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Yamareco

記録ID: 6577098
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

将棊頭山敗退 胸突ノ頭まで

2024年03月21日(木) 〜 2024年03月22日(金)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
14:48
距離
17.9km
登り
1,620m
下り
1,623m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:26
休憩
0:25
合計
4:51
11:02
51
スタート地点
11:53
12:01
104
13:45
13:58
30
14:28
14:28
16
14:44
14:48
12
15:00
15:00
53
15:53
2日目
山行
7:56
休憩
1:41
合計
9:37
5:43
60
9:19
9:31
43
10:14
10:46
18
11:04
11:12
50
12:19
12:26
34
13:00
13:00
8
13:08
13:09
10
13:19
13:20
14
13:34
13:39
63
14:42
14:49
31
15:20
ゴール地点
天候 前日 低気圧通過 雪

一日目 3/21 冬型 晴れのち曇り 夜半から強風
最低気温-8.49℃ 15:53 最高気温15.13℃ 11:00

二日目 3/22 高気圧 朝方強風 日中快晴
最低気温-13.92℃ 06:13 最高気温7.74℃ 10:23
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
18きっぷ往復

往路
伊那市着 10:37
伊那市駅-小黒川キャンプ場の所のゲート 白川タクシー 3800円

復路
伊那市発 16:08
小黒川キャンプ場の所のゲート-伊那市駅 白川タクシー4100円 (内迎車料金200円)
コース状況/
危険箇所等
・馬返しまで 歩き易い積雪。新雪は20cmぐらい。二日目は下部の日当たりの所では雪は消えていた。
・馬返しから大樽避難小屋まで 積雪は増えて新雪は30cmを越えた。風の通り道では新雪は飛ばされクラストしていた。吹き溜まりでは腰まで嵌った。
・大樽避難小屋から胸突ノ頭南 新雪は40cmぐらいか。吹き溜まりでは腰まで嵌った。後続の方に追い越されてからはトレースがはっきりしたが締ることはなかった。

