毛無山〜長者ケ岳〜天子ケ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,908m
- 下り
- 2,109m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り、一時ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵峠までは一般登山道で問題はない。 地蔵峠から長者ケ岳間は昭文社の地図では点線であるが山馴れた人ならば普通の登山道の感じで危険な所も無く、迷う事もない。 鉄塔近くは東電の作業道がかなりあるが標識があるのでそちらに踏み込まないこと。(緊急時の避難路としては使用可能だと思う。) 鉄塔の下に小さな小屋があるが風雨の強いときなどの緊急時の避難場所となる。 展望は天気も悪かった事もあるが木立の尾根歩きで皆無と考えたほうが良い。 縦走路中、熊森山までは急な登り下りが続くがそれ以降は上下の少ないのんびりとした尾根歩きとなる。 長者ケ岳〜天子ケ岳は東海自然歩道で問題はない。 この間のシロヤシオは今が満開である。 天子ケ岳から降りた林道はいくつか交差するので地図で確認しながら歩いたほうが良い。私は確認を怠り、途中から間違えた林道を歩きかなり遠回りとなってしまった。 昭文社の地図のコースタイム12.75時間の長いコースとなるため、地蔵峠を縦走出発点とし長者ケ岳から田貫湖に降りることを薦める。ただし展望は無いのでただひたすら歩く事に喜びを感じる人向けである。 |
写真
感想
毛無山から竜ヶ岳へのコースはヤマレコの記録でもkenpapaさん、manabuさんを始め多くの人達により歩かれて絶賛されている。富士宮地元の私としても推奨できる自慢のコースである。
しかし逆方向の毛無山――長者ケ岳は展望もなく、登り下りもきつく、地元の山好きな人達も敬遠するコースである。私も1度も歩いていない。やはり地元の人間として1度は歩いておくべきであろうと思い本日、出掛けた。
田貫湖に車をデポし、甲府に通勤している婿の車で麓の毛無山駐車場まで送ってもらう。
直接、地蔵峠に登り長者ケ岳に行くことも考えたが地蔵峠コースに比べるとコースタイムで110分余計にかかるものの、やはり縦走の出発点は毛無山頂からにすべきと思い、尾根コースで毛無山に向かう。
今日の天気では駄目だろうと期待していなかったが湯ノ奥からの道合流点の南アルプス展望岩からは甲斐駒ケ岳から上河内岳まで全部の南アの峰が見えた。八ヶ岳はぼんやりと見える。去年の12月の時は浅間山まで見えたがさすがに今日は霞で見えない。
毛無山頂でいつもの富士山の写真を撮り、すぐに地蔵峠に向かう。湯ノ奥への下山口の新地蔵峠で最後の富士山の写真を撮る。この先は晴れていれば2〜3ケ所、富士山写真ポイントになりそうな箇所もあったが全体的には林間の尾根道で南ア、富士山とも写真を撮れない。
麓への下山口の旧地蔵峠から先は未知のコースである。今までの道と比較すると狭いが踏み跡はしっかりしていて一度もルート選定に迷う事はなかった。昭文社の地図(富士山)ではここから先は点線のコースであるが山慣れた人には普通の登山道であり、実線にしても良いのではないかと思えた。
長者ケ岳まで多くのピークを超えて行かなければならないが昭文社の地図でも金山(1596m)、雪見岳(1605m)、熊森山(1574.5m)、天狗岳(1353m)とある。(いずれも1/25000の地図には山名表記はない。)中でも熊森山のピークは急登で疲れてきた身体にはこたえた。山頂には熊森山の表記と雲守山との新しい標識もあった。
雨がポツポツと落ちてきて雨具を着るか迷っているうちに雨はあがったがガスが出てきた。
熊森山までは登り下りが多かったがここからは割りと平坦な尾根道で余裕が出てきて新緑の尾根道を楽しみながら歩く。展望も無いこのコースは新緑に癒されながらただひたすら歩くしかない。しかし私はこんな道が好きである。
天狗岳周辺は東電の鉄塔保守作業道が多く、標識があるので判りやすいがそちらに踏み込まないように注意が必要である。
懐かしい長者ケ岳に着いたのは14時30分、普通ならばここから車の置いてある田貫湖に下るかべきであろう。ここから天子ケ岳までの間に愛子様のお印し木のゴヨウツツジ(シロヤシオ)がこの時期、満開のはずである。今までシロヤシオが咲く時期には長者ケ岳・天子ケ岳に登った事がない。この時期に毛無山からの縦走を計画したのもシロヤシオを見るためでもあった。身体は疲れているが思い切って天子ケ岳に向かう。途中、20本前後のシロヤシオの木が満開で清楚な白いツツジとしては小さい花を咲かせていた。
天子ケ岳から白糸方面に下り、林道に降り立ってから田貫湖に向かう。林道のパラグライダ発着付近で林道を間違えて3Kmほど余分に歩き田貫湖に17時28分到着。
