伊勢迄歩講
山キチどん
その他30人 
体力度について
- GPS
- 49:10
- 距離
- 167km
- 登り
- 2,590m
- 下り
- 2,563m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 10:23
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 9:52
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 10:19
- 山行
- 12:52
- 休憩
- 4:23
- 合計
- 17:15
- 山行
- 1:21
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:21
| 天候 | 1日目(12/28)： 晴れ時々曇り 2日目(12/29)： 晴れ時々曇り一時雪 3日目(12/30)： 曇り一時雪後晴れ 4日目(12/31)： 曇り一時雨後晴れ 5日目(1/1)： 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
到着：近鉄鳥羽線五十鈴川駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
旧伊勢本街道を忠実に歩く |
写真
拍手
榛原・墨坂神社より
昭和57年に越えたときは、国道トンネルが未開通で、この山道が国道だった
感想
1日目(12/28)：晴れ時々曇り
空が白み出す頃、大阪玉造稲荷神社に三々五々参加者が集まった。大阪ユースホステル協会主催の“伊勢迄歩講”も今年で41回と歴史を重ねた。境内には「伊勢参宮本街道の旅」、「伊勢迄歩講起点」の石碑が建ち我々旅人を祝福してくれてた。今回の参加者は66名、内6名は奈良あるいは榛原から短距離参加で協会職員2名の他、関西の大学ユースホステル研究会のメンバー20名がスタッフを務めてくれた。大阪からの参加者60名を6つの講に分け5日間行動を共にした。我が第5講は5回目参加のM下さんが先達、最長老のK藤さんは11回参加、M田さんも5回参加で自前の菅笠と法被で参加、他は2回目か初参加、最年少のO黒さんは前回スタッフで参加したそうだ。そして講ごとに「初詣伊勢迄歩講 大阪玉造稲荷神社〜内宮170粁」の幟が渡された。
参加者全員が玉造神社拝殿で宮司によるお祓いを受け、お神酒を頂戴して菅笠と法被を着て出発した。この様子を関西テレビがあり、菅笠・法被で歩く2.5�卆茲侶�野大神宮までの様子を撮影されていた。この日の11:45頃のニュースで放映するそうだが、残念ながら我々は見ることができない。今日の講付スタッフは“じょう”ことと“ファンタジー”の二人が付いた。熊野大神宮でトイレ休憩をして此処からは講ごとに5分の間隔を置いて出発した。一直線の街中歩きのようだが思わぬところで細道に入ったり、曲がったり、忠実に旧街道を歩かせてくれた。奈良街道を東へと進み生駒山と大原山の間の括れの暗峠（くらがりとうげ）を越える。大阪市の中心部から見る生駒山地は遥か彼方に横たわっていた。大阪市は案外早く終わり東大阪市となりイトーヨーカードー東大阪店で2度目の休憩を取った。20分余りの休憩でトイレだけ借りるのも気が引けワッフルとコーヒーを買い寛いだ。
奈良街道も国道170号線（外環状線）を越えると徐々に坂道となった。傾斜が強くなると枚岡公園に達した。振り返ると大阪平野の街並み、キタからミナミにかけての高層ビル群、その向こうには六甲山脈が横たわっていた。時刻は12時、弁当とペットボトルのお茶が配られ30分間休憩。食後はいよいよ峠越えだ。と云っても国道308号線、時折車も走る狭い道、幟持ちは概ね1時間交替としたがこの登りは世話役の私が買って出た。大きくジグザグする区間が少なく急勾配を直線的に登り傾斜が緩くなると少しの平面は耕作地となり集落が現れた。沿道に伊勢迄歩講OBの男性が蜜柑の接待に来てくれていて暫し休憩した。
