記録ID: 630538
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒
日程 | 2015年05月03日(日) ~ 2015年05月05日(火) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 【1日目】 快晴、微風(休憩してても暑かった) 【2日目】 ガスor曇りor晴れ、風は弱め(行動中は暑かった) 夕刻より翌朝まで大雨強風。 【3日目】 曇り、強風(朝一は氷点下で寒かった) |
アクセス |
利用交通機関
【駐車場】
バス、
車・バイク
・八幡平山頂(@500/日 帰りに徴収された) ・アルパこまくさ(無料) 【バス】 ・アルパこまくさ→田沢湖畔停留所(@510) ・田沢湖畔停留所→八幡平山頂(@1930) (直通便はありません)
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 10時間4分
- 休憩
- 1時間0分
- 合計
- 11時間4分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 【積雪状況】 八幡平から乳頭山手前まではほぼ残雪歩きでした。 夏道が出ているのは、 ・縦走路入口付近 ・前諸桧山頂から鞍部まで ・嶮岨森山頂付近 ・大深岳山頂とその先の八瀬森分岐から100m程 ・大沢森からの下りで一部 乳頭山頂手前から笹森山手前まではほぼ夏道が出ています。 残雪部分は、 ・乳頭山東斜面 ・笊森山東斜面山頂直下 ・笊森山〜湯森山の鞍部と湯森山山頂直下 ・湯森山〜笹森山の鞍部 ・笹森山〜八合目避難小屋〜車道1050m付近まで 【危険箇所】 ・斜面にクラックが入っている箇所が多かったです。特に前諸桧や嶮岨森の南側は 雪庇帯の方が歩きやすそうでしたが、夏道を歩いた方が安全かと。 ・笹森山に取り付く箇所は雪庇下を通るので、ここも要注意。 ・今回は終日締まり雪でキックステップの良く効く雪質でしたが、雪質次第では 曲崎山と田代平西側の急斜面は手こずるかもしれません。 ・樹林内にリボンは少ないので、ルートファインディングが大変でした。 【その他】 ・残雪部分は全行程ツボ足で問題ありませんでした。アイゼン、ワカンは未使用。 曲崎山の登り下りのみピッケルを使用しました。 ・水場は雪の下でしたが、雪を溶かすか登山道上の融雪水を汲めばOKでしょう。 ・大白森山荘は3名で荷物を広げたら一杯でした。詰めても5名程でしょうか。 |
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過去天気図(気象庁) |
2015年05月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by syasyu
GWは昨年来のやり残しの葛根田周回も兼ねて八幡平から秋田駒まで(と言っても両ピークには行ってないですが)歩いてきました。元々は夏山シーズンに狙っていたコースですが、水の確保やコースの状況(刈り払い具合とか)も考慮して少々前倒した次第。
【5/2】
前日まで諸々忙しく出発がこの日となってしまった。自宅を昼に出発し、藤七温泉に浸かり、山頂駐車場の展望台で夕景色を見ながらの夕飯。早めの就寝で翌日に備えた(車中泊です)。
【5/3】
3時頃起床し4時過ぎに出発。少々の車道歩きの後、裏岩手登山口より入山。出だしは夏道が出ていたので夏道を歩いてみたが雪溜まりや倒木があって歩きにくかった。少し迂回になるけど残雪部分を歩いた方が良かったみたいです。畚岳の麓から残雪歩きになり(雪が締まってて踏み抜きもなく快適でした)、以降残雪部分はできるだけショートカットで距離と時間を節約しながら歩く。
大深岳を越え八瀬森分岐を右に折れこのコースの核心部へ突入。前日のものと思われるスノーシューの跡(跡は逆方向)に出会ったり別れたりしながら樹林を進む。木漏れ日の中、野鳥のさえずりとキツツキのドラミングを聞きながら歩くのは、なんとも心地よかった。
