三頭山初夏の森へ 数馬〜三頭大滝〜西峰〜ムロクボ尾根
- GPS
- 07:16
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 942m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 8:06
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路……西東京バス・鴨沢から乗車。奥多摩駅からJR青梅線乗車。 ※鴨沢まで歩いたのは今後の赤線延ばしの都合によります。 一般的には三頭山から奥多摩湖に下山後、小河内神社または深山橋から乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回歩いたルートは、区間によって全然状況が異なりますので注意が必要です。 【数馬〜都民の森】かつては鞘口峠へ向かう峠道として使われていたと思われますので、総じて緩い (?) 勾配で無理なく登るようになっています。しかし都民の森までバスの便があるためか、この区間は総じて余り歩かれていない印象。とくに三頭沢の流れに沿って歩くところは、『山と高原地図』の評語通りやや荒れた雰囲気で、道が草木で埋もれ気味なほか(道筋は分かります)、橋が一ヶ所フカフカ気味で腐っています。通過は慎重に! 都民の森手前で道が左右に分かれているところは右へ。すぐに、雪で崩壊した(?)あずまやの跡地を通り、ウッドチップの道に合流できます。 【三頭大滝〜三頭山の都民の森ゾーン】危険なところはありません。平日でもそれなりに多くの登山客で賑わっています。 【三頭山〜ツネ泣坂】平日ということもあってか、一歩奥多摩湖側に入ると他に誰も歩いておらず、いっぽうブナの密度が高いため、素晴らしい雰囲気を味わえます。山頂に近いところには細いトラバースがあって緊張しますが、ツネ泣坂と比べれば全く大したことはありません。ツネ泣坂は、ウワサ通りの激しい急坂で、しかもやや足下がザレ気味。下りに使うと目がくらみ恐怖で泣きたい気分になります(滑ったら多分、一気に転落して死傷間違いなし)。一応細いロープがありますが、ゆっくり小股で確実に下れば、ロープに頼らなくても辛うじて通過できるかと思います。 【ムロクボ尾根】ヌカザス山南側の小ピークでヌカザス尾根と分かれ西へ曲がった直後が最難関! ツネ泣坂を上回る危険さのザレザレ急坂で、ここは太いロープに頼らなければ無事下れないかと思います (朽ち果てつつある古い道標によると、この区間もツネ泣坂の一部分であるようです)。ここを無事通過したあとは広く緩く歩きやすい尾根と、やせ気味で急でザレ気味な尾根が入れ替わり立ち替わり現れ、最後はジグザグの長く細いトラバースですので、無事三頭橋の脇に下山するまで気を引き締める必要があります。途中、広葉樹に包まれた、非常に広く気持ちの良い稜線がありますが、その分踏み跡が薄くなっていますので、ピンクリボンに従い、変な方向に下らないよう注意!(とくに濃霧時など) 初めて歩いてみて、ムロクボ尾根が余り歩かれておらず、ヤマレコの記録も多くない理由が何となく分かりました (汗)。 総じて、三頭山の北面は、ヌカザスを歩くにせよムロクボを歩くにせよ、ツネ泣坂を安全に通過することを考えれば、登りに使う方が賢明かも知れません。 |
写真
感想
東京の奥座敷にそびえる三頭山は、豊かなブナの森と、そこから生まれる清らかな水が流れ落ちる三頭大滝の存在から、奥多摩三山のひとつして高い人気を誇るところです。そのベストシーズンは新緑の5月と紅葉の10〜11月でしょうが、やや緑が深くなった6月でも、梅雨の雨を避ければ森の瑞々しい眺めを楽しめるところだと思います。
そこで今回、そんな三頭山の森と水の風景に癒されつつ、脚力・体力増進を図りたいと思いつつ訪れてみたところ、曇りのち雨の予報にもかかわらず、全く期待していなかった富士山の大展望を楽しむことができ、ブナの森も緑がやや濃くなっているものの瑞々しさが満ちており、森の精気を全身に取り入れてリフレッシュすることが出来ました♪ さらに、奥多摩湖方面に下山したところ、急坂の過酷さに自分の体力と技術力の低さを痛感させられたものの、他に誰もいない中でひときわ見事な森を楽しむことが出来、大充実の山行となりました。
以上、ご覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m
-------------ここからは超!個人的な感想備忘録で恐れ入ります。
また、今回の山行は、個人的超自己満足企画・ヤマレコ赤線延ばしにおける、三浦半島城ヶ島〜奥多摩雲取山完歩計画の終盤戦を兼ねております。このため、都民の森スタート・ゴールのお気軽コースではなく、ツネ泣坂を含むハードなコースとしておりますが、問題は数馬と奥多摩湖のどちらからスタートするかということ。
