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Yamareco

記録ID: 6264988
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

将棊頭山 ~ 爆風の稜線を越えて、雪景色の木曽駒を眺めに行く

2023年12月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:08
距離
17.8km
登り
1,719m
下り
1,706m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:09
休憩
2:00
合計
10:09
距離 17.8km 登り 1,719m 下り 1,718m
6:36
32
小黒川渓谷キャンプ場
7:08
7:18
61
8:19
29
8:48
8:49
5
8:54
26
9:20
9:32
15
10:33
10:37
28
11:05
53
11:58
13:09
29
13:38
13:39
12
13:51
13:55
28
14:32
14:44
16
15:00
15:01
4
15:05
19
15:24
15:25
51
16:16
16:17
28
16:45
小黒川渓谷キャンプ場
天候 快晴。稜線は時折り爆風。
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:小黒川渓谷キャンプ場。桂小場登山口までの林道は冬季閉鎖中。閉鎖区間は1.5kmほど。ゲートの直前に駐車スペースがあったが、調べ不足でキャンプ場の管理棟のある駐車場に停めてしまった(まあ+300mほど)。
コース状況/
危険箇所等
行者岩分岐から将棊頭山は、今後の積雪、凍結状況にもよるが、広い稜線なので、大きな危険はないと思う。一部、岩場を越える箇所があるので、そのあたりは注意。
予約できる山小屋
西駒山荘
出発地の小黒川キャンプ場に向かう途中に向かえた朝焼けの時間。南アルプスの稜線の向こう側が茜色に染まっていました。
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出発地の小黒川キャンプ場に向かう途中に向かえた朝焼けの時間。南アルプスの稜線の向こう側が茜色に染まっていました。
登山口の桂小場への道は今週から冬季閉鎖に入りました。1.5kmほど自力で歩く必要があります。
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登山口の桂小場への道は今週から冬季閉鎖に入りました。1.5kmほど自力で歩く必要があります。
30分の車道歩きで桂小場に到着。天気予報通り温かく、すでに暑くなってアウターを脱ぎます。
30分の車道歩きで桂小場に到着。天気予報通り温かく、すでに暑くなってアウターを脱ぎます。
木曽駒ヶ岳に繋がるクラシックルートの西駒登山道。序盤はカラマツと熊笹の中を穏やかに登って行きます。
木曽駒ヶ岳に繋がるクラシックルートの西駒登山道。序盤はカラマツと熊笹の中を穏やかに登って行きます。
木々の隙間から目指す将棊頭山のピークが見え隠れ。上の方はしっかり白くなっていますね。
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木々の隙間から目指す将棊頭山のピークが見え隠れ。上の方はしっかり白くなっていますね。
しばらく登ると登山道にも雪が現れるように。
しばらく登ると登山道にも雪が現れるように。
見上げると冬枯れのカラマツに青い空。
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見上げると冬枯れのカラマツに青い空。
眺望はずっとないので淡々と歩くのみ。
眺望はずっとないので淡々と歩くのみ。
木々から差し込み冬の陽が眩しい。
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木々から差し込み冬の陽が眩しい。
スタートから2時間半で大樽避難小屋。この先は急登になるので、ここでアイゼンを装着。雪質は柔らかかったので、稜線に出るまでは必要なかったかも。
スタートから2時間半で大樽避難小屋。この先は急登になるので、ここでアイゼンを装着。雪質は柔らかかったので、稜線に出るまでは必要なかったかも。
避難小屋を過ぎても相変わらず樹林帯の中。ここもとにかく淡々と。雪の量は一気に増えた感じ。
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避難小屋を過ぎても相変わらず樹林帯の中。ここもとにかく淡々と。雪の量は一気に増えた感じ。
信大ルートとの合流からが胸突八丁で、ここから斜度が一段上がります。
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信大ルートとの合流からが胸突八丁で、ここから斜度が一段上がります。
もうだいぶ登って来た気がするけど、まだ500m近く残っているのか…
もうだいぶ登って来た気がするけど、まだ500m近く残っているのか…
なかなかの急登で、歩くスピードが落ちます。
なかなかの急登で、歩くスピードが落ちます。
津島神社と名前が付いているけど、社などは見当たりません。大きな岩の祠といった感じかな?
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津島神社と名前が付いているけど、社などは見当たりません。大きな岩の祠といった感じかな?
まだまだ続く急登。いつまで続くんだ、って、少しだけ心が折れそうになります。
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まだまだ続く急登。いつまで続くんだ、って、少しだけ心が折れそうになります。
胸突の頭を過ぎると、いよいよ景色が開けます。正面に将棊頭山。まだ結構遠い…
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胸突の頭を過ぎると、いよいよ景色が開けます。正面に将棊頭山。まだ結構遠い…
雰囲気で分かります。これを登れば稜線に出ます。
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雰囲気で分かります。これを登れば稜線に出ます。
その先に待っていてくれたのは御嶽山。ここまでの苦労が報われた瞬間です。
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その先に待っていてくれたのは御嶽山。ここまでの苦労が報われた瞬間です。
御嶽山の右側に見えるのは茶臼山の行者岩。
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御嶽山の右側に見えるのは茶臼山の行者岩。
御嶽山をアップで。背後に隠れているのは白山でしょうね。
