予想より危険できつかった、未踏の西丹沢のバリルートのまとめて周回。焼津ルート〜権現山〜二本杉峠西コース〜富士見峠南東尾根〜大栂東尾根〜菰釣山〜シキリ尾根〜地蔵平〜屏風岩山西尾根〜屏風岩山東尾根〜大杉山西尾根〜大杉山南山稜〜遠見山西尾根
風太郎
体力度について
- GPS
- 13:00
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 3,077m
- 下り
- 3,059m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 11:48
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 13:00
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
＜全般＞ バリルートは全て取り付きに道標は有りません。地図やGPSにルートを登録しておかないと分からないと思います。今回は30キロ超のコース中、一般登山道はわずは1.38キロ、林道が5.13キロ、車道が3.03キロで残りは全てバリルート（22キロ程）です。それも市原新道や、白馬尾根の様な歩く人が多くて一般登山道化しているバリルートと異なり、藪漕ぎもあるちゃんとしたバリルートが多いです。自分はマダニにやられていましたのでそちらの注意も必要です。バリ歩きに慣れた人で無いと危険な個所も多いので、そうでない人は歩かないで下さい。 ＜中川橋〜焼津ルート〜権現山〜二本杉峠＞ 焼津ルートの登り口は道路から登る階段です。道標は有りませんがこの近くに階段はここだけです。踏み跡は薄いですがそれなりに有るので、夜でもヘッドランプの灯りでなんとか歩けます。もちろん慣れて無い人は明るい時に歩きましょう。一般道に合流すると権現山の山頂はもう一息です。二本杉峠までは分かり易い一般道です。 ＜二本杉峠〜富士見峠南東尾根〜大栂東尾根〜菰釣山＞ 二本杉峠の道標には書かれていませんが、出だしの踏み跡は明瞭なので分かると思います。上部の沢の近くまで下りるとトラバースになりますが、このトラバース区間が荒れていて危険です。この日は落ち葉が濡れていて特に危険に感じましたが、そうで無くても危険だと思います。全般に渡って道は殆ど消えかかっています。滑り落ちたら大怪我か悪くすると死ぬかもしれません。富士見峠南東尾根の登り口は分かり易かったですが、尾根に登ってからが笹薮に被われて藪漕ぎが大変でした。尾根を少し下ると笹が無いのですが、そこをトラバースすると遠回りになります。尾根が複雑なので尾根沿いの方が藪漕ぎしても速い気がしました。 大栂東尾根の取り付きは分かりませんでした。適当に尾根に登りましたがやはり笹薮で大変でした。 ＜菰釣山〜シキリ尾根〜地蔵平〜屏風岩山西尾根〜屏風岩山東尾根〜大滝橋近くの車道＞ シキリ尾根の取り付きは踏み跡は有りませんが、それらしい尾根がそこしか無いので分かると思います。地図では分からない支尾根が多くて、GPSで頻繁に確認しないと間違いそうです。屏風岩山西尾根も取り付きは不明で、とにかく尾根を目指して登ると、割と明確な踏み跡とテープが有ります。後は屏風岩山まで迷うことは無いと思います。屏風岩山東尾根はかなり明瞭な踏み跡が有りますが、南東尾根との分岐に注意して下さい。最後の方で尾根からそれて左に曲がる所が間違えやすいので気をつけて下さい。そのまま尾根を下る方へ踏み跡とテープが有るので自分は間違いました。 ＜大滝橋近くの車道〜中川温泉〜大杉山西尾根〜大杉山南山稜〜遠見山西尾根〜中川橋＞ 中川温泉入口を入って行きます。取り付きは西丹沢登山詳細図が無いと分からないと思います。踏み跡やテープは有りますが、作業道の物も有る様なので間違わない様に気をつけて下さい。大杉山に着いてからは踏み跡もはっきりしていて分かり易かったです。 |
写真
来し方を振り返って。登山道右の矢印です。左側がバリの焼津ルートです。こちらから登って来ましたが、右の一般道と比べるとやっぱり踏み跡が不明瞭ですね。
1
二本杉西コースの危険なトラバースの開始地点です。土砂でほぼ道が無くなっていて、それが濡れた落ち葉で被われて危険な状態です。この後もずっとこの様な状態が続き、写真を撮る余裕が無かったです。二本杉峠の道標も、こちら方面は書かれていませんでしたから廃道ですね。
5
富士見峠南東尾根は、稜線にのるとこんな藪が待ち構えていました。このおかげで予想外に時間がかかりました。本格的なバリルートですね。。。
3
やっと林道に着きました。富士山が綺麗に見えるのでここが富士見峠だと思ったのですが、地図だとこの先の様です。でもここの方が富士山は良く見えました。地図の誤植？
4
こちらが進行方向。でも一般道は80メートル位で別れて右のシキリ尾根に下ります。因みに今回登山コースで人に会ったのはこの菰釣山山頂だけでした。
2
シキリ尾根の出だしです。踏み跡が無く、出だしはここ以外にそれらしい尾根が無いので判断しました。本格的なバリルートですが、前半のバリルート群よりは楽でした。
