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Yamareco

記録ID: 6422951
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

霞沢岳西尾根テント泊登頂

2024年02月02日(金) 〜 2024年02月03日(土)
 - 拍手
まさひ その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:19
距離
8.8km
登り
1,797m
下り
501m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:25
休憩
0:01
合計
6:26
距離 7.0km 登り 1,341m 下り 483m
5:43
33
6:16
74
7:30
7:31
278
12:09
宿泊地
2日目
山行
9:27
休憩
0:10
合計
9:37
距離 1.8km 登り 457m 下り 37m
4:07
147
宿泊地
6:34
6:43
416
13:39
13:40
4
13:44
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
良好
坂巻温泉スタート
2024年02月02日 05:38撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 5:38
坂巻温泉スタート
月がでていた
2024年02月02日 06:08撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 6:08
月がでていた
-7℃の表示
2024年02月02日 06:11撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 6:11
-7℃の表示
はーい釜トンネル入ります
2024年02月02日 06:15撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 6:15
はーい釜トンネル入ります
トンネル内を歩くユキちゃん
2024年02月02日 06:27撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 6:27
トンネル内を歩くユキちゃん
トンネルを出ると明るくなってた
2024年02月02日 06:46撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 6:46
トンネルを出ると明るくなってた
上高地への道
2024年02月02日 07:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 7:22
上高地への道
上高地トンネルを出る
2024年02月02日 07:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 7:22
上高地トンネルを出る
国土交通省の看板のところを曲がる
2024年02月02日 07:28撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 7:28
国土交通省の看板のところを曲がる
取付直後の急登
2024年02月02日 07:38撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 7:38
取付直後の急登
上空に関電のケーブル、向こうに西穂
2024年02月02日 07:40撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/2 7:40
上空に関電のケーブル、向こうに西穂
尾根に出たところ
2024年02月02日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 7:41
尾根に出たところ
焼岳バーン
2024年02月02日 08:02撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 8:02
焼岳バーン
岳沢の大迫力
2024年02月02日 08:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/2 8:22
岳沢の大迫力
上高地を見下ろして
2024年02月02日 09:09撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 9:09
上高地を見下ろして
岩を避ける場面がけっこうある
2024年02月02日 09:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 9:22
岩を避ける場面がけっこうある
ルートを遮る倒木
2024年02月02日 09:31撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 9:31
ルートを遮る倒木
急登を登ってくるユキちゃん
2024年02月02日 10:55撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 10:55
急登を登ってくるユキちゃん
前穂の迫力
2024年02月02日 11:18撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 11:18
前穂の迫力
ヒーヒー
2024年02月02日 11:18撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 11:18
ヒーヒー
森に日が差し込む
2024年02月02日 11:49撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/2 11:49
森に日が差し込む
テント張りました
1
テント張りました
テント場で迎えた夕日
2024年02月02日 16:43撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 16:43
テント場で迎えた夕日
笠ヶ岳
2024年02月02日 16:44撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/2 16:44
笠ヶ岳
翌朝アタックスタート直前
1
翌朝アタックスタート直前
金星が出てきた
2024年02月03日 05:59撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/3 5:59
金星が出てきた
月と金星
2024年02月03日 05:59撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 5:59
月と金星
樹林の中を適当に歩く
2024年02月03日 06:00撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/3 6:00
樹林の中を適当に歩く
辺りが明るくなってきた
2024年02月03日 06:17撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/3 6:17
辺りが明るくなってきた
乗鞍の上に下弦の月が浮かぶ
2024年02月03日 06:20撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
3
2/3 6:20
乗鞍の上に下弦の月が浮かぶ
ビクトリーロード直前の登攀 ヘッテンが雪面を照らしている
1
ビクトリーロード直前の登攀 ヘッテンが雪面を照らしている
乗鞍が浮かびあがる
2024年02月03日 06:21撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
3
2/3 6:21
乗鞍が浮かびあがる
同じく下弦の月
山頂が見えた
2024年02月03日 06:21撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/3 6:21
山頂が見えた
西穂、前穂
2024年02月03日 06:28撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
5
2/3 6:28
西穂、前穂
太陽がでた
2024年02月03日 07:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 7:22
太陽がでた
ダイヤモンドダストと俺
5
ダイヤモンドダストと俺
八ヶ岳、南アルプス方面
2024年02月03日 07:31撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/3 7:31
八ヶ岳、南アルプス方面
核心の登攀するオレ
2
核心の登攀するオレ
山頂と穂高
2024年02月03日 07:32撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
4
2/3 7:32
山頂と穂高
山頂
2024年02月03日 07:33撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 7:33
山頂
山頂と俺
ピッケル
2024年02月03日 07:34撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 7:34
ピッケル
はーい
2024年02月03日 07:39撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 7:39
はーい
台風姿勢してみる
2024年02月03日 07:39撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/3 7:39
台風姿勢してみる
さーて帰ろ
2024年02月03日 07:52撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/3 7:52
さーて帰ろ
核心上部に立つ人
2024年02月03日 07:53撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/3 7:53
核心上部に立つ人
懸垂で下るユキちゃん
2024年02月03日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
1
2/3 8:28
懸垂で下るユキちゃん
2回目の懸垂
下山の急下降
2024年02月03日 11:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2/3 11:56
下山の急下降
上高地トンネルまで戻ってきた
2024年02月03日 13:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X Mark II, Canon
2
2/3 13:56
上高地トンネルまで戻ってきた

