乗鞍岳(+白馬鑓温泉撤退)
- GPS
- 08:28
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 789m
- 下り
- 783m
コースタイム
- 山行
- 1:53
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:53
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
電車 バスタ新宿〜松本 高速バス(往路3500円、復路3700円) 松本〜猿倉〜三本滝 レンタカー(松本市内で手配) 三本滝〜位ケ原山荘 アルピコ乗鞍スカイライン(1550円片道) |
コース状況/ 危険箇所等 |
第一日と第二日の朝 雨風強く予報と反して回復傾向見られず予定変更 位ケ原山荘過ぎのところを右に入っていくとトラバースマストなルートになっていきます 〜肩の小屋 夏のバス道のところのトラバースがいやらしい。斜度あるしシャーベット状のところは足元グズグズなので。ピッケルとアイゼンでカニの横ばい状態でした 肩の小屋〜山頂 雪面直登される方が多い印象でしたが自分はところどころ岩が露出している夏道を使いました。風は火口側から噴き上げてくるので、雪道のほうは不思議なくらいに無風でした |
その他周辺情報 | おびなたの湯 長野県北安曇郡白馬村大字北城八方9346−1 白馬駅から猿倉に向かう林道の入り口にあります。大人700円。天然水素泉とかいうめずらしい泉質でいわゆるツルツル系。脱衣所が畳敷の縁側の先に湯船といった風情がとても良いと個人的には思いました。脱衣所の様子が丸見えなので防犯面では安心です 白骨温泉 公共野天風呂 長野県松本市安曇白骨温泉 男女別。大人520円。高級な旅館の敷居の高いところが並ぶイメージの白骨温泉ですが、ここはほんとに良かったです。湯温も適度に熱く、白く濁る硫黄泉も強過ぎることなく、登山後に行ったお湯の中ではトップクラスの湯でした。 松本バスターミナルで待ち時間40分ほどを利用して夕食。3日ぶりのビール(信州のクラフトビールでしたがブランド忘れました)がなにしろ美味しかったですw |
写真
感想
もともと白馬鑓温泉をテント泊にて考え予備日を1日設定していて、初日は入り時間も遅くなったため猿倉にて車中泊。夕方より天気崩れ結構な雨脚と強風(翌日に白馬駅に向かう林道に風で折れた木が散乱していて改めて知ることとなる)。天気予報では止むはずの雨が一向に止む気配なし。加えて夜半に雪崩れる音。寝ていてもわかる音とドドドという地響で、もうこの時点で気持ちは萎えてあとはどの時点で踏ん切りつけるか、という感じでした。朝5時の時点で「6時で決断」とし止まなかったので、もう登山するのやめて白骨温泉でも浸かろう(行ったことないし)という気持ちで走っていたら「乗鞍高原」の文字。そうだ乗鞍岳があるじゃないか、と。観光センターに行くと「この時期はまだ位ケ原まで」の文字を見るもとりあえず一般車輌の入れるギリギリである三本滝まで走らせてみることにしました。
この時点(たぶん10時頃)ではまだ数台(土曜日の帰り時には満車)とのんびりしていて、バスの到着も30分後とかで荷物整理するのとかにちょうど良く余計なこと考えるヒマなかったので、向かいました。
位ケ原山荘にて入山届を書いて提出。BCの方たちが歩くルートでしばらく登ると、重装備もあってか鈍ったカラダが悲鳴をあげ始め、もともとテンションも高くないので、これはもうビバークするしかないな、ということで…(こっそりと…お察しくださると嬉しいです)
天候は良かったです。風もまぁ幕を叩く程度にはときおり吹きますが、昨夜の白馬でのことを考えれば高層の高級マンションかという感じ。シュラフも厚手のもの用意しましたので寒くもなく。多少結論ありましたが凍るまでには至らず。シュラフカバーが活躍してくれました。
翌朝は早めに幕営撤収して山頂を目指します。カラダは鈍ってダルダルなので、ゆっくりと確かめながら。そういう意味ではトラバースとかあったのも適度に良かったです。
それにしても乗鞍岳の雪面は状態がほんとに細かく違ってます。それも時間帯で変わるとかいうふつうの感じじゃなくて、おなじ谷筋の雪渓でも微妙な日のあたり具合とかおそらくは滑空の影響かと思うのですが、ザラメのすぐ横にパウダーの縞模様みたいなのができていたりして、雪面を見ながら対話するように歩く感じがしました。
ただ、画像にもありますが、直登ルートのすぐ近くにはクレパスありましたし、雪庇もありましたから、この山域が絶好のBCエリアであると同時に雪崩も多いという過去の事例をなんとなく体感した次第です。
自分が時間的に山頂一番乗り(申し訳ない…)でしたが、あとから登ってこられた方々の健脚ぶりにただただ驚嘆するばかりでした。自分の次に登ってこられた男女は、スタスタと登頂され、ツボ足で直下降で、自分が肩の小屋の下辺りでチンタラとトラバースしているとあっという間に追い抜かれてしまいました。たしかに直下降のほうが正解だと思いました(トラバースをミスっても結果は直下降になる気もしますが…)。
位ケ原山荘に降りて飲んだコーラはこれまでのどの山で飲んだコーラより美味しかった気がしました。仕事やプライベートでいろいろあってむしゃくしゃする日々の中、どんどん鈍っていくカラダにカツを入れなければという気持ちが今月になってようやく目覚めてきて、兎にも角にも今回の乗鞍岳はそれを受け入れてくれたような気がしました。
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