バリエーションだった真ノ谷から御池岳


- GPS
- 10:01
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,437m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山と高原地図に破線でルートのある真ノ谷は、谷通しだと途中ガレと小滝が連続する巻きも含めたルーファイ力必須の部分があり、今回は知らずにローカットシューズでヘルメットも持たずに入ってしまったが、特に水量の多い時など気楽に入るべき場所ではなさそう。 そのあたりはどこを見回しても谷から上にテープ類は見当たらず、ほんとに破線路があるのかどうかも疑わしい。 自分が歩いたよりすぐ下には高巻き危険と注意書きのある三筋滝もあり、このあたりに入るならそれなりの準備が必要と思われ、少なくとも初心者には全く勧められない。 |
写真
トンネルくぐってすぐ左の駐車場は駐めれたが、すぐ下隣の入り口が小さいもう一つの駐車場はすでに閉鎖されて資材置き場か工事関係車両用になってた。
そしてこの朝は駐めれた駐車場も夕方下りてきたら・・・
さすがに怖かったので少し傾斜の緩そうな右岸から巻くことに。
ところがこれが思ったよりきつい上に誰も踏んでいない腐葉土の上に秋の落ち葉が積もったばかりでフカフカズルズル。
怖くてどんどん追い上げられてしまい、ここは下りれるかと必死でトラバースした小さいルンゼ地形は最後が河原まで何メートルか落ちてるみたいでいつ落ちるかと思いながら戻ったり、もう四つん這いどころかお尻も落としてズルズル移動しながら少しでも緩そうで木が生えてる所探し、最後は後ろ向きで時々出てる細い根っこと小さい岩でバランス取りながらまさに這々の体で下りてきた。
やはりあれは自分の力では危なかったなと、まさかこんなコースとは夢にも思わず、ヘルメットも持たずに初めて買ったローカットシューズの2回目の試しのつもり出来てたので、もし無理したら途中で詰んでたなと思ったらいましがたの相当危なく怖かった巻きもやむを得なかったと思えた。
しかし、この谷山と高原地図では破線ながら登山道になってるんだが、いったいどこに道があるのか、いくら周り見上げてもテープらしきものはまったく見つけられなかった。
しかし、上部ののんびり地帯にずっとあったピンテではなく赤テープ。
いったいどうなってるのか。
やむを得ず、三筋滝少し手前まで行った944の尾根末端からなら少しは傾斜も緩いだろうともう少し先まで進むことに。
でもこれ以上谷を下ったら地図に高巻き危険とある三筋滝だし、もうそうなったら御池岳に登って車に戻ることも出来ないので、とにかくここから直登することにしてとりあえず陽が当たって気持ちの良い河原で飯。
ストックどころではなく木や根を掴みながら、傾斜よりも掴む所があるかどうかで方向を決めるような上りで、勿論写真撮る余裕などまったく無し。
一上りして一息ついた所がこんな感じ。
このあともまた短い急登が二つほど続いた。
これが山腹に下りていくのを見ると、山と高原地図で真ノ谷の途中、土倉谷の合流点あたりから破線が載ってるのはこれのことだったかと、おそらくあの場でもっとしっかり探したらこの小さい標識が見つかったんではないかと思った。
真ノ谷の途中からここまでテープは赤テープ一つしか、この尾根に至ってはここまで一つも無かったので、道がはっきりしてる有り難みを感じる。
分かりやすすぎる。
それにしても、あの上に立って写真撮る人もいるのが高所恐怖症の自分には信じられない。
六甲山や金剛山では増えすぎて大変になってると思うんだが、場所によってこんなこともあるのかとびっくり。
もしかして倉掛トンネル西側で大がかりに始まってた法面工事と何か関係があるのか、それともこのあたりは鉄塔もあるからそちら関係だろうか。
まあでも鈴ヶ岳行くの決めた時は1時間近いヘッ電行動も覚悟してたからよく頑張った。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
