熊に突進されて危機一髪!! 烏頭山〜芋掘りドッケン〜倉明山〜大黒山周回


- GPS
- 08:05
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,206m
- 下り
- 1,227m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無いが、全て登山道のないバリエーションルート。 |
写真
感想
当日は別の山を予定していたのだが、せっかく作った山名板を家に置いて来てしまった。無駄にしたくないので急遽目的地を変更。気になっていた烏頭山に登る事にした。地形図無しは痛いが、スマホアプリもあるし、芋掘りドッケンまで行けば後は歩いた事のある道だ。何とかなるだろう。
いつか歩くつもりで大まかな計画は練っていた。入波トンネル入口の広場から取り付き、烏頭山から芋掘りドッケン、倉明山を通って南に下る周回コースだ。
暫く登って行くと数本の木がクマ剥ぎの被害にあっていた。ちょっと嫌な気がしたけど、近くをヘリコプターが爆音を響かせて何度も通り過ぎていた。さすがにこんな日は熊も巣穴で大人しくしているだろう。そう思い登り続けた。後で知ったのだが、こまどり荘の近くで山火事があったらしい。ダム湖の水を使って消火するため、何度も往復していたのだった。
烏頭山への登りは予想外にすっきりしていた。藪漕ぎの場面など一度も無い。意外と山仕事で入る機会が多いのだろうか。1380m峰から北に下り、いよいよ芋掘りドッケンへの登りとなる。標高差200mの急登が始まる。苦しくて何度か立ち休みした。そんな時あの熊が現れたのだった。
バキバキと枯れ枝を踏み鳴らし、尾根の裏から回り込んで近付いて来る。まさかとは思ったが、やはり熊だった。こちらに気付くなり、攻撃的な声を発して突進して来た。今までに4回熊に遭遇しているが、全て向こうから逃げて行った(蕎麦粒山の時は逃げたのか分からないが)。突進されたのは初めてだ。
ネットで読んだ知識から、背中を見せるのだけはダメと知っていた。すれ違いざまに一撃加えて走り去る熊が多い事も。とにかく、最初の一撃さえ凌げば無事に済む場合が多い。覚悟を決めて正面から熊を見据えた。グングン近付いて来る。無意識に「ウオー」と叫んでいた。
怯んだのか最初から脅しだったのか分からないが、熊は少し方向を変え、目の前2mほどの所を駆け抜けていった。昔飼っていた秋田犬より明らかにデカい。セントバーナードくらいか。あんなのに攻撃されたら本気でヤバかった。
暫く呆然として熊の消え去った方を眺めた。立ち去ったのは深沢の方で、これから行く倉明山とは逆方向だ。熊にとっても怖かった筈で、暫くはこちらに近付かないだろう。そう自分に言い聞かせ、平静を装い登山を続けた。今もあのライオンの様な、のどを震わす熊の声が耳に残っている。トラウマにならなきゃいいが。
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