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御嶽山をアップで。背後に隠れているのは白山でしょうね。
振り返れば伊那の街並み。その奥には八ヶ岳や浅間山。
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振り返れば伊那の街並み。その奥には八ヶ岳や浅間山。
稜線はなかなかの爆風が吹いていました。アウターにグローブ、しっかり装備を整えて将棊頭山へ。
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稜線はなかなかの爆風が吹いていました。アウターにグローブ、しっかり装備を整えて将棊頭山へ。
もう少しでクリスマスツリーになりそうな木々を横目に。
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もう少しでクリスマスツリーになりそうな木々を横目に。
これは? 霧氷でなく、しっかりとした氷が枝に成長しています。きらきら輝いて綺麗でした。
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これは? 霧氷でなく、しっかりとした氷が枝に成長しています。きらきら輝いて綺麗でした。
夏道は西駒山荘へのトラバース路ですが、冬季ルートは稜線を辿ります。
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夏道は西駒山荘へのトラバース路ですが、冬季ルートは稜線を辿ります。
そして、木曽駒ヶ岳のお出ましです。やっぱり大きくどっしりと立派です。
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そして、木曽駒ヶ岳のお出ましです。やっぱり大きくどっしりと立派です。
ちょっとした岩場を越える箇所も。凍結はしていなかったので、問題なくクリアできました。
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ちょっとした岩場を越える箇所も。凍結はしていなかったので、問題なくクリアできました。
快晴の空に目映い冬の太陽。最高の雪山歩き。
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快晴の空に目映い冬の太陽。最高の雪山歩き。
木曽駒へ続く馬の背の稜線を一望。冬の低い陽射しだと、木曽駒のほとんどが日陰なってしまうのがちょっと残念ではあります。
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木曽駒へ続く馬の背の稜線を一望。冬の低い陽射しだと、木曽駒のほとんどが日陰なってしまうのがちょっと残念ではあります。
将棊頭山のピークまでもうひと登り。ほんと、最高の言葉以外、出て来ません。
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将棊頭山のピークまでもうひと登り。ほんと、最高の言葉以外、出て来ません。
登って来た稜線を振り返れば、遠くに来たアルプスの峰々が。
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登って来た稜線を振り返れば、遠くに来たアルプスの峰々が。
時々、体が持って行かれそうな爆風が襲って来るけど、そこは過酷ながらも美しい世界。将棊頭山の向こうには南アルプスの山並みも。
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時々、体が持って行かれそうな爆風が襲って来るけど、そこは過酷ながらも美しい世界。将棊頭山の向こうには南アルプスの山並みも。
こんな風景を見ながら歩けるなんて幸せ。
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こんな風景を見ながら歩けるなんて幸せ。
ゴールまでもう少し。ヘトヘトではあるけど、終わってしまうのが惜しいぐらい。
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ゴールまでもう少し。ヘトヘトではあるけど、終わってしまうのが惜しいぐらい。
そして、将棊頭山に到着。スタートから5時間半でした。
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そして、将棊頭山に到着。スタートから5時間半でした。
山頂は全方位の完璧な眺望。まずは何といっても木曽駒ヶ岳。馬の背の稜線は秋に歩いた時の紅葉が忘れられないけど、花の咲く夏にも、もう一度来てみたいです。
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山頂は全方位の完璧な眺望。まずは何といっても木曽駒ヶ岳。馬の背の稜線は秋に歩いた時の紅葉が忘れられないけど、花の咲く夏にも、もう一度来てみたいです。
木曽駒に大きく寄ってみて。ピークに続く稜線が良すぎる。
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木曽駒に大きく寄ってみて。ピークに続く稜線が良すぎる。
御嶽山。
登って来た稜線と北アルプス。
登って来た稜線と北アルプス。
乗鞍岳、笠ヶ岳、穂高連峰。
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乗鞍岳、笠ヶ岳、穂高連峰。
笠ヶ岳、穂高連峰。
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笠ヶ岳、穂高連峰。
後立山連峰は温かい気候のせいか霞がち。それでも、鹿島槍や白馬岳が見えました。
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後立山連峰は温かい気候のせいか霞がち。それでも、鹿島槍や白馬岳が見えました。
やっぱり穂高は格好いい。槍ヶ岳は雪が付いていないので、黒く見えますね。
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やっぱり穂高は格好いい。槍ヶ岳は雪が付いていないので、黒く見えますね。
乗鞍岳も真っ白。
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乗鞍岳も真っ白。
伊那の街を見下ろして。
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伊那の街を見下ろして。
そして、八ヶ岳連峰。あちらはそれほど雪が積もっていませんね。
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そして、八ヶ岳連峰。あちらはそれほど雪が積もっていませんね。
ピーク直下に建つのは西駒山荘。その向こうには南アルプスの峰々。
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ピーク直下に建つのは西駒山荘。その向こうには南アルプスの峰々。