信貴生駒スカイラインの高架下を潜り此れまたすごい傾斜で国道が続いている。峠の東側は展望が開け、生駒盆地とひと山隔てて奈良盆地、若草山も見えるが未だ遥か先の景色だ。生駒の盆地に達する前の鬼取町の公民館前で10分余りの休憩を取った。盆地へと入り近鉄生駒線の踏切を渡ると再び登りとなり南山手台の新興住宅地裏手の谷の縁を歩いた。乗り上がった処は歓喜の湯で介護施設しかなく一般入浴施設はない。バス停の傍にトイレと足湯があり、これが唯一の一般人の使える施設だった。15分程休憩し室ノ木峠へと進んだ。生駒市境を越え大和郡山市に入るが奈良市が微妙に絡みだし、400m程行くと完全に奈良市となった。第二阪奈道路を架道橋で越え富雄川を渡ると砂茶屋で、此処でも蜜柑の接待を受けた。
前方にこんもりした森が出て来ると第11代の垂仁天皇を祀る菅原伏見東陵で紀元前29年即位、西暦70年崩御とされるが実在の可能性は薄い天皇である。しかし堀を伴う整った前方後円墳で遺跡としての価値は高い。近鉄橿原線の尼ヶ辻駅北の踏切を渡った所にあるコンビニでトイレ休憩を取るが男女で一つしかなく時ならぬ集団に迷惑なことだっただろう。コンビニの直ぐ先でスタッフによる暖かいお茶とお菓子の振る舞いがありラストコースに向けて元気を付けた。
国道308号線は平城京三条大路となりやがて国道24号線奈良バイパスで途切れるがこの先の三条通でJR奈良駅に達した。M下先達が必ずコロッケを買うと云うお店に立寄るが、コロッケは売り切れでミンチカツを講の皆に振る舞ってくれた。トイレ休憩の後は観光道路と化した三条通を進み“やすらぎの道”を左折、北上して今日の宿、奈良YHに到着した。先ず夕食を取り、ミーティングの後、入浴と慌ただしく、その後は即寝に付いた。
2日目(12/29)：晴れ時々曇り一時雪
2日目は大和上街道から伊勢本街道を歩く。講付のスタッフは“ファンタジー”が抜け“つんつん”に替った。どちらも武庫女の大学生だ。昨日奈良YHに泊るため街道を逸脱したが興福寺までは街道に戻るアプローチで一斉に歩いた。記念撮影の後、再出発し奈良町の古い街並みを行く。桜井線が近づいてくると街並みも途切れ駅名の京終（きょうばて）がよく体を表していた。帯解（おびとけ）寺と帯解駅でトイレ休憩、帯解寺は文徳天皇がお告げにより勅使に祈願させたところ皇子が生まれたので「無事に帯が解けた」として天安二年（858年）勅命により命名された寺である。
次の休憩地は天理市に入った櫟本の在原神社で平安の歌人、在原業平を祀る。業平の生誕の地で明治初年まで在原寺もこの地にあったと伝わる。天理の市街に入ると天理教の宿泊施設が目を引いた。天理駅前の大通りを横断すると餅つきの接待があり付きたての餅を頂いた。このお家のすぐ裏にある河原城会館で昼食休憩、お餅のすぐ後だが配布された弁当を平らげ午後に備えた。
再び長閑な田園風景となると金剛山や大和葛城山がJR桜井線の電車と共に臨むことができた。桜井市に入り巻向（まきむく）駅付近でJR桜井線を乗越すと巻向古墳があった。倭迹々日百襲姫（やまとととひももそひめのみこと）の墓とされている。第8代高霊天皇（BC342〜BC215）の皇女だが、いくら神話時代とは云え天皇を130年も生きさせるなんて創作にも程がありそうなものだ。