感想

 霞沢岳、なんと素敵な言葉だろう。「かすみざわ」と聞いて皆さんはどんなイメージが浮かぶだろうか? 霞沢とは霞沢岳の東斜面の氷河地形の水を集め沢渡大橋の手前で梓川に流れこむ6.7kmの渓流。登山者にはあまり知られていない。
渓流の名前が山の名前になっていることも興味深い。機会があれば霞沢を遡上してみたいものである。
 いつの頃か忘れたがこの霞沢岳の事を知った時、一般的には上高地に入る人は、西穂、前穂、奥穂、北穂、焼岳、槍、蝶などに登る人達であろう。この霞沢岳は上高地トンネルを出てすぐ西尾根を上がる冬期ルートか徳合峠ルートの夏道かで登る山だが、上高地からの登山する他の山と比べて人気は無かった。無かったと言うのも最近は雑誌などに紹介され冬期バリエーションルートとして周知されてけっこう人が集まる山になってきたようだが俺はこのあまり人気の無い頃の霞沢岳という山に非常に興味を持った。それは先述の通り言葉の持つ影響力によるところが大きい。
 昨年、登るつもりでいたのだがついにチャンスを逸してしまった。昨年霞沢岳の事を山友のユキちゃんに話したら是非行きたいとの事だった。今年になりちょっと霞沢岳の事が意識の外に行きがちだった時にユキちゃんから「霞沢岳はいついくの?」と催促された。おっとそう言えばそうだった!と意識の中心に霞沢岳が強引に戻された(笑)
彼女の言うには誰か有名な人が上高地から登る山で霞沢岳が一番良いと書いた記述を読んだらしく彼女の霞沢岳モードが一気に燃え上がったようだった。
 