八瀬森を過ぎ、急登の曲崎山手前で大休止。曲崎は麓を迂回しようか迷ってましたが、それ程登りも長くないので登ってみることに。ここは周囲より一段標高が飛び出していることから山頂からの眺めが素晴らしかった。登り降り共に急なのでここだけピッケルを使用した。
鞍部から大沢森に登り返しまた下る。大沢森は宝仙湖からのコースもあるようで、この時期なら周回できるのではとか地図を見ながら考えてしまう。
下ったら「くの字」に尾根を進み一登りで今日の宿の大白森山荘に到着。途中、熊さんの足跡(それも新しい)があってドキドキでしたが、近くにはもう居ないよう。また今日も会えずじまいでした。
小屋の方はと言うとなんとも小さな作りだなというのが第一印象。一階が土間、二階が寝床。二階の掃除をしてたら、東京から遊びに来たという二人も到着。こんな山奥に泊まりに来る人もいるもんだな。食料も酒もしっかり持ち込んでて、見習わねばと深く思った(こちらは乾物ばかりなので)。食事をしながら談笑し、夕焼けを楽しみ、その後早めの就寝となりました。
【5/4】
この日も3時起床。2人組は八幡平方向ということで、無事を祈りながら4時過ぎ出発。天気は残念ながらの濃霧でした。景色を楽しみにしていた大白森は真っ白け。山頂方面に向かってみるも藪が現れており近づけずと無念のまま敗退でした。急登をとぼとぼ下り小白森へ。小白森山頂付近からガスが薄くなり始めるが遠望は利かず、またとぼとぼと。
大白森、小白森は麓の温泉から近いこともあり足跡は沢山で迷う心配は無い程でしたが、足跡が濃いのは鶴ノ湯方面のみでP1101を迂回する頃にはまた踏み跡の薄い樹林歩き。この頃になるとガスが大分晴れたみたいで、秋田駒が樹間から顔を出していた。P1063先の鞍部からの登りで高校の山岳部らしき集団とすれ違う。好き勝手に歩いている自分と違って夏道をきちんと辿ってるらしく、地図とコンパスだけで凄いもんだなとまた関心してしまった。
田代平へは藪の隙間を縫って登り、また一登りして山荘到着。またガスが入り乳頭山頂も見えないのでここで大休止に。出発時入れ違いに3名(?4名だったかな)が小屋に到着。前日は秋田駒から滑ってきたよとなんとも楽しそうでした。途中道を間違えて引き返したりしてたら追いつかれて、乳頭山へは同時に到着。これ幸いと山頂で写真を撮って頂いた。
山頂手前からは夏道が出ており、ここから笊森山手前の鞍部までの尾根はほぼ夏道歩き。ここまで積雪の具合が違うとはね・・・スキーで歩くならもっと早い時期じゃ無いとダメなようですね(次回の良い参考です)。それとこの尾根、ちょっと東北離れした景色で面白かった。特に笊森・湯森間はなだらかに伸びる尾根と広々とした鞍部の開放感がなかなか。ここは夏季にもまた訪れたいと思う(国見温泉から入って大白森ピストンの乳頭温泉下山なんか良いかも)。
湯森山頂で4人組とすれ違う。田代平山荘泊で下山するとのこと。阿弥陀池小屋も良いですよと勧められたが、疲れ過ぎて阿弥陀池まで登れる元気が無いですよとか会話を交わし別れた。実際、疲れのピークだったようで笊森や湯森の雪渓登りはかなりきつかった。その後、笹森山経由でなんとか八合目小屋へ。
本日の小屋利用は自分1人。小屋に入った直後から雨が降り始め、その後は大雨強風に(湯森山ですれ違った4人組は大丈夫だっただろうか)。疲れ過ぎたので入念にストレッチして就寝。夜半は叩きつけるような雨と小屋を揺らす風で何度も目を覚ました。
【5/5】
入山前の天気予報からは半日前倒しで悪天候になったようだが、朝も強風の残る天気でした。元々帰りのバス時刻が早いことと、前夜の大雨強風と早朝の冷え込みで雪面はカチカチ凸凹状態なこともあり、男女岳登頂は断念して(というか前の日から登る気ゼロでしたけど)6時に下山開始した。疲れの取れない棒のような足でテクテク車道を歩き、途中からゲレンデを下って予定より早く8時前にアルパこまくさに到着。1時間程時間を潰しバスを乗り継ぎ八幡平へと向かった。
途中、田沢湖畔停留所で乗り継ぎ時間を間違え1本逃して時間潰しをしてたら、アルパから同じバスで降ってきて遊覧船観光も楽しんでこられた方に、まだ居たのと笑われてしまった(汗)
これもまぁ旅の思い出かな。
【5/2】