・下山時は全般的にトレース明瞭となり積雪も減った。翌日3/23は雪と雨なのでまた状況は変わったと思われる。
小黒川キャンプ場の所のゲートでタクシー下車。駐車3台。2名分の先行トレース。前日に降った新雪が10cm〜20cm 14.1℃ 19%
2024年03月21日 10:58撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/21 10:58
小黒川キャンプ場の所のゲートでタクシー下車。駐車3台。2名分の先行トレース。前日に降った新雪が10cm〜20cm 14.1℃ 19%
つばめ澤橋前 この辺からすこし積雪が増えた。
2024年03月21日 11:34撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 11:34
つばめ澤橋前 この辺からすこし積雪が増えた。
桂小場登山口 先行の一人はワカンを着けた模様。
2024年03月21日 11:53撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 11:53
桂小場登山口 先行の一人はワカンを着けた模様。
1310m 尾根の末端を緩い九十九折れで登る
2024年03月21日 12:05撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 12:05
1310m 尾根の末端を緩い九十九折れで登る
ブドウの泉 1420m 支沢の右岸を巻いて支沢を渡る所。塩ビ管から充分水は出ていた。
2024年03月21日 12:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 12:25
ブドウの泉 1420m 支沢の右岸を巻いて支沢を渡る所。塩ビ管から充分水は出ていた。
1450m 支沢の左岸の尾根に一時乗った後またトラバースが続く。
2024年03月21日 12:37撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 12:37
1450m 支沢の左岸の尾根に一時乗った後またトラバースが続く。
1612m標高点 支沢の右岸に戻った後、ここで登り始めの尾根に乗る。この遠回りは何だろうと思う。−1.7℃
2024年03月21日 13:10撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 13:10
1612m標高点 支沢の右岸に戻った後、ここで登り始めの尾根に乗る。この遠回りは何だろうと思う。−1.7℃
野田場 1760m 九十九折れでゆっくり高度を上げながらトラバースが続いた後、崩壊地を高巻いてここに着く。染み出る水はつららになっているが、塩ビ管の水は細いながらも流れている。
2024年03月21日 13:59撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 13:59
野田場 1760m 九十九折れでゆっくり高度を上げながらトラバースが続いた後、崩壊地を高巻いてここに着く。染み出る水はつららになっているが、塩ビ管の水は細いながらも流れている。
1850m 馬返しの稜線直下に並行する巻道に入る。樹々の着雪が増えた。 横山道にはトレースなし。
2024年03月21日 14:26撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 14:26
1850m 馬返しの稜線直下に並行する巻道に入る。樹々の着雪が増えた。 横山道にはトレースなし。
馬返し 1910m 祠らしきものが見えた。
2024年03月21日 14:44撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 14:44
馬返し 1910m 祠らしきものが見えた。
すぐ先の小鞍部 1900m 吹き溜まりで雪深い。西側は雪庇のように盛り上がっている。
2024年03月21日 14:46撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 14:46
すぐ先の小鞍部 1900m 吹き溜まりで雪深い。西側は雪庇のように盛り上がっている。
1950m 1966m峰の東側を巻いて明るい場所に出た。植林からダケカンバに植生が変化した。
2024年03月21日 15:15撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 15:15
1950m 1966m峰の東側を巻いて明るい場所に出た。植林からダケカンバに植生が変化した。
1970m 右に見えるのは茶臼山かな。
2024年03月21日 15:23撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/21 15:23
1970m 右に見えるのは茶臼山かな。
大楢避難小屋 2060m 小屋前で腰まで嵌りながら到着。
2024年03月21日 15:52撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
1
3/21 15:52
大楢避難小屋 2060m 小屋前で腰まで嵌りながら到着。
内部
2024年03月21日 15:57撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
1
3/21 15:57
内部
2100m 明るくなってきた。強風で先行者のトレースは消え、吹き溜まりが作る段差で嵌りまくりアイゼンからワカンに換装する。
2024年03月22日 06:08撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 6:08
2100m 明るくなってきた。強風で先行者のトレースは消え、吹き溜まりが作る段差で嵌りまくりアイゼンからワカンに換装する。
胸突き八丁標識の所 2140m ワカンでも膝下まで沈む。 
2024年03月22日 06:34撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 6:34
胸突き八丁標識の所 2140m ワカンでも膝下まで沈む。 
同所 強風で雪煙が舞う。この辺で未明登山口発の後続者に追いつかれ、先に行ってもらう。
2024年03月22日 06:34撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 6:34
同所 強風で雪煙が舞う。この辺で未明登山口発の後続者に追いつかれ、先に行ってもらう。
信大ルート分岐 2140m 東側は緩やかだが、先尾根筋の勾配は増して行く。 
2024年03月22日 06:38撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 6:38
信大ルート分岐 2140m 東側は緩やかだが、先尾根筋の勾配は増して行く。 
2220m ひとまず急坂を登り切って、シラビソ・コメツガの樹間に空に青みが見えるが稜線は雪煙の中。
2024年03月22日 07:52撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 7:52
2220m ひとまず急坂を登り切って、シラビソ・コメツガの樹間に空に青みが見えるが稜線は雪煙の中。
2280m 積雪増える。
2024年03月22日 08:28撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 8:28
2280m 積雪増える。
2430m 津島様後付近で、東側のトラバースから急な登りの後、勾配が緩んで一息つく。振り返り。
2024年03月22日 09:24撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 9:24
2430m 津島様後付近で、東側のトラバースから急な登りの後、勾配が緩んで一息つく。振り返り。
2430m 同所より前方、積雪は増す。
2024年03月22日 09:24撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 9:24
2430m 同所より前方、積雪は増す。
2490m 樹々に霧氷が着くようになった。
2024年03月22日 09:45撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 9:45
2490m 樹々に霧氷が着くようになった。
2490m サルオガセに着く霧氷が綺麗。
2024年03月22日 09:45撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 9:45
2490m サルオガセに着く霧氷が綺麗。
2560mより 左が開けて雪煙の消えた将棊ノ頭。
2024年03月22日 10:08撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:08
2560mより 左が開けて雪煙の消えた将棊ノ頭。
2560mより 鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳
2024年03月22日 10:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:09
2560mより 鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳
2560mより 八ヶ岳 天狗岳から編笠岳
2024年03月22日 10:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:09
2560mより 八ヶ岳 天狗岳から編笠岳
2570m 胸突ノ頭山頂の手前で左にトラバースして行く。
2024年03月22日 10:17撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:17
2570m 胸突ノ頭山頂の手前で左にトラバースして行く。
2580m 胸突ノ頭の南側に出た。将棊頭山
2024年03月22日 10:23撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
1
3/22 10:23
2580m 胸突ノ頭の南側に出た。将棊頭山
木曽駒 木曽前岳
2024年03月22日 10:36撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:36
木曽駒 木曽前岳
木曽駒 木曽前岳 牙岩 麦草岳
2024年03月22日 10:36撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:36
木曽駒 木曽前岳 牙岩 麦草岳
木曽駒 木曽前岳
2024年03月22日 10:26撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:26
木曽駒 木曽前岳
八ヶ岳 横岳から編笠岳
2024年03月22日 10:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:25
八ヶ岳 横岳から編笠岳
八ヶ岳 蓼科山から茶臼岳
2024年03月22日 10:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:25
八ヶ岳 蓼科山から茶臼岳
2024年03月22日 10:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:25
奥秩父 金峰山
2024年03月22日 10:35撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:35
奥秩父 金峰山
鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳 北岳
2024年03月22日 10:33撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:33
鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳 北岳
鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳 北岳
2024年03月22日 10:34撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3/22 10:34
鋸岳 甲斐駒 仙丈ヶ岳 北岳
大楢避難小屋戻り
2024年03月22日 12:21撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 12:21
大楢避難小屋戻り
桂小場登山口戻り 屋根の雪は減った。
2024年03月22日 14:48撮影 by  E-M5MarkIII , OLYMPUS CORPORATION
3/22 14:48
桂小場登山口戻り 屋根の雪は減った。

