鹿島槍ヶ岳 爺ヶ岳 爺ヶ岳東尾根

2015年03月21日(土) 〜 2015年03月23日(月)

• GPS: 47:49
• 距離: 19.9km
• 登り: 2,570m
• 下り: 2,570m

コースタイム

3月21日　
鹿島山荘9:10 - ジャンクションピーク12:43 - 幕営地13:08
行動時間3時間58分
※幕営地・・・ジャンクションピークとP3の間、1770m付近

3月22日　
幕営地6:10 - (P3) 6:48 - (P2) 7:27 - (P1) 8:07 - 爺ヶ岳中峰8:56 -　
10:13冷池山荘10:30 - 12:23鹿島槍ヶ岳南峰12:35 - 13:46冷池山荘 14:00 -
爺ヶ岳中峰15:23 - 幕営地16:53
行動時間10時間43分

3月23日
幕営地7:20 - 鹿島山荘8:59　
行動時間1時間39分

天候

3月21日　晴れ
　　　　　鹿島山荘　6℃　
3月22日　晴れのちくもり、夕方〜夜は雪
　　　　　爺ヶ岳〜鹿島槍の稜線で常時、10〜15mの風
　　　　　幕営地（スタート時）−2℃
　　　　　鹿島槍ヶ岳　−5℃
3月23日　雪のちくもり
　　　　　幕営地　−7℃

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【駐車場所】
　大町市の大町温泉郷から県道白馬岳大町線
　鹿島山荘前
　駐車可能台数は10台前後　　　　　　　
【最寄りのインター】
　長野道・安曇野IC

※高速料金
　（行）高尾山IC〜安曇野IC　3150円
　（帰）安曇野IC〜諏訪IC　1310円
　　　　大月IC〜高尾山IC　1180円

コース状況／危険箇所等

※爺ヶ岳東尾根※
　冬に鹿島槍を目指せる積雪期限定ルート。
　通常、2泊3日の行程です。
　鹿島集落の鹿島山荘の裏手から取り付く。　
　時期は3月がいいと思います。
　4月下旬〜5月のGWは下部で藪こぎ、上部で踏み抜きと
　大変な思いをします。
　個人的にはあまりお勧めできません。
　なお、冷池山荘の冬期小屋か周辺で幕営、赤岩尾根で
　下降するという手もあります。
　普通はそっちのほうが多いのかもしれません。
　私は赤岩尾根の経験がないので東尾根ピストンとしました。

★トレース
　一部を除いて全般的に明瞭でした。
　爺ヶ岳北峰のトラバース、鹿島槍への登路はクラスト気味で
　あまり残っていませんでした。
　踏み抜きはジャンクションピークから下部で頻出。　

★危険個所
　東尾根は技術的に困難な個所がなく全般的に危険個所はないが、
　敢えて上げるとすれば　急斜面のP2の登下降かもしれない。
　私個人の主観です。
　今回はトラバース気味に右上するトレースがついていたので
　比較的容易に登下降出来た。
　しかし、トレースがないときは緊張度が増すかもしれない。
　それとP2の先のナイフリッジ。
　特に強風時は要注意です。

★幕営ポイント
　ジャンクションピーク〜P3付近で随所にある。
　風を考慮して幕営地を決めたい。
　風が弱いときはP3かその先の平地がいいかもしれない。
　今回はP1で幕営している方がいた。
　初日に頑張ってここまで上がることが出来れば1泊2日でやれるかも
　しれない。ただし、吹きさらしなので風の弱いときに限るけど・・・。

★装備
　鹿島山荘〜幕営地はつぼ足。
　幕営地〜鹿島槍はアイゼンとピッケル。
　爺ヶ岳〜鹿島槍で目出帽を使用。
　稜線上の行動は冬山装備が望ましい。
　わかんは持参するも使用せず。
　ジャンクションピークから下で踏み抜きが多い。
　スノーシューやわかんを使ったほうがいいかもしれない。

