色付き始めた裏岩手縦走路―松川温泉から岩手山日帰りピストンと三ツ石山周回
岩手県
秋田県
e351spAz
その他1人 - GPS
- 33:00
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 2,700m
- 下り
- 2,670m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:05
| 天候 | 9/24：晴 9/25：曇(強風) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
9/23（土） 大宮09：32（東北新幹線🚄はやぶさ11号） 盛岡11：20 盛岡バスセンター🚌13：30（岩手県北バス￥1210）SUICA可 （盛岡駅東口3番🚌13：42） 松川温泉🚌15：32 （前泊）松川温泉松川荘♨️ 9/24（日）松川温泉松川荘♨泊 復路： 9/25（月） 松川温泉🚌16：20（岩手県北バス￥1160）SUICA可 盛岡駅前🚌18：09 盛岡18：50（東北新幹線🚄はやぶさ42号） 大宮20：39 |
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感想
昨年、三ツ石山と岩手山に登りに行ったが、天気が悪く三ツ石山しか登ることができなかった。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4723824.html
今年も松川温泉に泊まり、2日目に三ツ石山を周回、3日目に岩手山を松川温泉から馬返しに抜けようと計画した。
ただ2日目の天気が良く3日目は崩れそうな予報になったため、2日目に岩手山に登ることにした。
今年は暑さが続いているので三ツ石山の紅葉も進んでいないようなので岩手山を優先したい。
そうすると松川温泉から岩手山を往復することになりコースタイム11時間30分のロングコースとなるが仕方がない。
初日9/23松川温泉へは盛岡駅からもバスに乗れるが、盛岡バスセンターが始発なのでそこまで歩く。
昨年は雨の中盛岡の街中を歩いたが、今年は気持ちのいい秋晴れ。
盛岡の街中から見る岩手山は本当に迫力がある。
盛岡には何回か来たことがあるが、こんなにも雲のない岩手山を見たのは初めてだ。
明日もこの晴天が続いてほしい。
昨年は雨の中お祭りをやっていたが、今年は気持ちのいい晴天、ただしお祭りはやっていなかった。
昨年は建設中だった盛岡バスセンターの建物が完成していて建物はきれいだったがトイレは意外と狭かった。
松川温泉に向かう車窓の風景は見覚えあるものばかりで、もう1年も経ったのかという気がする。
昨年は松川温泉松楓荘に泊まり、今年も年が明けた頃に早々と予約したのだが春頃に今年は営業できないと連絡がありキャンセルとなってしまったので代わりに隣の松川荘を予約していた。
松楓荘は廃業してしまったのだろうかと見に行くとなんと営業しており、女将さんに伺うと冬に温泉の配管が潰されてしまったが復旧し5月から営業を再開できたとのことだった。
松川荘はバス通りから川沿いへ少し下ったところにあり、岩手山への登山道に一番近い。
松川温泉は3軒の宿があるが、風情のある松楓荘と高級で設備のしっかりとした峡雲荘、そして松川荘はその2つの良い所取りをしたような宿だった。
登山口にも一番近いし、友人は次もここで決まりとのこと。
翌日9/24、岩手山へ松川コースで出発。
宿の方が登山道付近はクマが多いとおっしゃっていたので、2人そろって鈴を付け友人は時折笛を吹いていく。
距離は長いけれど急登はなくブナの森を行く。
姥倉山に近づくと三ツ石山の稜線が間近で、その向こうに7月に歩いた秋田駒ヶ岳や乳頭山が見え、こんなにも近いのかと思う。
そして遠くには鳥海山がすっきりと青く聳えている。
小さな山頂標識のある姥倉山山頂に登ると目指す岩手山の山頂が見えた。
すれ違った方は八幡平から三ツ石山を経て縦走してきたとのことだ。
姥倉山から先、切通しの間には草木の少ない平原があり、ここはあちこちから噴気が上がっている。
ピンクテープの付いた棒があちこちに立っていて、そこがコースなのかと思ったら噴気孔の出ている場所を示しているようだ。