4
装備
| 個人装備 |
ダブルストック
ヘッドランプ
地図
GPS
ペットボトル
膝プロテクター
雨具
熊鈴
笛
タオル
着替え
ザックカバー
|
|---|
感想
元々の計画は表妙義と裏妙義の大周回の予定でしたが、前日までの雨予報で濡れた岩で大変かな〜と思い急遽西丹沢のバリルートの周回にしました。元々は12月に計画していたやつなのですが、天気が悪くて断念したのです。日も長くなったのでそれに大杉山のバリルートを加え、かなりガッツリ歩く計画にしました。2週間後の奥多摩24Hのトレーニングも兼ねたかったからです。
元々の計画では焼津ルート、二本杉峠西コース、富士見峠南東尾根、大栂東尾根、シキリ尾根、屏風岩山西尾根、屏風岩山東尾根、穴ノ平沢ノ頭西尾根、大杉山北陵、大杉山南山稜、遠見山西尾根の合計11のバリルートを繋いで周回する予定でした。この内歩いた事が有るのは二本杉峠西コースのみでした。急に決めたので確認していなかった為、出だしから焼津ルート登山口で少し確認に手間取りました。
暗い中で未踏のバリルートを歩くのは何度かやっていますが、やっぱり明るくなるとほっとします。予定では展望地の大仏ノ野で日の出を見る予定でしたが、この日はガスって何も見えませんでした。でも如何にも展望が良さそうな所だったので、また晴れた時に再訪したい所です。
今回は一般の登山道は殆ど歩かないのですが、権現山への一般道に合流した時にはその歩き易さに感心しました。やっぱり整備してくれる人がいる一般道は楽です。感謝です。
二本杉峠に着くと標識にこれから向かう方面が有りませんでした。この二本杉峠西コースは6年前の2009年04月11日に歩いています。その時は今回のルートと少し似た所を歩いたのですが、その時はこの区間の崩壊地は2、3ヶ所位でした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-36943.html
しかしその後も崩壊は進んでいて、今回歩いた時には沢に着いてトラバースが始まると、ほぼずっと道は荒れていました。下の沢までかなり高度が有り、濡れた落ち葉に被われた所などはとっても緊張しました。
ここを通過して後は楽かと思ったらとんでもない。富士見峠南東尾根〜大栂東尾根〜菰釣山の区間が今回一番きついルートでした。基本は尾根沿いなのですがそこは藪漕ぎが大変でした。尾根の下をトラバースすると藪漕ぎはしなくて良いのですが、この辺りは尾根が複雑なので距離が長くなるのと、途中で傾斜が急になって尾根に戻ったりで随分と時間をロスしました。この区間で予定より1時間ほど遅れました。
菰釣山の山頂で膝プロテクターを付けて後半に入りますが、シキリ尾根も出だしは藪漕ぎで、途中で3度違った支尾根を下りかけました。でもこの区間はまめにGPSを確認していたので、大きなタイムロスにはなりませんでした。地蔵平からの屏風岩山西尾根は、isさんとgoeさん達のレコで知りました。ありがとうございます。ルートはレコを見ないで自分で地形図から適当に引いたので、お二人のと少し違うかもしれません。尾根に登ってからはテープや踏み後が薄く有ったので、何らかのルートで有る事は確かな様です。
大滝バス停に14:00に着けなければ、穴ノ平沢ノ頭西尾根、大杉山北陵の区間はあきらめ、大杉山西尾根〜大杉山南山稜にする予定だったので、屏風岩山東尾根はかなり急ぎました。ここは道が良く一般道に近いのですが、最後の所でテープと踏み後につられて痛恨のルートミス。かなりの傾斜を下るはめになりました。大滝バス停よりも南で14:00着。大滝バス停に14:00に着けませんので、エスケープルートで中川温泉入口を目指します。途中で河原で遊ぶ家族に心が折れそうになりましたが、奥多摩24Hのトレーニングを兼ねて大杉山西尾根に登りかえします。
実はこの区間はGPSに登録していないので、GPSだけだと道が判りません。踏み後やリボンは沢山あるのですが、大杉山西尾根とは違う生活用の物も混じっている様なので、地図とGPSの両方を照らし合わせて進んだので時間がかかりました。道的にはロープの有る区間が急ですが後は普通でした。大杉山とおぼしき所に着いたのですが標識が無く探しました。見つけた標識はちょっと判りずらくて貧弱な物でした。そこからの道は踏み後は明瞭でしたが、ぬかるんでいて少し滑りました。車に戻ってナビで確認するとお風呂に入らなければ選挙に間に合いそう。かみさんから大根を買ってきてとのメールも入っており、直帰する事になりました。我が家は冬季はお風呂は一日おきで無い日なので風呂に入れなかったのは辛かったです。。。
最後に4月25日、26日に恒例の丹沢24Hをやります。今回は初めて丹沢を離れて奥多摩にしたので奥多摩24Hですね。徹夜で歩き続けられるという事は、もし道に迷って暗くなっても、判る所まで戻れるという事です。ナイトハイクの準備をして経験しておくて、いざという時に冷静になれますので良かったら挑戦してみて下さい。
