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Yamareco

記録ID: 6065524
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波

塔ノ峰 - 舟石新道は、廃道ならぬ壊道、いや怪道だった。

2023年10月17日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:30
距離
10.1km
登り
1,129m
下り
1,131m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:05
休憩
1:24
合計
7:29
7:32
23
銀山平駐車場
7:55
8:05
51
休憩(980級ピーク)
8:56
8:56
10
舟石新道出合い
9:06
9:06
27
9:33
9:44
63
P1231
10:47
10:56
60
舟石新道分岐
11:56
12:16
33
12:49
12:49
2
舟石新道分岐
12:51
12:51
32
P1456.0
13:23
13:51
43
P1286
14:34
14:40
21
林道出合い
15:01
銀山平駐車場
天候 晴れ(風強し)
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
銀山平の登山者用駐車場を利用しました。
コース状況/
危険箇所等
林道を除き、全行程登山道ではありません。
危険個所多し、GPS必須、ロープ推奨。
以下、私見です。
<登った尾根(舟石新道出合いまで)>
急登です。途中から岩尾根になりますが、特に問題はありません。
<舟石新道>
多くの支尾根を乗っ越し、多くの支沢を渡渉しながら徐々に高度を上げていくルートで、部分的には流され荒れています。山腹を削った古道らしい場所もありますが、笹が出てくると踏み跡は不明瞭になり、どこで乗っ越すのか渡渉するのか、たとえGPSログを辿って行っても判然としなくなります。ルートを表記した紙地図などでは、ほぼ間違いなく道を失うでしょう。また、過去レコ情報にあった探しながら進めるというルートを示すマークは、風で飛ばされたのか時々しか見なかったので期待しない方が良いです。
<舟石新道分岐〜塔ノ峰>
ほぼ笹の尾根です。標高が上がるにつれ、膝下から腰程度に背丈が高くなる印象です(一部は胸くらい)。獣道を辿れれば見かけよりはスムーズに進めますが、見失えば足元の抵抗は大きく体力を消耗します。足元が見えないので倒木などには要注意です。
<舟石新道分岐〜林道出合い>
P1286までは傾斜が急なものの、特に問題はありません。P1286以降は険しい岩峰の降りが何度か現れ緊張を強いられます。ロープで安全を確保した方が良い場所もありました。林道への着地については、私は尾根末端直前に傾斜が緩そうな尾根の右(南)に降りましたが、ソコには微妙な高さ(160〜200cm?)のコンクリート壁があり、躊躇するも結局は飛び降りる羽目になりました。尾根末端手前で左(北)の沢に降りるのが正解のようです。尾根末端は不可です。
ファイル
計画ルート図
(更新時刻:2023/10/17 23:06)
天気は上々。銀山平の駐車場からスタート。
2023年10月17日 07:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 7:32
天気は上々。銀山平の駐車場からスタート。
歩きだしてすぐのココから尾根に取り付く。
2023年10月17日 07:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 7:36
歩きだしてすぐのココから尾根に取り付く。
当然ながら序盤から急登だ。
2023年10月17日 07:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 7:38
当然ながら序盤から急登だ。
2023年10月17日 07:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 7:47
980級ピークでたまらず休憩。
2023年10月17日 07:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 7:55
980級ピークでたまらず休憩。
急登は続くよ、どこまでも。
2023年10月17日 08:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 8:11
急登は続くよ、どこまでも。
岩々してくると紅葉もチラホラ。
2023年10月17日 08:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6
10/17 8:17
岩々してくると紅葉もチラホラ。
木の間から塔ノ峰、なわけない。ランチすることになったP1286か。
2023年10月17日 08:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 8:25
木の間から塔ノ峰、なわけない。ランチすることになったP1286か。
2023年10月17日 08:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 8:40
1200級ピークは、なかなかの展望地だった。
2023年10月17日 08:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8
10/17 8:45
1200級ピークは、なかなかの展望地だった。
北東方向。
左に半月山、中央右に赤倉山かな。
2023年10月17日 08:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6
10/17 8:48
北東方向。
左に半月山、中央右に赤倉山かな。
北方向の中倉尾根。
中央に孤高のブナがハッキリ見える。
2023年10月17日 08:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6
10/17 8:49
北方向の中倉尾根。
中央に孤高のブナがハッキリ見える。
南西方向。
何が見えてる?
2023年10月17日 08:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 8:49
南西方向。
何が見えてる?
鞍部まで降りれば、舟石新道に出合うはずだ。
2023年10月17日 08:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 8:52
鞍部まで降りれば、舟石新道に出合うはずだ。
鞍部に降り立ち、舟石新道の備前楯山方面を確認。
2023年10月17日 08:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 8:56
鞍部に降り立ち、舟石新道の備前楯山方面を確認。
コッチが庚申山方面。
では、進入します。ワクワク。
2023年10月17日 08:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 8:57
