経ヶ岳、多良岳(中山キャンプ場より)【佐賀県、長崎県】


- GPS
- 04:13
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 897m
- 下り
- 898m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:12
中山キャンプ場駐車場 1024 ― 車両通行止め 1033 ― 短絡登山道1 1046 ― 短絡道2 1051 ― 林道から峠への道へ 1056 ― 中山峠 1057 ― 舞岳への分岐1 1100 ― 経ヶ岳・平谷越分岐 1104 ― 舞岳への分岐2 1111 ― 山頂部、平谷方面からの道との合流点 1131 ― 経ヶ岳山頂 1132/1147 ― 舞岳への分岐2 1205 ― 経ヶ岳・平谷越分岐 1211 ― 中山峠 1215 ― 笹岳北峰 1228 ― 笹岳北峰本峰の鞍部 1238/昼食/1301 ― 金泉寺付近の分岐 1321/1323 ― 四叉路 1325 ― 国見岳多良岳中央部 1339 ― 国見岳山頂 1340/44 ― 多良岳山頂 1346/1354 ― 国見岳多良岳中央部 1356 ― 四叉路 1404 ― 最奥のベンチ 1412 ― 笹岳からの道との合流点 1426 ― 残り0.3km、最初のベンチ 1430 ― 登山口の鳥居 1438 ― 駐車場 1438
●行動時間 4:14
天候 | 晴れ、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
(長崎泊地=長崎駅、長崎=武雄温泉) 武雄温泉駅=<レンタカー>=中山キャンプ場駐車場 駐車場―中山峠―経ヶ岳―中山峠―国見岳―多良岳―四叉路―駐車場 中山キャンプ場駐車場=<レンタカー>=武雄温泉駅 (武雄温泉=博多、博多=広島、広島駅=広島家) ●登山口へのアクセス ○中山キャンプ場駐車場 ・長崎県側の金泉寺に次いで楽な登山口。それでも頂稜までは1時間近くはかかる ・海沿いの国道207号からであれば「太良町油津」交差点から西へ、多良岳オレンジ海道からであれば「川原(こうばる)」交差点から西へ県道252号を進む。一車線道になって5分も進むとキャンプ場。道沿いの区画に10数台駐車可能。無料 ○そのほかの登山口 ・長崎県側の「金泉寺」「黒木」などからも山に入ることができる (2023.11現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○中山キャンプ場〜中山峠 ・殆どは林道歩き。途中からは廃林道のような荒れた舗装路になる。一部に短絡目的の登山道があるが、最初以外には標示もなく、赤テープがそれらしくぶら下がっているのが唯一の目印。最後も林道を離れて中山峠へと至るがそういった標示もない。地図と付き合わせながら行かないと分からない ○中山峠〜経ヶ岳 ・舞岳への分岐、平谷越への道との分岐には古い標示が残っているが、ほかには特に標示はない。峠〜暫くは複数の踏み跡もあるため迷うこともありそう。ここも地図を頼りに確かめながら進むべきところ ・山頂へと続く尾根に出る標高900m付近からは斜面も急になり、ロープや鎖が次々に現れる ・山頂手前の平谷方面との分岐もよく見ていないと見逃しそうなほど ○中山峠〜笹岳鞍部 ・緩く登っていく。笹岳北峰を過ぎると笹岳南峰の大岸壁西側に張り付いて進み、鞍部で南峰の南側を巻く。通ってきた岸壁とは異なり、南側から笹岳南峰に登る道もある ・標示は全くなく、岸壁下の岩だらけの一帯などは踏み跡の不明瞭さもあって注意を要する ○笹岳鞍部〜四叉路 ・鞍部を越えると今度は笹岳本峰の東面に張り付いた道を行く。笹岳南峰の西面と同様に岩だらけの道を行くことになるが、それにアップダウンも加わるため、なおのこと歩きにくく、ルートも不明瞭感が増す ・標示も全くないので、地図と踏み跡勘を頼りに進む ○四叉路〜国見岳、多良岳 ・石段を登り、急崖の鎖場を登って山頂部に至る。両岳の中央部に顔を出すが、どちらも山頂へはわずか数分の距離 ○四叉路〜中山キャンプ場 ※降りる前提で記述します ・最初は歩きにくい石の段付け道。かつて整備されたのかもしれないが、崩れるなどして小石や大石が散乱しており歩きにくい ・最奥のベンチからは次第に道の様相も良くなり、やがて川沿いの小径になると勾配も緩み歩きやすい細道となる ・約100mごとに方向と距離を記した標示板が現れるので目安になる (いずれの記述も2023.11現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○登山口に近い飲食店としては、海際まで行けば複数の店があるようだ。またコンビニエンスストアも同様に海際まで行くと複数ある。仮に嬉野や武雄から車で向かう場合には鹿島市内までに道沿いに複数のコンビニがある。しかし、短絡路でもある多良岳オレンジ海道に入ってしまうとあとは全くない ●日帰り温泉 ・太良には竹崎観光ホテルがあり、日中帯ならば日帰り入浴可能なようだ。詳細は不明 ・嬉野温泉には複数の日帰り入浴可能な場所があるようだが、立ち寄っていないので不詳 (いずれの記述も2023.11現在) |