毛無山から長者ケ岳間は確かに評判通り、展望も無く、他人にあまり進められないコースではあったが私は新緑の尾根を充分に楽しむことができた。人気の無いコースで平日とあって誰にも会うことが無く、会ったのは蛇1匹のみであった。
今日は家人に確認すると富士山はずっと見えていたそうであるが毛無山塊は雲がかかっていたとのことであった。やはり私は雨男か・・・。
それにしても65歳で昭文社の地図でのコースタイム12.75時間を行動時間10時間20分で日帰りできた自分を褒めてやりたい気分である。
fujinohideさん、はじめまして。
私も毛無山から端足峠間は2度歩いていて(バス時間
との折り合い悪く、竜ヶ岳は未登。。。)
とても好きなコースです。
しかし、長者ケ岳〜天子ケ岳の道、やはり気になって
いました。レコとても参考になります。
たまに、静かな尾根をじっくり歩きたくなるときが
ありますが、そのような時に最適なコースですね。
ワチガイソウ、初めて見ました。かわいい花ですね
それではまた。
65歳でコースタイム10時間以上の未踏のルートに挑戦されたことに拍手です。
これから富士山周辺のルートを赤線で繋ぐ目標も設定できますね。
こんにちは。
田貫湖周辺が好きで、先日も千葉から行ってきたとこですが、このコースは是非チャレンジしたいと思っていたのでとれも興味を持って読ませていただきました。
竜ケ岳のコースもいいのですね。参考にさせていただきます。
富士宮はいいところですね。大好きです。富士さんが大迫力だし、水は美味しいし、白糸の滝も、川魚もそれに、富士宮焼きそばも。
先日も「いろは亭」で焼きそば頂いてきました。
fujinohideさん
毛無山から長者ケ岳、天子ケ岳って、少しも
考えることありませんでした。
毛無山、長者ケ岳/天子ケ岳はそれぞれ登っていますが、、。
毛無山、長者ケ岳は、山梨百名山でもあり、山梨県人にとっても無縁ではありません。
田貫湖ではちょうどダイヤモンド富士の見える日と重なり、凄い人でした。
22kmとは長かったですね。。
Y-chan
youtaroさん、コメントありがとう御座います。
私も静かな山行が好きなので今回のような尾根歩きは苦にはなりませんでした。
ワチガイソウは群れて咲いていれば目に付きますが少ないとおまりに小さい花なので見過ごしてしまいます。
今回は熊森山頂にかなり多く、咲いていました。
MATSUさん、今晩は。
富士山を囲む赤い輪ですか。今まで考えた事もありませんが挑戦してみようかな。まだ調べていませんがかなり歩いていますので残りはそんなに多くないと思います。
山登りも百名山踏破などの目的を持つと励みになりますからネ。
ShuMaeさん、コメント、ありがとう御座います。
富士の山麓に在を構え、朝な夕なに窓から富士を眺めるだけでも贅沢ですがご指摘の通り、おいしい物も多く食育の町としても富士宮は力を入れています。
朝霧高原の牧場で作られた牛肉、豚肉もブランドを付けて展開していますし牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなどの乳製品もおいしいですよ。
Y-chanさん、こんばんは。
私も単独では各々、かなりの回数を登っていますが朝霧高原から見ても登り下りの大きな尾根ですので縦走するのに躊躇していました。
地元として1度は歩いておかないと話しにならないと考え決行しました。
櫛形山の原生林の尾根に比べれば劣りますが他人に邪魔されず静かに尾根歩きをしたい人には向いていると思います。
ヒデさん、こんばんは。
実は、先日の毛無山〜竜ヶ岳の時に9合目のあたりから見えた天子山塊の稜線に目をやって、「まさかこっちをやる人はいないだろうなぁ〜」と思っていました。
それを実際に身近な方がやられたのですから、びっくりです。
機会があれば私もチャレンジしてみたいと思います。
fujinohideさん、こんばんは。
私も毛無から南へ伸びる破線、
気になっていました・・。
きめ細やかなレポ、とても分かりやすく
参考になりました。ありがとうございます!
タフなコース、お疲れさまでした。
流石です!
manabu
kenpapaさん、おはよう御座います。
永年、このコースを歩かなければと気になっていましたがやっと宿題をやり終えたような気分です。
それよりもkenpapaさん、今日、目の精密検査とのこと。日頃、何か自覚症状でもあったんですか?
検査の結果が笑い話になれば良いのですが。なにも心配する事の無い結果になりますように。
manabuさん、最近の活発なご活躍を楽しく拝読しています。
山行記録にも書きましたが道はしっかりしていて危険な所もなく、数は少ないけれど道標、赤ペンキのマーキングもあり実線でも良いかなと思います。
機会があれば歩いてみて下さい。
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