http://www.yamareco.com/modules/yr_event/event_detail.php?eid=15981269
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Futaroさん おはようございます
またすごいことをしてますねー(@_@)
というかこれほんとに丹沢の話し？？というぐらい道や地名が知らないところばかり(笑(笑
高尚すぎて私には全くなんの話をしているかわからないぐらい。
さすがです
探検お疲れ様でした！
月末お会いできるのを楽しみにしてます(^^)/
mimitter101さん、こんにちは。
自分も丹沢のバリルートを知ったのはここ６年位でしょうか。登山詳細図シリーズをshigetoshiさんから聞いて、東丹沢編と西丹沢編をそれぞれ買ったのが1，2年前かな〜。バリルートの方が一般登山道より多い事が分かりました。まだまだ未踏のバリルートだらけです。
ところで丹沢のバリルートは沢をやらないと片手落ちなので、丁度一年前にshigetoshiさんと歩いたルートの方が丹沢っぽいですよ。mimitter101さんも是非、丹沢の世界へおいで下さい
西丹沢は自分もまだ不慣れですが、沢沿いに面白い鉱山跡があるそうなので探検に行きましょう
ただshigetoshiさん、kankotoさんに続いてmimitter101さんも加わると、やっぱり自分の登りの遅さが足を引っ張るのが問題なのですね
Futaroさん、こんばんは。
このルート、一日じゃもったいないです
３日に分けて歩きたいくらい盛りだくさんです
シキリ尾根やＰ755はまだ未踏なので歩いてみたいですね。
屏風岩山西尾根も歩かれましたか？ここは地形が複雑でＲＦが楽しそうなので次は降ろうと思っています。
丹沢ＶＲにもいい季節が来ましたね
ＶＲだけで30キロ超えはさすがです。奥多摩２４応援しています
isさん、こんにちは。
僕ももったいないと思います。ただ丹沢の未踏のバリルートがどんどん増えるので、ソロの時は未踏のバリルートを纏めて歩き、他の人を誘う時に、良かったルートをじっくり再訪しようと思っています。
屏風岩山西尾根、教えていただきありがとうございます。おかげで短縮できました。二本杉峠西ルートが危険になっているので、変わりのルートを僕は探して役立てたいと思います。
FUtaroさん、こんばんは。
バリだけで30km超えを13時間とはさすがです
あまりにもマイナー過ぎて、山頂名しか判りません
丹沢の沢＆バリルート、また行きたくなりました。
奥多摩24h耐久もよろしくお願いします。
私はmillionさんやkankotoさんのようにまじめに平日から
トレーニングしてませんが、足にアンクルウェイトをつけて
日常トレーニング中です。
外すととても足が軽くなってすいすい上がり、
山での躓き防止にもいいですよ。
shigetoshi さん、こんにちは。
僕もこの周回ルートは未踏だらけで、大杉山を歩いている分、shigetoshiさんの方が知っていましたよ。
shigetoshiさんに丁度良いくらいの距離なので歩いてみて下さい。
ところでshigetoshiさんから頂いた宿題の区間、歩く予定だったのに駄目でした。今年はまだ計画を一度も貫徹できてません…
奥多摩24hでは貫徹しないとまずいです。お互いに貫徹でお風呂で再会したいですね。
Futaroさん、こんにちは。
私もメジャーな山頂名しか分かりません
丹沢はまだまだ不案内なため、ルートのイメージも
できません
しかし、休日の丹沢、静かに歩けるルートはいいですね。
GWは一度丹沢を歩こうかなあなんて少し考えています。
バリはあっても1本ですが。。。
youtaroさん、こんにちは。
休日の丹沢でも人に全く会わないルートは幾らでも有りますよ。是非こちらにもお越しください。
僕もお気に入りに登録したyoutaroさんのルートを歩きたいのですが、溜まり過ぎて大変です。
GWは僕は何処にも行けませんし。。。
Futaroさん、またしても大変そうなVRを歩かれましたね
大栂東尾根とシキリ尾根は、共に「西丹沢登山詳細図」に掲載されているルートで、「この尾根を使えば地蔵平から菰釣山まで往復できるぞ」と思えて以前から興味がありました。
…が、ヤブだらけなんですね。安易に踏み込むべきではない（道迷いとダニが心配）ということがわかりました。詳しい情報をありがとうございます。
melonpan さん、こんばんは。
シキリ尾根の藪の区間は頂上近くで長くは無いです。大栂東尾根の方が藪は多いです。ただ途中で尾根から少し下を巻いたりしたので、実際はどの位が藪なのか今一つ分かりませんが、富士見峠南東尾根に比べれば少なかったです。登りをシキリ尾根、下りを大栂東尾根にすれば大丈夫だと思います。
ダニは全く気が付きませんでした。ひょっとして持って帰ったかもしれませんね。。。途中でお風呂にも入らなかったし。。。
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