先日初鈴鹿として行ってきた御在所岳が鈴鹿で一番高い山だとばかり思ってた。
ところがネットで何かのページを読んでたらなんと鈴鹿で一番高いのは御池岳だと書いてある。
これは一度行ってみたいと思ってたが、ちょうど山用としては初めて買ったローカットシューズがどのくらい使えるかもう少し試したみたかったのと、テーブルマウンテンだという御池岳は何かたおやかな山かなという思い込みが重なり、試しにちょうどよさそうと行くことに。
しかし、最も一般的らしい鞍掛峠からの周回ではどうも距離的にも時間的にも物足りない感じだったので2023年版の山と高原地図よく調べたところ、コグルミ谷で天ヶ峠に上った所から南に破線で真ノ谷を下って送電線の下を944に上り、土倉岳経由で御池岳山頂部の一番南に上るルートがあるのを発見。
これならたっぷり歩けるに違いないと喜んで行ってみたら・・・
確かに天ヶ峠から真ノ谷下りだして途中までは長閑な地形で、テープもあるし薄いながら踏み跡も、どころか一カ所立派な道標まであり、これは良いコースを選んだとホクホクして歩いてた。
そんな長閑な道になぜ人が歩いた跡があまり無いのかなど考えもせずに・・・
ところがずっと水流沿いの少し上のトラバース道を歩いてたのが伏流になったので下に降りて歩き出してしばらく、段々ガレてきて気が付けばさっきからテープがまったく無い。
いくら周りを見上げてもテープなどもまったく発見出来ないが、しかし最新の山と高原地図には破線ながらずっと谷沿いに道があるとなってる。
これはもう谷の中を歩くに違いないと進んでいくと、また水が流れ出したあたりから溪相は一変。
大きな岩と小滝が連続する、まだ2回目のローカットシューズで初見で下るなんてちょっと無茶ではという状況。
実際直接は下りれずやむなく巻いた所も3箇所ほど。
そのうち一つ目では相当怖くギリギリの思いもさせられ、このあたりでようやくなぜ人が歩いた気配がほとんど無いのか理解出来た。
今回はおそらく水量少なかったからなんとかなったと思うが、それでもルーファイ力必須のルートで想定外に気力体力時間を取られながらなんとか送電線下の破線で944に上がっていく道があるはずの土倉谷出合いにたどり着くが、どう眺め回しても上って行くような踏み跡が分からない。
やむなくもう少し下って三筋滝ちょっと手前の少しでも傾斜緩そうな小尾根末端から上ることに。
しかしその場所も地形図とは違って相当な傾斜。
しかし三筋滝には高巻き危険と書いてあるので、下りでそんな所まで行きたくないのでもう覚悟決めてそこから上ることに。
しかし最初出だしの一上りの傾斜は相当なもので、一応ストック持ったが邪魔。
この日多くの所で滑る粘土質に気を遣わされたが、ここも露出している土は粘土質の上に落ちたばかりの枯れ葉が積もり、傾斜的に木や根を掴まなければずり落ちそうでストックなど邪魔なだけ。
傾斜の緩そうな所以上に木が連続している所を狙って四つん這いで這い上がっていく。
そこを越せばなだらかな所とちょっとした急登を何度か繰り返して送電鉄塔の建つ芝生の広場に。
そこに自分が登路を見つけられなかった土倉谷に下りて行くらしき中部電力の巡視路標識があったので、やはり出合いでよく探せばもっと早く確実にここまで上ってくる道はあったものと思われた。
そこから先はなだらかな尾根を進んで土倉岳への登山道に合流し、もう時間も無くなった中、前半は心許なかったローカットシューズの軽さのおかげで急いで御池岳の頂上一帯を歩き、おまけに時間考えて少し悩んだけど結局鈴ヶ岳もピストンしたので最後はちょっとだけヘッ電下山にもなってしまったけど、ほんとに丸一日山の中を歩き続けることが出来、満足のいく山行になりました。
ただ、鞍掛トンネル西側では大規模で長期にわたりそうな法面工事が始まっており、トンネル東口の駐車地はそのための機材、資材置き場として閉鎖されそうな気配だったので、自分はギリギリのタイミングで行ったのかなと、これから行く場合は確認が必要だなと思いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する