燕岳
- GPS
- 17:37
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,690m
- 下り
- 2,288m
コースタイム
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 10:36
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 2:58
- 合計
- 9:04
天候 | 晴れ ガス多少あるがすぐ抜ける |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪庇が張り出している部分ありますが特に危険とかではないと思う |
その他周辺情報 | 有明山近くのくるまやという蕎麦屋に入った かけ蕎麦を頼んでしまったが皆さんざる蕎麦を食べていてそっちが正解な気がした |
写真
感想
金曜夜早めに出て前泊して朝イチで登ろうとも思ったが、家を出るのが夜中になりそうだったのでその前提で予定を組む事にした。
月齢をみて夜も明るい事を確認して、天気見て晴れる事を確認して、OK、久々にムーンライトハイクと行くことにした。
1日目どこまで行くか悩んだが一息で燕山荘まで行く計画にした。
夜中に家を出て有明山神社の駐車場に着いたら朝だった。もう少し早く着くつもりだったが仕方ないので寝た。起きたら計画通り昼だった。
準備して登山開始。登り始めて、ひたすら車道を歩く。車道は気を付けないと結構凍ってて軽アイゼンくらい欲しくなる。猿が結構いる。電波が半分くらいあって半分くらい圏外だからPodcastをDLしておくとよい。
車道で山男みたいな人とすれ違った。全行程で唯一、一人だけ人を見たのがこの時。今日どこまで行くか聞かれた。直前までどっちにするか悩んでいた北岳と混ざって間違って業者小屋まで行くと言ってしまった。
夕方、中房温泉に着いた。温泉の匂いと湯気が立ちこめているが、休業期間で入れる温泉はない様子だった。火器が必要なものをここで食べ切ってしまい重量物を全てここにデポする作戦にした。(回収時に見ると猿に荒らされていて袋がズタボロになっていた。)
暗くなり始めてしまったが、ようやく登山口、登山スタート。ここから足元はスノーシューとなる。登山口入って100mくらいは土がみえるところがあるがそれ以降はずっと全面雪。第一ベンチまでが急登で景色も変わらないのでひたすら登るのみ。第一ベンチから少しひらけてきて松本?の街の光が見えた。すっかり暗くなってしまったが、月明かりと一面の雪で視界は明瞭だった。あえてヘッドライトは出さない。久々に良い登山をしていると感じた。
第三ベンチから少し行くと木々が疎になり風が少しずつ強まり寒さを感じるようになる。雲がなく放射冷却でより冷えていた。第三ベンチから合戦小屋までの木々混じりの尾根道は若干迷いそうになるところがあったが、いくらでもリカバリーの効く感じだった。
結局合戦小屋に着いたのは8時くらいだった。休憩したかったが風が強くてまともに休めるところがなかった。体力が消耗していて進むか少し逡巡したが進む事に。合戦小屋のまわりが1番雪が深くて埋まる感じがあるが道を選べば全くラッセルとかでは無い。
合戦小屋から先は、最初は斜面が強く左右はなだらかな面を登り、次第に左右が切り落ちた尾根道となる。踏み重ねられた道を選べば足が沈む事はなく体力をそこまで使わずに前に進める。目の前には星と雲と険しい山、背後には街の光で、何かのメタファーのようだった。息が上がって進めなくなり度々丸くなって5分くらい寝るのを繰り返した。燕山荘を視認したときの距離感に軽く絶望したが、そのとき思ったよりは近かった。
深夜になってしまったが燕山荘に到着。冬季小屋の入り口がわからず20分くらい探索した。普通に東南から南に行けば良かったのだが雪庇のようになっている気がしてそちらとは思えずに逆回りに一周した。入り口はSASUKEの第二ステージのゴール前の重い壁を上げるやつの仕組みで、かなり重いというか抵抗が大きい。中は風が無くて本当に助かったが、風が無いだけで普通に眠れないくらい寒かった。もう少し早く着いたら夜月明かりでピークまでいきたかったが、流石に限界だったので寝る事にした。テルモスの紅茶でα米をふやかして夜食にした。
翌朝眩しくて目が覚めた。真っ赤な光で部屋が満たされているのをしばらく見つめて、写真を撮ろうと思ったらもう黄色がかってしまっていた。
まだ朝日のうちにカメラだけ持ち燕岳のピークを目指した。15分くらいのつもりで出たが片道30分以上かかってしまった。
燕山荘に戻りゆっくり支度をして名残惜しくも宿を出た。帰りはスノーボードで第三ベンチまで一息で駆け降りた。ボードは重過ぎて何度もデポしてこうかと思ったが、やはり持って登って良かった。それ以降も滑ろうと思えば滑れたが、ルートを取るのが難しくすぐ沢側に流れてしまうのと、木の根が割と出ていて気持ちよく滑れないので、担いで下ることにした。
中房温泉まではあっという間だった。人里に帰ってきた気分で、ここで気が済むまで休んだ。しかしここからが長かった。最後の延々と続く車道の下りがこれでもかと続く。これは完全に蛇足だった。
駐車場に着くと満身創痍。近くの温泉を調べるが、そこそこ走らないと無いので諦めた。すぐそこのくるまやという蕎麦屋に入り、コカコーラを頼んだら瓶と栓抜きで出てきて良かった。
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