いよいよ三輪山が近づき右手に大神神社（おおみわじんじゃ）の大鳥居を見てJR三輪駅に達した。トイレ休憩をして三輪山の麓を回り込むように左に回転し東向きとなって大和川（初瀬川）と国道165号線に沿って進んだ。伊勢本街道は国道の旧道として並行しているが一部国道を歩かされる。白山神社で10分休憩すると勾配が増し国道を離れ長谷寺の参道となった。両側に家屋が犇めき、今日の宿、井谷屋に達した。
しかし行程はこれで終わらず、荷物を置いて更に東へと歩を進めた。化粧坂（けわいざか）を越え再び国道165号線を歩いた。対岸の近鉄大阪線も急勾配で登っているのがよく分かる。間の谷は大和川から支流の吉隠川へと変わり近鉄が榛原トンネルに吸い込まれる辺りで市境となり桜井市から宇陀市に入り西峠のピークに到った。国道の交通量が多いので少し先にあるコンビニで休憩した。街中の小道を通り近鉄のガードを潜り引き返すように進んで榛原駅に到着した。
近鉄線で隣の長谷寺駅まで乗車し、宿までは歩いて戻った。大和川の谷は深く階段や坂を下った。今日はまだ時間に余裕があり先に温泉に入り、浴衣で寛ぎ宴会場で温泉宿の豪華な夕食を頂いた。別室でミーティングを終えると今日も21時前には寝に付いた。
3日目(12/30)：曇り一時雪後晴れ
行程も3日目となりいよいよ山間部に入った。今日も講付女性スタッフに変更があり“ニコル”に替った。昨日歩いておいた榛原駅までは再び電車で移動し集合するには狭いので墨坂神社まで進んだ。高台にあり展望が良く関西百名山シリーズで登った額井岳(812m)と香酔峠の反対側にあった香酔山(795m)が見えた。体操などで30分留まり、国道369号線を進んだ。榛原自明集落に“弘法大師爪書不動”がありその名の如く弘法大師が爪で岩に描いたと伝わるが、そんなことはあり得ないだろう。榛原高井で国道を離れ山間部の旧道に入った。築400年と云う古民家があり、住人の松井氏がお菓子等の接待をしてくださった。林道のような街道は走る車も殆どなくしっかり雪が積もりだし諸木野川に沿ってどんどん標高を上げた。
諸木野集落手前に休憩ポイントとなる関所跡があった筈だが見落としてしまった。林道の終点で休憩を取り、登山道となった峠道へと入って行った。滑らないよう足の裏全体で着地するよう皆に注意を促した。歩を進めて石割峠(695m)に達すると、此処が4日間の行程中の最高所である。宇陀市と曽爾村の市村境で東側は室生のエリアだ。今では曽爾村に含まれているが嘗ては室生村であった。林道に飛び出すと時雨れて雪が舞うことが多くなってきた。11:32専明寺に到着し本堂で昼食の弁当にありついた。
黒岩川を遡るように進み車道が分岐する地点に達すると住塚山(1,009m)を望むことができた。分岐を直進し山粕峠(650m)を越える。比較的なだらかに登って来たが下りはきつく急坂となった。下りた処は細田神社で社殿はなく木板の標識と注連縄の張られた神々しい岩磐があった。休憩ポイントではなく通過し一つ南の栂坂峠を越えてきた国道369号線と再び合流し、山粕の旧道を交え鞍取峠入口に達した。スタッフから蜜柑の差し入れがあり鞍取峠(595m)越えに挑んだ。120m程の標高差で登山道となるが大したことはない。曽爾村から御杖村へと入ると青蓮寺川の流域となり土屋原集落の春日神社で休憩を取った。参拝に階段を登ると、村の人たちが神社の大掃除をされている処だった。
青蓮寺川支流の笹及川（ささぎかわ）流域に入り桜峠(580m)への登りとなるが、国道は切通しで簡単に通過していた。登りに弱いH井さんと付添いのスタッフ・ニコルは短絡コースを取り、他は本街道を行った。大した登りは無く、峠からは学能堂山(1,022m)を望むことができ満足。飛び出してきた所は御杖小学校で円形の校舎を持つ斬新な意匠だった。校舎・校庭を迂回するように下りH井さんとニコルの待つ合流点に達した。菅野集落のみつえ交流体験館に到着、ゆるキャラの“みつえちゃん”の出迎えを受け、猪汁とコーヒーの接待を受けた。ここは先程の御杖小学校ができる平成10年まで使われていた菅野小学校の跡だと云う。
