鹿島槍ヶ岳(爺が岳南尾根往復)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 2,280m
- 下り
- 2,267m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:07
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 6:30
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ 3日目:くもりのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雪が少なすぎて、藪歩きが長かったらしい。 ジャンクションピークからの下りで、稜線より右に寄りすぎないようにとアドバイスを受けていたが、つい雪の上のトレースを頼ってしまい右に寄りすぎた。藪を嫌がらずに忠実に稜線を行くべし。 |
写真
感想
昨年のGWに遠見尾根から見た鹿島槍がカッコよかったので、今年は鹿島槍に挑戦することにしました。
柏原新道の登山口を出発。いきなり夏道の急坂。ボッチラ登って八ツ見ベンチで一息。追いついてきたお兄さん曰く「雪が多いときはこのあたりから雪の上を行くことがあるんだけどね」。
ちょっと行くと、いよいよ夏道を離れて冬道へ。ちょびっと藪っぽい急登で尾根へ。尾根に出ると、木の間の木の根の張ったところを行く。ショウジョウバカマがあってかわいらしい。尾根の藪の濃いところは、藪を避けて雪の上に踏み跡が続いている。が、基本的には尾根を行く。
かなり登ってくると、右手に雪がびっしり付いていて、その上にトレースもあるようだ。けど、ちょっと雪が薄そうなので、もうしばらく藪の中を行くことにする。前方の藪が濃くなり、右手の雪もしっかりしていそうなところに来たようなので、ここで雪上に移る。
雪は段々になっており、平坦な部分と2〜3mくらいの高さのちょっぴり雪壁っぽいところが繰り返し出てくる。雪がちょっとやわらかいので、雪壁の1か所でズリ落ちてしまった。幸いにも後続のお兄様が即座にピッケルでスタンスを作ってくれました。感謝!
意外と段々雪が長く、ようやくジャンクションピークに到達。多くの登山者が休憩中。行く手に爺ケ岳が、振り返ると針ノ木岳が見えて眺めがいい。ここからが本当の南尾根だが、とりあえず長めの休憩。
しばらくは緩やかな雪の上を行くが、登りにかかるとほとんど雪がない。このころから、相方のペースが徐々にダウンしてきた。まるで夏道をジグザグ登っていくとやっと爺ケ岳南峰。360°の眺望。それにしてもいいお天気!ここでものんびりと休憩。
ちょっと下って軽く登り返したら中央峰。相方は疲れが出てきたせいかトラバースしたがっていたけど、無理やり中央峰のピークに連れてきた。これが正解。中央峰からちょっと下ったところで、ライチョウを発見。登山道上から雪上へとゆっくりと歩いていた。二人でライチョウの写真を撮りまくっているうちに、相方も元気が復活してきた。よかった。。。
後は基本的に下りで小屋に着くはず。が、冷乗越から小屋までの樹林帯では雪が腐っていて踏み抜きが多くて意外と苦労。ヨレヨレになりながら、今日の宿へ到着。
夕食までの時間、二階のサンテラスで剱岳を見ながらまったり過ごしました。夕食後、剱に沈む夕日を見に、再度サンテラスへ。木が邪魔になってちょっと見えにくいけど、何とか見ることができました。
翌朝は、テント場からご来光。翌日の天気予報が雨となっているため、ほとんどの人たちが、朝一で頂上往復して本日中に下山するらしい。けど、我々は、せっかくの好天なので、頂上でゆっくり景色を眺めたい!ということで、連泊し、明日下山すること。相方の調子もいまいちだったので、今日の行動時間が長くてもかえって大変になりそうだから、今日はゆっくり頂上往復がいいよね。
行く手に鹿島槍、左手に剱岳を見ながらゆっくりと登っていく。雪が少なく、ほぼ夏道。今日もいい天気だ。鹿島槍ヶ岳南峰頂上に3度目の登頂。一昨年の秋以来かな?その時は天気が悪くて何にも見えなかった。初めての時も、あまり天気が良くなかったっけ。3度目の正直で、素晴らしいお天気になりました。北には五竜岳から白馬岳が見える。その右奥には北信五岳も。西には剱〜立山、南には針ノ木岳や遠くには槍・穂高。
2時間ほど頂上でまったりしました。雪が少ないので北峰へも行けないこともないけど、登り返しがしんどいので、こちらでのんびりすることに。頂上にいる間、東尾根を登ってきたパーティや、黒部横断に行ったけど調子が悪く一人で牛首尾根を引き返したクライマーなどがやってきました。
昼が近づくと、ちょっと曇が出てきた感じになってきましたが、まだまだ晴れに変わりはない。小屋に戻ると、今日は個室。ほとんどの人が下山し、登って来る人も少ないからね。日頃の疲れを取るべく、のんびりと過ごしました。
さて、今日は下山日。まだ雨は降っていない。下山と言っても、最初は爺ケ岳への登りから始まる。展望があまりないので黙々と歩く。2時間ほどで爺ケ岳南峰に到着。ここからが下りの始まり。二人とも下りが苦手なので、焦らずマイペースで下る。ガスが結構出てきた。雪上はトレースを頼りにジャンクションピークへ。
ここからが急な下りとなる。鈍くさい我々は念のためアイゼンを装着。段々のところは、ところどころ尻セードを交えながら下る。
樹林帯に入って、アイゼンを外して、尾根沿いに進むが、藪の濃いところは右手の雪の中にトレースがある。トレースが錯綜しており、どれを選択したらよいかわからない。そのうち、尾根から随分と離れてきたっぽいので、左へ左へと進み、何とか尾根に戻ってきた。やれやれ。そうこうするうちに雨が降り出してきた。
何とか夏道に出てホッとするが、雨は本降りになってきた。けど、無事に登山口まで到達。お疲れさまです。ここからタクシーを呼んで大町のマイカーのところへ行ったら、雨は止んでいた。よかった!
それにしても、今年は雪が少なすぎる。本来はもっと雪があって、そのため藪歩きが今年よりも少ないらしい。残雪の条件が悪いときに当たってしまったが、天気については恵まれてよかったです!
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