確かに噴気孔に足を突っ込んでしまったら大変だが、登山道を示すことの多いピンクテープ以外の色のテープの方がいいような気がした。
友人曰くこの辺りの雰囲気は「サルの惑星」とのことだったが、猿の惑星って確かもっと砂だらけだった気がする。
切通を過ぎると鬼ヶ城のギザギザのアップダウンが始まる。
時にはすごく狭い熔岩の隙間を縫っていく。
そしていつの間にか岩手山の山頂が間近に迫っている。
山肌にはリンドウが目に付くくらいであとは時々シラタマノキが白い実を付けているのが目立つ。
不動平に到着すると突然人が増える。
圧倒的に東側、滝沢市側からの馬返しから登ってくる人が多いのだ。
ここからは火山特有の砂礫の登りになり、富士登山とか御嶽山登山と同じ雰囲気だ。
見晴らし良く気持ちはいいが、これだけではちょっとつまらない気がする。
裏岩手縦走路を歩いて来たからこそ、この砂礫登りも楽しめる。
山頂を目指す最後の登りなどは本当に富士山の最後の登りとなる馬の背にそっくりで、ミニ富士山といった趣だった。
山頂はかなり賑わっていたが、富士山とは違って外国人の姿は見当たらず、インバウンドの波は岩手山までは届いていないようだ。
秋晴れの本当に気持ちの良い日で、眼下には御釜、目の前には秋田駒ヶ岳、遠く鳥海山、八幡平の西のきれいなピラミッドは森吉山のはずだ。
せっかくなので山頂をひと回りしてから下りることにする。
東側は盛岡市街地が下に見え、その向こうには北上高地で早池峰辺りに雲の列ができている。
不動平からお花畑の方へ行くととたんに人がいなくなる。
思った以上に下り難い熔岩のゴロゴロした下りで、ここを登ってくる人は大変そうだ。
「お花畑 0.1�辧廚良玄韻�ら木道のあるお花畑が本当に長く、お花畑で話した人も「お花畑詐欺！」と言っていた。
花のない季節のお花畑の木道にはホシガラスがとまっていた。
あまり人を怖がらないのはライチョウと一緒だ。
大地獄分岐から先は県民の森への登山道が延びていて、ダイナミックな火山風景が面白い。
切通に戻り、行きはスルーした黒倉山に登ることにした。
黒倉山からは岩手山の雄姿、そして反対側に三ツ石山までつながるたおやかな稜線。
次は松川温泉から三ツ石山を越えて乳頭山、そして乳頭温泉まで縦走するのも楽しそうだ。
まだほとんど緑色だが、所々の枯れ葉に秋を感じるブナの森を下る。
色付く前に茶色になっている葉も多く、今年は色付く前に霜が降りて枯れてしまうパターンなのだろうか。
松川荘に戻ると宿の方にクマに遭わなかったかと尋ねられた。
なんでも朝、宿から岩手山登山口までの林道をクマが歩いていたらしい。
鈴か友人の笛のお陰でクマに遭遇せずに済んで良かった。
最終日9/25は三ツ石山へ。
朝起きると思っていた以上の曇天。
移動性高気圧は足早に通り過ぎてしまったようだ。
今回メインの岩手山を松川温泉から往復するのはちょっと大変だったが、昨日登っておいて良かったと思う。
昨年は雨で停滞し合計5時間以上も温泉に入ってしまったため脱水で苦労した源太ヶ岳へも、今回はぐんぐん高度を稼いでいく。
背後に見える岩手山も鬼ヶ城の辺りはすっかりと雲に覆われ、今あの中にいたらかなり寒いだろう。
本当に昨日は良い秋晴れだった。
源太ヶ岳で稜線へ出るとものすごい強風でとてもゆっくりとしていられない。
ウィンドブレーカーを着込み、大深山、小畚山、覘標ノ台と休憩しようと思っていたピークを次々と通り過ぎていく。
今日の天気に比べると昨年の三ツ石山は脱水で苦労したが天気には恵まれていたのだ。
三ツ石山山頂もすごい強風で、写真を取り合っただけで通過。
昨年もこの時季でちょっと紅葉にはちょっと早く、全体的に橙色に染まっていたが、今年はうっすらと黄色くなっているだけだ。
三ツ石山だけをピストンする人が多いらしく、三ツ石山の山頂を過ぎると急に人が増える。
強風がすごいので三ツ石山避難小屋まで下りて昼食とした。
昨年は泥濘で苦労した松川温泉への下りは今年はそんなにぬかるんでいなかった。
最後にまた松川温泉を堪能し、帰路に就く。
何度も三ツ石山に登るうちに、そのうち真っ赤な紅葉に当たる年もあるだろう。
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