本題たる記録は以下のとおり。
2 講習の記録
(1)概要
今回の講習会は雪山入門教室ということで、雪山の初歩的な技術の講習会であった。
3回目の今回は冬山のテント泊の技術を練習してもらうことを目的としていた。
以前の3回目の講習会の場所は、鳳凰三山であったり
谷川岳で雪洞泊だったりしたが、今回は八ヶ岳の権現岳で講習会を行った。
権現岳は日帰りでも歩かれる山であるが、上記のとおり冬山のテント泊の練習であったため、
初日は天女山入口交差点から登り始め、1850mくらいでテントを張り、
翌日権現岳に登頂のうえテントを撤収して下山というスケジュールで行動した。
なお、講習生は8名(うち1人は仕事の都合で2日目のみ参加)で、
スタッフはガイドを含めて4人であった。
(2)初日
9時5分に小淵沢駅で集合し、スタッフの車で天女山入口交差点へ。
namemaniaともう一人のスタッフは都合により天女山入口交差点で合流。
準備をしてから早速入山。初日は500mほどしか登らないので、
さして苦労することなくテント場へ到着。
滑る箇所も危険箇所もなく、アイゼンは不要であった。
非常に気温が高く、行動中はTシャツでちょうど良かった。
テント場では、まず全員でテントを張り、その後は水を作ったり
ルート状況の偵察(必要があればルート工作も)をしたりした。
namemaniaはルート状況の偵察班に入り、
400mほど偵察とステップ作りをしてからテント場に戻った。
3月7日現在では比較的雪がしっかりしていてステップが作りやすかった。
ただし、下山時にシリセードで降りたりしたため、跡は残っていない。
15時過ぎには活動が終わり、あとはまったりと過ごし、20時半ころ就寝。
(3)2日目
ア 前三ツ頭まで
5時半起床で7時出発。
寝た場所には銀マットがなかったが、全然寒さは感じなかった。
実際、Tシャツのうえに長袖を羽織っていたが、
出発後すぐに大汗をかく始末で、程なくしてTシャツに。
そうこうするうちに2日目のみ参加の講習生が追いついたので合流。
前日の偵察で、急斜面のうえをトラバース気味に登る箇所が何か所かあり、
うち1か所は雪が少なめかつ堅めだったので、テント場からアイゼンを付けた。
が、高温のためすぐにアイゼンに雪がくっついて非常に歩きにくかった。
前三ツ頭までは件の箇所以外で問題になるところはない。
ダマになっていたとはいえ、苟もアイゼンを履いていたためか、
前日にちょっと怖かったところも問題なく通過。
そんなわけで前三ツ頭までは問題なし。
ただ、講習生の一人が少しバテて遅れはじめる。
かなり汗をかいていたので、レイヤリングの失敗が原因かと思っていたが、
別のスタッフからは精神的なものではないかとのコメントもあった。
本人から話を聞いていないのでこれ以上のことはいえないが、
いずれにしても経験を積んで欲しいものである。
イ 権現岳山頂まで
前三ツ頭から三ツ頭までは、時には先行者のトレースを辿り、
時にはラッセルしたが、いずれにしても大して問題はない。
一休みして権現岳山頂へ。
権現岳までは山頂直下にちょっといやらしいトラバースがあるが、
それ以外はそれほど問題ないと思う。
そのトラバースも、高所恐怖症でなければ特に問題はなく、
高所恐怖症の人もしっかりピッケルをついてゆっくり歩けば、
トラバースが大嫌いかつ大の苦手で高所恐怖症の
namemaniaが問題なかったので、特に問題はないはず。
そのトラバースを終えればあとはほんのちょっと登って権現岳の山頂へ。
山頂が狭いこともあり、全員の写真を撮らずに一休みしてから下山開始。
なお、前三ツ頭まででバテ始めていた講習生には、
三ツ頭からはCLが付き添ってゆっくり来ることになったが、
三ツ頭と権現岳との間のコルで引き返した。
このように、パーティーメンバーが疲労困憊してしまったような場合は、
前記のトラバース箇所は念のためロープを使うのがよいと思う。
ただし、山頂側にはよい支点がないので、30mでは足りず2本つないだ。
50mなら一本で足りると思う(下山時に練習がてらロープを張った。)。
ウ 下山
上記のとおり一か所ロープを使ったが、それ以外は問題なし。
ただ、高温の影響と思うが、アイゼンの利きがあまりよくなかった。
アイゼンは前三ツ頭で外し、あとは適宜シリセードしながらテント場まで。
なお、講習生の一人がアイゼンを外したあとかなり滑っていた。
歩くときに足を置きに行っていたところ、高温のため雪面が融けていたためと思われる。
キックステップを覚えてもらって、以後は問題なくテント場まで。
テント場で三ツ頭と権現岳との間のコルで引き返した講習生およびCLと合流し、
テントを撤収してから最後の下り。
傾斜はそれほどないが、雪が腐っている箇所が多く、
よく滑るところキックステップをするほど雪もなく、転ぶ人多数。
ここが一番の核心部だった模様。
3 若干の感想
今回の講習会が雪山デビューという人はいなかったためか、
見ていた範囲では歩き方の基本はできているように思われた。
テント生活については、雪山のテント泊が初めてという受講生もあり、
必ずしもテキパキできないところも認められたが、これは慣れなので、
今回の経験をうまく吸収しつつ、どんどん山行を繰り返してもらえればと思う。
namemaniaがある程度できるようになっただからそれで問題ない。たぶん。
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