その他周辺情報

【温泉】
　大町温泉郷　「薬師の湯」
　入浴料　700円
　内湯、露天、サウナ

写真

3/21 9:03

3月21日
鹿島山荘前
先着4台あり
地元の方が
除雪されている
のだろうか？
有難いことです
23日まで停めさせて
いただきます

3/21 9:12

鹿島山荘と納屋の間を
通り抜けていきます
いまはどなたも住んで
いない様子

3/21 9:16

オババの碑付近

3/21 9:25

さて、しょっぱなの急登だ

3/21 9:37

雪がないところも

3/21 9:53

トレースはばっちり

3/21 10:04

急登を終えて
一息入れる

3/21 10:19

ジャンクションピークを
目指して

3/21 11:31

気温が上昇し
次第に踏み抜くことが
多くなる
煩わしいな〜

3/21 12:42

ジャンクションピーク
1766.9m
背後は
東尾根と爺の中峰と北峰

3/21 12:45

テントが2張り
このテントの主は3名
今日（21日）鹿島槍へ
登頂した模様です
18時頃に私のテントの
そばを通り過ぎて
いきました

3/21 12:45

今春も
会いにきたよ
あした
その懐へお邪魔します

3/21 12:45

爺ヶ岳
中峰と北峰
かっこいいね
そう思うでしょ

3/21 12:46

ドカ〜ンと
爺から布引山を経て
鹿島槍まで
う〜ん、壮観だな

3/21 12:46

東尾根を俯瞰
コブのような
P3〜P2と
広い台地状の
P1

3/21 12:46

振り返って

3/21 13:06

いい場所、見付けた
ジャンクションピークと
P3の間
今日の宿は
ここにしよう
整地だ整地しよう

3/21 14:08

完成！
もちろん
エアライズ2

3/21 14:09

こんな感じ
木が風を遮って
くれそうでしょ

3/21 14:11

何度眺めても
飽きない
それにしても
いいお天気
今日登りたかったなぁ

3/21 14:13

爺は
北峰しか見えない

3/21 14:14

向こうの尾根は
遠見尾根

3/21 14:15

ジャンクションピークを
見る
テントも見えるね
標高は1770mくらいかな

3/21 18:12

18時過ぎ
夕焼けを期待
してたけど
ダメだった

3/21 19:07

晩ご飯
いつものメニュー
肉じゃがとハンバーグ
厚焼き玉子と味噌汁
食後にコーヒー

3/22 6:01

3月22日
夜が明けた
日が昇る
どんな一日に
なるだろうか

3/22 6:09

ヤマテン予報では
日中は
晴れ間が期待できそう
頼むよ

3/22 6:09

おはようございます
今日は
よろしくお願いします

3/22 6:12

では行こうか

3/22 6:24

まずは
P3へ
朝は雪がよく
締まっているので
歩きやすい

3/22 6:47

P3
1978m
ここでも幕営
出来るね

3/22 6:48

いいな
あの頂へ
行っちゃうよ

3/22 6:48

爺も
迫力あるね！

3/22 6:48

さあ
お次はP2だ
東尾根ではここの
斜面が最も急です

3/22 6:52

トラバース気味に
右上する
トレースがついている

3/22 6:53

P3を下りてきた
テント発見
ここら辺も
幕営適地だね

3/22 7:09

P2への登り

3/22 7:19

間もなく
P2のピーク

3/22 7:27

P2
2198m

3/22 7:29

先行者が行く

3/22 7:29

P1への登路
灌木帯を
縫うようにして
登っていく

3/22 7:29

爺が
だいぶ
