奥穂高岳
- GPS
- 23:44
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,670m
- 下り
- 2,936m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 6:31
天候 | 30日、穏やかな晴。31日、吹雪、1日、晴。朝強風、9時位から徐々に風止む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
仕事の都合で年末山に入れるのは30日から。
31日の悪天候をどうやり過ごすのかがポイント。
29日、新穂高温泉駐車場に前泊。
30日、予定通り、テント適地迄。雪が少なくトレースバッチリ。トレースが続いていると思うので、晴天が続けば山頂は楽に踏めるだろう。
2350mのテント適地には学生の合宿組も含めて9張りとにぎやか。今日、ピークを踏んで後は下山のPTがほとんど。我々は1段上がって2400mのスペースにテントを張る。
夜、飲みながら翌日の相談。沈か行動か。16時の天気図で、悪いのは確かだが、午前中短時間なら行動出来そう。穂高岳山荘迄上がっておくことになった。
31日、4時起床。テントを叩く音に雨かと思ったが湿雪。一晩で30センチ位積もっただろうか。トレースは消えていた。
5時行動開始。樹林帯を抜け、蒲田富士の稜線で方向が変わる。赤旗を立てる。下山は北330度方向だ。フィックスロープがある岩稜帯を登って蒲田富士。
両雪庇ゾーンは北にだけ張り出しているとの情報。視界が悪いので踏抜き注意で南側をトラバース気味に進む。
F沢のコルからはルンゼを選択。膝下位のラッセルで案外登りやすい。途中、右の尾根に乗る。尾根の方向が変わり、涸沢岳への尾根に乗った事が分かった。すぐ芯には寄らず、トラバース気味に徐々に稜線に近付く。
吹雪の中、涸沢岳登頂。後続に登ってくる人はいなかったので、我々が2023年最後の涸沢岳登頂となった。
冬期小屋の入口を掘り起こして中に入ると先客1名。何日も定着している様子。午後から風も雪も強まる。雪の量もほどほどで上がってこれたので午前中行動は正解だった。
元旦。日の出を見るために扉を開けると凄い雪の量。50センチ位積もったかな。強風で立ってられない。何とか初日の出を写真に収めて小屋で風がおさまるのを待つ。今日はいい天気だ!
9時、小屋発。奥穂への登山道は地面がカチカチに氷化して悪い。ピッケルが数ミリしか刺さらない。4点支持で慎重に登る。
見たことも無い様な絶景にテンションがあがった。2024年奥穂高岳へ一番乗りだ。結局、この日登ってくる人はいなかった。
小屋への下降は懸垂3発を交えて。
涸沢岳から下降の稜線、長いトラバースが続く。トラバースのアイゼンワークが下手なので自分には一番怖かった。雪山歩行の基礎からトレーニングし直さなきゃと思いながら歩いていると浮いた雪に足を取られ、谷底に滑り出した。何とか滑落停止の姿勢を取って止まった。そこから先は、先行する相方には申し訳ないが、事故らないよう、前爪とピッケルを利かせてのカニ歩きを交えて時間をかけてトラバースを通過した。
F沢のコルへの下降は岩稜帯を選択。先行する相方のトレースは風で消えていた。3分の2下降、その先のピナクル通過はロープが欲しくなる傾斜のはず。相方を呼んだが応答無し。コル迄行ったかと思い、雪崩を気にしながら沢に降り、下降した。
結果的に相方は懸垂ポイントで待っていた。
降雪後、晴天、午後の気温があがる時間と考えるとルート取りがこの山行の一番の反省点だ。
まあ、雪崩ずに良かった。
時間をかけてしまったが、帰れるなら今日中に帰りたい。テン場から下のトレースバッチリのルートをヘッデン下山。
晴天を掴んでトレースを辿るより、結果的には難易度が上がり、満足度の高い山行が出来た。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する