奥多摩湖側から登って数馬ゴールとすれば、すぐにドボンと温泉に飛び込みきれいさっぱり、生ビールも快感……といったところでしょうが、西東京バスの本数の少なさが禍して、自宅最寄りの駅から出発して小河内神社または深山橋に着くと9時10分頃スタート……。
これに対し数馬からであれば8時20分スタート。コースの後半にツネ泣坂を下るという点で、安全上のリスクはありますが、午後遅くには天気が崩れて雨が降り始めるということですので、山行開始は早ければ早い方が良く、かつ出来れば最後に鴨沢まで達する時間的余裕も確保したいため、結局数馬からスタートとした次第です。
結果的には、いくつかの偶然が重なって、数馬イン、奥多摩湖アウトとして正解でした。勿論このことは、ツネ泣き坂やムロクボ尾根を無事通過できたからそう言える……ということでもありますが、もっと重要な点として、天気が味方してくれたのは大きいです♪ 曇りにもかかわらず、昼頃まで三頭山西峰からは富士山がドーン!と見え、手前のヤマツツジとからめた絶景を楽しむことが出来たのみならず、3時に奥多摩湖に下山した瞬間にパラパラと雨が降り始め、その後本降りとなったのですが、1時過ぎからは厚い雲が垂れ込めはじめたことからして、先に奥多摩湖側から登っていたら富士山の眺めには間に合わなかったでしょうし、終盤では雨にやられて大変……。
いや〜それにしてもツネ泣坂とムロクボ尾根はヤバかった! 登山地図に示された、登りに要する時間と下りに要する時間が余り変わらないのは、まぁ当然だな……と納得しました。初めて歩く人間が下りで使うところではありませんな……(滝汗)。まぁ、丹沢の「○危」マークのスポットを歩くことが出来れば問題ない範囲だとは思いますが、ヤバくザレた坂の長さが半端なものではない……。今度歩くときは絶対に登りにするでしょう (汗)。
こんな感じで、城ヶ島〜雲取山縦断計画の重要な部分を占めていた三頭山越えを、ヒーヒー言いながらも何とか達成でき、最後鴨沢バス停に到着したときには感無量なものがありましたが、バスの時間ギリギリだったため、バス停前に新たに出来たばかりの食堂(丹波山村直営?)でビールと蕎麦をちょいと……というわけには行かなかったことだけは遺憾でした (笑)。
コメント
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bobandouさん、こん○×は(^o^)/
新緑の中の山行、お疲れ様でした_(._.)_ でも目には優しいルートのようですね
ツネ泣坂までは緑を楽しむことが出来そうですが、その後の下りは我が家にとっては鬼門のようです 他へのルートを考えれば、この周辺も歩けそうですね。
城ヶ島からの赤線、雲取山にリーチでしょうか。そちらにけりが付いたらやはり筑波の方へでしょうかね
mamepapa
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
奥多摩は丹沢と同じく、人里に近い割には見事な森が残っており、とりわけ三頭山の界隈はブナ三昧ですので、今回16年ぶりに (汗) 訪れてみて、緑のシャワーにホントに癒されました♪ そう……目にはとても優しいです。そして都民の森に限って言えば、ルートも優しく余裕…… 。都民の森は駐車場があり、バスも数馬〜都民の森間は無料という大盤振る舞いぶりですので、朝早く渋滞に巻き込まれないように横浜市内を出発されれば、都民の森周回コースはナイスな選択なのではないかと存じます〜。
ただ個人的には、都民の森も良いですが、三頭山北面は人が少なく森も立派で、もっと良かったですね〜。鶴峠分岐から巻き道を通って鶴峠に行けば、ツネ泣坂を歩かなくて済みます (鶴峠方面へはまだ歩いたことがないため、ヤバさの加減は分からずスミマセン ^^;)。『山と高原地図』では、ツネ泣坂やムロクボ尾根には「○危」マークはありませんが、下りに使う場合は十分「○危」レベルだと思いますので 、丹沢で「○危」な場所を歩くことが出来る方のみおすすめ出来ます……(滝汗)。
それはさておき、去年の秋に思いついた城ヶ島〜雲取計画、まさにリーチ!ですが、神奈川県内から電車利用ですと1泊2日コースですので、まずはそのための時間的余裕がなければ……(これが一番ハードル高し?!)。この計画を達成したあとは、ホームグラウンドの神奈川県内の山+高尾陣馬奥多摩界隈は大事にしつつ、まずは伊豆半島や駿河東部、富士山周辺、あるいは奥武蔵へと足を延ばして行きたいと思っています。筑波山への道は、これからの季節暑くて歩けません……(北千住からつくば市北条まで、ひたすら関東平野縦断ですので……汗)。
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