晩秋(初冬?)の平ヶ岳 秘境中の秘境で紅葉と雪を楽しむ🍁⛄【鷹ノ巣往復】(新潟県魚沼市)
- GPS
- 07:51
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,848m
- 下り
- 1,758m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:23
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車で行く場合、福島県檜枝岐村の「道の駅尾瀬檜枝岐」から国道352号線で魚沼方面へ29km。もしくは新潟県魚沼市の関越道小出インターから奥只見シルバーラインと国道352号線で57km。この国道352号線は「酷道」として知られており、小出から行くと奥只見ダム湖脇のクネクネ道を通っていきます。昼間は絶景を楽しめますが、カーブの度に対向車に気を遣わないといけません。私はここを運転したくなくて、会津若松経由で会津地方を縦断して檜枝岐村に入りました。むしろ夜の方が対向車接近がヘッドライトで判るので運転しやすいかも。 国道352号線の大湯温泉〜銀山平〜檜枝岐間は例年11月上旬〜6月下旬まで冬季通行止めとなります。奥只見シルバーラインも冬季通行止めがあります。この間は通常の方法で平ヶ岳にアクセスすることができません。この冬季通行止め期間中にどうしても平ヶ岳に登りたい場合は、残雪期に至仏山から尾根伝いに縦走することになります(かなりの熟達者限定)。 公共交通機関で訪れるなら、季節運行にはなりますが平ヶ岳登山口へのバスが1日2往復運行されています。「会津バス 平ヶ岳」で検索してみてください(予約制なので注意)。東武、野岩鉄道、会津鉄道の会津高原尾瀬口駅からバスで檜枝岐に入る他に、上越新幹線と上越線の浦佐駅からアクセスする方法もあります。この場合浦佐駅から奥只見ダムまでは越後交通のバス(季節運行なので運行日を要確認)、奥只見ダムからは遊覧船で尾瀬口船着き場、それから前出の会津バスで平ヶ岳登山口という順番に乗り継ぎます。乗り物好きな人なら難なく計画を立てられるのではないかと思います。 また「裏技」として有名な通称プリンスルートについても触れておきます。新潟県魚沼市銀山平の民宿に泊まると、人数が揃った場合のみ中ノ岐林道を通って平ヶ岳の中ノ岐登山口まで送迎してくれます。この中ノ岐林道は入口にゲートがあり、鍵を持った車しか入れません。銀山平に宿泊した登山者限定のスペシャルサービスといえます。中ノ岐登山口からスタートすると山頂までだいぶショートカットできるそうです。コースタイムは上り3時間、下り2時間です。鷹ノ巣登山口からの半分以下なので、百名山制覇のため手っ取り早くピークハントだけを狙っているならかなり有効な手段なのではないかと思います。人数が揃うかが問題ですが……。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 越後三山』によりますと、鷹ノ巣登山口〜平ヶ岳のコースタイムは上り6時間30分、下り4時間50分です。今日歩いてみた感じだと、このコースタイム設定はわりとタイト(厳しめ)な印象。危険な箇所は少なく、迷うようなところもありません。台倉清水、白沢清水は出てないことが多く、しかもきれいな水ではないそうなので当てにしないほうが無難です。池ノ岳付近にも平ヶ岳沢源頭の水場がありますが、こちらは飲用に適しているのかどうかはわかりません。 山中でのテント、ツェルト等での幕営は禁じられています。日帰りで計画を立てる必要があります(緊急時は除く)。 【鷹ノ巣登山口〜下台倉山】 最初は広い道をしばらく歩いて、尾根に取りつきます。下台倉山まではほとんど緩みのない急登。一段一段が大きく上りづらい場所もしばしば(お助けロープあり)。この尾根は高い木が少なく、展望に優れています。終始燧ヶ岳を眺めながら歩くことができました。 【下台倉山〜台倉山〜池ノ岳】 ここから樹林帯に入り、木道が登場します。濡れてたり早朝で凍ってると非常に滑りやすいです。またこの区間はぬかるみがかなり多いです。回避するのは難しいので、ゴアテックスの靴にゲイターなど被弾前提の装備推奨。私は身のこなしでどうにかしようと思いましたが、ムリでした。鞍部から池ノ岳までは急登。ここが最後の踏んばりどころです。登山道が大きくえぐれているところが多く、道の端っこを上るケースが増えます。このとき土がとても滑りやすいので注意。 【池ノ岳〜平ヶ岳〜玉子石】 池ノ岳の湿地帯を眺めながら平ヶ岳へいったん下って上り返し。木道や階段が整備され、まったく問題なく歩けます。玉子石方面も同様。ただこの日は積雪で歩きづらいところもしばしばでしたが……。山頂付近は尾瀬や上越国境の山々、そして越後三山へ絶好の展望台。さらに夏なら高山植物、今の時期なら草紅葉を楽しむことができます。気候さえよければいくらでも居られそうな場所なのですが、幕営禁止なので早々に下らなくてはいけません。暗くなる前に余裕を持って下山できるように。 |