お接待の後は暗くなるまでに牛峠を越えたい。国道369号線は真っ直ぐ峠へと登って行くが、本街道は菅野川を際土良（きわどら）集落の手前から登り道となった。舗装道路だが所々雪で滑りそうだ。17:03暗くなる寸前に牛峠(560m)に到着し、立ち止まることなく一路神末（こうずえ）の集落へと下って行った。33年前の講では神末の民宿に泊ったが、一体どの辺りだったのだろう。記憶に蘇らない。学能堂山からの下山路が合流すると佐田峠(505m)で、これで今日の6つの峠越えを果たした。
国道369号線が368号に収束して果てる敷津交叉点にある道の駅「伊勢本街道御杖」に併設された“姫石の湯（ひめしのゆ）”が今日のゴール、入浴と夕食を頂く。20時に迎えのバスで御杖村桃俣にある三季館に向かって宿泊、此処も旧桃俣小学校の跡で昭和61年に閉校したそうだ。我が5講男性陣は講堂の跡で室生の山の名前を取って「古光（こごう）」と云う部屋だった。因みに女性陣は「大洞（おおぼら）」、到着すると後は寝るだけ。先達ミーティングの結果を聞かなければいけなかったが今日も早く寝てしまい夢の中でM下先達の報告を聞いた。
4日目(12/31)：曇り一時雨後晴れ
最終日は長丁場だ。出発も早く5:20から朝食、5:55送迎バスで出発し、昨日の道の駅御杖に戻った。今日は7講、6講、5講の順で出発する。昨日の時雨れと冷え込みで路面が凍結し一寸危なそうだ。丸山公園からは谷筋の登山道を下った。県境を越え三重県に入ると学能堂山登山口を右手に見送り、津市美杉町杉平で国道368号線に出るとまた凍結が気になった。伊勢奥津（いせおきつ）の宿場町はいい雰囲気が残りJR名松線の伊勢奥津駅に達した。平成21年10月の水害で不通になり列車は走らず線路は草茫々、しかし駅舎は33年前からは見違えるほど立派になっていた。尤も駅は右端部分だけで主要部分は村の施設になっている。
宿場町を抜け山間部に入って行くと今日最大の難所飼坂峠(490m)だ。以前は国道にトンネルはなく峠の登山道が国道で徒歩でしか越えられなかった。平成6年飼坂トンネルが開通し便利になっているが通行量は殆どない。（年末の所為かも?）トンネルの短縮コース希望者を募るとM下先達とH井さんが手を挙げた。講を分割し本街道チームは登山道へと入って行った。山道に雪は無く歩き易い。峠に達すると案内板と指導標、南に展望台があると云うので5分の休憩の間に行ってみると僅かに東の方が見えるだけだった。トンネンル組の待つ合流点へと下ると地元の方が伊勢本街道の幟を付けておられた。我々が通る前にと思っていたそうだが既に2講通過してしまった後だった。
峠を下り切って上多気（かみたげ）集落に入ると「すぐいせ道」の石碑がありこの前で記念撮影、一行は本街道を逸れ北畠神社に立寄り昼食だ。神社併設の雪姫亭が今日の昼食会場だ。未だ10時だが朝が早かったのでもう昼の感覚だ。北畠神社は村上源氏の北畠顕能を祀る。南朝の北畠親房の三男で神社の裏山は霧山城址であるそうだ。
昼食後は分岐まで戻り立川を遡り櫃坂峠(ひっさかとうげ430m)に到った。市境となり津市から松阪市へと入る。松阪市と云っても旧飯南町域だ。国道368号の改良工事が進んでいるが半分完成して放置されている。峠まではなだらかで何てことはなかったが下りは国道を離れ本街道は登山道となり上仁柿坂ノ下集落に到った。川は仁柿川となり旧道を交え主に国道歩きで柿野神社に達した。スタッフが熱いお茶とお菓子を用意してくれていた。流れは櫛田川となり国道も166号線となった。局ヶ岳や池小屋山に行った時通った道だ。