 坂巻温泉に金曜日の5時過ぎに到着。坂巻温泉は工事中の為、目下駐車場は無料である。なので、土日は相当の混雑が予想され我々は金土のタイミングで登ることにした。
駐車場には車が2〜3台。長い車道をヘッテンをつけて歩いた。上高地トンネルを出るところでアイゼン装着。目の前にドカーンと鎮座している雪を被った焼岳にはまだ日は当たっていないが上空の空は既に太陽が出ていることを示す明るい水色を呈している。今日は上天気になりそうだ。関電のケーブルが複数法面にそって走るところが西尾根への取り付き。クマザサの上に雪が着いているのでまだ登れるがいきなりの急登である。10分程登るととりあえず尾根に出るので楽になったと思ったらそれも束の間で又すぐ急登である。自分の感じた印象では全体の85%は平均75°位の急登で時には80°位のところも出てくる感じだ。雪が締まっている早朝はまだいいが気温が上がってくると雪が腐って難しいと思われる。しかもルートの途中に時折りでてくる倒木をザックを背負ってくぐる場面があるので難儀する。
 しかし、急登だけあって眼の前の岳沢を中心にした穂高連峰の風景がどんどん変化していくのが面白い。初めての雪山テント泊をした西穂山荘から正面に見えた霞沢岳、それが今度は逆に見える。森林限界の辺りに西穂山荘が見える。その右をたどって行くと丸山が名前の通り丸っこい雪を被った丘のようだ。そして更に右に行くと独標を先頭に次々と尖鋭の稜線が続いて行く。なるほどこういうルートを過去に歩いたんだとその時の情景までも思い出す。雪の穂高連峰の峻厳な威容が厳冬期の冴えた青空を背景に大迫力で迫ってくる。今日のテン泊予定地は右からくる尾根が西尾根と合流する辺り。徐々に右からの尾根が近づいてくる。先行者の足跡が一人あるようだが雪の吹きだまったところでは消えてしまい心細い。樹林帯の密度もけっこうあるのでどこがルートが良く判らないが兎に角尾根の一番高いところを外さないように登っていく。途中急斜面の雪稜トラバースでは雪崩を起こさないように一歩一歩そろりそろりと足を運ぶ。ダガーポジションで登ってもずり落ちる急登では後に続くユキちゃんが心配だ。初めからハーネスを履いてくればロープで上から確保することもできるが急登の連続でザックを下ろすタイミングも中々ない。両サイドも急傾斜なのでホントにテント張れる場所があるか心配になったが登山道のすぐ脇になんとか場所を見つけた。さっそくスコップでピットを作りテントを設営した。
 時間はまだ12時を回ったところ、明日のアタックではロープを使うことにしているのでその練習をすることにした。
最近もあったがバリエーションルートの核心部の下りでアックスとアイゼンだけでクライムダウンしていて、ふと先の下るルートを確認する為に下を見た時にアイゼンの前爪が滑って滑落した事例があった。しかもそこは懸垂下降用に支点も用意してあるにも関わらずロープを出すのが面倒でクライムダウンしたという事だった。大多数の人は滑落しないで通過しているからと言って自分が滑落しないとは限らない。霞沢岳西尾根の核心部も懸垂下降が推奨されているがわざわざ懸垂しなくてもクライムダウンで降りれるとのレポも多いがここは安全側をとった方が無難であろうと考えた。そして核心部での登攀もフィックスロープがあるらしいのでアッセンダーを噛ませて登ることにし万が一の墜落に備えることにした。また、アンザイレンして片方が落ちた時にどう止めるかなど練習した。
こうした午後の時間が有意義だったとユキちゃんも大そう喜んでくれた。日帰りでも登れる山だが二日かけてゆっくり登ればいろんなことも出来て良い♪
 夕食はテーブルストックの「ほうとう」に家で刻んできたゴボウとネギとあげと餅を入れて煮た。食後は雪にウイスキーを垂らして飲んだ。ウイスキーがかなり冷えていたので雪がなかなか溶けない。「オンザロック」ではなく「オンザスノー」もおつなもんだ。
明日のアタックの成功を祈り「オンザスノー」を飲みながら誰も居ない二人だけの霞沢岳の夜は更けていった。

 翌日、ハーネスをつけアンザイレンして4時前にスタート。相変わらずの急登の雪面をヘッテンが照らしている。6時半頃の明るくなる頃に核心を迎える計画だ。東の空に下弦の月が浮かんでいる。5時頃から闇夜だった空がコバルトブルーに変化してきた。乗鞍岳のソフトクリームが溶け出したような白い山容が雲海の上に浮かびあがってくる。「わー綺麗!」とユキちゃんが歓声をあげる。更に地平線からの赤が交わり大空はグラデーションの饗宴が始まった。更に月から遅れて金星も昇ってきた。宇宙のダイナミックなドラマの中に二人雪山を登りながら確実にドラマの一員になっていると気づく鳥肌が立つような時間だった。
ビクトリーロードへあがる直前の登攀を慎重にこなし、稜線に出ると徳合峠への稜線や穂高連峰、乗鞍などが夜明け前のグラデーションの饗宴と共に雪山ハーモニーを奏でていた。二人でロープを繋ぎ雪庇に近づき過ぎないようにエッジラインから少し離れて雪稜を歩く、やがて一旦下り最後の核心にやってきた。天を突く勢いで立ち上がる雪の岩峰に「あれを登るの?」とユキちゃん。息を飲んだ。徐々に核心に近づいていくと日の出がやってきた。ゴールデンアワーだ。ダイヤモンドダストが太陽の金色の光に照らされて乱反射している。そしていよいよ核心にかかる。フィックスロープは半分雪に埋まっていた。強引に引っ張りだし手はず通りアッセンダーをセットする。俺が先に登ってユキちゃんが続く。ピッケルを岩に引っ掛けアッセンダーを上げ確実に足場を確認する。それの繰り返しだ。
無事に核心を越えると山頂が見えた。山頂まで一歩一歩、朝の光に照らされて凍り付いた雪稜を踏みながらザクッザクッと歩く。徐々に山頂が近づいてくる。サイコーだ。
遂に山頂にやってきた。目の前に岳沢が迫る。色々な角度で写真を撮ってしばらく時間を忘れて朝のドラマの終焉を楽しんだ。