その他周辺情報 | 清四郎小屋 https://www.seisirou.com/ 平ヶ岳登山の前泊に最適です。キャンプ場もあります。中ノ岐林道の送迎はしていません。 銀山平温泉 https://www.iine-uonuma.jp/stay_onsen/stay/stay_ginzandaira/ 銀山平温泉の民宿に泊まると、プリンスルート(中ノ岐登山口)の送迎に応じてもらえます(要相談)。越後駒ヶ岳や荒沢岳登山の際にもどうぞ。また銀山平温泉には「白銀の湯(しろがねのゆ)」という日帰り温泉施設もあります。大人650円。こちらでは平ヶ岳と越後駒ヶ岳の登山バッジを販売しています。 道の駅 尾瀬檜枝岐 https://www.aizu-concierge.com/spot/649/ 登山案内所、日帰り温泉、お食事処、おみやげ屋とひと通り揃った道の駅です。車中泊可能。無料Wi-Fiもありますので、車中泊でもヒマしません。 檜枝岐村は民宿は豊富ですがお食事処が少なく、しかも大半が昼営業のみで夜やってるところはわずか。そこが定休日だったりすると夕飯の調達が非常に難しくなります。唯一のスーパー「JA檜枝岐ストアー」も平日は17時30分、土日は15時に閉まってしまうので、車中泊の際食料は多めに持ち込むのがおすすめ。 |
写真
感想
今年のうちに登ってみたいと考えていた平ヶ岳(2141m)。魚沼の最奥という「超秘境」にあるためなかなか足が向かないでいたのですが、平日休みが取れて空いていること、天気が良さそう、まだ雪に覆われてないなど好条件が重なったので「今しかない!!」と一念発起して登ってみることにしました。
前日仕事終えてから車を走らせ新潟の自宅から会津若松→下郷→南会津と経由して檜枝岐村の道の駅で車中泊。檜枝岐村の中心地に来たのは初めてです。檜枝岐村自体は4年前に鳩待峠から燧ヶ岳に登ったので足を踏み入れたことがあるんですけども。いやー、しかし遠い。何で同じ県内の山に登るのに会津を縦断して来なければならんのか。まあ酷道352号線の奥只見ダム湖沿いを通ればいいだけなんですが、所要時間もほとんど同じですし、そうすると運転しやすい道路の会津回りになってしまいます。
5時に起きて平ヶ岳登山口まで29km移動し、完全に明るくなってからスタート!!下台倉山への尾根に取りつくと紅葉爆発。いや、肉眼ではそれほどでもなかったんですが(笑)スマホで写真撮ったらとてもいい感じになってました(再笑)開けた急登を上り、下台倉山から先は樹林帯。ぬかるみはひどいわ土は滑るわついでに木道も滑るわで大変でした。歩きづらくてなかなかペースが上がりません。距離が長いのはもちろんですが、このあたりが平ヶ岳の「百名山日帰り最難関」と言われる要素の一つなんじゃないかと思われます。ぬかるみにハマってドロドロになったり、スッテーンとコケて左腕に打ち身を作りながらも上り、池ノ岳にたどり着くと湿地が広がりまさに天上の楽園という雰囲気。途中で懸念された雪も大したことなさそうなので平ヶ岳山頂へ向かいます。それにしてもこんな奥地なのに木道や階段の整備がすごい。おかげで難なく歩けて助かります。
予定どおりの4時間で平ヶ岳山頂(2141m)に到着。ここで食事をしつつ尾瀬や上越国境の山々を目にしながら過ごしました。風がなくてあまり寒くもなく快適な気候でしたからしばらく居座りたかったのですが、「秋の日はつるべ落とし」と言われるようにすっかり陽が短くなったうえに一気に暗くなるので、日没に間に合わせるため早々に動かなければなりません。ということで平ヶ岳山頂からの風景に後ろ髪引かれつつ、次は玉子石に行ってみましょう。山頂からけっこう遠い💦💦玉子石は初めて見ましたが、「よく崩れないな〜」と感心してしまいます。ここは越後三山や荒沢岳の展望も良いですし、時間と体力に余裕があればぜひ立ち寄りたいスポットです。
玉子石を眺めたら、下山を開始します。池ノ岳で休憩入れ平ヶ岳を見納めして、一気の下り。またぬかるみにはまりつつも紅葉眺めながら下りまくって無事下山。檜枝岐村の中心に戻り、翌日登る会津駒ヶ岳の登山口を確認してから道の駅できのこそばをいただいて、日帰り温泉に入り、駐車場で無料Wi-Fi使いながらヤマレコの記録作って車中泊となりました。ダウンと寝袋、あとは使い捨てカイロがあるのでそれほど寒くはなく過ごせそうです。
どうにかこうにか間に合った晩秋の平ヶ岳、思ってた以上の素晴らしい山でしたね。つぎは7月くらいの高山植物が咲く時期に行ってみたいものです。でも7月だと他に行きたい山もいっぱいあるからな〜。来年の7月まで憶えていられるかどうか……。
ええ、平ヶ岳は初めてだったんですが、素晴らしかったです。贅沢言えば一点の曇りの無い快晴の日に行きたかったですね。
タイヤはまだノーマルタイヤで大丈夫でした。ただ朝晩にこの付近の峠越えをする車はそろそろ冬タイヤにしてもいいかもしれません。
いつも山行記録とても参考になります。平ヶ岳来年タイミングあれば行きたい山です。
タイヤも今週末だと峠越えするなら変えないとでね。返答ありがとうございました♪
峠の標高が1000mくらいになると、そろそろ冬タイヤですね。私は今年タイヤ買わないといけないので、お金がかかっちゃって憂鬱です(苦笑)
今回初めて平ヶ岳登りましたが、普通だったら泊まりの山ですね〜。私はぬかるみとツルツル滑る登山道の土にやられました。かなりハードなのでプリンスルート使う登山者が多いのが理解できましたよ。
この山行とシンクロしたかのように、ロッテも、ドラフトのくじで難儀したようですね。
ロッテのドラフトには笑ってしまいました(笑)まあ競合1位が当たるとは限らないので、じっくり見守りたいと思います。ハズレのハズレから山田哲人みたいな特大の当たりが出ることもありますから。
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