多摩川水系日原川倉沢谷塩地谷



- GPS
- 48:40
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 1,816m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
倉沢バス停は奥多摩駅から東日原行き(平日は鍾乳洞行き)バスで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2か所大高巻きがある。1つめはガレガレの急斜面の高巻き(2つめは土の斜面を高巻いた。こちらは特に問題なし。)なので、落石に注意。 もう1か所高巻きがある。トラバースの数歩が高度感があって怖いので、ザイルを出すべきと思う。 |
その他周辺情報 | 東日原バス停付近では缶ビールは入手できなかった。 奥多摩駅まで戻ってもえぎの湯で入浴。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
ハンマーバイル
渓流シューズ
|
---|---|
共同装備 |
ロープ
ファーストエイドキット
|
感想
1 簡単な記録
(1)序
山岳会の気鋭の新人のN氏から、沢をやりたいからと同行を求められた。
N氏からは、倉沢谷塩地谷のほか、マスキ嵐沢や大黒茂谷も候補として挙げられたが、
高巻きや懸垂下降、トラバースの練習もできるというトポ(関東起点120)の記載を元に、
N氏に練習してもらうとともにnamemaniaも復習をしようと考え、倉沢谷塩地谷を選択した。
(2)入渓点まで
最寄りのバス停は上記のとおり倉沢バス停である。ここから倉沢林道を進んでいく。
マイカーの場合、倉沢林道を入ってすぐの駐車スペース(3台くらいは駐車可能。)に駐車することになる。
倉沢林道自体は四輪駆動車ならもう少し奥まで入れそうであるが、
崖崩れの跡(しかも通過時に小石がぱらぱらと落ちてきた。)があり、帰れなくなるリスクがある。
倉沢バス停から魚留橋までは40分くらいかかった。
上記の崖崩れの跡以外は通行に問題のある箇所はない。
なお、魚留橋の手前から作業道が山腹を上がっている。
後述の作業道につながっていると思われる(未確認)。
魚留橋の手前で倉沢谷に大量の倒木を認めたが、
これは魚留橋の先で倉沢林道を越えて崩れた跡だったようである。
必然的に、魚留橋から先は路盤上に多数の倒木があって歩きにくい箇所がある。
倒木を乗り越えて少し進むと地蔵橋が見えてくる。
地蔵橋の際から長尾谷に降りて、出合に下降することもできそうではあったが、
地蔵橋のしばらく手前のかすかな踏み跡を辿って沢に降りた。
結構な急斜面なので注意が必要である。
踏み跡と地蔵橋との間に、林道の沢側にちょっとしたスペースがあるが、
そこの立木を利用して懸垂下降してしまってもいいかもしれない。
ただし、30mロープだと下まで届かないかもしれない。
(3)芽尻沢出合まで
入渓点からほんの少しで塩地谷と長尾谷との出合である。
ここを左へ進むと、程なくして地蔵滝である。
地蔵滝は直登できないので、右岸のガレた斜面を大高巻きする。
上には岩があるので、気持ち下流側に向かいながら登るとよい。
適当に登っていたら途中で踏み跡に出合ったので、これをたどって作業道まで上がった。
作業道に出てから、木の桟道を2か所過ぎると、作業道脇に赤テープが巻かれた立木がある。
ここから少し降りて、適当な立木を支点に懸垂下降。
今回は30mロープだったので2ピッチ。
いずれもしっかりした立木があった。
N氏は沢の懸垂下降は初めてとのことなので、namemaniaがセッティングして先に下降。
N氏もなんの問題もなくスルスルと下降。
沢床に戻って程なくして、トポにいう3m、4mおよび6mの滝が現れる。
前2つはなんの問題もないが、6m滝は難しそうだったので、少し戻ってまとめて巻いた。
これを巻いてしばらく行くと6mCS滝である。
トポでは右岸を小さく巻いているが、トポにいう「崩れそうな岩面」が分からなかったので、
右岸が土の斜面となるところまで戻って大高巻きした。
ここはそれほど傾斜が急なわけでもないので特に問題はない。