写真
感想
昨日に引き続き、佐賀長崎山登りへ。今日は佐賀県の最高峰経ヶ岳から多良岳にかけて縦走する。
経ヶ岳は佐賀県と長崎県の県境に位置する。経ヶ岳、多良岳、これに五家原岳を加えて太良三山とも呼ばれている。多良岳の山頂には太良嶽神社奥宮が祀られており、太良の海中にある沖ノ島、海中鳥居から続く参道の果てに奥宮がある。地元の信仰厚い山なのであろう。
中山キャンプ場から続く味気ない林道歩きを経て、中山越からは山道になる。マップにはない舞岳への分岐が現れる。経ヶ岳道と平谷越道の分岐が思うところに現れないことなども相俟って、道取りに少し不安を覚える。斜面を方向性を持って進んでいくが、踏み跡もそれほど明瞭ではない。
頂へと続く尾根へと出ると、斜度が上がり、ロープが何度も現れる。やがて山頂部に顔を出し、平谷方面からの道を合わせるとすぐ山頂に着いた。
山頂は眺望がよく、三山のうち残る太良岳や五家原岳ばかりではなく、北面や西面の山並みも覗うことができる。
地元のおじさんが登ってきたところで話を伺う。黒木から舞岳を通って登ってきたそうで、帰りは中山越から降りる予定とのこと。舞岳経由のルートが一番運動になるそうだ。春にはシャクナゲがたいそう咲き誇るらしい。つぼみが少ないので来年は花が少ないことを心配されていた。
再び中山越へと戻り、さらに笹岳から太良岳方面へと歩を進める。樹林の中を進み笹岳北峰に到着。残念ながら白テープに書かれた手書き以外に山頂を現すものはない。
さらに進むと、やがて左手には笹岳の巨大な岩壁が現れ、これに沿うようになる。笹岳にはこれから進む鞍部からの登り口があるようだが、この岸壁を見上げると、登ることができるのかといぶかってしまう。
やがて鞍部に到着。手ごろな岩もあるのでここで昼食にする。笹岳に近寄ってみると、岩組みの間に巧妙な登路があるようだ。先ほどまで見ていた岸壁を思うと不思議に思う。今回は時間の関係上登るのは止めておく。
昼食を済ませ、金泉寺方面へと再出発。食事の間に一人先行されるが、そのおかげでしばらくの間は、その方の背中が目印になった。この辺りは岸壁裾の岩組みを横切って行く道取りで、特段の目印もないためコースはやや不明瞭だ。名のある三山巡りの縦走なのだが、コースはあまり手入れがされていないようだ。
稜線に顔を出した所が金泉寺そばの分岐点。稜線を右に進めば西岳、左に進めば多良岳登山口の四叉路、稜線を乗り越して進めば金泉寺だ。金泉寺はすぐそことはあるが、時間も気になってきたので立ち寄らずに稜線道へ。普段は社寺や土地の風物は惹かれるままに立ち寄るだけに、ちょっと後ろ髪が引かれる思いだ。
多良岳登山口でもある四叉路にはすぐに到着。ここには太良嶽神社の鳥居もあり、登山口というより神社の入口となっているようだ。そこからは石段からなる参道が連なっている。石段を一頻り登ると急斜面の登路が待っており、最後には梵字の穿たれた大岩の脇を鎖場で乗り越え、国見岳と多良岳の中央へ。そこからはどちらの山頂へも数分の距離で、まずは国見岳に立ち寄ってから多良岳山頂の太良嶽神社奥宮へと到着した。
太良嶽神社の石祠の背後からは、太良の町を越えて有明海が見渡せる。そこにあった解説によると、太良の町中の大魚神社、海岸にある海中鳥居を経て沖の沖ノ島までが直線的に配置されているようだ。
この神社は、かつてはこの地に建っていたものが、廃仏毀釈以後廃社となり、跡地に石祠のみが建つようになったものとのこと。そののち海際に再建された太良嶽神社の奥宮に位置づけられ、石祠にはかつての太良嶽神社の名が戻ってきたということか。
残念ながら、霞もあって、頂上から海際の海中鳥居を見通すことはできなかった。
四叉路まで戻り、中山キャンプ場への下降路を辿る。最初のうちは歩きにくい整備の悪い石段道といった風情。ベンチの現れたあとは沢沿いの穏やかな下降路となる。最後は尾根筋を一気に下降しキャンプ場へと降り立った。
帰り支度中に、隣の車のお二人が到着。最後に追い抜いた方々だ。聞けば山口県から高速道路を使わずにここまで来たそうで、昨日経ヶ岳、昨晩は地元の祭りを見て、今日は多良岳に登ったとのこと。年金生活者なりの節約モードらしいが、その内容を伺うと豊かな時間の使い方をされていると感じた。
やがてはこういう深みのある時を過ごしたいものだ。
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