GW終盤遠征 安達太良山 私はほんとの空を見たのか・・・。
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 517m
- 下り
- 925m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:05
天候 | 曇りのち晴れ 風強し 稜線では吹き飛ばされそうになる。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪多し しかしアイゼンはいらない。ダブルストックが有効である。 |
写真
感想
東北遠征に来ている。前日の遠征は以下の記録に残した。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-631567.html
(GW終盤遠征 大滝根山 伝説と花と国防と盛り沢山な山)
特に、高村光太郎さんの奥さんの智恵子さんにまつわる一編の詩が頭を捕えて離れない・・・。
智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言う
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だという
あどけない空の話である
この詩に前日に再開した私は、絶対にこの山に登りたいと思っていた。しかし、夜間は暴風雨、テントを撤収し車の中で寝ることとした。しかしながら4時を過ぎると麓では風もやみ、絶好のハイク日和となっていた。本当に今年はGWに雨が降らないですね。
毎日の山行であるので楽をさせていただくところはさせていただく。そう、今日はゴンドラ使用である。乗車券を片道のみ買う予定だ。時間がまだまだあるので山麓駅近辺での花さがしを始めたのである。
昨日の大滝根山でも見たが、本当にオオカメノキはきれいであると思った。
8:30より若干早いゴンドラに乗り組みいよいよ山行開始である。脳内は、写真2割足元6割、ストックワーク1割、あとはそれ以外でしょうね。休憩も取らずにどんどん登る。ショウジョウバカマ他花を撮影しても休憩は取らず、まずは山頂まで登って行こうというわけだ。1時間半コースである。
それを私は結構な速いペースで登ってこれたことに感謝する。
昨日の記録にも書いたが、安達太良山は、突き出している溶岩円頂丘が乳首に見える。全国に乳頭山という山はあるんだが、陰茎山とか、睾丸山とかないのはなぜだろうかと思うが考えても考えても結論は出ない。山の神を女性に例えたのか。山の神様を男性ととらえたためなのかはよくわからない。
乳首に登る。大感動だ。1700mながらも360度すべてが展望、思わず私は「うぉぉぉ・・・!!!」と叫んでみたくらいに気持ちい瞬間であった。
その後、鉄山方面の縦走を目指すが、結局コルの所で風が強く、滑落を気にしてしまい。結局そこで終わってしまった・・・。そして、そこには1900年(明治42)に大噴火を起こした火口がある、この火口を見てみたいと熱望していたのである。1900年の噴火は、ブルカノ式噴火で、火山灰を吹き上げ、硫黄の採取工場にいた従業員を中心に死者を出した、70人以上とのこと。そう、ここが安達太良山の霊域なんだと思い、合掌する。
あとはくろがね小屋経由で降りる。気温も上がり、風はなくなり、歩きやすいコンディションになってきました。
あとは、岩と雪渓の下山道になります。そしてこの頃晴れだす。とにかく、花はショウジョウバカマですって。もう少し先の季節になると、さらにいろいろ花が咲くのだそうです。ショウジョウバカマは雪解け直後に咲く花ですが、花季は短い。そんな花に出会えてよかった・・・。
ああ、安達太良に見える本当の空はこんな色だったのかな?と、思いながら次の日、GW最終日にもう一山登ろうと那須に行くこととする。
今日もいい山だった。
次の日はこんな感じでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-634003.html
(GW終盤遠征 那須岳 三度目の正直)
aideiei さん
安達太良山楽しそうな山ですね
花あり、岩あり、雪渓あり、滝あり、乳首あり
aideiei さんのルンルンが伝わってきましたよ
hamburg
ご来訪ありがとうございます。レポートの中で「乳首」「乳首」と連発していて、あとで読むと実にけしからんレポートになっています。しかし、地元では昔からそう呼ばれていたということなので、その伝統に応じて連発させていただきました。
火山であること、かつての噴火で70人以上の方がなくなっていること、高村智恵子さんのこと、この山を取り巻く二本松市にある幕末の悲劇など、その地を感じながら登る名山だと思います。
本当は、鉄山、最高峰の箕輪山まで行けたらよかったのでしょうけど、稜線の風強く、痩せ尾根のため断念しました。そこのみ残念でした。
花の百名山に選ばれており、季節季節いい花が咲く山でもあります。
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