前日まで諸々忙しく出発がこの日となってしまった。自宅を昼に出発し、藤七温泉に浸かり、山頂駐車場の展望台で夕景色を見ながらの夕飯。早めの就寝で翌日に備えた(車中泊です)。
【5/3】
3時頃起床し4時過ぎに出発。少々の車道歩きの後、裏岩手登山口より入山。出だしは夏道が出ていたので夏道を歩いてみたが雪溜まりや倒木があって歩きにくかった。少し迂回になるけど残雪部分を歩いた方が良かったみたいです。畚岳の麓から残雪歩きになり(雪が締まってて踏み抜きもなく快適でした)、以降残雪部分はできるだけショートカットで距離と時間を節約しながら歩く。
大深岳を越え八瀬森分岐を右に折れこのコースの核心部へ突入。前日のものと思われるスノーシューの跡(跡は逆方向)に出会ったり別れたりしながら樹林を進む。木漏れ日の中、野鳥のさえずりとキツツキのドラミングを聞きながら歩くのは、なんとも心地よかった。
八瀬森を過ぎ、急登の曲崎山手前で大休止。曲崎は麓を迂回しようか迷ってましたが、それ程登りも長くないので登ってみることに。ここは周囲より一段標高が飛び出していることから山頂からの眺めが素晴らしかった。登り降り共に急なのでここだけピッケルを使用した。
鞍部から大沢森に登り返しまた下る。大沢森は宝仙湖からのコースもあるようで、この時期なら周回できるのではとか地図を見ながら考えてしまう。
下ったら「くの字」に尾根を進み一登りで今日の宿の大白森山荘に到着。途中、熊さんの足跡(それも新しい)があってドキドキでしたが、近くにはもう居ないよう。また今日も会えずじまいでした。
小屋の方はと言うとなんとも小さな作りだなというのが第一印象。一階が土間、二階が寝床。二階の掃除をしてたら、東京から遊びに来たという二人も到着。こんな山奥に泊まりに来る人もいるもんだな。食料も酒もしっかり持ち込んでて、見習わねばと深く思った(こちらは乾物ばかりなので)。食事をしながら談笑し、夕焼けを楽しみ、その後早めの就寝となりました。
【5/4】
この日も3時起床。2人組は八幡平方向ということで、無事を祈りながら4時過ぎ出発。天気は残念ながらの濃霧でした。景色を楽しみにしていた大白森は真っ白け。山頂方面に向かってみるも藪が現れており近づけずと無念のまま敗退でした。急登をとぼとぼ下り小白森へ。小白森山頂付近からガスが薄くなり始めるが遠望は利かず、またとぼとぼと。
大白森、小白森は麓の温泉から近いこともあり足跡は沢山で迷う心配は無い程でしたが、足跡が濃いのは鶴ノ湯方面のみでP1101を迂回する頃にはまた踏み跡の薄い樹林歩き。この頃になるとガスが大分晴れたみたいで、秋田駒が樹間から顔を出していた。P1063先の鞍部からの登りで高校の山岳部らしき集団とすれ違う。好き勝手に歩いている自分と違って夏道をきちんと辿ってるらしく、地図とコンパスだけで凄いもんだなとまた関心してしまった。
田代平へは藪の隙間を縫って登り、また一登りして山荘到着。またガスが入り乳頭山頂も見えないのでここで大休止に。出発時入れ違いに3名(?4名だったかな)が小屋に到着。前日は秋田駒から滑ってきたよとなんとも楽しそうでした。途中道を間違えて引き返したりしてたら追いつかれて、乳頭山へは同時に到着。これ幸いと山頂で写真を撮って頂いた。
山頂手前からは夏道が出ており、ここから笊森山手前の鞍部までの尾根はほぼ夏道歩き。ここまで積雪の具合が違うとはね・・・スキーで歩くならもっと早い時期じゃ無いとダメなようですね(次回の良い参考です)。それとこの尾根、ちょっと東北離れした景色で面白かった。特に笊森・湯森間はなだらかに伸びる尾根と広々とした鞍部の開放感がなかなか。ここは夏季にもまた訪れたいと思う(国見温泉から入って大白森ピストンの乳頭温泉下山なんか良いかも)。
湯森山頂で4人組とすれ違う。田代平山荘泊で下山するとのこと。阿弥陀池小屋も良いですよと勧められたが、疲れ過ぎて阿弥陀池まで登れる元気が無いですよとか会話を交わし別れた。実際、疲れのピークだったようで笊森や湯森の雪渓登りはかなりきつかった。その後、笹森山経由でなんとか八合目小屋へ。
本日の小屋利用は自分1人。小屋に入った直後から雨が降り始め、その後は大雨強風に(湯森山ですれ違った4人組は大丈夫だっただろうか)。疲れ過ぎたので入念にストレッチして就寝。夜半は叩きつけるような雨と小屋を揺らす風で何度も目を覚ました。