装備

MYアイテム
mimik
重量:5.21kg

感想

行った事のないルートに行きたい。常々そう思っている。積雪期の18きっぷの季節は谷川岳周辺か八ヶ岳が定番だが、今回谷川岳周辺は天気が悪く。八ヶ岳は技術的な発展がない限りにおいてはいささか食傷気味。

そうした所に桂木場から将棊頭山が積雪期に良く歩かれていることを知った。メジャールートは何時も後廻しなので無雪期にも歩いたことが無い。縦走後の下山ルートとして検討したことはあるが、下山後近くに温泉がないこと理由に敬遠した。

改めて登路としてアプローチを検討すると伊那市10:37着、伊那市駅からゲートまで徒歩2時間30分、タクシーで15分(約3900円)。タクシー使用でゲート11:00で大楢小屋14:30で一日目の行程として丁度良い。

天気予報も前日低気圧通過で雪、一日目冬型で強風曇り、メインの二日目は高気圧に覆われ、晴れ無風で絶好の機会だった。
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一日目 3/21

午前中は快晴だった。中央線の車窓からは昨日の降雪により白く化粧した丹沢や三ツ峠が見えた。雲一つない青空に白い甲斐駒が映える。信濃境を過ぎると里にも積雪が見られるようになった。

伊那市駅で客待ちのタクシーで閉じられたゲート前で降りた。駐車は3台。既に新雪10cmから20cmの雪道で、2名のトレースがあった。ツバメ沢橋を過ぎ積雪が増した。

桂小場登山口から先行者の内1名はワカンを付けたようだ。自分はツボ足で通す。程よい積雪と緩い勾配で歩き易い。径は植林の山腹を執拗に巻いて行く。いい加減飽き飽きした頃、胸突きノ頭の稜線・馬返しに着いた。

風はあまりない。積雪は増してズボズボ歩きになった。吹き溜まりは膝上、風の通り道では新雪は飛ばされクラストしている。途中東側をトラバースする区間があったが、トレースがなかったら夏道を知らない自分は尾根を通した事だろう。二日目もそうだがトレースのありがたみを感じた。

暫くすると尾根は右折する。この日一番の積雪に腰まで嵌りながら、その尾根に乗ると右に大楢避難小屋があった。既に16時で大分時間が掛かかった。屋根の上には角煮の様な雪が乗っている。幸い出入口の扉は雪で閉ざされてはおらず凍ってもいなかった。僅かに新雪が掛かるのみで後からブラシで払えた。

小屋は自分ひとり、融雪して2.5L作るが、翌朝0.5Lは廃棄した。寝床を作り17:30にはカレーめしとウイスキーをやる。手元の温度計では-7℃ぐらい。年始の赤岳鉱泉テントより寒そう。