近づいてきた

3/22 7:30

鹿島槍は
まだ遠いなぁ

3/22 7:30

白沢天狗尾根

3/22 7:31

P2から先は
ナイフリッジが
つづく・・・

3/22 7:34

確かに
両側が
切れ落ちてはいる

3/22 7:41

慎重に
ここは
昨年4月のときは
雪が少なくて
怖い思いをした

3/22 7:54

P1への登りも
そこそこの
急斜面

3/22 8:00

単独行者がひとり
爺ヶ岳中峰への
大雪面を行く

3/22 8:09

P1に出た
2411m
ここで
白沢天狗尾根と合流
ここまで
標高差約640mを
2時間で登ってきた

3/22 8:09

P2からの
登路を見下ろす

3/22 8:09

一気に
視界が広がり
爺の中峰まで
大雪面の登り

3/22 8:16

お、ここで幕営か
ここら辺は
どこでも
テント張れるけど・・・
吹きさらしだから
風の影響をもろに
受けるよ

3/22 8:30

風がないのはいいけど
地味にキツイ登り

3/22 8:49

ハイマツが出てる

3/22 8:56

爺ヶ岳中峰に到着
2669.8m
西風が強い

3/22 8:57

こっちは
南峰

3/22 8:57

種池山荘

3/22 8:57

鹿島槍
まだ先は長いよ〜

3/22 9:20

北峰は
夏道どおり
トラバースする

3/22 9:25

トラバース
難なく通過

3/22 9:40

雪屁の割れ目
こんなのが
何ヶ所かあった

3/22 9:48

信州側（右）に
雪屁が発達してるので
寄り過ぎないように
注意して歩く

3/22 9:55

冷乗越
赤岩尾根との分岐

3/22 9:59

3/22 9:59

冷池山荘が
見えてきた

3/22 10:02

雪屁

3/22 10:10

冷池山荘
オープンは
4月下旬かな

3/22 10:12

この雪の下に
玄関があるはず
凄い積雪量だね

3/22 10:35

冷池山荘から
トレースに変化が
スキーのようだ

3/22 10:41

広い雪田を行く

3/22 11:09

3/22 11:11

布引山
夏道どおり登る
下の方は結構雪がなかった

3/22 11:35

布引山のピークに
道標がある
パスした

3/22 11:35

布引山を越えれば
いよいよ
鹿島槍南峰の登場だ！

3/22 11:38

鹿島槍南峰
夏道を登る
難しいことはない

3/22 11:42

牛首山
背後は剱岳

3/22 11:55

あともう少し
山頂直下の斜面は
若干クラスト気味だった

3/22 12:23

やっと着いた
鹿島槍南峰だ！
2889.1m
誰もいないぞ
独り占めさ

3/22 12:25

よかった！
道標が出ていた
ここがまさしく
鹿島槍の山頂だ

3/22 12:27

強風に耐えて
なんとか自撮りに成功
3月の鹿島槍
素直に嬉しい

3/22 12:23

剱岳と立山連峰

3/22 12:23

剱岳北方稜線
毛勝三山
そのうち
残雪の北方稜線も
行ってみたいなぁ

3/22 12:25

鹿島槍北峰
こっちへ下りるのは
かなり厳しそう

3/22 12:25

五竜岳
何か雪が少ない？
縦走路が見えている
キレットは見えない

3/22 12:35

剱岳
早く行きたい！
そろそろ
登山届の準備をせねば

3/22 12:35

ゴタテの面々

3/22 12:36

布引山から
爺ヶ岳への稜線
鹿島槍からの
この眺めがお気に入り！
なんという
素晴らしい眺め！
無雪期もいいけど
雪があると全然違う
あ〜雪山はいいなぁ
部屋に飾ろうかな