コッチが庚申山方面。
では、進入します。ワクワク。
ヤベーとこもあるみたいです。
2023年10月17日 09:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6
10/17 9:02
ヤベーとこもあるみたいです。
舟石新道出合いから10分ほどで平坦地に出た(ココが熊の平だったことを後で知る)。一見直進のように見えるが、GPSで確認すると左を示しているので、痕跡を探して左に進んでみる。
2023年10月17日 09:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 9:04
舟石新道出合いから10分ほどで平坦地に出た(ココが熊の平だったことを後で知る)。一見直進のように見えるが、GPSで確認すると左を示しているので、痕跡を探して左に進んでみる。
地面にはドングリが無数に落ちていた。昨今の熊被害はドングリの不作が原因だと報じられているけど本当かな。
2023年10月17日 09:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 9:06
地面にはドングリが無数に落ちていた。昨今の熊被害はドングリの不作が原因だと報じられているけど本当かな。
「コレっぽいぞ」と進んでみた。正解でした。
2023年10月17日 09:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 9:11
「コレっぽいぞ」と進んでみた。正解でした。
断続的に不明瞭になる。勘が頼り。
2023年10月17日 09:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 9:17
断続的に不明瞭になる。勘が頼り。
この岩の向こうがP1231で岩峰っぽい。祠か何かありそうな雰囲気なので行ってみると、
2023年10月17日 09:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 9:31
この岩の向こうがP1231で岩峰っぽい。祠か何かありそうな雰囲気なので行ってみると、
何もないけど、逆光の紅葉が綺麗だった。
しばし休憩。
2023年10月17日 09:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8
10/17 9:33
何もないけど、逆光の紅葉が綺麗だった。
しばし休憩。
続行。
2023年10月17日 09:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 9:50
続行。
倒木を乗り越えてから分かったんだけど、少し登って右から回り込んだ方が良い。
2023年10月17日 09:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 9:55
倒木を乗り越えてから分かったんだけど、少し登って右から回り込んだ方が良い。
上に目をやると、動物たちの楽園かのような風景が。
2023年10月17日 10:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
7
10/17 10:07
上に目をやると、動物たちの楽園かのような風景が。
ルートを隠す厄介な笹が出始めたが、マークを見つけると安心できる。
2023年10月17日 10:14撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 10:14
ルートを隠す厄介な笹が出始めたが、マークを見つけると安心できる。
渡渉地点がココで良いのかどうか不明。
2023年10月17日 10:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 10:19
渡渉地点がココで良いのかどうか不明。
たぶん合ってる。
2023年10月17日 10:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 10:22
たぶん合ってる。
ココも、どこを渡るのが正解?
渡渉後の踏み跡もわからないので、本当に勘です。
2023年10月17日 10:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 10:24
ココも、どこを渡るのが正解?
渡渉後の踏み跡もわからないので、本当に勘です。
落ちているのを見つけても、元々この位置にあったのかはわからない。
2023年10月17日 10:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 10:32
落ちているのを見つけても、元々この位置にあったのかはわからない。
明瞭な踏み跡に出合うまで、彷徨うことしばしば。
2023年10月17日 10:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 10:38
明瞭な踏み跡に出合うまで、彷徨うことしばしば。
何とか下山予定の尾根に到着できた。
2023年10月17日 10:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 10:46
何とか下山予定の尾根に到着できた。
舟石新道を更に進む計画だったが、諸般の事情を考慮し、ココから塔ノ峰をピストンするよう計画を変更することにした。
2023年10月17日 10:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 10:47
舟石新道を更に進む計画だったが、諸般の事情を考慮し、ココから塔ノ峰をピストンするよう計画を変更することにした。
この辺は膝下程度。
2023年10月17日 11:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 11:00
この辺は膝下程度。
お、笹は終わりか?一時的だった。
2023年10月17日 11:05撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 11:05
お、笹は終わりか?一時的だった。
雰囲気は悪くないよ。
2023年10月17日 11:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 11:12
雰囲気は悪くないよ。
大岩出現。左を通る。
2023年10月17日 11:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 11:22
大岩出現。左を通る。
青空で良かった。
2023年10月17日 11:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6
10/17 11:33
青空で良かった。
来たか〜。
2023年10月17日 11:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 11:53
来たか〜。
塔ノ峰到着で〜す。
なるほど、素敵な空間ですねぇ〜。