高度計の表示が3000mを越えている。低温では機能不全になるのを忘れていた。初見ののっぺりした登り一方尾根では手痛い損失だった。さらには低温の為スマホが充電できない。雪が入ったかUSBポートに水分が検出された。

夜半やはり寒さで起こされた。アルミ蒸着シートを巻いて何とか朝まで収まった。軽量化重視と過去の実績によりシュラフとマットを厳冬期装備から残雪期装備に変更したのが仇となった。

スパークSpII(リミット温度=-2℃)とネオエアーXライト(R4.5)+EXPEDフレックスマット(R1.5)では足りなかったようだ。やはりテントより小屋の方が寒い。
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二日目 3/22

3:40に起きて外に出ると夜半からの強風がまだ続いていた。盛んに飛ばされた雪が舞っている。電波が通じるので予報を再確認するとやはり風はない予報だった。予報に半信半疑になり、出発を遅らせて森林限界に出た所で風が収まらなければ撤退することにして準備する。

5:40 メリノバラクラバ、ブリーザートイ、ツルギジャケットの厳冬期装備でアイゼンを着けて遅い出発。風は収まらない。最初こそ先行者二名のトレースを追ったが、すぐに強風による雪でトレースは不明瞭になり、吹き溜まりに股下まで嵌るようなったのでワカンに換装する。洗堀された夏道に見える所を追うとたっぷりの雪で身動きが取れない。積雪の少なそうな所を追って右往左往するが、暫くすると先行者二名のトレースが明瞭になった。

胸突き八丁標識の手前で、桂小場を未明に登り始めた方に追いつかれた。緊急用のツェルトを含む宿泊装備では日帰りの方にはとても追いつけはしないので先行してもらった。トレース泥棒のようで申し訳なかった。途中交代する場面があったが、やはりすぐに追いつかれた。

2230mにはテント跡、六合目にはテントがあった。昨日のトレースの方のようだ。後で下山する一人にすれ違った。もう一人の方は木曽駒に向かったそうだ。しばらくするとは風が止んで樹間から見えていた稜線の雪煙が消えた。

信州大コース分岐過ぎ2160m~2220m、津島様跡2400m~2440m、最後の2570m~はきつかった。胸突ノ頭手前で右にトラバースして行くトレースを訝しく思いながらを追うと胸突ノ頭の南側稜線に出た。

快晴無風でこの辺は積雪豊富でクラストはしていない。飛び出たコメツガの類にはかわいいエビのしっぽ。南は木曽駒までの稜線が一望。東には権現づるねが延びている。馬返しまでの延々トラバース中に見えていた山腹だ。

将棊頭山までは往復約2時間と思えた。体力気力ともにこれ以上登る気にはなれなかった。既に10時20分、10時なら引き返しのつもりだったので本日はここまでとしてランチとする。南アルプスの眺めは北岳までで切れている。将棊頭山では全山が見えた事だろう。西の方はすっきりしないが、東は当然八ツも奥秩父も見える。何度も同じ写真を撮った後、腰を上げて下山とした。

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登山中、追い越され方を含め、自分の前には三組三名。下山中の登ってくる方とのすれ違いは四組五名だった。平日でこれだから人気の山だ。

当初は木曽駒まで繋いでRWで下山する計画だった。まさか将棊頭山にも届かないとは思っていなかった。反省点はいろいろある。

そもそも昨今の体力不足、コースタイムで歩ける体力がない。一日目に掛かった時間を見れば二日目計画通りに登れないことは明白だった。出発を遅らせてはいけなかった。

二日目は少し締って登りやすくなるだろうと考えていた。強風により新たに積雪が供給される状態で全く締まらず、30~40cm越えるであろう新雪に体力を削られた。

近年の暖冬に慣らされて、低温対策が不十分だった。宿泊時の事もそうだが、高度計とスマホの機能不全により積極的な行動がとりづらくなり、出発を遅らせる理由の一つにもなった。

事前に夏道ルートの確認が出来ていなかった。勾配もゆるいし単純に稜線を通せばよいと思っていた。何度か先行のトレースがトラバースしていく理由が分からず不安を積み増しした。

強風ではあっても見知った八ヶ岳だったら迷わず出発しただろう。初見のルートはどうしても慎重になるので、なおさら事前の地図読みが必要だった。

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