ムカデラン群落のある不動院を左に見て大石バス停に達した。トイレ休憩を取りS字状に本街道を行くと入り組んだ交叉点で道を間違え若干引き返した。切通しの山越えで大きく蛇行する櫛田川をショートカットし赤いトラス橋を渡り多気町津留集落に入って休憩した。伊勢自動車道の高架を潜り櫛田川右岸の道を行くと夕食場所の津田公民館に到着した。おにぎりと年越しそばの夕食で45分の休止、F川さんはマメが破れ靴下に血が滲みスタッフから応急処置をして貰った。
此処からは夜間歩行でヘッドライトを付けて歩く。2講と一体になりピッチを上げて歩き出した。少し進んだ三疋田集落の民家で甘酒のお接待を受け、隣の四疋田集落ではお茶の接待を受けた。有難いことだが一寸間隔が狭すぎ勿体ない。夜間に入りお接待も此処が最後で、後は只管歩くだけだ。相可駅の北側でJR紀勢線の踏切を渡り線路沿いに進むと紀伊勝浦に行く特急“南紀”が走って行った。多気で分岐したJR参宮線の踏切を渡るとこの後、参宮線と付かず離れず伊勢市へと至ることになった。
ダイヘン工場前で休憩した後は街灯もない真っ暗な道を進んだ。空は晴れているが月明りもなく、伊勢本街道の標識も疎らで、地形は全く分からない。先を行く講のヘッドライトが頼りだ。何時しか玉城町となり、暗闇を抜け出して田丸神社に到着した。スタッフが熱いお茶を用意してくれていた。時刻は20時、今年中に十分到着できる。しかしゆっくり歩くと寒くもありペースは自然速くなった。再び参宮線の踏切を渡ると後続している筈の2講がいない。立ち止まるのは寒いのでゆっくりゆっくり進んでいると、講の一人が捻挫したようで伴走車に回収され、他のメンバーが急ぎ足で追い付いて来た。
踏切の手前で既に伊勢市に入った。ペースを元に戻し度会橋に到った。もう伊勢市の中心部で人家が密集してきた。やがて伊勢神宮外宮の北御門口に達し暫し休憩した。外宮には参拝せず最終結集地の猿田彦神社を目指した。此処でも御木本道路を行く短縮コースを分けM下先達、F川さん、H井さん、O黒さんが短縮コースを歩いた。本街道は市中心部を貫き少々距離もあるが大晦日の雰囲気を楽しみながら進むことができた。猿田彦神社へ向けての最後の下りは結構な坂道だ。もう来ている筈の短縮コースの皆を探すが未だ来ていないようだ。かなり足のダメージがあったようで集合時刻の直前になってやってきた。
猿田彦神社で全員集合し、隊列を整えおかげ横丁を掛け声を掛けながら行進し宇治橋を目指した。しかしF川さんは足を引き摺り行進は不可能とM下先達と先に岩戸屋を目指した。講ごとに4列になり混雑するおかげ横丁を「わっしょい」「わっしょい」のコールを響かせ行進しゴールの宇治橋に到着した。「エイエイオー」と鬨の声を上げ完歩を祝い、カウントダウンの時を待った。23:59、カウントダウン開始、10秒前からは一層大きな声となり新年を迎えた。自分の足で迎えた感激の新年だ。痛い足を引きずり完歩したO黒さんは涙を流していた。皆良くやった! 新年を勝ち取った!
5日目(1/1)：曇り
宇治橋前の岩戸屋2階で手こね寿司orうどんの夜食を食べ休憩、長老のK藤さんからビールが振る舞われ、皆で喜びを分かち合った。この後完歩証の授与があるそうだが、2:40の特急で帰りたいので1時まで休憩し、後はパスし大急ぎで内宮参拝に向かった。参拝者は多く正宮まではノロノロだった。中央の鳥居を潜り参拝したい人は2時間待ちとアナウンスされていた。そんな時間は無いので右側から参拝し、今年1年の平安を祈った。1:30未だ時間は十分ある。最後の歩きは五十鈴川駅まで3.3�劼鮃圓�。宇治山田や伊勢市と違い比較的人が少ない。京都行特急に乗り込むと京都までは爆睡だった。
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