2023年10月17日 11:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
12
10/17 11:55
塔ノ峰到着で〜す。
なるほど、素敵な空間ですねぇ〜。
皇海山のトンガリ、すぐそれとわかるね。
残念ながら山名板はどこかに飛ばされ、針金だけが残っていた。
2023年10月17日 11:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
15
10/17 11:57
皇海山のトンガリ、すぐそれとわかるね。
残念ながら山名板はどこかに飛ばされ、針金だけが残っていた。
少し西に下った場所からは、オロ山も見えた。
計画では写真奥から登頂する予定でしたが残念。
2023年10月17日 12:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5
10/17 12:03
少し西に下った場所からは、オロ山も見えた。
計画では写真奥から登頂する予定でしたが残念。
念願の場所でランチしながらノンビリしたかったが、とにかく風が強くてジッとしていられない。バナナで空腹をごまかし下山することにした。
2023年10月17日 12:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 12:17
念願の場所でランチしながらノンビリしたかったが、とにかく風が強くてジッとしていられない。バナナで空腹をごまかし下山することにした。
登りよりは断然楽だが、倒木もあるので無茶はできない。
2023年10月17日 12:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 12:19
登りよりは断然楽だが、倒木もあるので無茶はできない。
この植生に限定すれば紅葉のピークかも。
2023年10月17日 12:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8
10/17 12:43
この植生に限定すれば紅葉のピークかも。
舟石新道分岐まで戻って来た。
計画通り、このままこの尾根を降りて行く。
2023年10月17日 12:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 12:49
舟石新道分岐まで戻って来た。
計画通り、このままこの尾根を降りて行く。
P1456.0。
2023年10月17日 12:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 12:51
P1456.0。
目的の支尾根目指して急斜面を降りる。
2023年10月17日 12:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 12:58
目的の支尾根目指して急斜面を降りる。
P1286への登りは、偽ピークがあって辛かった。
2023年10月17日 13:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 13:13
P1286への登りは、偽ピークがあって辛かった。
P1286。
風はだいぶ弱くなったので、やっとのランチにした。
2023年10月17日 13:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 13:23
P1286。
風はだいぶ弱くなったので、やっとのランチにした。
あ〜、もうすぐ終わってしまうのか〜。
(この先の険しさを知る由もない)
2023年10月17日 13:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 13:52
あ〜、もうすぐ終わってしまうのか〜。
(この先の険しさを知る由もない)
慎重に降りた。
2023年10月17日 13:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 13:57
慎重に降りた。
およよ。こんなに激しい尾根だったの?
2023年10月17日 14:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 14:11
およよ。こんなに激しい尾根だったの?
何気に嫌らしい。
2023年10月17日 14:14撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 14:14
何気に嫌らしい。
降りてきた岸壁。(振り返って)
2023年10月17日 14:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8
10/17 14:16
降りてきた岸壁。(振り返って)
綺麗な場所もあるんだけどね。
2023年10月17日 14:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 14:24
綺麗な場所もあるんだけどね。
尾根末端は行けそうにないので、右側に恐る恐る降りて行く。
2023年10月17日 14:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/17 14:31
尾根末端は行けそうにないので、右側に恐る恐る降りて行く。
林道が見えて安心したのも束の間、2mほどの段差があってしばし悩んだ。
2023年10月17日 14:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 14:33
林道が見えて安心したのも束の間、2mほどの段差があってしばし悩んだ。
先にザックを落とし、決死の(?)ダイブ。落ち葉が厚くて良かった〜。
2023年10月17日 14:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
7
10/17 14:38
先にザックを落とし、決死の(?)ダイブ。落ち葉が厚くて良かった〜。
尾根の逆側を見ると段差はなかった。まぁ仕方ないか。
2023年10月17日 14:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4
10/17 14:41
尾根の逆側を見ると段差はなかった。まぁ仕方ないか。
丸石沢の見事な二段滝。(林道から)
2023年10月17日 14:42撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/17 14:42
丸石沢の見事な二段滝。(林道から)
後は通行止めの林道を800m歩くだけ。
2023年10月17日 14:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/17 14:46
後は通行止めの林道を800m歩くだけ。
途中の水場で顔を洗った。
やはりVRでは、たとえ無駄になっても準備は怠らないようにしないとダメだよね。
2023年10月17日 14:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
9
10/17 14:53
途中の水場で顔を洗った。
やはりVRでは、たとえ無駄になっても準備は怠らないようにしないとダメだよね。
撮影機器:

感想

塔ノ峰は、標高1738mにしてマッタリするのに相応しい高原のような雰囲気の場所らしい。これは是非とも行ってみたい。と、タカさんの記録を丸パクリで行ってみることにした。ありがとうございます。
<ツツジを眺めに>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5420932.html

レコを見る限り特段の危険は無さそうで体力勝負かなと思い、靴は軽いワークマン仕様とし、ロープも装備から外し、努めて軽装でスタートした。
ところがドッコイ、舟石新道は、もはや道とは言えなかったり既に消失していたりと、レコから受けた印象とは余りに違うものだった。中でも厄介だったのは、笹が出てきてからの沢の逆トラバースだ。渡渉した先の踏み跡が笹で消されているため、どこを渡渉しどこに進めば良いのかわからない。こういうのもRFと言えるのかわからないが、勘を頼りに進んだ後で軌道修正することが何度かあった。

舟石新道と下山予定の尾根との合流点に着いたところで思案した。計画の舟石新道は、まだ2/3を踏破しただけで残りの1/3の状況は不明だ。急斜面のトラバースをエッジが効かないワークマン靴で歩いたせいか、ふくらはぎ辺りがだいぶヤバイ。時刻は既に11時だ。
検討の結果、ここから更に舟石新道を西進する計画を変更し、下山予定だったこの尾根で塔ノ峰までピストンすることにした。

背丈が膝から腰程度の笹の尾根を登ること1時間、ついに念願の塔ノ峰に到着した。ソコは、想像したより少し狭かったが、丁度色付いた木々に囲まれた暖斜面の笹原で、陽気が良ければ寝転がって時間を潰したい場所だった。が、撮った写真の穏やかさは見せかけで、この日は強風で寒くジッとしていられない。残念ながら約20分の滞在で下山することにした。

計画遂行は失敗したものの目的の塔ノ峰は達成できたので、取り敢えずは合格点かなとほぼ山行が終わったかのような気分で尾根を降りて行くと、P1286の先で二度三度と予想外の難所が待ち受けていた。ヤセ尾根での岩峰の降りは、直降ではなく岸壁をへつるように巻くことが多いので、私的にはすごく嫌らしいと感じ神経を使う。そして最後は、林道への着地失敗というオチだ。ヤレヤレ。

まぁ何とかギリ許容範囲で無事に下山できたから良いものの、バリなんだから準備を怠ってはいけませんね。と今更ながらの教訓を得た山行になりましたとさ。

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コメント

kinoeさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
いやあ〜、このルート、良いですねぇ。紅葉の時期だから余計にそう思えるのかもしれませんが。後追いリストに追加させていただきます。孤高の一本ブナもまた再訪したいし、オロ山や庚申山、スカイ山も歩いてみたいですscissors
2023/10/20 17:34
mame302さん、どうもです。

> いやあ〜、このルート、良いですねぇ。
え?マジですか〜?
ただ確かに、事前にルートの状態を知っていたら、それはそれで刺激的で魅力あるルートに思えたかもしれませんね。
調査済みかも知れませんが、今回私が歩いた舟石新道(の痕跡)は全体の1/3程度です。全行程を3時間強で歩き通す強者もいるようですが、私ならたぶん6時間は掛かるんじゃないかなぁ。
塔ノ峰はなかなか良い場所でした。中倉山→オロ山→庚申山→塔ノ峰と周回するのはどうでしょう。mame302さんなら10時間もあれば余裕かと。
栃木にお越しの際はお声かけ下さい。同行できるかどうかは別として。
2023/10/20 23:48
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2
こんにちはm(__)m
ご無沙汰しております。
塔の峰&舟石新道良いコースですね😊😊
紅葉はどうでしょうか?

久しぶりに歩いてみたくなりました。
お疲れさまでしたm(__)m
2023/10/21 9:49
タカさん、こんにちは。
いつも魅力的なルートを紹介していただき、ありがとうございます。

> 塔の峰&舟石新道良いコースですね😊😊
勘弁してくださいよォ〜。舟石新道と言い下山した尾根と言い、何の心配もなく行けるルートだと本気で思ってしまったじゃないですか。(ヽ(`Д´)ノプンプン
ただ、レコ内容はともかく、思い返せば確かにバリ好きには面白いルートでしたね。無理は禁物と自重した舟石新道後半はどんな感じなんでしょうか。心残りなのでいつか歩いてみたいものです。
実は、オロ山北の大地にも行ってみたいんですが、遠いんですよねぇ。
2023/10/21 17:18
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1
kinoeさん
記録…細かい内容までは記載していないので…ごめんなさい🙏🙏
※一般登山道ではないので、計画及び装備を確認して登山してくださいm(__)m

オロ北も良いですよ😊
タイミング合えばご案内致します(笑)
2023/10/21 17:45
タカさん
> タイミング合えばご案内致します(笑)
ありがとうございます。しかしながら、残念なことにペースも体力も相当違うので、マイペースで向かう方が気が楽かなと(すみません)。もし行くとしたら、日の長い時期に松木川から登るのが効率的だろう、と今のところは考えております。
それにしても、歳をとるにつれ到達できる場所が徐々に減っていくのを実感し悲しいです。テント泊する度胸があれば、ある程度は克服できるんでしょうけど、それもなかなか・・・(あ〜愚痴ってすみません)
2023/10/21 23:17
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