西黒尾根から谷川連峰を横断(土合~土樽)


- GPS
- 10:30
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,622m
- 下り
- 1,679m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
復:土樽-越後湯沢-(新幹線)-東京 |
写真
やがて鉄塔のある平地に出て一休みする。後にも先にも傾斜の緩やかなのはこの辺りだけで、あとは急登につぐ急登だった。
登りつづけて午前5時ごろになると森林限界に達し、日の出も近づいたようでようやく明るくなってきた。
湯桧曽川を隔ててそびえる朝日岳、白毛門の上空が明るさを増して来る。
かつて残雪の小倉尾根から越後駒ヶ岳に登ったときこれに近い経験をしたことがあるが、この時の衝撃はそれをはるかに上回るものだった。
山頂を一人占めしてまわりの展望を楽しんだ後、午前7時30分にオキノ耳を目指して歩き始めた。
鞍部で少し休んでから一ノ倉岳を登る。急な道だが登りは短く、午前8時40分に山頂に着いた。山頂は小広い平地だがまわりの笹が邪魔して視界はあまり良くないので早々に茂倉岳に向かった。
起伏の少ない尾根道を20分ほど歩いて茂倉岳に着いた。山頂から振り返ると谷川岳の双耳峰と一ノ倉岳が見えた。
感想
東京に単身赴任していた平成6年の夏は晴天続きで暑さが厳しかった。その夏も終わりかけの8月26日の金曜日にふと思い立って谷川岳に行くことにした。
仕事から帰って支度をして会社の寮を出たのは午後9時ごろ。電車を乗り継いで上野駅に着いたのは午後10時20分。上野発午後10時51分の越後湯沢行き普通列車は夏の間の週末(金、土)のみの運行だった。勤め帰りの人達にまざって登山姿の人も結構いた。
列車といっても通常の通勤電車と変わりがなく各駅に止まりながら通勤客を降ろして行く。高崎あたりになってだいぶ車内がすいてきて、水上を過ぎると残った乗客のほとんどは登山者だった。湯桧曽から新清水トンネルに入り、土合着は8月27日の午前2時13分。上野から3時間余りの間ついに一睡も出来なかった。ここで私を含めてかなりの人が電車を降りた。プラットホームはトンネルの中にあり、500段に近い階段を登って改札口を出た。
駅舎の中では大勢の登山者が仮眠をとっていた。これからどうしようかと考えたが、初めての谷川岳ということで気持ちが高ぶって寝る気にもなれなかったのでしばらく休んでから午前3時に土合駅を出発した。
西黒尾根の登山口までの30分は車道を歩く。ロープウェイの駅まではところどころ灯りもあり、そこそこまわりは見えたが、そのあとは山道になって暗くなり登山口を見過ごす心配があったので懐中電灯をつけて歩く。登山口はロープウェイの駅を過ぎてヘアピンカーブを2回ほど回りこんだ先の左手にあった。午前3時30分に谷川岳にとりついた。
その後の縦走過程は写真の説明のとおりで土樽の登山口には午後1時に到着した。登山口から土樽まではさらに車道を30分歩く。途中山あいから流れ出る冷たい水を飲んだときは生き返る思いがした。帰りは上りの電車の接続が悪かったため越後湯沢まで行き、そこから新幹線で東京に向かうことにした。土樽のホームから見た谷川連峰はすでに雲の中だった。
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