【5/5】
入山前の天気予報からは半日前倒しで悪天候になったようだが、朝も強風の残る天気でした。元々帰りのバス時刻が早いことと、前夜の大雨強風と早朝の冷え込みで雪面はカチカチ凸凹状態なこともあり、男女岳登頂は断念して(というか前の日から登る気ゼロでしたけど)6時に下山開始した。疲れの取れない棒のような足でテクテク車道を歩き、途中からゲレンデを下って予定より早く8時前にアルパこまくさに到着。1時間程時間を潰しバスを乗り継ぎ八幡平へと向かった。
途中、田沢湖畔停留所で乗り継ぎ時間を間違え1本逃して時間潰しをしてたら、アルパから同じバスで降ってきて遊覧船観光も楽しんでこられた方に、まだ居たのと笑われてしまった(汗)
これもまぁ旅の思い出かな。
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この記録に関連する本
この記録に関連する登山ルート
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この記録で登った山/行った場所
- 乳頭山 (1478m)
- 大深岳 (1541.42m)
- 畚岳 (1577.8m)
- 前諸桧 (1481m)
- 嶮岨森 (1448.2m)
- 湯森山 (1471.7m)
- 笹森山 (1414m)
- 田代平山荘
- 黒湯分岐
- 笊森山 (1541m)
- 駒ヶ岳八合目小屋 (1300m)
- 大白森 (1216m)
- 大白森山荘
- 曲崎山 (1333.8m)
- 大深山荘 (1420m)
- 大深山荘水場まで0.2km道標 (1400m)
- 千沼ヶ原分岐
- アルパこまくさ 駒ヶ岳情報センター (677m)
- 田沢湖高原ホテル
- 藤七温泉分岐 (1475m)
- 石沼 (1437m)
- 宿岩 (1393m)
- 八幡平山頂レストハウス (1580m)
- 畚岳分岐 (1510m)
- 裏岩手縦走路入口 (1460m)
- 八瀬森分岐 (1490m)
- 小白森山 (1144m)
- 八瀬森 (1230m)
- 八瀬森山荘 (1145m)
- 大場谷地 (1135m)
- 蟹場分岐 (1055m)
- 大沢森 (1178m)
- 大深山荘の水場 (1410m)
- 大深山荘水場まで0.4km道標 (1455m)
- 鶴の湯分岐 (1071m)
- 関東森 (1154m)
- 千沼ヶ原分岐
関連する山の用語
アイゼン ストック ピッケル コンパス 鞍部 ガス 急登 雪庇 避難小屋 雪渓 渡渉 水場 倒木 ストレッチ スノーシュー キックステップ 踏み抜き ピストン 車中泊 肩 笹 温泉 縦走登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
いい感じの縦走でしたね。僕も近いうちに松川温泉位まで挑戦してみようと思います。夏道は藪がうるさいんですかね?
ホイルローダーのチェーンは、色々やり方はあると思いますが、フォークリフトでやってますよ。
なかなか楽しい縦走だったよ。
あの車はホイルローダーと言うのか。あんなでかいチェーン、さすがに人力じゃ大変だよね。
藪は八瀬森分岐の具合からすると、たまには刈り払いされてるぽい感じはしました。この前の八甲田縦走程ではなさそうです。小屋のノートに情報載ってたかもしれないけど、読んでくるの忘れた
たっぷりと裏岩手を満喫されたようですね
大白森は…まぁ幻想的だったということで
71番なんかはほんとに、そういうタイミングでそこにいなければ撮れない写真ですから
私も、大白森に呼ばれてから3年だから、そろそろ行かねば!!
もう呼ばれてないかな
BCから歩きに切り替えた一発目で少々頑張りすぎた感はありますが、満喫してきましたよ
71番は特に気にせず撮った写真なんですが。数打ちゃ当たるらしいいね。
大白森はいつまでも待ってますよ。Springさんが諦めなければね
自分も次こそは晴れの日に行きたいです。
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