トラバースできそうなところもなかったので、作業道まで登った。
沢床と作業道との標高差はだいぶ小さくなっているので、
作業道まで登ってしまってもさほど時間はロスしないだろう。
作業道を少し進み、支沢を通るあたりで懸垂下降
(1ピッチではちょっと足りないが、残りは歩いて降りられる。)沢床に戻る。
その次の6m滝は確か小さく巻いた。
遡行後2日で忘れているから、難なく巻いたのだと思う。
これを過ぎると芽尻沢出合である。
なお、前記の作業道がこのあたりに通じているようなので、
これを用いて下山できそうである。
(4)7m滝まで
芽尻沢出合からしばらくは難しいところはない。
ごく小ぶりながらナメもあり、まったりと歩けるところである。
トポでは3m滝と3×5mトイ状をまとめて巻いているが、
N氏は両方突破、namemaniaは3×5mのみ巻いた。
この巻きに特に問題はない。
これらの滝を過ぎると棒杭沢の出合である。
正面が棒杭沢で、本流は左折しているが、読図をしながら進めば問題はない。
その後も小滝を軽快に乗り越えて進めば、塩地谷の核心の7m滝が現れる。
(5)一杯水まで
7m滝は直登できなさそうなので、トポのとおり右岸から巻く。
ちょっと戻ると右岸に登りやすそうな岩壁がある。
さほど難しくはなかったが、ある程度登ったところの
良さそうなスタンスが割れていたので要注意。
ひとしきり登ると立木があり、下の立木との間にトラロープがある。
下の立木のところに降りて、2歩ばかりトラバースするのが通過ルートである。
高度感がある一方、立木もトラロープも頼りなく、さらにトラバースの最初の1歩も怖かったので、
気が小さいnamemaniaはロープを出してN氏に確保してもらって通過。
トラバース後は普通に歩いて沢床に降りられる。
なお、遡行に先立ち、トラバースルートにトラロープがあり、
カラビナをかけて通過した旨の記録に接していたが、そのトラロープはなかった。
7m滝から先は特に問題になる箇所はない。
直登しにくそうな滝も簡単に巻ける。
難点は、比較的早い時期(たぶん標高1100mくらい)に水流がなくなったことであろう。
ヒーヒーいいながら更に進むと、突如水流が復活し、滝が現れる。
5×8m滝は特に問題がない。
そのすぐ上の5m滝は、2条の水流の中間が簡単に登れる。
N氏は右側の水流の中を直登していたが、あまりいいホールドがなかったようである(お助けスリングを出した。)。
この2つの滝を過ぎると、あとは一杯水まで淡々と登ることとなる。
傾斜が急であったり崩れやすかったりといったことはなく、
暑いことを除けば問題はない。
まだか〜と思い始めたころに一杯水に到着した。
ヤブこぎはない。
(6)下山
下山は、ヨコスズ尾根を東日原に降りるルートと、
棒杭尾根を入渓点付近に降りるルートとがある。
倉沢からバスに乗れるか疑わしかったことと、
日原でビールを調達できるのではないかと考えたことから前者を選択した。
こちらは地形図にも記載のある登山道で、多くの登山者が用いているようであり、
困難な箇所や迷う箇所はなく(日原が近くなってきたあたりに分岐があったが、
道標がすぐそばに立っており、敢えてそれに反しない限り問題はない。)、
何ら問題なく東日原バス停へ。
なお、東日原に降りた多くの登山者がビールを求めてさまよっていたが、
誰もビールを入手することはできなかった。
2 若干の感想
トポにも記載のあるとおり、高巻きや懸垂下降、トラバースといった沢での基本技術の練習/復習ができる。
周りで沢をやる人が減っており、ロープを使わない沢歩きがメインになっていたので、
今回はちょうどいい機会であった。
必要な登攀のレベルは高くなく、ロープワークを一通り押さえていて、
中級者が同行する限り、初級者でも遡行は問題ないと思う。
今回は魚留滝の上から入渓したが、
倒木帯はあるものの、下流もなかなか面白そうに見えた。
林道の下の方で入渓して、芽尻沢出合くらいで引き返してもいいかもしれない。
倒木帯の処理に苦労しそうではあるけれど。
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