甲斐駒ヶ岳から、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳。一番右側には、富士山の頭が少しだけ。
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甲斐駒ヶ岳から、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳。一番右側には、富士山の頭が少しだけ。
塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳。
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塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳。
木曽駒に続く稜線が好きすぎるので、もう一度。余裕があれば2730ピークあたりまで行こうと思っていたけど、予想より時間が掛かったので止めておきます。
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木曽駒に続く稜線が好きすぎるので、もう一度。余裕があれば2730ピークあたりまで行こうと思っていたけど、予想より時間が掛かったので止めておきます。
しつこいけど、本当に好き。だって、格好いいんだもの。
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しつこいけど、本当に好き。だって、格好いいんだもの。
宝剣岳。あちらは賑わっているのかな?
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宝剣岳。あちらは賑わっているのかな?
ピークは風がすごいので、少し降りた岩陰でお昼休憩にします。
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ピークは風がすごいので、少し降りた岩陰でお昼休憩にします。
今回のメニューは担々鍋焼きうどん(イオンで購入)。温まりました。
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今回のメニューは担々鍋焼きうどん(イオンで購入)。温まりました。
こんな素晴らしいロケーションなら、西駒山荘にも泊りに来てみたいですね。
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こんな素晴らしいロケーションなら、西駒山荘にも泊りに来てみたいですね。
少し雲が出て来ましたが、それもいい感じです。
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少し雲が出て来ましたが、それもいい感じです。
今日の快晴をてるてる坊主に感謝。
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今日の快晴をてるてる坊主に感謝。
桂小場に向けて下山開始します。
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桂小場に向けて下山開始します。
正面に槍穂高を見ながら。
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正面に槍穂高を見ながら。
この風景を噛みしめながら下って行きます。
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この風景を噛みしめながら下って行きます。
行者岩の存在感もなかなか。
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行者岩の存在感もなかなか。
将棊頭山を振り返って。帰りは行きと微妙に違うルートだったかも。このアングルで見上げた覚えがないので。なんだか神々しく、ちょっと名残惜しいです。
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将棊頭山を振り返って。帰りは行きと微妙に違うルートだったかも。このアングルで見上げた覚えがないので。なんだか神々しく、ちょっと名残惜しいです。
行者岩が近づき、最高だった稜線歩きもそろそろお終いです。
行者岩が近づき、最高だった稜線歩きもそろそろお終いです。
ここから下界を目指して樹林帯に入ります。
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ここから下界を目指して樹林帯に入ります。
下山はとにかく淡々と。胸突八丁の急斜面は雪が柔らかいので、どんどん下れます。
下山はとにかく淡々と。胸突八丁の急斜面は雪が柔らかいので、どんどん下れます。
大樽避難小屋でアイゼンを外しました。まだかなり距離はあるけど、だいぶ疲れて来ました。
大樽避難小屋でアイゼンを外しました。まだかなり距離はあるけど、だいぶ疲れて来ました。
馬返しから野田場の区間は微妙に斜めっていて、滑らないように慎重に。しっかり雪が積もったら、もっと嫌らしいかも。
馬返しから野田場の区間は微妙に斜めっていて、滑らないように慎重に。しっかり雪が積もったら、もっと嫌らしいかも。
ぶどうの泉で冷たい水を飲んでリフレッシュ。
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ぶどうの泉で冷たい水を飲んでリフレッシュ。
山頂から3時間で桂小場にゴール…、じゃなかった。
山頂から3時間で桂小場にゴール…、じゃなかった。
早くも薄暗くなって来た林道を30分掛けてゴール。
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早くも薄暗くなって来た林道を30分掛けてゴール。

感想

雪山シーズンの第一弾は中央アルプスの将棊頭山へ。将棊頭山は伊那の桂小場から木曽駒ヶ岳に登るクラシックルート「西駒登山道」の途中に位置するピーク。以前、紅葉シーズンにこのルートで木曽駒まで歩いており、最高の眺望が忘れられない山です。

桂小場までの林道はちょうど今週から冬季閉鎖になってしまったので、1.5km手前の小黒川渓谷キャンプ場から歩きます。序盤、というか、中央アルプスの稜線に出るまでは、ずっと樹林帯の中。眺望もなく淡々と歩くしかありません。大樽避難小屋から先は胸突八丁と名前の付いた急登で、かなり骨が折れました。

ちょっと心が折れそうになった頃に飛び出した稜線。正面に大きな御嶽山を眺めた時は、本当に苦労が報われたと思いました。時折、体が持って行かれそうな感じの爆風が吹いて来ますが、最高の稜線歩きのスタートです。木曽駒はもちろん、振り返れば北アルプスもしっかり。南アルプスや八ヶ岳もばっちりで、全方位の大展望が待っていました。詳しくは写真で!

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