3/22 12:36

東尾根がよく見える

3/22 12:42

では戻るよ
さよなら

3/22 12:59

雪屁

3/22 13:01

崩落寸前か

3/22 13:06

何とか
お天気がもってくれた
ありがとう
強風ぐらいは
我慢するよ

3/22 13:13

布引山の夏道
下のほうは
こんな感じ

3/22 13:27

淡々と歩く
時々、踏み抜く

3/22 13:39

3/22 14:04

西風を横っ腹に受けての
爺への登り返しが
とてもキツイ
耐えるしかない

3/22 14:16

剱、立山のほうは
雲が多くなってきた

3/22 14:16

鹿島槍はまだ大丈夫

3/22 15:23

爺の中峰に
戻ってきた
相変わらず
風が強い

3/22 15:23

3/22 15:23

だんだん
雲の色が濃くなってきた
急いで下りたほうが
よさそうだ

3/22 15:24

東尾根を下りる
幕営地まで
1時間半くらいかな

3/22 15:24

東尾根
急ごう

3/22 15:30

東尾根に入ったら
風が弱まるかと
思ったら
全く収まる気配がない

3/22 15:47

爺の中峰

3/22 16:00

P2付近の
ナイフリッジ

3/22 16:06

P2ナイフリッジ
弱まったけど
まだ風が収まらない
様子をみながら
慎重に通過する
強風時は要注意だね

3/22 16:14

P2
トラバースの下降
一歩ずつ慎重に
気が抜けない

3/22 16:21

いよいよ
鹿島槍の背後にも
怪しい雲が

3/22 16:28

あら
こんなところに・・・
明日お天気良くないのに
大丈夫かな？

3/22 16:53

戻りました
長い一日が終わった
やり終えてホッとした
少し雪がちらついてきた

3/23 7:18

3月23日
雪が降りしきるなか
撤収完了
降雪量はたいしたことない

3/23 7:18

雪が降ってても
下山するだけだから
気が楽だね

3/23 7:19

トレースは
しっかり残ってるしね

3/23 7:31

降雪のなか
歩くのは
久しぶりかな

3/23 8:12

踏み抜きまくった跡が
たくさんあって
とても歩きにくい

3/23 8:30

こんなことなら
トレースがない方が
まだましだ

3/23 8:40

結局
つぼ足で下りた
こともあって
2〜3回すっ転んだ

3/23 8:49

やっと
急斜面を下りた

3/23 8:55

東尾根は
冬山探査路だって
何を探すのかな？

3/23 8:59

帰還
3月の鹿島槍が終わった
充実した山行だった
多摩ナンバーの車が
一台だけあった

3/23 9:07

除雪されているかたに
感謝ですね
それにしても
車の汚れが酷い
この間
洗車したばかりなのに・・・

3/23 10:06

さあ即行で温泉へ
いつもの
大町温泉郷
薬師の湯
10時オープンと同時に
入った
とても気持ちよかった

3/23 13:41

お昼ごはんは
餃子の王将
諏訪店で
ごはん、餃子、スープ
野菜炒め、肉と玉子の炒めもの
好きな料理を2品選べる
いつ来ても美味しい

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-620 オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 ゲイター バラクラバ 毛帽子 靴 予備靴ひも ザック アイゼン ピッケル スコップ 行動食 調理用食材 飲料 水筒（保温性） ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

sirius

やっと今年初めての幕営山行。
4度目の爺ヶ岳東尾根から3月の鹿島槍を目指した。

昨年の4月と違って、それほど踏み抜きに苦しむことはなかった。
その結果、予想よりも早く幕営地に戻ってくることが出来た。
お天気も何とか最後まで持ち堪えてくれたので良かった。
風は少し強かったけど・・・。
爺〜鹿島槍でずっと横っ腹に西風を受けた。
まあ、それぐらいは我慢しないとね。

お天気やトレースにも助けられての3月の鹿島槍でした。
ありがとう鹿島槍、爺、そして東尾根。

コメント

SinNakaji

お疲れさまでした
siriusさんのレコは何度見てもロマンを感じますね。
２年ぶりに東京へ戻ってきたので、
これから僕もちょいちょい北アに足を運びたいですね。

sirius

これから楽しみですね
SinNakajiさん、こんばんは。

確か九州にいらしたんですよね。
引っ越されたのかと思っていました。
それならば思う存分北アへ行けますね。
意欲的かつ挑戦的な北アのレコをお待ちしてますよ。

yokowv

行かれましたね。
私の爺ヶ岳に。笑
自分の思い出を辿るようにレコ拝見しました。共感できるところがいっぱいでニヤニヤしちゃいます。
まずまずのお天気に恵まれたようでよかったですね。
あの幕営地点から1日で鹿島槍まで往復されるとはさすがsiriusさん！登頂おめでとうございました。
お気に入りの写真は、もったいぶってないで部屋に飾ったらいいじゃん〜♪笑

sirius

はい、行ってきましたよ。
yokowvさんの爺に？
爺がお気に入りのようですね。
確かに。雪の爺はかっこいい。
改めて実感しました。

往復してくるのはさすがに疲れますね。
早くテントへ戻って横になりたい、
そんなことをずっと考えながら歩いてました。
ちなみに去年は戻ってきてからテントを撤収して
下山したんですよね。
いま思うとよく出来たなと。
今回はとても無理・・・。

お気に入りの写真多くて。大変。
部屋じゅう山だらけ。それもいいか。