 さて下山だ。下山はまず核心の懸垂下降がある。支点をどこにするか迷うがフィックスロープを接続してある捨てロープを支点にしようとするがこの捨てロープの根元がどうなっているか確認しようと掘り出しを試みたが根元が完全に氷の中にあって良く判らない。
しかし、フィックスロープを接続してある位だから大丈夫だろう!と支点とすることとした。ここでピッケルを持って懸垂するわけにはいかないのでピッケルをザックのショルダーハーネスに挟む方法を教えた。そしてロープダウン。俺から先に懸垂で降りた。40mロープなので20m下ったところに丁度平場があり灌木が生えていたので引き続いて20m懸垂を続けた。核心を下りきったところで二人でアンザイレンして下ろうと俺のピッケルを持とうとした時、事件を発見した!なんと俺のピッケルを懸垂下降の支点を探すところに置き忘れてきてしまっていたのだ!ユキちゃんに一生懸命ピッケルをザックに挟む方法を教えておきながら自分がピッケルを忘れてくるとは。。。。なんとアホらしいことをしてしまったのか! 即、ロープを解除しユキちゃんにピッケルを借りてダッシュで核心を登ってピッケルと取りに行くが置いたところに無い!無い!無い!頭の中真っ白!
冷静になってみるとすれ違った登攀者が知っているかもと大声で「ここにあったピッケルしりませんかー!」と聞いてみた。すると何か叫んでいる。よく聞こえないので山頂へ続く雪稜を急いで聞きに行ってみると支点のところに置いてあるだけだと危ないので岩の横に刺しておいたとの事だった。またダッシュで折り返して探してみるとあるではないか!助かった。さてと、ユキちゃんが待つ核心の下まで下りようとすると登攀者が次々とやってきて待つこと15分。やっとダッシュで下ってユキちゃんのところに戻ってきた(笑) 参った(>_<)
その後、順調にテン場に戻ってテントを撤収しながーい急坂を下っていった。雪がさぞ腐っているかと思ったが意外と日陰になっていたことと土曜日となり登山者が俺達のトレースを踏み固めて登ってきたこともあり下山ルートの雪は比較的安定していた。
取り付きへの最後の急坂は往路の時は雪があったが復路の時は既に雪はなくクマザサが泥の中に露出していた。アイゼンがクマザサの根っこに引っ掛かっては危険なので慎重にクライムダウンで下った。意外と早く下山できた。
 坂巻温泉までのアスファルトの道が長いのなんの、来る時の3倍位の時間に感じた。おまけに道路の梓川側が雪がガードレールにへばりついていて、その雪が溶け出して道路を凍結させて歩き難い。カーブに差し掛かった時、カーブミラーにダンプカーが写ったと思ったら。突然クラクションが鳴った。俺はビックリして道路脇に寄ろうとしたら滑って転倒してしまった。重いザックを背負って直ぐには起き上がれない(>_<) するとそこにダンプカーが眼前までやってきて止まった!ダンプカーのうんちゃんもビックリしたようだ。もう少しでひかれる所だった。そろりとそろりと俺を避けてダンプカーは通過した。それに続く乗用車の運転手も「大丈夫かーあいつ」と言う顔をしながら通りすぎていった。
 今回の霞沢岳で一番怖い思いをした一瞬だった。おまけにアスファルト道路が長すぎて靴底のカチカチの冬靴のお陰で両足の土つかずに水膨れができてしまった。参った(>_<)

帰路、竜島温泉せせらぎの湯に入って松本の「野麦路」という美味しい蕎麦屋で反省会をして夢にまで見た霞沢岳の山行を終えたのでした。

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霞沢岳西尾根
利用交通機関:
技術レベル
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5/5

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