塔ノ峰 - 舟石新道は、廃道ならぬ壊道、いや怪道だった。
- GPS
- 07:30
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,129m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
天候 | 晴れ(風強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道を除き、全行程登山道ではありません。 危険個所多し、GPS必須、ロープ推奨。 以下、私見です。 <登った尾根(舟石新道出合いまで)> 急登です。途中から岩尾根になりますが、特に問題はありません。 <舟石新道> 多くの支尾根を乗っ越し、多くの支沢を渡渉しながら徐々に高度を上げていくルートで、部分的には流され荒れています。山腹を削った古道らしい場所もありますが、笹が出てくると踏み跡は不明瞭になり、どこで乗っ越すのか渡渉するのか、たとえGPSログを辿って行っても判然としなくなります。ルートを表記した紙地図などでは、ほぼ間違いなく道を失うでしょう。また、過去レコ情報にあった探しながら進めるというルートを示すマークは、風で飛ばされたのか時々しか見なかったので期待しない方が良いです。 <舟石新道分岐〜塔ノ峰> ほぼ笹の尾根です。標高が上がるにつれ、膝下から腰程度に背丈が高くなる印象です(一部は胸くらい)。獣道を辿れれば見かけよりはスムーズに進めますが、見失えば足元の抵抗は大きく体力を消耗します。足元が見えないので倒木などには要注意です。 <舟石新道分岐〜林道出合い> P1286までは傾斜が急なものの、特に問題はありません。P1286以降は険しい岩峰の降りが何度か現れ緊張を強いられます。ロープで安全を確保した方が良い場所もありました。林道への着地については、私は尾根末端直前に傾斜が緩そうな尾根の右(南)に降りましたが、ソコには微妙な高さ(160〜200cm?)のコンクリート壁があり、躊躇するも結局は飛び降りる羽目になりました。尾根末端手前で左(北)の沢に降りるのが正解のようです。尾根末端は不可です。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2023/10/17 23:06) |
写真
感想
塔ノ峰は、標高1738mにしてマッタリするのに相応しい高原のような雰囲気の場所らしい。これは是非とも行ってみたい。と、タカさんの記録を丸パクリで行ってみることにした。ありがとうございます。
<ツツジを眺めに>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5420932.html
レコを見る限り特段の危険は無さそうで体力勝負かなと思い、靴は軽いワークマン仕様とし、ロープも装備から外し、努めて軽装でスタートした。
ところがドッコイ、舟石新道は、もはや道とは言えなかったり既に消失していたりと、レコから受けた印象とは余りに違うものだった。中でも厄介だったのは、笹が出てきてからの沢の逆トラバースだ。渡渉した先の踏み跡が笹で消されているため、どこを渡渉しどこに進めば良いのかわからない。こういうのもRFと言えるのかわからないが、勘を頼りに進んだ後で軌道修正することが何度かあった。
舟石新道と下山予定の尾根との合流点に着いたところで思案した。計画の舟石新道は、まだ2/3を踏破しただけで残りの1/3の状況は不明だ。急斜面のトラバースをエッジが効かないワークマン靴で歩いたせいか、ふくらはぎ辺りがだいぶヤバイ。時刻は既に11時だ。
検討の結果、ここから更に舟石新道を西進する計画を変更し、下山予定だったこの尾根で塔ノ峰までピストンすることにした。
背丈が膝から腰程度の笹の尾根を登ること1時間、ついに念願の塔ノ峰に到着した。ソコは、想像したより少し狭かったが、丁度色付いた木々に囲まれた暖斜面の笹原で、陽気が良ければ寝転がって時間を潰したい場所だった。が、撮った写真の穏やかさは見せかけで、この日は強風で寒くジッとしていられない。残念ながら約20分の滞在で下山することにした。
計画遂行は失敗したものの目的の塔ノ峰は達成できたので、取り敢えずは合格点かなとほぼ山行が終わったかのような気分で尾根を降りて行くと、P1286の先で二度三度と予想外の難所が待ち受けていた。ヤセ尾根での岩峰の降りは、直降ではなく岸壁をへつるように巻くことが多いので、私的にはすごく嫌らしいと感じ神経を使う。そして最後は、林道への着地失敗というオチだ。ヤレヤレ。
まぁ何とかギリ許容範囲で無事に下山できたから良いものの、バリなんだから準備を怠ってはいけませんね。と今更ながらの教訓を得た山行になりましたとさ。
コメント
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ご無沙汰しております。
いやあ〜、このルート、良いですねぇ。紅葉の時期だから余計にそう思えるのかもしれませんが。後追いリストに追加させていただきます。孤高の一本ブナもまた再訪したいし、オロ山や庚申山、スカイ山も歩いてみたいです
> いやあ〜、このルート、良いですねぇ。
え?マジですか〜?
ただ確かに、事前にルートの状態を知っていたら、それはそれで刺激的で魅力あるルートに思えたかもしれませんね。
調査済みかも知れませんが、今回私が歩いた舟石新道(の痕跡)は全体の1/3程度です。全行程を3時間強で歩き通す強者もいるようですが、私ならたぶん6時間は掛かるんじゃないかなぁ。
塔ノ峰はなかなか良い場所でした。中倉山→オロ山→庚申山→塔ノ峰と周回するのはどうでしょう。mame302さんなら10時間もあれば余裕かと。
栃木にお越しの際はお声かけ下さい。同行できるかどうかは別として。
ご無沙汰しております。
塔の峰&舟石新道良いコースですね😊😊
紅葉はどうでしょうか?
久しぶりに歩いてみたくなりました。
お疲れさまでしたm(__)m
いつも魅力的なルートを紹介していただき、ありがとうございます。
> 塔の峰&舟石新道良いコースですね😊😊
勘弁してくださいよォ〜。舟石新道と言い下山した尾根と言い、何の心配もなく行けるルートだと本気で思ってしまったじゃないですか。(ヽ(`Д´)ノプンプン
ただ、レコ内容はともかく、思い返せば確かにバリ好きには面白いルートでしたね。無理は禁物と自重した舟石新道後半はどんな感じなんでしょうか。心残りなのでいつか歩いてみたいものです。
実は、オロ山北の大地にも行ってみたいんですが、遠いんですよねぇ。
記録…細かい内容までは記載していないので…ごめんなさい🙏🙏
※一般登山道ではないので、計画及び装備を確認して登山してくださいm(__)m
オロ北も良いですよ😊
タイミング合えばご案内致します(笑)
> タイミング合えばご案内致します(笑)
ありがとうございます。しかしながら、残念なことにペースも体力も相当違うので、マイペースで向かう方が気が楽かなと(すみません)。もし行くとしたら、日の長い時期に松木川から登るのが効率的だろう、と今のところは考えております。
それにしても、歳をとるにつれ到達できる場所が徐々に減っていくのを実感し悲しいです。テント泊する度胸があれば、ある程度は克服できるんでしょうけど、それもなかなか・・・(あ〜愚痴ってすみません)
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